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【1441】2026/05/14 “かかずらわる”は誰が作った?
2026-05-14 03:14

【1441】2026/05/14 “かかずらわる”は誰が作った?

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2026/05/14

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サマリー

本配信では、「味わわせる」と「味あわせる」の誤用や、「かかずらう」と「かかわる」が混同して生まれる「かかずらわる」という言葉の揺れについて解説しています。言葉の誤用が広まる危険性や、言葉が変化していく側面についても触れ、言葉の専門家としての姿勢を示しています。

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
「味わわせる」の誤用について
味あわせたくないという言い方をしている人と何人か出会ったので、あれ?って思いました。 味あわせたくない。
自然に聞こえることは聞こえるんですが、正しくは味わわせたくないです。 どうしてそうなるかというと、基本になっているのは味わうという言葉だからです。
味わうというのは和行五段活用です。 なので、味わない、味わおう、味わえば、味わわせるという具合になります。
でも音でしゃべっていると、味あわせるって言いたくなるんでしょうね。 これ多分和が脱落して、そのまま音便化した。音便化しすぎたという結果です。
つまり耳に引っ張られて、新しい活用を作っちゃったっていうことです。 でもこれはかなり自然に聞こえてしまうので、その人の周りも正してこなかったのかもしれません。
「かかずらう」と「かかずらわる」の混同
さらに深い沼があります。それが、「かかずらう」という言葉です。 こだわると同じ漢字を書いて、「かかずらう」と読みます。
これがまた一部で、「かかずらわる」なんていう言い方をしたりして、それが正しいんじゃないかみたいな、そんな説まで出てきているので、
余裕式問題だと私は思っています。 頭の中で、「かかわる」、「かかずらう」が混戦して、「かかずらわる」というような存在しない形が生まれちゃったようです。
私たち人間の脳っていうのは、似た音を勝手に整理しようとしちゃうんですね。 ここで怖いのが、音にする仕事の人が間違いを拡散してしまうことです。
言葉の揺れと放送の責任
書き言葉なら公正があるんですが、でも放送は一瞬です。 しかもアナウンサーがこれを使ってしまうと、それが正しいんだなって思われやすいです。
だから喋る仕事って本当に怖いなって思います。 でも一方で、こういう語用とか言葉の揺れっていうのが、言葉をこれまで変化させてきたのも事実です。
言葉の変化と専門家の役割
昔は間違いだったものが、今では普通になってしまった言葉ってたくさんあります。 例えば、雨模様は曇りの天気のことを言うんですけれども、ちゃんと使っている人って若い層ではもういないかもしれませんね。
役不足と力不足が混乱している人もたくさんいます。 言葉って守るものであると同時に、少しずつ形を変えていくものなのかもしれません。
ただ、言葉を仕事とするものとしては、その変化に引っ張られずに、公式に認められるまでは正しく使っていきたいと思います。
この配信はApple Podcasts他各種プラットフォームでお届けしています。リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。
併せてご覧ください。 それではまた明日。
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