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好奇心が波紋になっていくノベーション(1831回)
2026-05-01 17:00

好奇心が波紋になっていくノベーション(1831回)

オードリー・タンさんから、若い人へのAI時代に大切になるメッセージに、感動しました


「実際に重要なのは3つのことだけです。それは『好奇心』『協力』そして『共助の精神』です。 


これらは内発的な動機です。こうして人間にとっての意味が生まれるのです。


より良いスコアを取ることやGDPを増やすことなどの外発的な動機ではなく、人々は本当に好奇心を持ち続け、協力し合い、互いに社会を良くしたいと願っています。 


だから未来には、週休が3日や4日、あるいは6日になったとしても、残りの時間を助け合い、社会を思いやり、探究し、人々と協力するために費やせば、『豊かな人生だ』と感じることができるでしょう。」


ここから私は、イノベーターリップルモデルととてもシナジーのある考え方だなあと思いました


1、パッションは、好奇心の別の名前

2、仲間は創発の原点にもなる

3、大義は、共助の中で立ち上がる


1、パッションは、好奇心の別の名前


タンが言う「好奇心」は、

イノベーターリップルモデルでいうところの「パッション」と重なります。


心理学の文脈では、エドワード・デシリチャード・ライアンが、『人を伸ばす力 ― 内発と自律のすすめ』(新曜社)の中で、人は外的な報酬よりも、内発的な動機によってより深く持続的に行動すると述べています。


つまり、パッションというのは、

気合いや意志というよりも、「知りたい」「やってみたい」という自然な衝動から始まると思います


その小さな火種が、波紋の最初の一滴になる。

そう言ってる気がしました


2、仲間は創発の原点にもなる


イノベーターリップルモデルでは1人でできないことは、仲間を集めて分担しようと、言っています


また一方の見方では、先に「協力」がくる場合もあると思います


生物学者のリン・マーギュリスは、『細胞進化における共生』(講談社)において、生命の進化における大きな飛躍は、競争ではなく共生によって起きてきたことを示しました。


つまり、何かを分担する為に仲間を求めるのではなくて


何かを一緒にやろうとするプロセスの中で、新たなものが創発され、結果として仲間になる。


仲間は“集めるもの”ではなく、“生まれるもの”のの起点になる


そんな感でもあると思いました


3、大義は、共助の中で立ち上がる


タンさんの言う「共助の精神」とは、イノベーターリップルの、大義の根っこにあるものではないかと感じました


経済思想家のカール・ポランニーは、『大転換』の中で、人間の経済は市場交換だけでなく、互酬性(助け合い)によって支えられてきたと論じました。


だから、共助の精神があるからこそ、誰もが幸せになるべく大義が生まれてくる


自分や仲間だけが幸せで良いという気持ちには、とても狭い範囲の大義しかいらない


本当の大義は、共助の精神があるからこそ、生まれてくるものだと思いました


共助の中で生まれた関係性が、

「これはやるべきことだよね」という共通認識になったとき、それが大義になる。


一言でいうと、

好奇心が波紋になっていくノベーション


そんな話をしています^ ^


参考:本: 2030 来たるべき世界  発行日 2026年3月30日  企画 朝日地球会議  著者 エマニュエル・トッド オードリー・タン モニカ・トフト 三牧聖子 大野博人 越智光夫 佐橋 亮 錦田愛子  聞き手 青山直篤 五十嵐大介 高久 潤 望月洋嗣  コーディネーター 長野智子  発行所 朝日新聞出版

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