少年時代は野球少年だった私にとっては、長嶋茂雄さんは、紛れもないヒーローそのものでした。その言葉に改めて感動と勇気を頂きました
"どうして、そこまで魅せる野球にこだわるのか。ファンあってのプロ野球だと心底、思えるからです。長嶋はなぜ野球をやるのか。こう聞かれれば、迷うことなくこう答えます。自分のためじゃない。ファンのためだと。"
"大切な時間には、貴重なプレーでお返しをしたい。それが職業として野球をやっている者の誇りだと思う。そのためにはもう、最高の自分の能力をね、プロとして肉体、あるいは表現において、もう満足いただけるように。全知全能を傾けながら3時間ないしは3時間半、もう没入しなきゃいけません。
没入ですよ。集中をはるかに超えて、没入。今の選手は、没入なんて言葉は使わないのかな。野球にのめり込む。職業人として。"
ここから私は思いました
1、自己超越
2、フロー理論
3、価値共創
少年時代の私にとって、ヒーローとは、仮面ライダー、ウルトラマン、アントニオ猪木さん、そして長嶋茂雄さんでした。野球をしている時はもちろん、それ以外の時だって、見るだけで元気をもらえる存在、そんな人は他にはいないなあと思います。
今、改めて、インタビューを見させて頂き、ほんとにイノベーティブな方だったんだなあと、つくづく思いました
1、自己超越
アブラハム・マズローさんの欲求の五段階はとても有名ですが、自己実現のさらに上があると言うお話を、思い出しました。
「自己超越とは、自己を越えて、より高次の目標や他者のために奉仕することによって意味を見出すことである。これは、自己実現を超える最高次の動機づけである。」マズロー, A.H.(1969)『人間性の最高の到達点』
長嶋さんが、野球をやる理由は、自分のためなんかでは全然なくて、ひとえにファンのためだと言い切れる、ことが本当に素晴らしいし、その行動自体がそれを体現していたなあと思います
イノベーター3つのフレームでいうと、燃える男のパッションから、9人の仲間がいて、そしてファンのためという、明確な大義に基づいて行動をされていた、イノベーターそのものだなあと思いました
2、フロー理論
インタビューを見て驚いたのですが、長嶋さんはまさにチクセントミハイさんのいう、フロー状態というのを意識しておられたのかもしれないなあと、思いました
「人間が最も創造的で、効率的で、満足しているとき、それは“フロー”の状態にある。意識が統合され、自己が消え、ただ活動に没頭する。」チクセントミハイ, M.(1996)『フロー体験 喜びの現象学』世界思想社
このフローの状態になるためには、実は技術軸と挑戦軸がピークに達しないと到達できないと言われています。
長嶋さんが、努力している姿は一切表には見せなかった、とは有名なな話ですが、明るい笑顔の裏では、もの凄い努力をして技術軸を高められていたんだろうなあと思います
そして、その技術の裏付けのある中で、如何にファンに楽しんでもらうために、三遊間のゴロを横っ飛びで取りながら流れるような送球フォームや、三振してもヘルメットが飛ぶように少し大きめのものを被るなど、魅せるためのあくなき挑戦もされていたからこそ
メールミラクルなプレイとドラマが生まれて、我々を釘付けにしていたのだろうなあと、改めて思いました
人がフロー状態になっているところを、リアルタイムで見れたという状態が、あの熱狂を読んだのだろうなあと思いました
3、価値共創
それだけ我々ものめり込んでいたというのは、あらゆる人々が、単に野球を見ていたのではなく、そこにたくさんのドラマをナラティブとして一緒に作っていたのかもしれないなあとも思いました
この価値をお客様と共創していくという考え方は、最近ではビジネスやスポーツでも言われていることですが、長嶋さんはその頃から意識されていたのかもしれないと思いました
「企業の本質的な価値は、製品を売ることではなく、顧客との相互作用によって、価値を共に創り出すことである。」ヴァーゴ&ルッシュ 加藤恭子(訳)『サービス・ドミナント・ロジック入門』同文舘出版, 2015年
メークドラマやメークミラクルは、決して選手だけではなく、我々ファンも参加して一緒に熱狂する中で生まれる、共創の産物だと思います
アートが見てくれる人がいて初めて完成すると言われるように、長嶋さんとともに、ドラマを作っていってる感、そこに喜びがある気がました
ということで、いかに、長嶋さんがイノベーティブな方だったかということを再認識したとと共に、たくさん頂いた勇気を、自分自身がメークドラマしていけるようになっていこうと、改めて思いました
ということで、私にとって長嶋さんを一言で言えば
燃える男 なので
燃える男ノベーション
と言わせて頂きます
そんな話をしています^ ^
参考:日経ビジネス 追悼 長嶋茂雄氏 [インタビュー]職業は「長嶋茂雄」 2002年1月7日号 By 日経ビジネス編集部2025.6.3https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/060300399/
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