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遠くを理解し近くを疑うノベーション(1897回)
2026-07-07 17:40

遠くを理解し近くを疑うノベーション(1897回)

文化人類学者で株式会社アイデアファンド代表取締役の大川内直子(おおかわち・なおこ) さんより、文化人類学の重要性について教えていただきました


曰く

"そこで本書では、あえて文化人類学という学問を、ビジネスパーソンにとっての「効能」という観点から、大胆に2つの本質に整理しました。


 「遠くのものを近くにする」ことと、「近くのものを遠くにする」ことです。"


"一見すると正反対のように聞こえますが、この2つは文化人類学の両輪であり、どちらもビジネスにおいて非常に重要な思考法です。"


ここから私は思いました

1、他人を理解する

2、自分を理解する

3、アジェンダシェイパー


1. 他人を理解する──遠くのものを近くにする


文化人類学は、異文化を学ぶ学問ではなく、異文化の向こう側にいる「人間」を理解する学問なのだということを、教えていただきました


それは、遠い国の人、違う世代の人、異なる価値観を持つ人。その「遠さ」を「なぜそう考えるのか」という考え方で、埋めていくことで、これまでにない景色が見えてくるのだということかと思いました


その手法として特に刺さったのが、機能主義、構造主義の2

つで、実はなんらかの機能を有している、バラバラなものに構造がある。


この2つの考え方は、イノベーションを進める上で、大きな気づきとして、新たな思考を産んでくれると思いました


他人を理解することは、対立する関係に、双方を否定せずに第3の選択肢を与えるアウフヘーベンを起こす材料を与えてくれることかと思います


また、わたしはUFO型オープンイノベーションと呼んでいるのですが、自分が考えていたやり方と全く違う方法、違う価値を生み出すことに触れた時


別の分野での新たなイノベーションの種が生まれる。それは、例えば、辺境における取り組みが、ものすごく価値を生むリバースイノベーションのように


全く新たな価値が生まれる、そんなことにとても、必要であり、効果が高い、方法なんだなあと改めて思いました


2. 自分を理解する──近くのものを遠くにする


一方で、文化人類学は、自分自身を異文化として眺める学問でもあるという点が、また面白い観点だなあと思いました


それによって、普段は当たり前と思っている価値観や常識を、少し距離を置いて眺めてみることができるのだなあと思います。


そのためには、そもそもなんで?というラテラルシンキング、なぜそうなっているのか?を深ぼるロジカルシンキング、本当にそうなのか?というクリティカルシンキングの3シンキングを、勇気を持って奮うことが大切なのかもしれないなあと思いました


経営学者のピーター・ドラッカーさんが


「最も重要で難しい仕事は、正しい答えを見つけることではない。正しい問いを発することである。」


と言われたように、自らについて問いを発し続けることができるか、これも、イノベーションにとっては、非常に重要なことだなあと思いました


さらには、すぐに答えてに飛びつかない、ネガティブケイパビリティも、しつこく問いを立てる意味では、大切になるとも思いました


3. アジェンダシェイパー──遠近を自在に行き来する


私は、この二つの視点を行き来できる人こそ、山口周さんが言われるところのアジェンダシェイパーだと思いました


理解しようがないという関係性に切り込み、自らのバイアスをひたすら壊し続ける


それはすなわち、目には見えない本当の課題を浮き彫りにするという行為、アジェンダシェイパーだと思いました


遠くを理解し、近くを疑う


その往復運動から、そこにある違和感や使命感というパッションに火がつき、仲間と共に、誰かが喜んでもらえる大義へ向かう


まさにイノベータリップルモデルが回り始め、イノベーションへ到達していく


そこへ導いてくれるのが、文化人類学なのだと改めて感動させていただきました


一言で言うと


遠くを理解し近くを疑うノベーション


そんな話をしています


参考:本: 世界のビジネスエリートが 身につける教養 文化人類学 2026年4月25日 初版第1刷発行 2026年5月1日 電子第1版発行 著者:大川内直子 発行所:SBクリエイティブ株式会社


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