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2026-10-19 07:49

#1695 ポッドキャスト読書会:『火垂るの墓』を読んで驚いた話

今回は「ポッドキャスト読書会」! テーマは「原作本」。野坂昭如さんの小説『火垂るの墓』を読んでみました。 1988年公開のアニメ映画は、原作とどれくらい違うのか? 読んでみたら、驚くほど原作に忠実でした!さすが高畑勲さん。さらに、句点なしで約1600文字も続く文章にびっくり。学校で習った作文のルールとは違う、プロの作家ならではの文章の魅力にも迫ります。 読書を通して、自分の思い込みにいろいろ気づかされたオヤジの読書体験です。



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はーい、おはようございます。本日の放送は2026年10月19日月曜日です。 本日は第1695回目のお話となります。このチャンネルは、福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が、響きになった
ことをダラダラと話をしていくという番組です。
よろしくお願い致します。 今回は企画会です。
ポッドキャスト読書会に参加しています。企画してくださったのは大丈夫じゃなくて大丈夫のしおりさん。ありがとうございます。
そして7月のテーマ原作本を提案してくださったのは工業高校農業部の牛若さんです。 ありがとうございます。
今回は映像や舞台と原作の違い、原作だからこそ描けぬ魅力、印象に残ったシーンなどを話してください。 ということでした。
映像化された作品の原作なら、これまでにもたくさん読んできました。 そこで今回は野坂昭幸さんのホタルの墓を読んでみることにしました。
私たちが子供の頃、野坂昭幸さんといえばテレビによく出ているちょっと変わった小説家という印象でした。
マリリン・モンロー・ノーリターンという子供には意味がよくわからない歌を歌ったり、 CMでソッソッソソクラテスカ・プラトンかと歌っておろっていたり、
正直、私の中では変なおじさんというイメージが強かったんですよね。 それだけに、おもちゃのチャチャチャの作詞者だと知った時はびっくりしました。
テレビで変な歌を歌っているおじさんが、あの歌を作った人なんだぞ、と。 ホタルの墓がアニメ映画として公開されたのは1988年。
隣のトトロとの同時上映でした。 当時アニメファンだったので映画館で見ましたが、とにかく衝撃でした。
もう見ているのが辛い映画でしたね。 トトロとの温度差がすごかった。
それまでの野坂さんのイメージから、どうせ小説もナンセンスな内容なんだろうなんて勝手に思っていました。
作家の作品を読まずにテレビの印象だけで判断していました。 ところがアニメを見てみると心をえぐられるような物語だったんです。
野坂さんってこんな小説も書く人だったのかと驚きました。 もう一つ当時の映画で覚えていることがあります。
この映画、制作が間に合わず一部が線画のまま公開されたんですよね。 生他が盗みをして殴られるシーンや、節子の仮装のシーンなどです。
私は当時、辛い場面だからこそ、あえて色を抜く演出にしたんだと思っていました。 ところが制作が間に合わなかったからだと知ったのはずっと後になってからでした。
勝手に芸術的な演出だと思い込んでいたんですね。 いやー観客というのは時として作り手の苦労を知らずに深読みするものです。
それでもあの線画は強く印象に残っています。 意図した演出ではなかったとしても結果的に心に残る表現になっていた。
映像作品にはそういう不思議なこともあるんですね。 だからこそ原作とアニメを比べてみたら演出によって印象が変わる部分が他にもたくさん見つかるんじゃないかと思いました。
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小説を映像化するときに文章をそのまま映像に移し替えるのは難しいはずです。 だから原作とはかなり違う作品になっているんじゃないか。
今更原作を読んだらあのアニメの感動まで薄れてしまうんじゃないか。 そんなことを考えてずっと手を出さずにいたんです。
例えば宮崎駿監督のテレビアニメ未来少年コナンは原作はアレグザンダー経緯の残された人々ですが、
アニメは原作から大きく離れた全く違う作品に仕上がっています。 蛍の墓もきっとそうなんだろうそんなふうに想像していたんです。
ところがどっこい! 実際に読んでみたら小説を見事にアニメ化した作品だったんです。
セリフは半分以上が原作のままでアニメのために足されたセリフはほんのわずかです。 分かりやすくするために話が少し前後するところが数か所ある程度でほとんど原作通りに進んでいきます。
唯一大きくオリジナルと言えるのは死んだ生他が死んだ節子と出会い、生きていた頃を振り返る支援です。
それ以外はほぼ小説通りなんですね。 いやー驚きました。勝手に原作とアニメはかなり違うはずだと決めつけていた自分が恥ずかしい。
しかも小説では普通読み飛ばしてしまいそうな部分までアニメでは丁寧に描かれているんです。
文章だけではちょっとわかりにくいところも映像になると動きや表情、画面の構図などで伝わってくる。
演出家は原作をよく読み込んだ上でどう見せれば観客に伝わるのかを考えているんでしょうね。
文章を映像にするというのはただ絵をつければいいという話ではないんですね。
いやそんなことは当たり前なんでしょうが実際に原作を読んでみるとその凄さがよくわかりました。
そしてもう一つ今回の読書で驚いたことがあります。
それは今の作文のルールがほとんど守られていないことです。
まずは句点です。文の最後の丸ですね。作文では30から50文字に一つ句点を打つと読みやすいと言われますが、この小説には39行も句点がない箇所があるんです。
1行が約42文字ですから単純計算すると約1600文字。
原稿表紙にすると400字詰めで4枚分ほどが一つの文になっているんです。
いやいや学校の作文でこんな文章を書いたら先生に何と言われることか。
句点を打ちなさいどこまで続くんですかこの文章はなんて赤ペンで真っ赤にされそうです。
頭点つまり点についても今のルールなら入れそうなところに入れてなかったりします。
さらに驚いたのが会話の書き方です。
登場人物のセリフはもちろん括弧でくくられていますが会話ごとに開業するのではなくそのまま次のセリフへと続いていくんです。
普通は会話が変わると開業しますよね。
もし今学校の作文として提出したら先生から読む人のことを考えなさいと指導されそうです。
それなのに野坂さんの文章はそんなルールを気にせずにどんどん進んでいきます。
ところが不思議なことにそれが読みにくいかというとそんなことはありません。
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むしろ文章のリズムが整っています。
ここは一気に読ませたいという作者の意図が文章の流れから伝わってきます。
なるほど句点を細かく打たなくてもセリフごとに開業しなくても文章はちゃんと読ませることができるんですね。
もちろん駆動点や開業は読みやすくするための大切な役割があるんですがそれが絶対的なルールというわけではないんです。
いやーこれは新しい発見でした。
野坂さんは句点を打たなくても開業しなくても読者を引っ張っていく。
さすがプロの作家です。
今回火垂るの墓の原作を読んでみてストーリーのほとんどが原作通り映像化されていることが分かりました。
そして作品がどれだけ心に響くものになるかは原作の内容だけでなく演出家がその作品をどこまで深く読み取って映像として表現できるかにもかかっているんだと感じました。
また文章には学校で習った作文のルールに従わなくても意味は伝わるのだということも学びました。
いやー長年生きてきてもまだまだ知らないことがあるものですね。
読書をすればするほど賢くなるかと思ったら今まで自分が思い込んでいたことに気づかされる。
これだから読書は面白いんでしょうね。
今回こうした新しい発見の機会を作ってくださったしおりさん、牛若さん本当にありがとうございました。
ホタルの墓原作を読んでみてよかったです。面白かったです。
はいそれではまたもしよければピョン吉のオタクな話にお付き合いくださいね。
本日もお聞きくださいまして誠にありがとうございました。
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