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こんにちは。こんにちは。あの、今回送ってくださった方からいただいた資料なんですけど、すごくなんか生々しいというか。
読ませていただきました。福島県三原町にあった福島さくら遊学舎ですよね。そうなんですよ。
日本初の本格的アニメミュージアムなんですけど、そのあまりにも静かな営業についての訪問記でして。
うん。単なる施設紹介じゃなくて、まるであの温泉普通になった旧友の安否確認に行くような内容でしたね。
まさにそれです。私、読んでてすごく切なくなっちゃって。
wikipediaには、えっと、2026年3月営業終了って書かれているんですけど。
はい。でも、筆者は誰かの早戸散りで会ってほしいって一流の望みを抱いて現地に向かうんですよね。
そうなんです。でも、実際にガラス張りのエントランスを覗き込むと、そこにあったはずのポスターは消えていて。
オンラインショットも、塔の昔に閉鎖されているっていう現実が待っていましたね。
かつて入口にあった看板だけがポツンと残っていて、このガラス越しに見えた完全に空っぽではなくて少しだけ名残がある館内の描写、私すごくわかるんですよ。
あーなるほど。どんなふうに感じましたか?
なんというか、引っ越した直後の、まだ少しだけ荷物が残っている友人の部屋を窓から覗いてしまった時のような切なさというか。
あーすごく的確な表現ですね。いつでも行けると思っていた場所が、そんなふうにひっそりと息を引き取ってしまう喪失感。
えー。あれ、さっきまでここに誰かいなかった?みたいな、本当に胸が締め付けられます。でも、この静寂って、より不気味に感じる理由がありますよね。
えーそうなんですよ。ほんの10年前には、この場所って、成り物入りの巨大な地方創生プロジェクトとして、ものすごい熱狂の宇宙にあったわけですから。
そう、そこなんですよ。2013年に閉校した桜中学校の立派な校舎を、2015年に、あの、ガイナックスがアニメミュージアムとしてそさからせたっていう。
はい。プレオープンの時は、武田よすひろさんや山賀萩弘さんといったレジェンドが登場して。
あのー、エヴァを作ったガイナックスが来るって、地元もファンも大興奮だったんですよね。
ねえ探偵コナン展とか、初音ミク展みたいな、全国レベルの企画展もバンバンやっていて。
ええ、年に何度も通うほど活気がありました。
なのに、ちょっと待ってくださいよ。それほどの圧倒的なブランド力を持っていた場所が、どうして最終的に、完全予約制のゴーストタウンみたいにフェードアウトしちゃったんでしょうか。
そこが、まさにこの現象の核心なんですよ。非常に興味深いポイントでして。
あ、運営名が福島ガイナックスから福島ガイナになって、最後はガイナへコロコロ変わっていったのも関係ありますか?
ただの社名変更とは思えないんですけど。
おっしゃる通りです。この衰退は、地方の箱物再利用プロジェクトが陥りやすい構造的な罠を完璧に説明しているんです。
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構造的な罠ですか?
ええ。例えるなら、このミュージアムは2段目のロケットを積んでいない打ち上げだったんですよ。
えっと、2段目がないロケット。それってどういうことなんでしょう?
つまり、最初の打ち上げには、ガイナックスの知名度と国や自治体からの莫大な初期補助金という強力なメインブースターがありました。
なるほど。それで一気に大気圏までは飛べたわけですね。
そうです。でも、軌道に乗り続けるための継続的なエンジンがすっごい抜け落ちていたんです。
継続的なエンジンというと具体的には?
数年先まで見据えたIP、つまり知的財産のライセンス確保だったり、専属のキュレーターを雇い続けるための運営予算ですね。
ああ、初期の補助金は建物を回収することには出ても、日々の維持費とかコンテンツの仕入れには使えないってことですか?
まさにその通りです。箱を作った時点でお金が尽きてしまっている状態になったんです。
だから社名が頻繁に変わって企画点を打つ体力がなくなって、最後は維持するだけで精一杯の予約制へと縮小していったんですね。
ええ。熱狂を生むこととそれを持続させることは全く別のビジネスモデルだということです。
すごく腑に落ちます。これ単なる一つのミュージアムの失敗談じゃないですよね。
はい。日本中にある廃坑利用のあり方そのものに重要な問いを投げかけているケースと言えますね。
いやー本当に考えさせられます。でも建物自体は依然として立派な桜中国校の校舎のまま、そこにあるんですよね。
ええ。周辺にはミハルの里があって、モンベルのアウトドアビレッジミハルも新しくオープンしたばかりですし。
そう、高リッチなんですよね。だからこそ送ってくださった方がおっしゃる、立派な校舎が再び誰かをワクワクさせる場所に生まれ変わってほしいっていう願い、私も心から応援したいです。
立地としてのポテンシャルは決して死んでいませんからね。
全体像から考えれば次のフェーズに移るための空白期間と捉えることもできます。
なるほど、空白期間。そこで今回資料を送ってくださった方に最後に一緒に考えてほしい問いがあるんです。
はい、何でしょう。
学校として一度役割を終えてアニメミュージアムとして再利用された後に再び静かに閉鎖されてしまったこの空間。
私たちはこの場所に次なる持続可能な命をどうやって吹き込めるのでしょうか。
うーん。
最初のロケットの残骸をただ眺めるんじゃなくて、どうすれば今度こそ長く飛び続けるエンジンを詰めるのか、この問いをぜひ少しだけ考えてみてください。
次の再生へのヒントはまさにその視点から見つかるはずですからね。
次回の配信もお楽しみに。さようならー。