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ピヨン吉@福島県 今回深掘りしていくテーマなんですけど、恋愛ドラマの冬の何かさ、春の何かね、という作品の第9話ですね。
エルゼ タイトルが優しさという回ですね。 ピヨン吉@福島県 そうです。その回について書かれたすごく熱量があふれる考察ブログ記事を取り上げていきたいと思います。
エルゼ 今回のミッションとしてはですね、この作品が単なるラブストーリーの枠を超えて、無言の視覚的な演出とか、張り巡らされた伏線が、いかに人間の複雑な真理を描き出しているか、そこを解き明かすことになります。
ピヨン吉@福島県 いやこれ本当にすごかったですよね。早速なんですけど、私が一番鳥肌が立ったのが、コインランドリーの卓球台に引かれた赤い線の演出なんです。
エルゼ ああ、あのシーンですね。 ピヨン吉@福島県 はい。第1話では2人が向かい合って座っていて、なんかこう、2人をつなぐ運命の赤い糸みたいに見えましたよね。
エルゼ そうでしたね。ところが第9話になると、ユキヨがスッと綾名の隣に座るわけです。 ピヨン吉@福島県 そうなんですよ。
エルゼ その瞬間、今までつながっていたはずの同じ線が、今度は2人の綾名を真っ二つに切り裂く境界線に変わってしまうんですよね。
ピヨン吉*福島県 うわ、怖い。
エルゼ 同じ場所で同じ線なのに、座る位置を変えただけで、もう完全に別れの予感という全く違う意味を持たせているんです。
ピヨン吉*福島県 これ、読んでて思いましたけど、まるで文章の開業位置を一つ変えただけで、全体の意味が180度反転してしまうマジックみたいだなって。
エルゼ まさにそんな感じですよね。
ピヨン吉*福島県 日常の普通の風景を使って、無言で視聴者に別れを宣告してくる監督の手腕には、私本当に驚かされました。
エルゼ はい。そしてですね、この境界線が示している関係性の限界って、実はユキヨという名前そのものにも暗示されているという考察がありまして。
ピヨン吉*福島県 あ、名前ですか。
エルゼ へえ。雪って、いつか必ず溶けて消えるものじゃないですか。
ピヨン吉*福島県 なるほど。そこで気になったのが、ブログの筆者が書いていた、雪王は冬の間だけの3ヶ月限定狩り士なんじゃないかっていう考察なんですけど。
エルゼ はいはい。
ピヨン吉*福島県 でも正直私、いくら名前が雪だからって、冬の季節限定商品みたいなものだなんて、ちょっとこれ深読みのしすぎじゃないかなって思っちゃったんですが、どうですかね。
エルゼ ああ、私も最初はそう疑ったんですよ。でもですね、綾名が雪国である富山県の出身だという背景、これを重ね合わせると、ただの偶然とは言えなくなってくるんです。
ピヨン吉*福島県 えっと、どういうことですか。
エルゼ つまりですね、雪が降る外で無邪気にはしゃぐ小太郎に対して、綾名はずっとコインランドリーにこもっていますよね。
ピヨン吉*福島県 あ、確かに。出ていかないですよね。
エルゼ 彼女にとって雪は決してロマンチックなものではなくて、もはや自分では処理しきれない感情の残骸とかしている、そういう心理状態が見事に表現されているんです。
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ピヨン吉* なるほど。ただ名前が雪だからってことじゃなくて、彼女の過去の背景とか実際の行動がリンクしているからすごく説得力があるんですね。
エルゼ そうなんですよ。そして、その起源付きの関係性をもう決定的に崩しにかかる存在がいますよね。冴えです。
ピヨン吉* うわー、出た。冴えですね。
エルゼ 雪夜の部屋で彼と綾名の思い出の椅子に冴えがすっと座るあの構図。
ピヨン吉* あれですよね。まるでゲームのセーブデータを消すように上書きしていくみたいなあの恐ろしいシーンですよね。
エルゼ えー、まさに上書きです。冴えが本当に恐ろしいのは、ただ椅子に座るだけじゃないんです。悩んだら彼女を選んでいいんですよってあえて帯路を用意する点なんですよね。
ピヨン吉* あー、なるほど。逃げ道を作ってあげるんですね。
エルゼ そうです。人間って強要されると反発したくなりますけど、逃げ道を与えられると逆に相手への罪悪感から離れられなくなるじゃないですか。
ピヨン吉* ありますね、そういうの。
エルゼ 冴えはその心理のハッキングを身元に仕掛けているんです。完全に囲い込んでいるんですよね。
ピヨン吉* もう心理戦のラスボスですね、彼女は。そこから今回の最大のテーマである優しさの違いが浮き彫りになってくるわけですね。
エルゼ その通りです。確信となる二つの優しさですね。浮き彫りが与えているのは、目の前で甘やかすだけの短期的優しさです。
一方で、間違いからではありましたけど、綾名の未来を見据えてあっさりと身を引いた小太郎の行動は、厳しさを含んだ長期的優しさといえます。
ピヨン吉* 例えるなら、今すぐ痛みを消してくれる痛み止めのお薬を飲むか、それとも根本的に治すためにすごく辛いリハビリに耐えるか、みたいな違いですよね。
エルゼ まさにそういう対比ですね。
ピヨン吉* ブログの筆者さんが、私ならコンビニでポイントカードを聞かれただけで好きになっちゃうって書いてて、そのユーモアに私も激しく同意しちゃったんですけど。
エルゼ 面白い表現ですよね。
ピヨン吉* はい。でも結局のところ、恋愛ってこのどちらの優しさを選んで後悔するかの究極の二択を迫られるものなのかもしれないですね。
エルゼ ええ。どちらも痛みを伴うからこそ、この二つの優しさの対比が視聴者の心を強く揺さぶるんだと思います。
ピヨン吉* そうですね。ここでちょっと資料を送ってくださった方に直接問いかけないと思います。
エルゼ はい。
ピヨン吉* 送ってくださった方は、ご自身の人生において、痛み止めのような短期的な優しさとリハビリのような長期的な優しさ、どちらについ惹かれてしまいますか?
エルゼ うーん、答えの出ない、でも非常に重要な問いですよね。
ピヨン吉* そうですね。そして最後にもう一つちょっと挑発的な問いを残しておきたいと思います。
エルゼ なんでしょうか。
ピヨン吉* もし雪夜という存在が冬を象徴しているんだとしたら、最終回で綾名に春をもたらす存在は果たして現れるんでしょうか?それとも深い雪に閉ざされたまま終わるのか?
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エルゼ いやー、最終回でどのような結末を迎えるのか、これ本当に見逃せませんね。
ピヨン吉* 次回の配信もお楽しみに。さようならー。