2024-09-23 10:41

「メディアは死んでいた」 ② 怪しげな男たち【戦後史開封特別編】

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 事件記者・阿部雅美は、昭和54年の秋ごろ、「日本海の方で変なことが起きている」という断片的な情報を頼りに、地方新聞を読み漁っていた。
 ある日、富山県の地元紙に奇妙な事件が載っているのに気づく。富山県高岡市の海水浴場で、若い男女が何者かに襲われ、寝袋をかぶせられた、というのだ。
 阿部は取材を進めた―

【原作】 阿部雅美『メディアは死んでいた―検証 北朝鮮拉致報道』
【語り手】柳亭市好
【制作】 産経新聞社

■拉致事件を産経新聞が徹底取材した豊富な記事や写真はこちら(リンク)からご覧になれます。

「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。

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サマリー

このエピソードでは、北朝鮮による日本人拉致事件に関する詳細な報道が展開され、事件の発生状況や犯人たちの行動、現場での証言が紹介されます。安倍政宗の取材を通じて、事件の背後にある謎が探求されます。

事件の始まり
第2話 怪しげな男たち
産経新聞社がお届けする音声ドキュメント 北朝鮮による日本人拉致事件
原作産経新聞出版 安倍政宗
メディアは死んでいた 検証北朝鮮拉致報道
2018年5月28日初版発行 製作産経新聞社
案内役は私原塾の劉廷一光です。 知見記者安倍政宗は1979年の秋頃
日本海の方で変なことが起きているという断片的な情報を頼りに地方新聞を読み 漁っていた
ある日富山県の地元市に奇妙な事件が載っているのに気付く 富山県高岡市の海水浴場で
若い男女が何者かに襲われ寝袋をかぶせられた というのだ
安倍は取材を進めた 襲われた2人のうち男性は袋詰めにされたまま民家に助けを求めて無事だった
一方の彼女である英子さんはタオルで猿靴は押され後ろ手に紐で湯分かれていた 袋詰めにされた後犯人たちはカムフラージュのためか
松の枯れ枝を袋にかけたという しばらくして周囲に犯行グループの気配がしなくなったように感じた英子さんは
自力で袋から脱出し線路の向こう側の民家へ助けを求めて無事だった 男性が助けを求めた民家の住人が百刀番するとすぐにパトカーが5台も来たという
後からわかったことですが実は夕方5時半から6時にかけてうちの家族も事件があった浜で遊んでいて 犯人たちを見たんです
ここは海水浴場と海水浴場の中間で土地のものしか来ないんですが その時は散歩をする水着姿のアベックと4、5人の男たちを見かけたそうです
男たちは白いシャツにステテコ姿 浜をうろうろしていた
地元の者はそんな格好はしない 見かけたこともない
なんか日本人じゃない感じだったって言うんです 周辺取材をすると事件前釣りをしていた人が犯行グループの一人から日本語で話しかけ
られていたことも確認できた 釣れますか
日本人じゃない感じの犯行グループには日本語のできるものがいたことになるが そのこと自体はむしろ自然に思えた
犯人たちがどこから集まってきたのかわからないが 多少とも日本語が話せるものがいなければこんな場所まで怪しまれずに来て犯行に及ぶことは難しいのではないか
そう感じた ただ犯行前の現場で犯人が自分の方から釣り人に声をかけていたことには首をかしげた
外国の重宝活動などが関係する外事事件であろうと通常の刑事事件であろうと 普通犯人はそんなことはしないだろう
大胆なのかずさんなのかわけがわからない 高岡警察署の刑事はそういった先手を打って日本語で話しかけることで
怪しまれずに住む 日本人グループの犯行と見せかけられるという辛抱遠慮と考えることもできたがわからない
異流品だけではなく 犯行現場での犯人たちの服装も行動も普通ではなかった
犯人たちがどうして日本人じゃない感じと言えるのか 目撃した家族が言うには
全体の感じから ですよ
わかりますよねー なんとなく
民家の主人はこう言ったなんとなく わかる気はした
犯人の行動
一旦東京に戻り日本ゴム協会を訪ねた 残された異流品の中で一番気になったゴム製のサルグツバについてもっと知りたかったからだ
筒をくり抜いた不気味な形状で口に当たる部分に呼吸ができるように穴が開き 両耳も塞げる
こんな異様のサルグツはは見たことも聞いたこともなかった 富山のサルグツは
あああの変な奴ですねー 家で鑑定しましたよ
天然ゴムの手製です 使われているゴムは日本にはない粗悪なものです
輸入 日本はあんなゴム輸入なんかしませんよ
工業のひどく遅れた国にしかないでしょう どこですか
と私が聞くと 断定はしませんがまあ
ご想像の通りでしょう という
私はある国を思い描き始めた 翌日富山にUターンし危うく間の手から逃れて助かった
被害者の自宅を探した 犯人たちの妊娑や風邸
犯行の状況を一番知るのは襲われた当人たちだからだ サルグツはをはめられ袋詰めにされて襲われた男女2人は当時婚約中だった
あの日海岸に近いホテルで初めての顔合わせをし 和やかに観覧した両家の親族たちが気を利かせて若いカップルだけを浜に残して散会した
そこで事件は起こった 得体の知れない恐怖はまだ2人から消えておらず
とても取材には応じられないというので 両親が若夫婦から聞いた話をしてくれた
犯人たちは 日本人ではないようでした
全体の感じだそうです日焼けしてたくましそうだった 役割分担しているようで手際がよく訓練されているようだった
犯人たちは袋詰めにした2人を担いで松林へ運び 30メートルも離れたところに別々に転がした
無言だったそうです 話した言葉はたった一言だけ
静かにしなさい と言ったそうです
日本語です 犯人たちは
じっと 何かを待っているようだった
これは音声ドキュメント北朝鮮による日本人拉致事件のシリーズ第2話です
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この作品は元産経新聞社会部記者 安倍政美による著書メディアは死んでいたを再構成したものです
案内役は龍亭一皇でお送りしました 第3話終年の主催
安倍は警察が発表していなかった新潟県柏崎市の 安倍区行方不明事件にたどり着きます
では次回 あなたは拉致を
いつ知りましたか
10:41

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