音声包装研究所、Pod史。
この番組は、ポッドキャストにまつわる様々な歴史を紐解きながら、
ポッドキャストとは何かについて理解を深めていくポッドキャスト番組です。
こんにちは、サイトーです。
今回、3回目の配信になります。
前回から第1章としてポッドキャストが生まれてくるまで、その流れをですね、紐解きながら
ポッドキャストって何なんだろうっていったところを迫っていくって感じで話をしているんですが、
前回のちょっと振り返りを簡単にしてみると、アダム・カリーっていうポッドキャストの父と呼ばれている人が
子供の頃にですね、おばあちゃんからもらったラジオの体験が心に残っていて、
その後、ラジオの放送局で働いたりとか、
MTV、アメリカのMTVにヘッドハントされて、そこで活躍していたにもかかわらず、
1994年にインターネットっていうのが来てるぞっていうことで急に会社を辞めて、
インターネットに関する起業をして、インターネットバブルの波に乗って事業としては成功し、
そして会社を辞めて、1999年に彼の奥さんの地元であるオランダに移ると。
そしてそこで出会ったのが、当時まだ珍しかった常時接続のインターネット回線、ケーブルモデムですね。
この常時接続のケーブルモデムに出会った時に、
彼が前からやりたかったことがこれだったらできるんじゃないかって思い立ったと。
それをザ・ラストヤード構想として彼がブログに書いたよと。
その構想というのは、まだその当時回線速度は遅かったので、
インターネット上でラジオ配信というのはなかなか難しかったんだけれども、
この常時接続があれば、自分が聞きたい番組を登録しておけば、
寝てる間に自動的に自分の手元のデバイスにダウンロードされて、
自分が聞きたい時に聞けるようになる。そんなことができるようになるじゃないか。
彼の中では、インターネットというものに出会った時に、
インターネットだったら自由に何でもできるって思ったと。
それでMTVを辞めているというのもありますし、
もともとラジオ放送局で海賊ラジオというか、
法律で認められていない電波を飛ばしてみたいなところをやりながら、
それでも警察だたになりながらも発信していたような、
やっぱり自分が発信したいことを伝えたいという思いが、
その当時の彼には強くて、ラジオ放送局とかMTVで働きながらも、
やっぱり言いたいことが言えない、伝えたいことが伝えられないジレンマがあったと。
それがこのインターネット回線を使って、
自分たちが発信したいことが発信できるラジオができるじゃないか。
それがザ・アラストヤード構想として、
1999年の年末、2000年の目前に彼はそれに思い立ったというところまで前回お話をしました。
しかしこの時、彼はまだそれをどうやって実現するのかという具体的な技術、
具体的なソリューションは思いついていなかったので、
これからそれを実現するキーとなるのが、RSSというフォーマットがあって、
そのRSSというものに出会って、そのRSSというものを使って、
自分の手元のデバイス、具体的にはiPodですね。
このiPodの中に自動的にダウンロードするそういうソフトウェアを作っていって、
実現していくというのがこの後の流れとしてあるわけですが、
今日はその話ではなくて、RSSって何なんだろうというところをもっと理解していかないと、
このポッドキャストというものが理解できないなと思うので、
今日はこのRSSの歴史を紐解いていくところから始めたいなと思います。
まずRSSの歴史を紐解く前に、XMLというものについて理解していく必要があると思っています。
RSSって実はXMLなんですよね。その正体はXML。
RSSというものをテキストエディターとかで開いたことがある人は見たことがあるかもしれないんですが、
最初のところにXMLって書いてたりとかします。
XMLって特殊なものではなくて、インターネットの中ではよくしょっちゅう使われている非常に有名な拡張子、フォーマットで、
なのでこのXMLというものが何なのかっていうのを理解した方がいいなと思っていて、
やっぱりRSSって何なのかっていうのを理解するために、
XMLというものが何なのかっていうのをその誕生から理解していくってことが非常に役に立つんじゃないかな、
理解を深めるんじゃないかなと思うので、まずそのXMLの登場について紐解いていきたいなと思っています。
XMLっていうのは実はですね、兄弟でして、弟なんですね。そのXMLにはお兄さんがいます。
お兄さんの名前はHTMLですね。
HTMLの方がXMLより耳なじみがあるんじゃないかなとは思うんですけど、
この二人が兄弟で、インターネットの中で使われる拡張子というかフォーマットというかの兄弟だということですね。
この兄弟の二人の共通するところというと、最後のMLっていう言葉が一緒だなと気づくと思うんですけど、
このMLっていうのはマークアップランゲッジの略で、日本語で言うとマークアップ言語。
マークアップってなんやねんっていう感じなんですけど、
分かりやすく言うとコンピューターの中で使う言語としてはプログラミング言語っていうのが有名じゃないですか。
開いてもよく分かんないけど、プログラミング言語っていうのはコンピューターが理解できる、
コンピューターの命令する言語なんだなとは思うんですけど、
マークアップランゲッジはプログラミング言語じゃない言語っていうふうに考えてもらうと分かりやすいかなとは思います。
コンピューターに対する命令ではないので、開いてみると意外と理解できる。
そこには例えば日本語が書かれていたりすることもあるし、文字の情報が書かれていて、
何を伝えたいのかっていうのが分かりやすかったりするのがマークアップランゲッジの特徴ではあります。
もうちょっと分かりやすく理解しようとすると、
例えばテキストエディター、メモ帳ってあると思うんですけど、
メモ帳アプリとか開くとだいたい文字って全部同じ大きさで書かれてるじゃないですか。
そこに記事とかレポートとか何か書こうとすると、別に書こうと思えば書けるけど、
タイトルがどれで、どれがその著者の名前なのかとか、何月何日って書いてあるからこれは何の日付なんだろうかとか、
なんかよく分かんない感じになっちゃう。
本文もいっぱい書いてあるけど、段落と段落の間が狭いな広いなとか見づらいなとか、
そうなってしまいますよね。
でもそれを見栄えよくしたいじゃないですか。タイトルはちょっと大きくしたいじゃないですか。
だからこれはタイトルだよとか、これはこのモジュールの大きさはこの大きさにしてねとか、
そういうことを指示してその通りに表示してくれたら人間分かりやすいじゃないですか。
だからそれをするようにするためのものがマークアップ言語。
それをするためのものがマークアップ言語というとちょっと語弊があるけれども、
マークアップ言語ではそういうことができるんですね。
例えばそのタイトルのところ、この文字の大きさは24ポイントで、
左に寄せて色は赤にしてとか、そういう情報を付け加えておく。
そうするとそれを理解できるソフトウェアがあれば、その通りに文字を大きくして表示するってことができますよね。
そういうことをマークアップ言語だとできる。
なのでマークアップ言語のファイルを開くとそこにはテキスト情報が結構書かれてるんで、
何を書いてあるのかっていうのが分かることは分かるけど、
ちょっとそれを開いても読みにくい。
それを読みやすいようにするためのソフトウェアが必要だよねと。
HTMLっていうのはそのような感じで、
ここに書いてある文字はこの大きさで、
ここの下にはこの画像を入れて、
この文字を触ったら次の別のページに飛んでとか、
そういうものを入れたものがHTMLっていうHyper Text Markup Languageですね。
これがそういうもので、
それを理解できるソフトウェアがウェブブラウザーと呼ばれるものになってます。
まずHTMLっていうのが何なのかっていうのは何となく分かっていただきたいんですけど、
このHyper Textっていうのが、
テキストなんだけど、
ハイパーリンクでつながっているテキスト。
クリックしたら別のページに飛んでいくとか、
そういうことができるテキスト。
それがHyper Text。
それがウェブブラウザーの登場というか、
ホームページを閲覧する文化が生まれていったっていうのが、
この技術が生まれたことによって実現しているわけですよね。
これがいつだったのかっていうと、
チャゲ・アンダスカがセイエースを出した年の年末ぐらいとかですね、
1991年の後半です。
この時にHTMLっていうものが登場して、
それまではHTMLがないから、
インターネットがあってもホームページの閲覧はできない。
ホームページを閲覧する、つまりリンクをクリックして別のページに飛ぶとか、
アドレスを入れたらそのページが見れるとか、
そういう体験っていうのは、
このハイパーテキストマークアップランゲージが登場してできるようになったわけです。
もうちょっとポッド詩的にこの歴史を説明すると、
ワールドワイドウェブっていう言葉がありまして、
そのWWWっていう風に言うと、
なんとなく聞いたことあると思うんですけど、
これが登場したのも1990年、その前の年ですかね。
当時スイスの研究機関であるセルンって言ったところにいた
ティム・バーナーズ・リーっていう方がですね、
このワールドワイドウェブっていう構想で、
世界中のコンピューターがネットワークでつながって、
別の大学の論文とかをアクセスして閲覧するみたいな、
そういうことをハイパーテキストでできるんじゃないかという形で
生まれてきたのがこのワールドワイドウェブですね。
ワールドワイドウェブってWが3つあるので、
W3Cっていう会議台を作って、
その中で、会議台というか委員会かな、
その中でこのHTMLっていうものを定めて、
ホームページっていうものを閲覧するような企画ができていったっていうのが
1990年、91年とかですね。
そこからブラウザーとかそういう技術は登場したものの、
まだ大学で使うぐらいだったりとか、
画像ファイルを埋め込めなかったりしたので、
なんかもう味気ない、論文を見るだけだったらいいかもしれないんですけど、
そういったものが1991年とかだったんですけども、
1993年とかに前にも話しました、
マーク・アンドリーセンっていうアメリカのイリノイ大学の研究所の学生がですね、
モザイクっていうブラウザーを発明して、
それが画像を埋め込んで見栄えよく見れることができるようなブラウザーが登場して、
その直後にインターネットというものが世間的にも使えるような環境に変わっていくなどして、
インターネットが開かれていった。
それが1994年とかにみんなにインターネットが普及し始めていくきっかけが生まれていった。
そのような時にこのマーク・アンドリーセンとアダム・カリーは出会ったりとかして、
インターネットやばいなっていう感じになっていて、
アダム・カリーがMTBを辞めて、インターネットに関係する会社を立ち上げた。
そのマーク・アンドリーセンもネットスケープっていう会社を立ち上げた、
みたいなのが1994年とかそのくらいになっているという感じです。
このネットスケープっていう会社の名前はまた後に登場してくるので、
知らない方は覚えていただきたいんですが、
最初にみんながすごくかっこいいって思うブラウザーを開発したアメリカの大学生であったマーク・アンドリーセンが、
マーク・アンドリーセンって人の名前、一人の名前なんですけど、
マーク・アンドリーセンが会社を立ち上げて、それがネットスケープっていう会社で、
ネットスケープナビゲーターっていうブラウザーになっていったっていうのが、
この1994年から5年とかそういう流れですね。
Windows 95が1995年に出て、その後1996年くらいからこのXMLっていうフォーマットが登場し始めてくるっていう流れになってきています。
それまでHTMLっていうコンピューターが理解できないようなフォーマットでホームページっていうのを作っていたので、
例えばブログみたいなものを書こうとしても、人間がブログみたいな感じで書かないとブログにはならなかった。
でもXMLっていうものが登場してくると、コンピューターが日記だったり別の人が書いた情報だったり、
そういった情報を全部まとめて並べ替えて表示するみたいなことができるようになってくるわけですよね。
そういうことがあって、この技術を使えばブログみたいなものができるじゃないかっていうことを思い立った人がいて、
その人の名前がデイブ・ワイナーっていうソフトウェアエンジニアで、RSSの企画をポッドキャストにつなげていったその人の名前になっています。
彼はもともとアウトライナーって言われる情報を構造化して入力するようなソフトウェアを開発していて、
例えばわかりやすく言うと、日記を書こうとした時にその当時ホームページ上にHTMLで書いたりとかメモ帳で書いたりとか、
そういったふうな書き方だったのが、彼は構造化してその日記を書いていく。
何月何日、タイトル何とか、そういったものを構造化したフォーマットに全部入れてって日記を書くみたいな、
そういうことがアウトライナーだとできると。
それを彼はこの1997年にスクリプティングニュースっていう彼のブログ、まだその当時ブログっていう言葉はないんですけど、
スクリプティングニュースっていうサイトを立ち上げて、その中で彼の日々を持っていることだったり、
彼が作っている会社、ユーザーランドソフトウェアという会社がこの後も出てくるんですけど、
ユーザーランドソフトウェアのリリースだったり、そういった情報を発信するためのスクリプティングニュースっていうサイトを作ります。
これは何がすごかったかっていうと、彼が作っているアウトライナーっていうソフトで入れている日記みたいな情報をソフトウェアでホームページに変換することができる。
彼はアウトライナーで情報を入れてて、彼はそれをHTMLに変換するソフトウェアを作って、それでホームページにすることができるみたいなことをして、
そうやって自分の日記をアウトライナーからホームページにする、HTMLに変換するということを始めたのが、
1997年の4月1日にスクリプティングニュースっていうのを始めます。
その後ですね、その年のうちに彼はスクリプティングニュースXMLっていうフォーマットを独自に作ります。
だからまだXMLっていうのが正式に世の中で採用される前、まだその設計が始まっている頃ですね、
スクリプティングニュースXMLっていうフォーマットを独自に作って、それを使うソフトウェアというものを開発していきます。
これは何ができるかというと、さっきも言ったようにアウトライナーと言われているソフトで、
例えば自分の日記を書きます。書いている日付とか、その時の参考にしているリンクだとか、
そういう情報を入れたアウトライナー、構造化した情報を入れてきます。
それでホームページにするよっていう風に言えば、今まではHTMLだけ生成してたんですけど、
新しいソフトでは同じアウトライナーの情報からHTMLも作るし、XMLも作るっていう、そういうソフトウェアを作ったと。
だから情報は同じなんだけど、人間が理解できるようなホームページ用のHTMLと、
コンピューターが理解しやすいXMLっていう形に両方リンクした形で吐き出されるっていうことを彼は作って、
そのフォーマットをスクリプティングニュースXMLっていう風に名付けたと。
ちょっと難しくなってきてるかもしれないですけど、それ何がすごいかっていうと、
今まではHTMLっていう人間しか理解できないようなホームページを作ってただけだったんだけど、
それと合わせて同じ情報が書かれてるコンピューターも理解できるXMLっていうフォーマットを作ってるので、
コンピューターも理解できるから、その情報がこのページはこういうことが書かれてるってコンピューターが理解できるので、
さっき言ったようにその世の中のキュレーションができるとか、自分が今まで書いた記事とかをまとめることができるとか、
今のブログで当たり前にできるようなことができるようになってくるっていうのがこの技術なんですね。
それが1997年の12月になってます。
このソフトを使ってホームページを始めた人がいて、ヨルンバーガーさんっていう人なんですけど、
彼が始めたホームページのタイトルがロボットウィズダムウェブログっていうタイトルのホームページを立ち上げます。
この時にウェブログっていう言葉を使ったのがウェブログの始まり。
ブログっていう言葉ってウェブログが省略されてブログになってるっていうのは有名な話なんですけど、
このウェブログっていうのが初めて登場したのがこの時ですね、1997年の12月17日。
だからこのデイブワイナーが作ったスクリプティングニュースXMLっていうフォーマット、
それを扱うソフトウェアがあって、それを使って作られたホームページがウェブログっていうふうに呼ばれていって、
そこから2年後とかにブログっていうふうに省略されるようになっていくっていうのがブログの歴史としてあります。
このデイブワイナーはスクリプティングニュースXMLっていうフォーマットを立ち上げて、
それに基づくホームページ、それがソフトウェアによってブログに進化していくと。
一応全てのブログサービスがXMLを使っているとか、このスクリプティングニュースXMLを使っているというわけではないんですけども、
そのブログの歴史の中でHTMLじゃないコンピューターも理解できるようなフォーマットを使って、
インターネット上の情報を集めて整理していくっていう流れを生んでいるのは、
このデイブワイナーが走りと言っても過言ではない人で、ブログの父と言っても過言ではない人かなと思います。
それが1997年のことだったんですが、