クソニンジンの魅力
はい、始まりました。植物マナブラジオ。みなさんこんにちは、RYO-YANです。
この番組は、植物に興味を持った私が、植物の話題や疑問について、
雑談形式で配信していく番組となっております。
はい、気づけば約10ヶ月ぶりの配信となってしまいました。
リスナーのみなさんには大変お待たせしてしまって、申し訳なく思っております。
みなさんには見えないかもしれないんですけども、めちゃくちゃ深々と今お辞儀をしている状況であります。
いやほんと、モチベーション的には、このまま何も言わず、ポッドキャストやめちゃおっかなっていうぐらいの気持ちまで行ったんですけど、
プラスね、重ねて機材が壊れちゃったりとかして収録ができなくなったんですよね。
それで新しい機材を買う気持ちにもなれなくて、こんなにね、お待たせしてしまいました。
でもなんでもう1回ね、収録し始めたのかっていうと、
やっぱりリスナーさんのおかげが大きいと思います。
昔からフォローしてくださっているリスナーさんもですし、配信してなくてもね、フォロワー数って徐々に伸びているんですよね。
Apple PodcastとSpotifyと合わせて2000人以上のリスナーのみなさんに支えられていまして、
やっぱその方々にね、新しいエピソードをお届けしないといけないなっていう風に、やっとケツに火がついた気持ちでね、今収録しております。
また前のようにね、植物の話題を僕なりに喋ってね、いこうかなと思いますんで、また聞いていただけたらなと思います。
では今日のね、本編いきましょう。
はい、じゃあ今日はクソニンジンについてね、話していこうと思います。
過去回に変な名前の植物っていう回をね、配信してるんですけども、
その回の中でも少し名前が上がったクソニンジンですね。
これもかわいそうな名前をつけられている植物なんですけども、
クソニンジンの特性
こいつはすげーやつなんでね、今日はそれを話していこうと思います。
そう思い立ったのも、先日ノーベル賞の発表がありましたよね。
このクソニンジンも実は2015年のノーベル生理学医学賞の際に注目された植物なんです。
ノーベル賞の話は後半にね、とっておくとして、
まずこのクソニンジンなんですけど、キクカのヨモギ族の一年生草本です。
まずニンジンとね、全然違いますよね。ニンジンはセリカですからね。
このクソニンジン、茎は直立して、高さが1.5メートルとか2メートルくらいになります。
植物の表面には毛は生えてなくて、分子、枝をね、枝分かれが多く発生します。
縦に浅い溝を出るみたいで、株元は木化する木みたいになるんですよね。
なので雑草として生えてたら結構厄介かもしれないですね。
原産は中国で、薬用植物として日本に入ってきて野生化してます。
温州から四国、九州まで荒れ地とか道端に生えているそうです。
あんまり注目して見てないもんで、生えてるところが想像できないんですけど、
結構その辺で頻繁に見れるそうです。
このクソニンジンは単実植物で、茨城県筑波での情報になるんですけど、
開花は大体8月下旬に始まって、10月下旬に種子が成熟します。
ちょうど今の時期はもう種子がね、でき始めてて成熟してる途中ですね。
家の周りの荒れ地とか、散歩してよく見てみるとクソニンジン出会えるかもしれませんね。
はい、でこのクソニンジンのね、和名の由来になった通り、頭にクソってついてますからね。
全体に臭気があるっていうことなんですけども、むしろいい香りだって言ってらっしゃる人もいますね。
というのもクソニンジンの香り成分って、アルテミシアケトンとか、アルテミシアアルコールとか、カリオフィレン、イチハチシネオール、ピネンカンフェンなどの成分らしくて、
これらはテルペン系の物質っていうことなんですけど、
このテルペン系の物質ってそんなに悪臭ではないんですよね。
なので本当最初に和名をつけた人が感じた感覚で命名したんでしょうけど、めちゃくちゃ悲しい名前になってしまいました。
マラリア治療薬の発見
本当に臭い成分だけで言うと、同じね、クソみたいな名前のシリーズでヘクソカズラってね、おならうんこカズラがあると思うんですけども、
ヘクソカズラの臭い成分はメチルメルカプタンっていう成分なんですよね。
この成分の方が人の香臭であったりだとか、たまに玉ねぎの臭ったような臭いって揶揄されるんですけども、
いきなり味識を持っているとか、臭いときは臭いのに果たしてそうそう良いんです。
言われたらこの指であって、一撃で、
Μ-C-HBA-C、
ヤギネシアの口臭がしっかり臭い匂いがするので、同じクソ界隈としてはね、クソニンジンはとてもみつつなんじゃないかなと思います。
そしてこのクソニンジンなんですけど、和名で別名があります。
人参っぽい、ちょっと似てる葉っぱの形してて、特徴的な匂いがする、ちょっとなんかうんこっぽいよねってことでクソ人参っていう名前の由来はね、なんとなくギリ分かるんですけども、
このバカ人参だけはもはやね、なんかただの悪口をつけてますよね、ほんと。
調べてもね、このバカ人参の由来だけは全然わからなかったんですよね。ただ別名としてはバカ人参とも呼ばれているそうです。
また海外ではこのクソ人参、そもそもね、人参っていうような名前入ってなくて、スイートワームウッドって呼ばれているそうです。直訳すると甘いよもぎって呼ばれているみたいですね。
こういう呼び方をしてあげたかったですね、このクソ人参。ほんとかわいそうなんですけども、クソだとかバカだとかつけられてね、ほんとまあ、
日本人を代表してね、クソ人参に謝りたいと思いますね、ほんと。ごめんね、クソ人参と。
ただこのクソ人参、非常に人間にはね、大変貢献してるんです。
この貢献ぶりがね、伝わればほんともうクソとは呼ばせねえよっていう意味にね、クソ人参もなると思うんですよね。
まずはこのクソ人参、そもそも漢方として使用されてるんですよね。
小薬名で言うと、オオカコウとか、主子はオオカコウシと呼ばれて、
発熱などの解熱剤だとか止血剤、皮膚の病気の治療薬としてね、古くから使用されていました。
ここから冒頭にちょろっと出てたノーベル賞の話につながっていくんですけど、
2015年のノーベル生理学医学賞を受賞された中国の徒陽陽さんの話になります。
このクソ人参からマラリアの治療薬のアルテミシニンを発見した溶石が評価されて受賞につながったんですね。
この徒陽陽さんのね、受賞までのエピソードを少し調べてみたんで話していくんですけども、
徒陽陽さんに大きな転機が訪れたのは1969年、
中国政府によってマラリア特効薬の開発プロジェクトへの参加をね、依頼されたところから始まります。
マラリアは熱帯から亜熱帯に広く分布する原中感染症ですよね。
今でもマラリアやHIV、血核と並んで3大感染症と呼ばれています。
マラリアにかかると高熱とか頭痛、吐き気などの症状を催して、悪性の場合は意識障害とか人位不全などを起こして死亡します。
かが、原中を媒介して感染源となるのは皆さんもご存知だと思います。
以前は中国でも雲南省とか関東省の南部の地域でマラリアは主な死因の一つだったそうです。
今でも熱帯地域を中心に数十万人単位でマラリアが原因で亡くなる方がいらっしゃいますよね。
話は戻りまして、1960年代に入って徐々に本格化していったベトナム戦争。
それにおいて中国はソ連と共に北ベトナムの同盟国として軍事的な支援を行っていました。
この北ベトナムでもマラリアは兵士や一般庶民を苦しめる病気であって、
従来から特効薬として用いられてきたクロロキンという薬があるんですけど、
これはすでに原中、マラリアの原中に対して体制が出始めていたそうです。
そこで中国は、自分の国の民の治療だけでなくて、
同盟国の北ベトナムを支援するべく、関係機関にマラリアに対する新薬の開発を命じたんです。
マラリア新薬の開発を命じられた機関の一つが国務院の中尉研究員というところで、
そこに発足したプロジェクトチームのリーダーに指名されたのがこの徐陽陽さんであったそうです。
1969年にチームが発足すると、徐陽陽さんは約2000の伝統的な漢方の調剤方法を調べて、
その過程で1971年によもぎの一種、クソ人参ですね、から抽出された物質が動物体内でのマラリア原中の活動を劇的に抑制することを突き止めました。
翌年の1972年に徐陽陽さんたちはその純物質を取り出してセイコーソと名付けました。
クソ人参の効能と影響
このセイコーソはマラリアの新しい特効薬として活躍して、後に欧米でも認められてアルテミシニンと呼ばれるんですね。
今でもこのクソ人参の活躍によってマラリアから大切な命が世界で守られています。
すごいぞクソ人参、半端ねえなクソ人参、これからも頑張ってくれよクソ人参っていうことですね。
ただ調べてみると、このクソ人参から抽出されたアルテミシニンに対しても耐性を持っているようなマラリア原中がね、出てきているっていうことなんで、
ほんとまあ、化学物質を作る人間とそれに対応してくる病原菌や害虫と立ち心ですよね。
大体収録してからちょっと調べてて気づいたんですけども、クソ人参の命名者って牧野富太郎先生でしたね。
この前までNHKの連続テレビ小説ランマンのモデルになった人で、日本の植物学の県医なんですけども、
他にもヘクソカズラとかハキダメギクとかワルナスビとか結構インパクトのある名前をつけてます。
植物を愛した博士なんですけども名付けに対しては容赦ないですね。
あとクソ人参なんですけども、最近の研究で結構ガンとかそういったマラリアとは違う植物…植物じゃないや、
病菌に対しても効果があるっていうことで研究が進んでいるそうです。
これからもね、がんばれクソ人参、磨いしゃれっていうことで今日は締めさせてもらいましょうか。
イベント告知とリスナーへのお願い
はい、ではエンディングなんですけども、最後までお聞きいただきありがとうございました。
本来ならね、ここで花言葉を言うんですけど、クソ人参の花言葉はね、見つからんかったです。
なのでめちゃくちゃ関係ない話しようと思うんですけど、クソ人参クソ人参って喋るったらですね、
ジェット人参っていう曲あったなーってふと思い出したんですよね。
久しぶりに聞いてみました。
まあ中身はね、全く内容のないというか、非常に尖った曲なんでね、よかったらSpotifyにあったんで聞いてみてもらったらなんですけど、
557188っていうバンドがね、歌ってます。
ちょうど中学校ぐらいの時に聞いた気がするんですよねーと思ってリリース年調べてみたら2000年っていうことで、
自分が10歳の時にリリースされた曲でしたね。
ちょうどなんかまあ僕が中学校の時はバンドが流行ってたのかな?バンドが流行ってたぐらいだったんで、
その時にまあちょっと聞いた覚えがあります。
よかったらSpotifyに曲あったんで聞いてみてください。
あと宣伝と言いますかイベント告知なんですけども、
今年の12月16日の土曜日、東京の下北沢でPodcast Weekendというイベントが行われます。
これは僕は第一回目に参加したことがあるんですけども、Podcastのリアルイベントですね。
様々な有名な番組のMCとかが一同に会して出展をされます。
なんと僕の植物学ぶラジオも、
Aノートサブカル、夜の農家、道草をはむの4番組で合同ブースとして出展することになりました。
すごいめちゃくちゃ嬉しいですね。
本当配信全然やってなかったのに、音部に抱っこでね、なんとか参加させてもらえることになりまして、
ぜひね関東圏の皆さんだったら聞いやすいのかなと思いまして、
ぜひリスナーの方がいらっしゃったら下北沢に遊びに来てほしいです。
入場料は無料なので、ほんとフラッと寄る感じで来てもらったら、
かなりPodcastの好きな人たちしか集まらないブースになっていると思いますので、ぜひ遊びに来てください。
また詳細が決まりましたら別途エピソードを撮ってまた告知させていただこうと思いますので、
一応公式ホームページのリンクは概要欄に載せていますので、よかったら見てみてください。
また植物マナムラジオのロヤンで、旧TwitterXのアカウントもあります。
僕が休んでいる間にTwitterの名前もXに変わっちゃったんですけども、
Xのアカウントをフォローいただいて、リプライなりDMなり応援の言葉とか送っていただくと、
私の行進、モチベーションが非常に高まるので、ぜひよろしくお願いします。
あとApple PodcastとかSpotifyって、欲しい絵を送ったりすることができるんですよね。評価レビューですね。
そこに温かい言葉を書いていただけると、こちらもモチベーションになりますので、本当よろしくお願いします。
また私ソロポッドキャスターなもんで、この評価とかレビューっていうのが非常に心強くなりますので、
なんかレビュー小敷みたいなアレなんですけども、本当嬉しいんでね。
これ結構、ポッドキャスターあるあるじゃないかな。レビューね、結構いいこと書いてくれるとすっげー嬉しいんですよ。
なので、皆さんもね、推しの番組がいっぱいあると思いますんで、推しのポッドキャスターさんにはですね、レビューでいい点をつけてあげて、
応援の言葉を送ってあげると、非常にポッドキャスターね、泣いて喜びますんで、
そういった、ちょっとひと手間かかるんですけども、ぜひね、よろしくお願いします。
では、今日も聞いてくださってありがとうございました。また次回の配信でお会いしましょう。バイバイ。
