1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. #167「アヘン戦争」イギリスが..
2024-07-02 31:20

#167「アヘン戦争」イギリスが清に仕掛けたアヘンの誘惑~西欧列強の植民地進出~

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1840年にアヘン貿易をめぐって清とイギリスの間で行われた戦争
・アヘン戦争の経緯
・なぜアヘンは清に広まったのか?
・日本への影響は?
を中心に話しています
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第13回 日清戦争(The Sino‐Japanese War)
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00:04
スピーカー 1
フランスの芸術家、ジャン・コクトーは言った。
アルコールは発狂の発作を誘致する。アヘンは節制の発作を誘致する。
始まりました。大人の近代史、よろしくお願いします。
スピーカー 2
よろしくお願いします。なんかちょっといまいちわかんなかったな。
スピーカー 1
ね、ちょっと長かったね。
スピーカー 2
難しい。
スピーカー 1
アルコールってさ、発狂の発作って言ってるんだけどさ、
なんか、飲むとさ、アルコールって発狂っていうのかな?
陽気になったりとか、騒がしくなったりするじゃん。
そうそう。それに比べてアヘンっていうのは、これ節制の発作ってちょっと難しいなと思ったけど、
なんかその節度あるそのラインを超えて、もうなんか異常行動を起こすっていうことなのかな。
スピーカー 2
まあそういう意味か。
スピーカー 1
うん。あとさ、よくね、アルコールとアヘンって比較されるんだけど、
アヘンってね、その、陽気になるっていうよりは、倦怠感とか脱力感とか、
なんかすごくこう、静かな感じになるらしい。
スピーカー 2
ああ、そうなんだ。
スピーカー 1
あ、これね、ジャン・コクト自体がね、アヘン中毒者だったらしいんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそうそう。まあなんかそういうことからもこういう言葉が出てきたのかなと思って。
スピーカー 2
なんかあれなのかな、自戒じゃないけどさ、そういうところがあるのかね。
スピーカー 1
ああ、そうだね。まあということで、今回はテーマがアヘン戦争です。
スピーカー 2
いや、来たね。もうこれみんな待ってた回だよ。小片郎のアヘン戦争回。
スピーカー 1
いやいや、ただちょっと本当申し訳ないのが、このテーマやる寸前にちょっとコメントを見てみたら、
これアヘン戦争長間郎にやってほしいっていうリクエストがあったんだよね。
スピーカー 2
いやないでしょ。
スピーカー 1
あったんだよ。だから本当にちょっとその方申し訳ないです、本当に。
こんな私めがいやってしまって。
スピーカー 2
え、嘘?マジであった?
あったよ。
スピーカー 1
ちょっと恐れ多いんですが、アヘン戦争やりたいと今日は思います。
スピーカー 2
いやもう小片郎たっての希望だからね、もう俺がアヘン戦争をやるんだっていうね、もう強い意志のもと。
スピーカー 1
いやない。
スピーカー 2
楽しみです。
スピーカー 1
何にも考えてなかった、そこ。
はい、じゃあということでアヘン戦争っていうのは、
1840年にアヘン貿易をめぐって、シンとイギリスの間で行われた戦争なんだよね。
時代背景で言うと、シンは漢民族が大半を占めるこの中国において、満州人が支配していた王朝なんだよね。
で、アヘン戦争が起こった当時の皇帝は第8代目の道皇帝の時代で、
シンは第6代の建立帝の時代が黄金時代ってよく言われるんだけど、
それ以降ちょっとずつ衰退していくような時だったんだよね。
一方イギリスは産業革命によって経済が発展して、強大な軍事力を背景に世界各地に植民地支配を推し進めていた。
03:05
スピーカー 1
そんなイケイケな時だったんだよね。
スピーカー 2
オガ太郎みたいな感じだよね。
スピーカー 1
いやいや、どこもないわ。
スピーカー 2
オガ太郎はイギリスで、当時の大英帝国って感じじゃん。
俺あれだよ多分、当時で言うと、とりあえずどっかの植民都市みたいな感じだよ。
スピーカー 1
なんなんだよそれ。
で、日本は江戸時代で第12代将軍徳川家吉の時代なんだけど、幕末の一歩手前というかね、
約10年後ぐらいにアメリカのペリーが艦隊を率いてくるっていうような、そんな時代だね。
で、ちょっとこのアヘン戦争の経緯を話したいんだけども、
イギリスは当時紅茶を飲むことが習慣となっていて、茶葉の需要が急増した時期でもあるんだよね。
そこでこの茶葉の栽培が盛んな中国から大量に買い入れるんだよね。
ただ中国っていうのはイギリスから買い入れたい目星商品っていうのがなかったんだよね。
そうするとどうなるかっていうと、イギリスは輸入超過になって大幅な貿易赤字になったんだよね。
一方、シンは銀本位制の時代で、銀を基準にした貨幣の価値が決まっていたんだよね。
イギリスが茶葉を買い入れて、シンに銀で払うんだよね。
だから、新国内に銀が流通して経済はこの時潤ったんだよね。
このように貿易としては不釣り合いな状況が起こっていたんだよね。
イギリスはこの状況を打開しようと、インドのアヘンに目をつけるんだよね。
当時イギリスはインドに植民地支配を進めていて、
以前にインドのベンガル地方の戦いに勝利したことで、この地域の支配権を得ていたんだよね。
そこの特産品だったのがアヘンで、インドからシンにアヘンを送って、シンからイギリスに茶葉を送る。
イギリスからインドへは免製品を送るというような三角貿易と呼ばれる貿易が始まるんだよね。
厳密には他にも細かい製品はあるんだけども、ざっくり言うとこんな感じの貿易になっていて、
なぜシンはそもそもアヘンを大量に受け入れたのかというところを今日は掘り下げていきたいんだけど、
まずはその前にアヘンというのはそもそも何なのかというと、
植物であるケシの果汁を乾燥させて作られた、いわゆる麻薬なんだよね。
中国では陽気の花っていう言い方するんだけど、人間に喰らいついて肉体を蝕み精神を狂わせ死ぬまで痛ぶり続ける花っていうような言い方もされる。
これは依存性がすごく強くて、全身が痩せ細ったりとか、あとは冒頭でも言った脱力感だったりとか、精神異常、呼吸困難により死に至る場合もある危険な麻薬なんだよね。
06:08
スピーカー 1
このアヘンの時代背景なんだけど、アヘンっていうのは英語でオピウムって言うんだよ。
ちょっとね発音練習したけどダメだな。
練習してないでしょ絶対。
この語源はアラビア語なんだよね。
だから中近東あたりが発生の地じゃないかって言われてる。
アヘンがね中国へ来たのは7世紀の唐の時代なんだよね。
植物のケシっていうのは長い茎の先にピンクや白とか薄紫色などの綺麗な花を咲かせるんだよね。
だから最初は観賞用として庶民に親しまれたんだよね。
そのうち薬としても使われるようになっていって、これはね色々な説あるんだけど、
アヘンを摂取すると風邪を引かないっていう効果が分かってきたんだよね。
ただ実際にこれは風邪を治してるわけじゃなくて、感覚を麻痺させて風邪の症状を感じてないだけなんだよね。
あとはね、なんかセックスを長続きするっていうようなことも言われてる。
スピーカー 2
じゃあ尾形老朽なやつか。
スピーカー 1
ごめんごめん、ここは掘り下げなくていいとこだよ。
スピーカー 2
ここ掘り下げるとこじゃないの?
スピーカー 1
そこはケシの実みたいに膨らませなくていいから。
スピーカー 2
あ、うまい。
スピーカー 1
で、中国ではさ観賞用とか薬のように使われてたんだよね。
そこへイギリスがインド経由でアヘンを真に輸入していくんだよね。
このアヘンっていうのは今までのアヘンとはちょっと別物と言っていいほど異なるものなんだよね。
これねインド産のアヘンっていうのはもともとモルヒネ含有量も低くて見た目はねドス黒くて酷い臭みがあったんだよね。
摂取の仕方も直接口に入れるスタイルで味も苦くてまずいから人気が出なかったんだよね。
そこにイギリスは徹底的に研究して真の人たちが欲しがる全く新しいアヘンの製造を行うんだよね。
これは一つ目に品質管理の徹底を行ったんだよね。
栽培する土地をもう厳選して条件の良い土地のみで栽培をして収穫時期とか乾燥加工に至るまで全てのラインをこだわって
消しの実から採取する果汁に混じる水分とか油分も取り除いて純度の高いアヘンを作り出すことに成功してるんだよね。
あと新しい摂取方法を考案したんだけど、今までインド方式の直接口に入れる方法ではなくて
アヘンを火で炙って煙を着せるで吸うスタイルにしたんだよね。
09:01
スピーカー 1
これならアヘンの臭みも苦さも気にせずに楽しむことができるっていうことだったんだよね。
よく煙を吸ってる写真が教科書とかに載ってたりするよね。
これはねこの時のなんだよね。
あとはねアヘンの生産量を規制して量をコントロールしたんだよね。
これなぜしたかというと量を規制することで希少価値を高めたんだよね。
なのでこのアヘンって宝石にも匹敵するほどの高価なものになっていったんだよね。
こういったねイギリスの徹底した管理のもとアヘンは深夜売られていったんだよね。
でするとさ贅沢で新しい物好きな中国の上流階級に飛ぶようにこのアヘンは売れたんだよね。
だからねイギリスのしたことっていうのは干渉用や薬だったアヘンを贅沢な嗜好品にしたっていうところが注目なんだよね。
そうもうスタイル自体を変えちゃった。
なんか渡辺直美みたいなことが起こった。
スピーカー 2
よくわかんねーよ。
スピーカー 1
いやいやだってあれもともと痩せてたらしいから。
スピーカー 2
えっそうなんだ。
スピーカー 1
そうそうただ今のあの服装からスタイルになったことで踊るビヨンセなんかね痩せてたら全然ね普通じゃん。
スピーカー 2
まあ面白くはないよね。
スピーカー 1
そうそうまあそういうことなんだよね。
スピーカー 2
まあよくわかんないけどとりあえず納得するわ。
スピーカー 1
はい。で新ではね上流階級を中心に多くのアヘン中毒者が出てくるんだよね。
上が腐敗していくと下もその影響で腐敗をしてくるんだよね。
ただ庶民にとってさインドからの上質なアヘンっていうのは高級品のため買えないんだよね。
だからね台湾経由のアヘンが海外沿いから広まっていったんだよね。
台湾というのは昔からそのマラリアに対しての鎮痛剤とかの役割だったりとかでアヘンをね摂取する習慣があったんだよね。
そうそうこういってまんべんなくアヘンが広まっていったんだけども広まった理由としては一番大きいのはイギリスがこうやってさ信用を狙って徹底してさ好まれるようなアヘンを販売したってところなんだよね。
売り込むね商人もアヘンの害を隠して長寿の薬だっていう風に言って売ったんだよね。
その反面さ自国のイギリスやインドへはアヘンを先輩制にして規制をかけて自由に手に入らないようにしてるんだよね。
だからアヘンの毒性を知っているからこそイギリスってこうやって中毒患者を増やさないっていう対策を自国にはしてた。
でそこまでしてでもイギリスにとって中国っていうのはアジアに植民地進出するために抑えておきたい場所の一つだったんだよね。
であとねアヘンが広まった他の理由もあってこれはね冒頭の時代背景でも言った秦の衰退時期でもあったんだよね。
12:05
スピーカー 1
秦はねすでに170年ほど過ぎていて黄金時代からちょっと衰退期に入っていた時期で役人のね汚職が蔓延して腐敗していたんだよね。
さらにね人口の増加も加わって庶民の生活は苦しい時代だった。でその苦しみを忘れさせてくれるものとしてアヘンに手を出すって人も多かった。
1835年になるとね中国のアヘン喫煙者っていうのは少なくとも200万人に達したって言われてる。
これはね皇族や官僚から庶民に至るまで幅広く蔓延していったんだよね。
でこうなるとさアヘンを購入するために銀が大量に国外流出しちゃうんだよね。
するってどうだい?銀が高騰し財政が悪化するんだよね。
なんだよそれ。
で秦はね軍に対しての食料も賄えなくなってくる。
そうするとさ軍の規模を縮小しなきゃいけないから軍が弱体して秦の存続自体も危うくなっていくんだよね。
だからこそ新朝政府っていうのは早くからこのアヘンについて禁令を出すんだよね。
販売するものには首課税1ヶ月とか軍隊に強制的に従軍させるっていうような罰を出したんだよね。
それでもアヘンが広まり続けるからアヘンの輸入を禁じたりその後国内でのアヘンの栽培も禁じたんだよね。
それでも収まらなかった。
これはね正式な輸入商品として禁じられていたんだけど密輸が盛んに行われていたんだよね。
この背景には国の腐敗がやっぱりあるんだよね。
管理する役人っていうのは賄賂をもらえば密輸を黙認していたんだよね。
この密輸っていうのはどのようなルートで行われたかっていうと、
当時外国との貿易を行える都市は甲州だけだったんだよね。
その甲州にアヘンを大量に置いておくのはリスクがあるから近くの海にアヘンをストックする用の船を常時置いておくんだよね。
アヘンの商談は甲州の内陸側で行われて、
アヘンがオーダーされたら船からアヘンをオーダー分だけ積んで内陸に届けるっていうことをしていた。
で、捕まらないような対策もしていて、
神の巡視艇がいるんだけど、それに捕まらないようにクワイシェって言われる小型の快速船を使ったんだよね。
これね、670人の漕ぎ手がいて、オールで一気に漕ぐから、
たとえ見つかっても逃げ切ることができるっていうものだったんだよね。
あとはその海上警備しているものにそもそも賄賂を渡しちゃえば、捕まらずに公然と取引ができたんだよね。
15:02
スピーカー 1
これね、ちょっと象徴的な事例があって、海上警備の責任者だったカン・チョウケイっていう人がいるんだよね。
彼はね、賄賂として取引料に対して2%のアヘンをもらってたんだよね。
1万箱なら200箱を賄賂として受け取るんだよね。
そうすると彼はこの200箱のうち半分を懐に入れて、残りの半分を欧州品として新潮政府に納めていたんだよね。
それによって彼はアヘンの欧州の成果が認められて、こうやって海上警備の責任者まで成り上がっていったんだよね。
これくらいシンという国は全て腐敗しきってたんだよね。
密輸と言いながら反公然の取引が可能だったっていう実態があったんだよね。
全くアヘンの広がりが収まらないことに当時のシンの皇帝・道皇帝は苛立ってくるんだよね。
さらにまた取締りを徹底するように命じるんだけれども、
命じられた役人というのは、またその表面的に取締まっている感を出すために賄賂が払えない、または揉み消す骨のない人たちだけを捕まえるんだよね。
どこまでも腐っているなっていうような対応なんだけど。
そこで道皇帝は広く意見を求めて改革に乗り出そうとするんだよね。
これ大きく分けて2つのパターンが出されて、
1つ目は急激な改革、アヘンの販売者とか喫煙者を厳重に取り締まっていくっていうような案が出て、
もう1つは緩やかな対応というか、アヘンの貿易を逆に解禁して、それで税金を徴収していくっていうようなやり方。
これ急激な改革に対して、やっぱり支配階級の満州族の人たちにとっては現状維持派が多かったんだよね。
これはどの歴史を見ても大概そうなんだけど、現状優位な立場にある人っていうのは急激な改革っていうのはやっぱり望まないんだよね。
それは自分の地位を確保しようとするから。
そこで同皇帝は漢族出身の隣足女が提案した、アヘンを厳重に取り締まるっていう意見を採用するんだよね。
これは結構異例で、新朝っていうのはその満州族が支配している国だから、そこに漢族出身であり、しかも地方の一官僚の隣足女っていうのが大抜擢をするんだよね。
さらに彼って錦紗大臣っていう役職が与えられて、これは特定の事象に対して皇帝から全権を任されるっていう大臣なんだよね。
皇帝の意向っていうのは、アヘンをもう絶対に禁止したいっていう思いで、ただし言われたのが諸外国との余計な紛争は起こさないようにっていうような忠告は受けたらしいんだよね。
18:02
スピーカー 1
ただね、これを言われてリンは諸外国との摩擦なしにはアヘンの禁止っていうのはできるわけがないって言うんで、こっちの摩擦なしっていうのはもうそもそもちょっと無理だなと思いながら、アヘンの禁止の方に重点を置いていくんだよね。
それからリンっていうのは甲州に行って、実情を調べ上げていって、アヘンの密売者だったり、賄賂を受け取っていた役人を大量に逮捕していくんだよね。
またアヘンとか喫煙用のキセルを大量に没収もしている。
外国人貿易省に対しても3日以内に全てのアヘンを差し出すよう命令するんだよね。
今後一切アヘンを持ち込まないっていう制約書に書いて提出するっていうこともさらに追加したんだよね。
当然これは反発が起こって、中でもイギリスの海軍大佐で取引の監督役をしていたチャールズ・エリオットっていうのは大反発するんだよね。
そこでリンはエリオットがいる洋館の周りを武装した兵士約1000名ぐらいで包囲するんだよね。
これによって洋館から一歩も外へ出れなくなったから、水も食料もストックがどんどん少なくなっていって、
48時間ぐらい経った時にイギリスのエリオットっていうのは降参をして、イギリス人が所有していたアヘンを全て差し出したんだよね。
リンはこの没収した約1425トンあったって言われるんだけど、そのアヘンを処分したんだよね。
このアヘンをどうやって処分したと思う?
スピーカー 2
どうやって処分?もうしたんじゃないの?
スピーカー 1
燃やしたか。近いっちゃ近いんだけど、塩と石灰で処分したんだよね。
これ海沿いの場所にある土を掘って人工の池を作ったんだよね。
そこに大量の水と塩を入れる。
それからアヘンをそこに落とし込むんだよね。
半日ほど塩水にこうやって浸してから焼石灰の塊を次々にそこに投入していくんだって。
そうすると次第に白煙を上げて沸騰したように真っ黒のアヘンが揺れ動くんだって。
それを長い棒でかき混ぜることでアヘンが溶解されるんだって。
それを海に流したんだよね。
ヘリオットはイギリス政府にこの実情を報告するわけなんだよね。
そこでイギリス政府は新国に対して軍を派兵するかを国会で投票するんだよね。
そこでわずか9票の差で賛成が上回って派兵が決定してるんだよね。
反対派も実際結構いたんだよね。
その中でちょっと反対派であるグラドストンの演説をちょっと取り上げたいんだけど、
21:00
スピーカー 1
彼は永続的に不名誉となる戦争を私はかつて知らないし、読んだこともないっていうことを言ってるんだよね。
毒性のあるアヘンを輸出していることに異議をこうやって唱える人っていうのは少なからずいたんだよね。
これ冷静に考えると、シンは貿易で禁じられているその密輸しようとしているアヘンを取り締まってるだけなんだよね。
たださ、結果この時代は賛成派が上回ってイギリスは大艦隊を派兵することになっていく。
こうしてシン対イギリスのアヘン戦争へと入っていくんだけども、
この戦いの詳細はもうイギリスの圧勝なんで、今回は特段細かく話さないけど、
ちょっと一つ印象的なエピソードがあるんで紹介します。
これはイギリス軍が北上していくんだけど、
そこでシャンハイの南側らへんにあるシューザンレッドっていうところの海沿いを占拠するんだよね。
そこにあったシン軍の砲台に刻まれた製作年代を見てびっくりするんだよね。
これは1601年って書かれていた。240年前に作られたものが砲台として使われていたんだよね。
こんな具合に近代化が遅れたシンというのはイギリスの近代化が進んだ軍隊に対して退廃していくんだよね。
この戦争に負けたことでシンは軟禁条約を結ばされるんだけども、
そこで巨額の賠償金とか香港の割除、工種を含め5つの港を開放することになって、
さらに関税自主権の放棄だったり、翌年には違い法権を認めてシンにとっては不利な条約になっていったんだよね。
その後アメリカをはじめフランス、ロシア、ポルトガルなんかもイギリスと同様の条約を結んでいくんだよね。
こんなわけでアジアの大国として知られていた中国が退廃して欧米列強の支配が進んでいく、その一つのきっかけとなっていく戦争だったんだよね。
ちょっと最後にね、なんで日本にはアヘンが広まらなかったのかっていうのに触れてみたいんだけど、
長崎ではオランダ侵攻と攻撃を行っていたために、アヘン戦争のこととかシンの状況っていうのは伝わってきていたんだよね。
これ日本にとって衝撃なことで、この頃は日本にも外国船の往来が頻発していた時期で、幕府の対応はそれまで異国船打ち払い例のような強硬姿勢だったんだよね。
それを浸水給与例っていうのに変えて、外国に対して燃料とか食料を提供する政策に変えていったんだよね。
そうすることで不要な刺激を与えないような方針にしていったんだよね。また海岸防備の強化だったり、軍事訓練なんかも行われていった。
24:09
スピーカー 1
ただね、これがアヘンが広まらなかった理由としてはちょっと弱くて、一番大きな理由としては西欧列強が日本を植民地化しようと積極的に行動しなかったことじゃないかなっていうふうに思うんだよね。
実際にイギリスはアヘン戦争の2年後に議会で日本へ艦隊を派兵するっていう決定をしてるんだよね。
だけどね、中国各地での武装抵抗も続いて、アロー事件をきっかけに第二次アヘン戦争だったり、ヨーロッパでもロシアとオスマン帝国の戦争に突入していったりとか、いろいろなゴダゴダがあって日本へ大艦隊を派兵することがなくなったんだよね。
それとさ、日本と貿易をしたいっていうような魅力的な商品がそもそもなかったっていうのも理由の一つなんだよね。
そんな中、アメリカのペリーが艦隊を率いて現れて日本へ開港要求をするんだよね。
アヘン戦争でシンが大敗している情報を事前に得ている日本っていうのは、結果的にその武力抵抗せずに、穏便に開港要求に応じていくんだよね。
その後、日米収購通商条約を結んで、この条約にアヘンの輸入現金たりっていう項目があるんだよね。
これね、アメリカ側が言い出した情報らしくて、違約用に認められたアヘン許容量の3キン以上、だから1.8キログラム以上を持ち込もうとすれば、日本は没収してもいいよっていうような条約なんだよね。
なぜアメリカは言い出したのかっていうのは、これ実際のアメリカの証言がないから想像にはなっちゃうんだけど、アメリカがイギリスを警戒したんじゃないかっていうのが言われてるんだよね。
イギリスは当時力を持っていて、アメリカとの差はまだまだあった時代なんだよね。
イギリスはさ、中国との貿易に対しても大幅な黒字だったんだよね。
それに対してさ、アメリカは赤字で、中国市場においてもイギリスの圧倒的優位だったんだよね。
これはさ、イギリスがすぐ近くのインドからアヘンを送るっていうその利便性も影響しているんだよね。
だけどさ、アメリカは近くに拠点がないから、アヘン貿易のメリットが少ないんだよね。
そういった理由からもアヘン貿易を禁止にした方が、イギリスを牽制する上でも得策なんじゃないかとも言われているんだよね。
その後さ、日本はアメリカと同じ条件の条約を西洋列挙と結んでいくんだよね。
そこにはアメリカ同様、アヘンの輸入現金っていう項目が同様に盛り込まれていくんだよね。
だから、アヘンの問題から言ったら、アメリカがこの通商条約の最初でまだ良かったなっていうふうに思うんだよね。
27:05
スピーカー 1
結果、シンと日本では全く違う状態での開国になっていったんだよね。
シンはアヘン貿易によって衰退していったし、戦争によってボロボロになっていったけど、
日本は圧力はあったけど、結果、穏便に開国して、近代化をその後推し進めることができたんだよね。
このことがその後の近代の歴史を大きく左右していくことになったし、
そういった面でも、このアヘン戦争っていうのは重要な出来事だったんじゃないかって思います。
いかがでしたでしょうか。
スピーカー 2
いやーもうやっぱね、アヘン戦争って言ったらオガ太郎っていうのがもうやっぱり今日は身に染みて、皆さんわかったんじゃないでしょうかね。
スピーカー 1
どういうことなんだよ。いや、ほんと申し訳ない。
スピーカー 2
いや、俺がやったら多分さ、このさ、戦争にフォーカスしてやるからさ、あれでもうちょっと、もういいよ戦争はっていう感じの人多分いるじゃん、実際。
スピーカー 1
いやいや。
スピーカー 2
そこをさ、やっぱさ、こうきっかけとかさ、なんだろう、どちらかというとアヘンっていう視点からさ、やったっていうところがやっぱ素晴らしいなと思って。
スピーカー 1
いやいや。
スピーカー 2
これはもうあれだよ。やばいね、ファンの心を足掴み。
スピーカー 1
いやまあ次回はね、永丸がその戦争の部分を話してくれるということで。
やんないよ。
スピーカー 2
オガ太郎も言った通りさ、圧勝だもん。
スピーカー 1
まあそうだね。
スピーカー 2
いやあえて戦争のところだけ取り上げるような題材でもないよね。
スピーカー 1
まあそうなんだよね。
スピーカー 2
それよりはやっぱりさ、なんだろう、アヘン戦争の影響で、やっぱり日本ってさ、少なくともさ、諸外国に侵略されるんじゃないかっていうやっぱり危機感を覚えたわけでさ。
オガ太郎も最後言ってたけどさ、アヘンっていうものが日本に入ってこなかったのはさ、やっぱりアメリカの日米収購通商条約が大きいんだよね。
あれさ、結局さ、再帰国待遇つってさ、もうそれを基準にさ、もうみんなこれが一番ベストなんだよでさ、条約組んでいくからさ、どこの国もさ、アヘンはさ、金運になったわけじゃん。
スピーカー 1
ああそうだね。
スピーカー 2
だからやっぱり結果、まあアメリカにどういう意図があったかはわからないけど最終的には。
まあ結果的にでもそういう条項が盛り込まれた条約を結べたっていうところも、やっぱり日本にとっては大きなね、やっぱりアヘンっていうものは国内に入らなかったっていう大きな要因になったんじゃないかなと。
まあ元々日本はそもそもアヘンっていう文化がなかったからっていうのもあるんだけどね。
スピーカー 1
ああそうだね。
スピーカー 2
中国とかあったから、あったからさ、別にあったし、ふって入ったら使っちゃうじゃんっていうレベルなんだけど、日本は全くなかったからそういうのが。
スピーカー 1
ああ、なんか日本も若干あったっていうのはあったけどね。
スピーカー 2
医療用とかそういうもので使われてるっていうのはあったけど、あの要は変な話ね、アヘン吸ってウヘラウヘラみたいなのは、まあゼロじゃないだろうけど、流行ってなかったってことだよ。
スピーカー 1
ああそうだね。
スピーカー 2
うん、まあそんなところもあるんじゃないのかなと。
まあその辺はやっぱり小渡郎の解説でね、もうすべて補ってくれてるんで、もう素晴らしい回だったと。
30:03
スピーカー 2
俺がやらなくてよかったなって心から思いました。
スピーカー 1
いやいや、もうリクエスト見てもらってももう長間の一触だから。
スピーカー 2
いやいいよ、そういう嘘はいいよ、それは嘘じゃん。
スピーカー 1
でもこれさ、なんかね、アヘン戦争でさ、聞くとさ、やっぱりイギリスすごいひどいなって思うかもしれないけどさ、
日本もさ、その後さ、植民地支配を進めていく中でさ、アヘンの生産とか販売に携わっていく面があるからね。
スピーカー 2
うん、まああのイギリスはとりあえずダメだと思うよ。
スピーカー 1
まあね、イギリスは。
スピーカー 2
日本同好っていうよりも、日本はどっちかっていうと大勢真似してるだけだからね。
スピーカー 1
ああ、まあそうだね。
そんな感じで今回はアヘン戦争についてでした。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
もしよかったら、この大人の近代史、フォローだったり評価の星をもう押したくないなっていう人は多いかもしれないけども、その節制を超えて押していただけると嬉しいです。
スピーカー 2
これが冒頭のお言葉から聞き出されるっていうのは素晴らしいよね。
スピーカー 1
ということで、最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 2
ありがとうございました。
31:20

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