2010年より前に「睡眠薬」として処方されていた薬は、実は睡眠薬ではなかった——。
日本睡眠学会専門医・中山明峰先生が、ベンゾジアゼピン系薬剤の来歴を、麻酔と麻薬の境界線までさかのぼって語ります。
2007年のランセット論文で有害物質の一覧に載り、アメリカでは規制薬物として扱われる一方、日本では今も保険診療で処方されている。なぜそんなことが起きているのか。
医師自身が意見書を書いた被害者訴訟、判決が実際に認めたもの、そして「1剤目でこの薬を出す医者は疑え」という言葉まで。
テレビでは扱えない話を、専門医が実名で。
【目次】
睡眠薬って、飲んでも大丈夫なんですか
2010年までの「睡眠薬」の正体|ハルシオンと、記憶が消えるという副作用
ルーツはケシの花|麻酔薬・バルビツール酸系、そして「コロッと眠れる」の正体
2007年ランセット論文|アメリカでは規制薬物、日本では保険診療
精神科というアンタッチャブルな世界|病名がつかないと出せない薬
3分の処方と、報われない30分のカウンセリング|そして被害者訴訟へ
勝訴、しかし「薬害」ではなかった|判決が認めた「説明しなかった責任」
テレビでは絶対に扱えない話|声を上げた人がいたから、時代が動いた
次回予告|2010年の直前に現れた「入眠剤」とは
【ご注意】
※本編は睡眠専門医の見解であり、特定の薬の服用・中止をすすめるものではありません。服用中のお薬を自己判断で中止すると、かえって危険な場合があります。必ず主治医にご相談ください。
※番組内で触れている有害性の「順番」は、その場で挙げた5つの物質の中での順序です。2007年のランセット論文全体での総合順位とは異なります。
※海外渡航時の医薬品の持ち込みは、国・規制区分・処方箋や英文証明の有無によって扱いが異なります。渡航前に大使館・税関等の最新情報をご確認ください。
※こころの不調がつらいとき、ひとりで抱えこまないでください。
#いのちSOS 0120-061-338(24時間・無料)
こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556
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【番組の概要】
『おちつきスリープ』は、一般社団法人寝る子は育つ協会 代表理事であり、医学博士・日本睡眠学会専門医の中山明峰先生と、KANERIN Podcast Studios代表のかねりんが、睡眠の悩みをわかりやすく、時に鋭く、時に楽しく掘り下げていく対談番組です。
眠れない。朝起きられない。子どもの睡眠が心配。睡眠薬に頼っていいのかわからない。健康食品や睡眠サプリの情報に振り回されている。
そんな日常の疑問を入口に、睡眠の専門家である中山先生が、臨床医の視点から、睡眠と家庭、教育、仕事、医療、社会の関係を解きほぐしていきます。
難しい睡眠学を、眠くなる講義ではなく、思わず最後まで聴いてしまう知的エンタメとしてお届けします。
★ご感想やコメントは、番組公式ハッシュタグをつけてX(旧Twitter)でポストしていただけるとありがたいです。
※本放送は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療・服薬指導を行うものではありません。現在治療中の方、睡眠薬等を服用中の方は、自己判断で中止・変更せず、必ず主治医・専門医にご相談ください。
【一般社団法人寝る子は育つ協会】
Webサイト→コチラ
公式LINE→コチラ
【番組公式ハッシュタグ】
【パーソナリティ(MC)】
▼めいほう(中山明峰)
・一般社団法人寝る子は育つ協会 代表理事
・医学博士
・日本睡眠学会専門医
「睡眠医療の専門家として、臨床現場で多くの睡眠に関する悩みと向き合ってきた医師。子どもの睡眠、家庭の生活習慣、現代社会における睡眠リズムの乱れに強い問題意識を持ち、一般社団法人寝る子は育つ協会を通じて、睡眠リテラシーの普及に取り組む。研究室の中だけの睡眠学ではなく、臨床医としての実感、社会の現実、家庭の悩みに根ざした言葉で、睡眠の本質をわかりやすく伝える。」
▼かねりん(金田勇太)
・KANERIN Podcast Studios 代表
「元刑事。刑事司法実務の最前線で多数の犯罪捜査を指揮。2017年から暗号資産業界へ参入し、数々のグローバルプロジェクトにおいてコンサルティング、情報分析・アドバイザリー業務を提供。コンサートライブ配信業、音声配信業、テックメディア創業等を経て、ポッドキャストレーベル兼プロダクション『KANERIN Podcast Studios』を創業。多様なパートナーと共に、未来へつなぐ声の原典を共創している。」
【プロデューサー】
【総合演出/サウンドディレクター】
Aviv Haruta https://x.com/oji_pal
【カバーアート】UTA https://x.com/uta_dib
【テーマ曲】
作曲・演奏:釣由美
レコーディング&ミックス:藤原亮英(神宮前レコーディングスタジオ)
【制作/配信】
KANERIN Podcast Studios
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【各種ポッドキャストスタンドへのリンク】
Spotify
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Apple Podcast
https://podcasts.apple.com/us/podcast/id6793044819
Amazon Music
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YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLOQMZDRS9zTU
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サマリー
このエピソードでは、日本睡眠学会専門医の中山明峰先生が、2010年以前に「睡眠薬」として処方されていた薬剤の危険性と歴史を深く掘り下げます。かつての「睡眠薬」は、実はベンゾジアゼピン系の精神安定剤であり、特にハルシオンのような薬は意識を失わせる麻酔薬に近い作用を持ち、記憶障害や認知機能低下のリスクを伴いました。これらの薬のルーツはケシの花やバルビタール系薬剤に遡り、麻薬に近い化学構造を持つことが指摘されます。 2007年のランセット論文では、ベンゾジアゼピン系薬剤がコカインやLSD、アルコール、タバコと並ぶ有害物質としてリストアップされ、アメリカでは麻薬として規制されているにもかかわらず、日本では現在も保険診療で処方されている現状が明かされます。精神科領域では、病名がなければ処方できないという建前がある一方で、3分診療で安易に処方されるケースが多く、適切なカウンセリングが行われない背景には経済的なインセンティブがあることが示唆されます。 中山先生は、ベンゾジアゼピン系薬剤の依存性や有害性について患者への説明責任を怠った医師に対する被害者訴訟に関わった経験を語り、裁判では薬害認定はされなかったものの、「説明義務違反」が認められたことで医療現場に変化をもたらしたと述べます。この経験から、中山先生はベンゾジアゼピン系薬剤の処方を断固として行わないと決意し、医師たちに警鐘を鳴らしています。最後に、この薬を最初に出す医師は疑うべきであり、正しい睡眠知識の重要性が強調され、テレビでは扱えないこの問題について、社会全体で学ぶことの意義が訴えられます。