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Anthropicの哲学者は何をしているのか? ゲスト:下西風澄(哲学者)【2020s #3】
2026-06-04 1:49:11

Anthropicの哲学者は何をしているのか? ゲスト:下西風澄(哲学者)【2020s #3】

ゲストは哲学者・下西風澄さん/LLM(大規模言語モデル)の思想と倫理/2026年に入り、アレクサンダー・カープ(Palantir CEO)の発言は過激化している?/権威主義・全体主義的な社会では自分のような人間が真っ先に標的になる、という認識/「生活世界における攻撃性」をテーマとしたカープの博士論文/暴力こそが国民を統合する/「世界は暴力に溢れている」というカープと、ピーター・ティールの共通認識/Anthropicに在籍する哲学者アマンダ・アスケルは何をしているのか/博士論文は「無限倫理(Infinite Ethics)」がテーマ/徳倫理学的アプローチ―義務論でも功利主義でもなく/Claudeの憲法は、実際は徳倫理的アプローチではない?/共同体主義と徳倫理の関係性/LLMは「倫理」を外注している/「弱いAI」が「強いAI」をアラインメントするという方向性/AI専用SNS「Moltbook」と、「人間がAIを詐欺する」ようなリアリティの出現/AIは道具か、環境か、他者か/天使とはAIである―中世の純粋知性体への想像力/ライプニッツの「普遍記号法」と百科全書/LLMそのものが、西洋思想の延長にある/老子・孔子・ブッダのような身体的・実践的知性をAIは扱えるのか/中国の「社会主義核心価値観」とAIの管理/LLMに現れる日本文化と学習データの偏り/日本語圏のつぶやきはAIの人格を形成するのか?/「自律分散」のためインターネットと、「中央集権」を強化するAI/リベラリズムの限界と「新しい中世」/「現代のテクノロジーをベースとした人間観の更新」は、哲学者の重要な仕事である/消去法的に存在感を増す、カトリックとローマ教皇/2020年代の重要なシグナルとしてのロシアによるウクライナ侵攻/国家AIの退屈さと、野良のエージェントが人間と混じり合う未来


▼「2020s-twenty-twenties-」とは

2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?

テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者の柳澤田実と、デサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。


▼ゲスト

下西風澄(哲学者)

1986年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。哲学や文学を中心に執筆活動を行う。 著書に『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』(文藝春秋)。 執筆に「生まれ消える心─傷・データ・過去」(『新潮』2023.5)、「演技する精神へ─個・ネット・場」(『文學界』2023.6)、「ぼくは言語」(『群像』2023.8)、「青空を見つめて死なない」(『ユリイカ』2024.4)など。詩に「風さえ私をよけるのに」(『GATEWAY』)、「ぼくたちは死んでいく。」(朝日新聞)ほか。


▼出演

柳澤田実

1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。

https://x.com/tami_yanagisawa

岡田弘太郎

1994年東京生まれ。人文・社会科学分野の​研究者と​協働し、​イノベーション創出や​新たなる​​社会制度の​​提案を​​行う​​一般社団法人デサイロ代表理事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。

https://x.com/ktrokd


▼関連コンテンツ

番組内容に関連するオリジナル資料やブックガイドなどを配信・投稿中。De-Silo公式ニュースレターやXをフォローして、ぜひチェックしてください。

・ニュースレター:https://desilo.substack.com/

・X:https://x.com/desilo_jp


▼参考資料

番組内で紹介したテーマをより深く理解できる、オリジナルスライドです。以下のURLから、閲覧・DLできます。

https://drive.google.com/drive/folders/1q4og2D7BN2_H5AQfuUa3jw4YMQSBzlns


▼参考文献

下西風澄『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』文藝春秋、2022年12月

ウィリアム・マッカスキル(千葉敏生訳)『見えない未来を変える「いま」 〈長期主義〉倫理学のフレームワーク』みすず書房、2024年1月

ニック・ボストロム(倉骨彰訳)『スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運』日本経済新聞出版社、2017年11月

アレクサンダー・C・カープ、ニコラス・W・ザミスカ(村井章子訳)『テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来』日経BP 日本経済新聞出版、2026年3月

フィリッパ・フット『人間にとって善とは何か: 徳倫理学入門』(立花幸一ほか訳)筑摩書房、2014年4月


▼参考URL

Anthropic「Claude's Constitution」

https://www.anthropic.com/constitution

Anthropic「Anthropic's philosopher answers your questions」

YouTube、2025年12月5日

https://www.youtube.com/watch?v=I9aGC6Ui3eE

Berber Jin・Ellen Gamerman「Anthropic's Philosopher Amanda Askell Is Teaching Claude AI to Have Morals」The Wall Street Journal、2026年2月9日

https://www.wsj.com/tech/ai/anthropic-amanda-askell-philosopher-ai-3c031883

Amanda Askell「Pareto Principles in Infinite Ethics」

askell.io、2018年5月1日

https://askell.io/publication/pareto-principles-in-infinite-ethics

Nick Bostrom「Infinite Ethics」nickbostrom.com

https://nickbostrom.com/ethics/infinite.pdf

「「心」はひとつの「発明」である。科学と哲学、文学から「心」と「意識」の現在をひもとく|下西風澄」De-Silo公式ニュースレター、2023年3月

https://desilo.substack.com/p/kazeto-shimonishi-interview


▼クレジット

イラスト:髙橋あゆみ

ロゴデザイン:畑ユリエ

企画・制作:一般社団法人デサイロ

└プロデュース:栗村智弘

└リサーチ:古島海

収録:Unknown Unknown

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