「2020s」の収録場所でもあるUnknown Unknown(神保町)にはギャラリー機能もあり、5月上中旬にアーティスト/ゲーム作家の木原共さんによる作品《ありうる人生たちのゲーム》を展示しました。展示会期中には、木原さん、本ポッドキャストのパーソナリティである柳澤田実さん、岡田弘太郎の3名によるトークセッションも実施。トーク後にその勢いで収録したのが、このエピソードになります。行為主体性、デカダンス(退廃)、Anthropicの社食まで、木原さんと様々なテーマについて議論しました。(岡田)
▼ハイライト
今回のゲストはアーティスト、ゲーム作家の木原共さん/MOVO GALLERYでの品川はるなさんとの「もしも -What if-」展/「ありうる人生たちのゲーム」/Gemma3が生成する、現代日本に統計的に存在しうる誰かの人生/AIのバイアスを問う作品が、プレイヤー同士がお互いの価値観を知る作品に/「人生ゲーム」の歴史と、アメリカ独立戦争/「人生ゲーム」が定義する「成功」は時代を反映する。インフルエンサー、FIRE……etc/“ゲームマスター“としてのピーター・ティールと『ダンジョンズ&ドラゴンズ』/TRPG(テーブルトークRPG)の遊び方/ゲームマスターがもつ全能感/『指輪物語』におけるダークとホワイト/ゲームは行為主体性(エージェンシー)を媒体とする芸術である/AIを自動意思決定装置として捉えたとき、私たちは何を委ねているのか/人生ゲームのマス目には反映しきれない、人生の質や経験の深さ/『ニューヨーク・タイムズ』のコラムニスト、ロス・ドーサットの著書『Decadent Society(デカデント・ソサエティ)』が描く、西洋社会の現在地/進歩主義者たちの国は、いかにして停滞を打破しようとしているか?/「失われた30年」に生まれた私たちと、ダイナミズムへの憧れ/「デカダンス」を停滞ではなく成熟として捉え直す/日本はデカダンスを先駆的に乗りこなしているのか/パランティアCTOらによる著書『Mobilize(動員)』と「First Breakfast(最初の朝食)」のナラティブ/古くならないもとは何なのか?/2025年『Time Out』誌に世界で最もクールな街に選ばれた「神保町」は変わらずに残りづつけたことで、最先端になった/文化庁のプログラムで、ニューヨークに滞在/行き過ぎた資本主義への反動/Whole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)では万引きしてもいいという倫理?/Anthropicのニューヨークオフィスに行ってきた話/炭水化物がないランチと、AIを進化させるために最適化された人間/2000年後にも残る新しいルールをつくる
✉️ 公式ニュースレター(無料)
番組のテキスト版や関連するオリジナル資料、ブックガイドなどを配信中。ぜひ登録してください!
https://desilo.substack.com/
▼「2020s-twenty-twenties-」とは
2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?
テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者の柳澤田実と、デサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。
▼出演
柳澤田実
1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。
https://x.com/tami_yanagisawa
岡田弘太郎
1994年東京生まれ。人文・社会科学分野の研究者と協働し、イノベーション創出や新たなる社会制度の提案を行う一般社団法人デサイロ代表理事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。
▼参考文献
ロス・ダウサット『The Decadent Society: How We Became the Victims of Our Own Success』Avid Reader Press / Simon & Schuster、2020年2月 ※日本語版未刊
シャム・サンカー、マデリン・ハート『Mobilize: How to Reboot the American Industrial Base and Stop World War III』Simon & Schuster、2026年3月 ※日本語版未刊
C・ティ・グエン『Games: Agency As Art』Oxford University Press、2020年 ※日本語版未刊
▼参考URL
木原共「ありうる人生たちのゲーム」
tomokihara.com、2026年
https://www.tomokihara.com/ja/game-of-possible-lives.html
「神保町に新たなコンテンポラリーアートギャラリー「MOVO GALLERY」開廊。こけら落としとして、品川はるな/木原共による二人展を開催」
一般社団法人MOVO(PR TIMES)、2026年4月28日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000182189.html
「人生ゲームFIRE」
タカラトミー、2024年10月発売
https://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei/product/fire/
「人生ゲーム+(プラス) 令和版」
タカラトミー、2019年6月発売
https://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei/product/plus/
「ダンジョンズ&ドラゴンズ日本語版公式ホームページ」
Wizards of the Coast
Anne Diebel「The Dungeon Master」
The New York Review of Books、2022年2月10日号
https://www.nybooks.com/articles/2022/02/10/peter-thiel-the-dungeon-master-diebel/
柳澤田実「ポップカルチャーと「聖なる価値」 第七回:頽廃(デカダンス)の王:ザ・ウィークエンド」
Real Sound、2026年5月13日
https://realsound.jp/book/2026/05/post-2391265.html
▼クレジット
イラスト:髙橋あゆみ
ロゴデザイン:畑ユリエ
企画・制作:一般社団法人デサイロ
└プロデュース:栗村智弘
└リサーチ:古島海
収録:Unknown Unknown
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!