2022-04-20 24:55

株価を動かす「決算発表」の時期到来 見方のキホンは意外に簡単

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーとお金のイロハを学んでいきます。解説は日経ヴェリタス編集長の塚本奈津美です。

今回のテーマは「決算、今年の見どころは?」です。4月下旬から5月にかけて主要企業の決算発表が始まります。決算期が3月の企業にとっては、1年間の成果を示す「成績表」です。多くの投資家が注目しているため、取引時間中に内容が明らかになると、株価が大きく動くケースもあります。

決算書は細かい数字がたくさん並んでいてとっつきにくいものですが、「ここを見ればいい」というツボを知れば、投資初心者にも役立ちます。番組では決算書のうち、企業の稼ぎを示す「損益計算書」の意外と簡単な仕組み、ポイントとなる「利益」の見方について、ユニクロを展開するファーストリテイリングを例に解説しました。例えば同社のライバルには「ZARA」を展開するインディテックス(スペイン)などもありますが、通貨や決算期が違うため業績を簡単には比べられません。そこで純利益を売上高で割った「純利益率」を使えば、両社の稼ぎ方の効率が比較できます。

世界的なインフレやロシアのウクライナ侵攻を背景に、国際商品市場では原油、ニッケル、小麦などの価格が上昇しています。企業にとって原材料高、資源高はコスト増の要因です。加えて米欧日の企業がロシアへの経済制裁に伴いロシアでの営業を次々と停止しており、足元では20年ぶりの水準まで進んだ円安も重荷になっています。これらが決算にどう影響を与えるのかも、詳しく解説しました。

後半の人気コーナー「American Money Life」では、日米の「連休の過ごし方」の違いがテーマとなりました。アメリカ人にとっての連休は11月の「Thanks giving」(感謝祭の休暇)、年末のクリスマス休暇が中心です。REINAさんは「意外に思えるかもしれませんが、実はアメリカ人はオーバーワーク気味。だからめったに取れない休暇を目いっぱい楽しむため、日常と違う体験をしようとします」と教えてくれました。休暇の予定をExcelできっちり組み上げ、限界まで楽しもうとする友人も多いとか。プロとして自分のブランド価値を高めるために、「休暇でこんな素晴らしい経験をした」とアピールできることも米ビジネス社会では重要なポイントなのだそうです。

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