2022-03-02 25:34

ウクライナ侵攻でエネルギーはどうなる? 自給率は1割だが希望も

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーとお金のイロハを学んでいきます。解説は日経マネー発行人の大口克人です。

今回のテーマは「エネルギー問題の基本」です。ロシアのウクライナ侵攻により、北海ブレント原油先物価格は2日に1バレル=110ドル台を付けました。ガソリン価格はレギュラーがリッター172円を超える13年ぶりの水準です。また液化天然ガス(LNG)の供給にも不安が生じています。そこで今回は日本のエネルギー問題を整理し、再生可能エネルギーの基本について学びます。

日本の弱点は2つあり、1つはエネルギー自給率が11.8%(2018年データ)しかなく、10年の20.3%から急激に悪化していることです。危機が叫ばれている食料自給率ですら37%あるのに、エネルギーの約9割を外国に依存しているのは極めて不安な状況ですね。もう1つは年間発電電力量の約75%が火力発電で、再生可能エネルギーは2割程度しかないことです。一方には世界的な脱炭素の流れもあるため、化石燃料への依存度を下げ、再エネを増やしていくのが急務と言えます。

そこで注目されているのが日本の再エネの現状と技術革新です。再エネといえば水力、太陽光、風力、バイオマス、地熱などですが、太陽光発電では光をほぼ完全に通す「発電窓ガラス」やビルの外壁を覆うことも可能な「ペロブスカイト型」など、期待の新技術があります。風力発電でも日本の排他的経済水域(EEZ)は世界6位の広さがあるため、洋上風力発電、特に「浮体式」の開発が進めばこの広大な「資源」が生かせます。さらに生物由来の廃棄物を活用するバイオマス発電の「サツマイモ発電」のように一石二鳥になるものもあり、日本は再エネでは世界に二周遅れと言われていますが、実は未来は暗いばかりではないのです。

後半の「American Money Life」のコーナーでは「子供の遊びと小遣い」を取り上げました。遊びは日米で相当違う気がしますが、REINAさんによれば「だるまさんがころんだ」とほぼ同じ「Red light, Green light」があり、ハンカチ落としとよく似た「Duck Duck Goose」もあるなど、案外近い面もあるようです。一方の小遣いは、アメリカでは近年徐々に増えていて平均で週30ドル(!)というデータがあり、「年齢に応じた額(5歳なら5ドル)を毎週あげる」家もあるのだとか。日本の小学生の場合、月500〜1000円が相場のようですので、ここにはかなり違いがあるというのが今回の発見でした。

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