LLMでできることは、文章を作ることだけではありません。
長い文章を要約する、内容を分類する、必要な情報を取り出す、複数の案を比較する、コードを作るなど、言葉や情報に関わるさまざまな処理に使えます。
このエピソードでは、LLMの活用法を個別のサービスや事例ではなく、「生成する」「要約する」「分類する」「情報を抽出する」「分析・推論する」「コードを生成する」といった処理能力から整理します。
たとえば、メールの下書きは文章生成、議事録の整理は要約、問い合わせの振り分けは分類というように、仕事の中の作業をLLMの処理に置き換えて考えます。
また、LLM単体でできることと、ChatGPTなどのAIサービスが持つ機能は同じではありません。
さらに、LLMが処理できることと、実務でそのまま任せてよいことも分けて考える必要があります。
自分の仕事のどこをLLMに任せられそうかを、処理能力と判断軸から考えるエピソードです。
このエピソードは、Webメディア「ねんごろ」で公開している記事をもとに制作しています。
元記事:
https://nengoro.com/generation_ai/fundamentals/fundamentals-02-50/
YouTube:
このエピソードの音声は、生成AIを利用して制作しています。
感想
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あのー、人事部で毎回、1時間から2時間かけて行っていた、ある手作業のデータ分析があるとしますよね。
はい。よくある業務ですよね。
ええ。で、社員からの大量なアンケートを読んで、意見を分類して、レポートにまとめるっていう。
それが、ある日を境に、たった20秒で終わるようになったら、あなたはどう思いますか?
20秒ですか。それはもう、魔法機体に聞こえるかもしれないですね。
ですよね。今日は、そんな魔法のような、でも決して魔法ではない現実の話を、この深掘りでリスナーのあなたに向けて直接お話ししていこうと思います。
テーマは、LLM、つまり大規模言語モデルの真の実力を引き出す方法です。
はい、よろしくお願いします。この番組では、LLMという技術をどうやって実際の仕事に組み込むべきか、その全体像を解説していきます。
多くの人がですね、ChatGPTを使ってみて、これは文章を書いてくれる便利なツールだっていう固定観念を持っていると思うんですよ。
ええ、まさにそこですね。今日でその見方を完全にアップデートしていただきます。
文章作成ツールではなくて、私たちの仕事の構造そのものを変える、情報処理エンジンとしてLLMを捉え直す。これが今日の最大のミッションになります。
情報処理エンジンですか。確かにプロンプトを入れると綺麗な文章が書いてくるので、どうしても賢い自動タイプライターみたいに思っちゃうんですよね。
そうなんですよ。でも、実はそれは能力のほんの一部に過ぎないんです。
なんで私たちはLLMを単なる文章作成ツールだって誤解しちゃうんでしょうか。
そもそもこのエンジンって裏側で一体何をしているんですか。
あの結論から言ってしまうと、LLMっていうのは大量の文章データから言葉と言葉の確率的な結びつきとか文脈のパターンを学習した数理モデルなんですね。
数理モデル、言葉の確率を計算していると。
確かに入力された指示に対して確率的に最も自然な言葉を紡ぎ出す、つまり生成するのが得意なのは間違いありません。ただ、言葉の意味のつながりを理解しているということはですね。
ゼオラ新しい文章を作るだけじゃなくて、すでにある文章の構造を読み解いて処理することにも非常に長けているということなんですよ。
処理するというと、つまり真っ白なキャンバスに絵を描かせる使い方ばかりに私たちは注目しがちだけど、実はすでにある絵を編集したりとか色を塗り直したりする能力のほうが実務では重要だってことですか。
まさにそういうことです。世の中のLLM活用法って、よくメールの編集文を作れますよとか、議事録のまとめに使えますよみたいに、何に使うかっていう用途で紹介されることが多いじゃないですか。
多いですね。SNSとかでもよく見かけます。
でも、この用途で覚えてしまうと、自分の仕事への応用が途端に見えにくくなるんです。私は毎日議事録を書く仕事じゃないから、あまり関係ないかなって思っちゃうんですよね。
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なるほど。それってなんか最新の高性能なフードプロセッサーを買ったのに、玉ねぎのみじん切り専用機としてしか使ってないみたいな状態ですね。
その例えすごくいいですね。みじん切りっていう用途で考えるんじゃなくて。
はい。あの機械の本質って、切る、混ぜる、砕くっていう処理の機能じゃないですか。その機能として捉え直せば、ハンバーグにもスープにもスムージーにも、どんな料理にも応用できるぞってことですよね。
いや、本当に素晴らしい例えです。まさにその発想の転換が必要なんですよ。用途じゃなくて、LLMにどのような処理をさせているのかっていう単位に置き換えて考えるんです。
処理の単位ですね。
ええ。自分の業務プロセスを分解して、ここは混ぜる工程だ、ここは砕く工程だって見極めることができれば、LLMに任せられる部分が一気に見つけやすくなるんですよ。
なるほど。じゃあその切る、混ぜる、砕くにあたるLLMの処理の機能には具体的にどんなものがあるのか、ちょっとエンジンの仕組みを分解して教えてもらえますか。
はい。代表的な処理機能は大きく分けて5つほどあります。まず1つ目は最もよく知られている生成ですね。
あ、文章を作るやつですね。
そうです。過剰書きのメモから企画者の下書きを作ったり、条件を指定して複数のアイディアを出したりする処理ですね。そして2つ目は要約、翻訳、言い換えです。
要約って人間がやるとどこが重要かっていうのを読め解くのにすごく頭を使うじゃないですか。
使いますね。
LLMってどうやって長い文章を短くしてるんですか。単純に文字をバサバサ削ってるわけじゃないですよね。
もちろん単なる切り張りじゃないですよ。LLMは言葉の文脈をベクトル、つまり方向と距離を持ったデータとして捉えているんです。
ベクトルですか?なんか難しそうですが。
まあ簡単に言うと、文章全体の意味の重心がどこにあるかを計算してるんです。で、その重心を保ったまま指定された文字数で最も自然な文章を再構築しているんですよね。
あ、意味の重心をキープしてるから確信がぶれないんですね。
その通りです。だからこそ専門的な論文を小学生でもわかるように言い換えてって指示しても意味を失わずに表現だけを変換できるわけです。
意味の重心を計算してるから翻訳とかトーンの変更も自由自在なんですね。いや面白いです。じゃあ3つ目は何でしょうか。
3つ目は分類と情報抽出です。個人的にはこれが実務で最も破壊力がある処理だと思ってます。
破壊力ですか?
ええ。例えばカスタマーサポートに届く何千件ものバラバラな問い合わせ文面をこれはクレーム、これは機能への要望、こっちは料金の質問みたいに自動で種類分けするのが分類です。
はあ、なるほど。
そして長い契約書とか乱雑な会議メモの中から会社名とか金額とか決定事項みたいな特定の項目だけをピンポイントで抜き出すのが情報抽出ですね。
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つまり定型化されていないぐちゃぐちゃな文章の中から必要なデータだけを拾い上げて、あのエクセルの表みたいに整理してくれるってことですよね。
まさにそういうことです。
それ人間語言えると見落としもあるし、何より精神的にめちゃくちゃ疲弊する作業じゃないですか。
そうなんですよ。この情報抽出の能力があるからこそ、LLMは単なるテキストツールを超えて業務システムのパイプラインに組み込めるエンジンになるんです。
なるほど。残りの2つは何でしょうか。
はい。4つ目として質問応答、分析、推論といった高度な処理があります。複数の企画案を比較して共通点や矛盾点を洗い出したり、論理的な飛躍がないかチェックしたりする処理ですね。
おー。壁打ち相手になるような機能ですね。
ええ。そして5つ目がプログラミングの高度生成や修正です。
なるほど。この5つの処理を聞いていて気づいたんですけど。
はい。何でしょう。
例えば、私が1時間の長い会議の文字起こしデータをLLMに投げるとして、その時この会議の概要を知りたいと思っているのか、それとも誰がいつまでに何をするっていうタスクリストが欲しいと思っているのかによってお願いする処理が変わってきますよね。
ええ。全く変わりますね。
前者は要約だけど後者は情報抽出になる。つまり、任免側が最初にどの機能を使うかを選ばないと思い通りの結果は出ないってことですか。
その通りです。LLM自体はあなたが何を求めているたまでは指してくれないんですよ。
ああ、やっぱりそうなんですね。
なので、欲しい最終成果物から逆算して、まずは情報抽出をして、その結果を元に要約して、最後に過剰書きで生成するみたいに処理の工程を設計してあげる必要があるんです。
処理の工程を設計する。
はい。これがLLM時代における人間の重要な役割、つまりプロセスの設計なんです。
なるほど。LLMっていうエンジンが言葉の重心を計算して文脈を整理する仕組みはすごくよくわかりました。でもここで一つ大きな疑問があるんです。
何でしょうか。
関係性を学習したエンジンに過ぎないんだとしたら、なんで私がチャットGPTに昨日の株価の動きを教えてとか、最新のニュースについてまとめてって聞いたときにちゃんと答えてくれるんですか。
ああ、そこですね。
エンジン自体には最新情報なんて入ってないはずですよね。
はい。そこが最も誤解されやすい、そして最も重要なポイントなんです。ズバリ言ってしまうと、私たちが普段ブラウザとかアプリで使っているチャットGPTとかクロードといったサービスとその裏で動いているLLM単体のエンジンは別物なんですよ。
えーっと、いやちょっと待ってください。別物ってどういうことですか。
LLM単体の能力はあくまで先ほど言った言葉の生成や処理だけなんです。最新のニュースを知っているわけでもウェブを検索できるわけでもありません。
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じゃあどうやって最新ニュースを。
あなたが昨日のニュースを教えてって聞いたとき、背後では検索機能っていう全く別のプログラムが動いているんです。
検索プログラムが別にあるんだ。
そうです。その検索プログラムがウェブから最新記事を取ってきて、LLMに対してこの検索結果のテキストをもとにユーザーに分かりやすく要約して返事をしてって裏側で指示を出してるんです。
じゃあ私がLLMが賢いから何でも知っていると思っていたのは錯覚で、実際には見えないアシスタントが爆速でGoogle検索をしてその結果をLLMっていう優秀な翻訳家が読み上げているだけっていう構造なんですか。
まさにその構造です。この外部の情報を使ってLLMに回答させる仕組みをRAG検索拡張生成って呼ぶんです。
ラグですね。
はい。例えばあなたの会社の社外費の業務マニュアルについて質問したいとしますよね。当然LLMはそんな社内データなんて知るわけありません。
まさか学習されてたら大変ですからね。
そこでまずは社内データベースを検索するシステムを組み込むんです。ユーザーが質問するとシステムがマニュアルの中から関連するページを見つけ出してそのテキストと一緒にこれを参考にして答えてってLLMに渡す。これがRAGです。
なるほど。たとえるなら記憶力はないけど読解力が天才的な学生に持ち込み可能テストを受けさせているようなものですね。必要な教科書のページつまり検索結果をその場で渡してここを読んで答えてねと。
完璧な理解です。まさにオープンブックテストです。そしてもう一つよく使われる手法にファインチューニング微調整というものがあります。
ファインチューニング。
はい。RAGが参考書を渡す手法だとすればファインチューニングは学生の脳の癖自体を調整する手法です。特定の業界の専門用語とか自社特有の回答トーンを大量に読み込ませてモデル自体の出力の傾向をカスタマイズするんですよ。
ああ。RAGは知識の補完でファインチューニングは振る舞いとかスキルの調整っていう役割分担なんですね。
そういうことです。
今ではテキストだけじゃなくて画像とか音声を理解するマルチモーダルAIとかツールを自律的に操作するAIエージェントなんかも出てきてますけど、それらも全部LLMっていう中心エンジンに目や耳、手足となる外部機能をくっつけた結果だっていうのがすごくよくわかりました。
ええ。その仕組みがわかると次に見えてくるのはリスクなんです。技術的にできることと実務でそれをそのまま使っていいかっていうのは全く別の話になりますからね。
確かに。もしLLMが外部データを読み込んで自信満々に答えるだけのシステムだとしたらものすごく怖いですよね。よく言われる最もらしい嘘をつくっていう問題、あれはどうして起きるんですか?
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それはハルシネーション、幻覚と呼ばれる現象ですね。先ほどLLMは言葉と言葉の確立的な結びつきで文章を作っていると言いましたよね。
はい、言ってました。
つまりLLMは事実の成語をデータベースで称号しているわけではなくて、この文脈の次に来る最も自然な単語は何かをただ計算し続けているだけなんです。
なるほど。私このハルシネーションの話を聞くたびに即興演劇、インプロの役者みたいだなと思うんですよ。
インプロの役者ですか。面白いですね。
インプロのルールってYes and、つまり相手の言葉を絶対に否定しないで話をつなぐじゃないですか。
LLMも全知全能のAIっていう役を演じていて、わからないこともあっても絶対にわかりませんって舞台を下りずに、文脈的にありえそうな言葉をアドリブでつないでしまうっていうか。
その例えはハルシネーションのメカニズムを本質的についてますね。彼らは文章を破綻させないことのプロであって、事実確認のプロではないんですよ。
だから信じられないほどクリエイティブだけど事実関係には弱いんですね。
そうなんです。だからこそ自然で読みやすい文章が出てきたとしても、日付とか金額、固有名詞、出典といったファクトについては必ず人間が一時情報に戻って裏取りをする必要があるんです。
文章の滑らかさと事実の正確さを切り離して評価しないといけないわけですね。
もしこれをそのまま自動でお客さんにメール返信させるシステムにつないだらって思うとちょっとゾッとします。
本当に危険です。さらに情報の取扱いそのものにも重大な注意が必要です。
パブリックな、つまり一般に公開されているLLMサービスに顧客の個人情報とか会社の未公開データを入力してしまうと、それがAIの学習データとして使われたり、外部に漏洩したりするリスクがあるんです。
インプロ役者は口が軽いですからね。機密情報を渡しちゃいけないと。
はい。社内データを扱う場合は、入力データが学習に利用されないエンタープライズ向けの契約を結ぶとか、セキュアな環境でRAGを構築するといった会社ごとのルールの徹底が非可決です。
加えて、生成されたコンテンツの著作権とか利用規約もまだ法的にグレーな部分が多いから、そのまま商用利用していいかは確認が必要ですよね。
はい、待ってました。
さて、ここまでLLMの処理能力と外部システムと連携する仕組み、そしてリスクを見てきました。これらを踏まえた上で、いよいよ本題に入ります。
はい、待ってました。
この優秀だけれど危うさも秘めた情報処理エンジンに対して、私たちは実際の仕事でどこからどこまでを任せるべきなのか?
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お願いします。全部丸投げするのは危険だっていうのはわかりました。じゃあ、何を基準に切り分ければいいんですか?
実務で任せる部分を判断するためには、3つの明確な判断軸があるんです。この軸に沿って業務を細分化していくんですね。
一つ目の軸は何でしょうか?
一つ目は、任せたい処理は何かです。例えば、新商品の企画書を作るっていう業務があったとしますよね。
はい。
これを丸ごと企画書を書いてと頼むのではなくて、工程を分解するんです。市場調査は情報収集、ターゲットの分類は分類処理、アイデア出しや構成案の作成は精製、手乳波の修正は言い換えといった具合にです。
さっきのフードプロセッサーの話ですね。料理全体を頼むんじゃなくて、食材を切るのか、ペースト状にするのかっていう処理の単位まで仕事をブレイクダウンすると。
その通りです。そして二つ目の軸が、その処理に必要な情報、データは揃っているかです。
例えば、過去の自社製品の売上データから傾向を分析するという処理をさせたい場合、LLM単体では自社のデータを持っていませんよね。
ということは、RAGみたいな仕組みを使って自社データを安全に読み込ませる環境があるのか、それとも手動でエクセルのデータをコピーして安全なプロンプトとして渡せるのか、材料がなければ処理はできないぞっていう確認ですね。
はい。そして最後の三つ目が最も重要なんですけれども、間違った場合の影響度はどれくらいかです。
ハルシネーションやミスのリスク評価ですね。
ええ。例えば、社内会議のためのブレインストーミングの壁打ち相手とか、メールの叩き台の作成であれば、もしAIが的外れなことを言っても、後から人間があ、これは違うなって直せば済む話ですよね。
そうですね。内輪の話なら。
間違った場合の影響度が小さいので、ここは積極的に任せるべき領域なんです。
逆に影響度が大きい領域っていうのは?
顧客との契約に関わる法的な文書の最終確認とか、金銭的な投資の意思決定、あるいは採用の合費判定なんかですね。
ああ、それは間違えたら取り返しがつかないですね。
ええ。これらは間違えた場合のリスクが甚大ですし、何よりなぜその決定を下したのかという責任・アカウンタビリティが人間に求められます。
こうした意思決定のコアな部分は、絶対にLLMに委ねてはいけないんです。
なるほど。この3つの軸、処理の分解、データの有無、影響度の評価を通すと、LLMをどう使うかがものすごくクリアーになりますね。
あの、実際に企業でこれらを使って劇的な成果を上げている事例とかってあるんですか?
冒頭で少し触れましたけど、エネオスマテリアルという企業の事例が非常に象徴的なんですよ。
彼らの研究開発部門では、新しい素材の技術調査にLLMを活用しているんです。
研究開発ですか?
以前は、世界中の膨大な専門論文とか特許情報を、人間が読み込んで必要なスペックや条件を探し出すのに、数ヶ月かかっていたそうなんです。
18:01
何百ページもある難解な英語の論文を読んで、必要な数値を抜き出すって、いや、想像するだけで気が遠くなりますね。
それをですね、LLMの情報抽出と要約の処理機能を組み合わせた、ディープリサーチの仕組みに任せたんです。
その結果、数ヶ月かかっていた調査が、なんと数十分に短縮されたんです。
えーっと、数ヶ月が数十分?まさに情報処理エンジンの暴力的なまでのスピードですね、それ。
さらに面白いのが、同じエネオスマテリアルの人事部の事例なんです。
人事部では、社員向けの研修が終わった後、大量のアンケート結果を手作業でExcelにまとめて、自由記述のコメントを読んで傾向を分析していたんです。
はいはい。
これに毎回1時間から2時間かかっていたそうなんです。
あ、それが冒頭の話ですね。どうやって20秒に縮めたんですか?
ChatGPTのデータ分析機能、あのコードインタープリターなどを活用して、アンケートのテキストデータを読み込ませたんです。
そして、LLMにポジティブな意見とネガティブな意見に分類して、品質するキーワードを抽出して、と指示したんですよ。
はは、なるほど。
つまり、人間の読む、分類する、集計するという処理を、そのままLLMに置き換えたわけです。
結果として、作業時間は約90%削減されました。
1つの企業の中でも、R&D部門は膨大な外部データからの情報抽出に使って、人事部は社内アンケートの分類と分析に使っている。
どちらも用途は全く違いますけど、LLMの処理機能を見事に使いこなしてますね。
そうなんですよ。
ゼロか100か、仕事を全部丸投げするか、全く使わないかじゃなくて、工程ごとに細分化して使い倒す。
そして最後のどの技術を採用するかとか、研修をどう改善するかっていう意思決定だけは、人間がしっかりと握り続けるわけですね。
その通りです。それがLLMの真の実力を引き出す本質的なアプローチなんです。
では、最後に全体のまとめに入りましょうか。
はい、お願いします。
LLMは単なる文章を書いてくれるツールではありません。
言葉の意味を計算して、情報を生成、要約、分類、抽出、推論する強力な情報処理エンジンです。
RAEとか外部ツールと組み合わせることで、その力は無限に広がるけど、一方でインプロ役者のようにハルシネーションを起こすリスクもある。
だからこそ、私たちが3つの軸を持って業務を分解して、材料を与えて、最終的な事実確認とルールの遵守を行う責任があるってことですね。
用途じゃなくて処理で考える。この視点を持つだけで、明日からの仕事の向き合い方が劇的に変わりそうです。
はい。ぜひあなたの日常業務も一度、処理の単位で分解して、どこにこのエンジンを組み込めるか試してみてください。きっと想像以上の発見があるはずですから。
いやー、今日は本当に勉強になりました。本日はここまでとなります。最後に一つ、リスナーのあなたに考えてみてほしいことがあるんです。
21:03
何でしょうか。
もしあなたがこの情報処理エンジンを完全に使いこなして、日常の仕事から情報を集める、まとめる、抜き出す、比較するといった処理作業が全て消え去ったとしたら、
あなたの仕事の最後に残る、あなたにしかできない人間の判断とは一体何でしょうか。
深い問いですね。
LLMという圧倒的な効率化の波に乗ることは、実は自分という人間のコアバリューは何かを深く問い直す旅なのかもしれませんね。
それでは、また次回の深掘りでお会いしましょう。
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