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皆さんこんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。 この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は473回、デジタル教科書正式化でも私は二刀流を選びますというタイトルでお届けしたいと思います。
今回も前回の配信会の続きで、大学生の皆さんからの質問に答えるという、そういうコーナーになります。
その大学生さんは、教育新聞令和8年6月15日付のデジタル教科書正式な教科書に、改正学校教育法が成立っていう記事を読まれて、
これから授業において紙とデジタルのバランスをどう取ればいいのかということで質問をしてくださいました。
今後の授業で紙に触れる機会が減るっていうことを心配されており、どうやってデジタルと紙と付き合っていったらいいのかっていうのを聞かせくださいというふうな内容だったので、
今日はじっくりとその私の考えを話していきたいと思います。
まず、法改正のニュースをゆるっと整理しておきたいと思います。
令和8年6月10日、改正学校教育法というのが成立しまして、これからの教科書は紙、デジタル、そして両方を組み合わせたハイブリッド、これが正式な教科書として認められることになるということでした。
これまで教科書にQRコードとかそういうのがついていて、そこから飛ぶ動画や音声は教材という扱いだったんだけども、これからは教科書の一部ということで検定の対象になるということなんですね。
2030年度から本格的な使用が始まると言われていて、具体的な指針というのは今年の秋に策定するということになっています。
ところがこれをめぐって様々な議論が巷では行われ、特に小学4年生以下で国語、社会、道徳なんかではデジタル教科書は良くないんじゃないかという意見も出ていたようで、これは色々とXでも騒ぎになっていたと思います。
私はデジタルが良いとかアナログ紙が良いとかどっちかによるという意見というのはちょっとこれはありえないんじゃないかなと思って、私はあまり興味がなかったというか、
ちょっとこの間も例えたんですけれども、聞きもしないダイエットを宣伝しているような感覚で、あまり深刻に受け取っていなかったという非常に恥ずかしい態度だったわけですけれども、改めてそういうふうなことだったのかというそういうふうな理解をすることができました。
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ここでリスナーの方、リスナーじゃないですね、大学生の方が心配されていた国語の授業で紙に触れる機会が減ることで漢字の定着や書き順が疎かになるのではないかというふうにおっしゃっているということについてだけども、これは本当にその通りだと思うんですね。
手で書くという行為は、手で文字を記録すること以上の身体性を伴うというもっと深い意味があると思いますね。私自身も教材研究するときにデジタル上だけで分析したりするんですけれども、それでうまくいかないと思っていて、
結局は教科書をコピーして鉛筆を持って線を引きながら手を動かして言葉の繋がりを精度していくという方法をとっておりますし、最近では紙ではなくてiPadでスタイラスペンで線を引きながらやるというふうにやっているんですけれども、
手書きというものは人間の脳を活性化させる独特のものがあるんじゃないかというのは、これはまたあちこちの研究論文でも拝見することでもあります。ということで、手書きというのはやっぱり人間は大事だなと私は思っているわけですね。
人によっては手書きよりもタイピングの方が頭に入るという人もいますし、それから特にディスレクシアの人なんかは手で書くということよりもタイピングした方が理解が定着する早いということもあると思いますから、やっぱり人それぞれだと思うので、
手書きの機会も保証してあげないといけないし、それからタイピングの機会も保証してあげないといけないし、音声で聞くという機会も保証してあげなくてはいけないし、どっちにせよこれは二項対立ではなくてユニバーサルにあるべきだと私は思うんですよね。
特に学齢が低い生徒っていうのはそういう様々な方法を提供してあげるということは大事だなと思っています。特にやっぱり手を動かすっていう体験はやっぱり人間としても身体制というものは土台ではあるのでしっかりチャンスを作ってあげる。そういうのは大事なことだと思っています。
デジタルはダメなのかっていう話になるけれども、もちろんそんなことはないと思うんですよね。質問者の方も歌詞の朗読を実際の音でデジタルで聞いたり、読まれている情景の画像を見たりっていうのはデジタルならではとおっしゃっているので、音声データとか画像データを使うことによって学びが広がるっていうのはデジタルの大きな魅力だと思うんですよね。
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私はやっぱりデジタルも結構バンバンに使うタイプなんで、デジタルをたくさん使うとそこで工夫が生まれてくるのはやっぱりデジタルとアナログの掛け合わせになりますね。
例えば、iPadのアプリを使うんだけれども、Apple Pencilで手書きをしながら展開していくということで、手書きの身体性とデジタルの画質訂正しやすさのいいとこ取りの取り組み、こういうのをすごく大好きですね私はね。
それから、ロイロノートなんか使うときはカードを指で直感的に動かして思考整理していくっていう、カードを手作業で整理していくっていう、あの手触り感っていうのはデジタルツールでありながら非常にアナログ的な感覚も養われて非常に私としては好きな取り組みです。
それから、黒板に書いたアナログの構造的な版書、これをタブレットのカメラで撮って、なかなか黒板を写すのが苦手な生徒の支援に活用できるっていうのもデジタルとアナログのいいとこ取りだと思います。
一方でデジタルは、思考が断片化しやすいっていうデメリットがあるので、そういったデメリットを常に意識しながらデジタルの一変とならないように、生徒の思考を疎外してしまわないようにデジタルとアナログを融合させて使うっていうのは、とても配慮しなくちゃならないことだと思っています。
ということで、私はデジタルとアナログの掛け合わせ、二刀流というのが私のスタンスなんですけれども、ここで最近よく耳にするデジタル先進国が紙の教科書に回帰しているというニュースについてです。
例えばスウェーデンでは、低学年を中心にタブレットなんかの利用を減らして、紙の教科書や読書、手書きを重視する方針に切り替えた。
これは読み書きの力の低下、集中力の低下を懸念した専門家の指摘によるものだっていうようなニュースを目にするわけですけれども、
これを見て単純に、やっぱりデジタルはダメだから紙に戻ろうというふうに言い切ってしまうのは少し危うい気がします。
何でかっていうと、そもそもその国がどれほどデジタルに前振りしていたのか、その実態はその国や環境によっていろいろ違うと思うし、
やっぱりその海外の極端な動向に振り回されたりするんじゃなくて、デジタルかアナログかっていう二極化に陥るんじゃなくて、
子どもの発達段階に応じて何を学ばせていきたいかっていうことを中心に、じゃあここではアナログ、じゃあここではデジタル、じゃあここでは掛け合わせっていうふうに考えた方がいいんじゃないかなと思うんですね。
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今回の法改正も、実はどっちかを選ぶっていうものではないと思うんですけれども、私もやっぱり二刀流で掛け合わせが大事だと思っています。
それは単に両方使えばいいじゃんっていうんじゃなくて、思考力を育てるためにどうしたらアナログの良さ、時にはデジタルの良さを活用できるか、
この組み合わせをどういうふうに考えていくかっていうことだと思うんですね。
だから指導者は、授業者はデジタルでもアナログでも授業ができるように、両方二刀流で熟達していくっていうことが目の前の生徒に最適な選択をしてもらうことができるということにつながっていくんじゃないかと思うんですね。
ということで、紙とデジタルのバランスっていうのは究極的には生徒一人一人の特性に合わせることだと思っていますが、まず教員自身がこの場面ではなぜ紙か、なぜデジタルかっていう使い分けの解像度を上げていくことっていうのがとっても大事になるんじゃないかと思います。
だから紙がいいとかデジタルがいいとかっていうそういう言い切りではなくて、この子にこういう力をつけさせたいから今は紙なんだ、今はデジタルなんだっていうことをいつも考えていきたいと思っています。
今日の話が皆さんの授業作りのヒントになれば大変に嬉しく思っています。
この番組ではリスナーさんからのメッセージをお待ちしております。
番組の感想や皆さんの紙とデジタルの使い分けについて概要欄のメールフォームからお気軽にお寄せください。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。
またお会いいたしましょう。