はじめに:噛む犬との暮らしと本エピソードの概要
こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園N1クラブを運営している、なおちゃん先生と申します。
20年以上、1000組を超える飼い主さんとワンコさんに向き合ってきた経験から、コントロールよりコミュニケーションをテーマに、愛犬と心が通い合う関係づくりのお手伝いをしています。
今回は、「咬む犬と暮らすあなたへ」シリーズの続きとなります。
前回・前々回と、「咬む犬と暮らしているあなたへ」ということで、愛犬が自分や家族、他の人、犬を噛んでしまう。
そんなカイネスさんに向けて発信を続けています。
いよいよ今回はですね、私のところに、県をまたいでね、ご家族でやってきてくださった、そのカイネスさんのワンちゃんの噛むケース。
そしてそれに対して、私がどういう思いで、どういうアドバイスをさせていただいたのか、そちらをお話ししていきたいと思います。
こちらの番組では、お迎えからお見送りまで、愛犬の一生を7つのフェーズに分けて、それぞれの時期に寄り添った学びとヒントをお届けしています。
ハッシュタグは4番、問題行動。
噛む犬、愛犬とね、暮らしている皆さんの何か役に立つヒントになればいいなと思います。
個別相談の事例紹介:県をまたいでのプライベートレッスン
さて前回でも少しお話しいたしました。
県をまたいでやってきてくださった、ご家族と愛犬さん。
一対一のプライベートな空間でじっくりとお話をさせていただきました。
私のサービスは犬の保育園がメインなんですけれども、犬の保育園の営業以外にも、こういった形で、
お客様とワンちゃんと、しっかり時間をとってね、
実際に飼い主さんやワンちゃんの様子を見ながらアドバイスをさせていただくプライベートレッスンというものをやっています。
これは、ご自宅に出張してお伺いしてね、家庭訪問みたいな感じで行くスタイルと、私の店舗のところまで来ていただくスタイルとあります。
県外への出張というのは、私は基本的にしておりませんので、どうしてもという方にはお越しいただく形にしております。
お越しいただければ、県が違っても来ていただく分には、私はお受けしておりますので、
今まで東京や埼玉、千葉、そんなところから来てくださった方もいらっしゃいます。
本当にありがたいことですよね。このスタンドFMからもご縁で来てくださった方というのが何人もいらっしゃいます。
レッスンの方針:飼い主との対話を重視する理由
さて、脱線してしまって申し訳なかったんですけれども、今回のワンちゃんのケース、いくつかケースとしては、かむシチュエーションがあるということがあったんですけれども、
そのうちの2つのケースについて、90分という時間を使って、具体的なアドバイス対処法と、それからお家に帰ってからやっていただきたいこと、
ご家族の間で共有していただきたいこと、ご家族ごとにこういう対応をしていただきたいですということをお伝えしました。
90分という時間が長いか短いかは、その人によって感じ方は違うと思うんですけれども、初回や、もしくは数年経ってからのレッスンというのは、私は基本的に90分を進めています。
なぜなら、状況把握にそれだけ時間がかかるんですね。
犬のトレーニングというと、皆さんはワンちゃんに対して何かを教えるというイメージの方が強いと思うんですけれども、
私の、特に子犬ではなくて、こういった問題のあるワンちゃんとのやり取りの場合は、ほとんどが飼い主さんとのお話で終わります。
ほとんどそうなります。なぜかというと、ワンちゃん自身が私のことをとても警戒していることが多いから。
そして私自身は無駄にワンちゃんに対して警戒心を煽りたくはないので、私がお伝えして飼い主さんにこれをちょっとやってみてください。
じゃあワンちゃんとこういうふうにやってみてくださいということをお伝えしています。
さらにですね、お家に帰ってから暮らしていくのは飼い主さんなんですよね。
なので、私とワンちゃんが何かその場で一つ新しいことができるようになったとしても、飼い主さんがお家に帰ってから同じことができないと意味がないというふうに思っているんです。
これがですね、預け方トレーニングの一番デメリットに働きやすいなというところで、犬というのは非常に賢い生き物なので、人によって態度を変えるということは息を吸うようにできるわけなんですよね。
私とだったらできるけど、私以外の人だとできない、家族だとできないということは多々あります。
だから、訓練士さんに何ヶ月も預けて退勤を払ったのに、帰ってきてすぐはいい子だったけど、数ヶ月経ったら元通りになってしまったというのは非常によく聞く話なんです。
それを維持できるかどうかというのは、飼い主さんがこの訓練士さんやトレーナーさんと同じことができるかどうか、同じ態度で犬と接することができるかどうか、ここに効果はかかってくると思うんですよね。
なので、私は自分のプライベートレッスンでは、なるべく私自身がワンちゃんに対してアプローチ、積極的にアプローチをするというよりは、飼い主さんにやり方をお伝えして、お家でやっていただくということを大切にしています。
そして、噛みつく状況という場合は、誰でも噛みつかれたくないですよね。私だってワンちゃんに噛まれるのはとても嫌なので、なるべく避けたいんですよね。
なので、噛みつくような状況をわざと作るということはほとんどしません。
そのため、噛みつく状況のヒアリングに非常に時間を使います。
飼い主さんは、噛まれたことがショックなので、その前後関係だったり因果関係だったりというのを見落としがちなんですけれども、私たちプロが聞くと、
あ、これがこうなって、こう作用したから噛みつきという行動に出たんだなというのは明白なんです。
それが明白になると、じゃあどうやったら、この噛みつくことで自分の意思を闘争する、このコミュニケーションの方法を違う方法に持っていけるのか、
それが見えてくるんですよね。
具体的なケース:就寝時の噛みつき問題
今回は、就寝時ですね、寝ている状態でワンちゃんがお布団の中に入ってきたり、お布団の上に乗ってきたりする。
そこで寝ている人が寝返りを打ったり動いたりすると、ワンちゃんに噛まれるというシチュエーションだったんですよね。
これね、じゃあ一緒に寝なきゃいいじゃないの、というふうに皆さん思うかもしれません。
多くのトレーナーさんのところに相談に行ったら、まず犬と寝室を開けましょう。
犬、愛犬さんがベッドや布団のある部屋に入って来られないように対策を取りましょう、というふうに言うと思います。
人によっては、ワンちゃんは夜はサークルやクレート、ケージに入れて寝かせてください。
その習慣をつけましょう、というふうにトレーニングを受けるかもしれないです。
ただね、これができていればね、みんな悩んでないんですよ。
訓練やトレーニングのセオリーとしてはこれです。
就寝時に一緒に寝ることで噛んでしまうワンちゃんがいるのであれば、犬は別のところで寝かせる。
そうしたら物理的に絶対噛まれないので、そういう習慣をつけましょう。
ということは教科書通りの答えなんですよね。
ただ、実際このアドバイスをして何割の飼い主さんがこれができるか、私の経験則によるとほとんどできません。
これが子犬だったら別だと思いますが、生犬になってしまうとこれができない。
なぜか習慣はすぐに変えられないからです。
現実的な解決策:飼い主の生活スタイルに合わせたアプローチ
実際ですね、このご相談に来ていただいた飼い主さんも、噛むからといって夜はケージ、サークルの中に入れるようにしたらとかね、
噛んだ時に後に別室に扉を閉めてそこに居させようとしたら、一晩中鳴いて壁をガリガリして壁紙を剥がしてしまった。
そう、こういう結果になるんですよね。
私はプロフェッショナルとして、飼い主さんに絶対これできなそうだなということを提案して、
それを家でこれをこうしてやってください。
それができなければできない、あなたの責任です。
というふうな提案はしたくないんですよね。
それは人によると思います。
自分のところにトレーニングを頼る以上は、この方法でやれないのであれば成果は出ませんよということ、
そういうやり方を謳っている方もいらっしゃるので、それはそれで私も意図はわかります。
ただ、私の場合は一番大切にしているのは飼い主さんとそのワンちゃんの生活なんですよね。
生活スタイルやルーティーンをなるべく壊さない、なるべく負荷をかけない状態で改善策を見つける、最善の改善策を見つけることができないか、その提案をしています。
最終的にはもしかしたら全ての方法がだめだなと思ったら、クレートの練習をしましょう。
夜、部屋を分けて寝る練習をしましょうというふうに提案をさせていただくこともあると思います。
ただし、一番最初の相談であれば、まずは生活の質やルーティーンや過剰なストレスがかかることはしないで、今の状態を少しずつ改善していきましょう。
その道がないか探っていきましょうということにしています。
これも経験則で、やはりトレーナーが無理難題というかね、私たちからするともう全くトレーニングセオリーの王道100%なんですけれども、
飼い主さんによってはそれは無理難題だというふうに受け取られる方が多いんですよね。
そうなっちゃうと、やっていただけないんですよ。やっていただけないから効果が出ない。
効果が出ないから、あの人に相談しても犬が良くならないというふうな評判になっていくんですよね。
なので、私はこの20年間を通してそれを散々見てきておりますので、
じゃあ、この飼い主さん、このご家族様、このワンちゃん、この生活ルーティーンの中で、なるべく大きなストレスなく飼い主さんができる方法は何か。
これを探してご提案するということを一番大切にしています。
提案された対策:寝床の移動とメリットの付与
なので、今回一緒のお布団で寝ているワンちゃんが寝ている時に体が触ると、寝返りとかですね、触ると噛みついてくる。
こういったケース、これに対して私がアドバイスをさせていただいた対策というのは、
ワンちゃんをベッスに寝かせることでも、ワンちゃんをケージに入れて寝かせるということでもなく、
今までの状態でアプローチを少し変えてみてくださいということでした。
具体的には、ワンちゃんと一緒に同じ空間で寝るのはOKです。
ただ、お布団の上にいると、無意識にね、動いた時に飼い主さんを噛んでしまうということになりますので、
じゃあ、寝る場所をほんの少しだけ分けてみましょうというお話をしました。
具体的には、ワンちゃんの寝物を飼い主さんのお布団のすぐ横に、
本当に10センチとか20センチとか、添い寝するような形で置いてあげてくださいということをお伝えしたんですよね。
ただ、そこにワンちゃんのための寝床を作ったからといって、
ワンちゃん自身が、じゃあ、今日からここで寝ますというふうになるということは、期待薄なんですね。
新しい状況が生まれた時に、そっちを選択してもらうためには、
新しい寝床を選択してもらうためには、それなりのメリットをつけてあげないとワンちゃんというのはここに行かないはずなんです。
ですので、メリットを最大限つけてあげてくださいというお話をしました。
じゃあ、別々のお布団、添い寝とはいえ別々のお布団で寝るワンちゃんに対するメリット、これは何かというと、
これはメンバーシップの方で申し訳ないんですけども、配信させていただこうと思います。
なぜなら、このクライアントさんというのは、有料でお金を払って私のところに来てくださっておりますので、
いかに許可を得たとはいえ、さすがに無料で流すわけにはいけませんので、
もしここまで聞いて、どういうふうにメリットをつけるのと思った方は、メンバーシップに登録していただいて聞いていただければと思います。
次回予告とエンディング
それでは今日はここまで。
次回は2つのケースで、今回カムワンちゃんの相談をいただいたんですけど、
2つ目のケースについてアプローチ方法を少しお話ししていこうと思います。
それでは最後まで聞いていただきありがとうございました。