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愛犬の「怖い」を見つけるヒント:鼻の動きに隠されたサイン
2026-10-30 21:16

愛犬の「怖い」を見つけるヒント:鼻の動きに隠されたサイン

K9 Harmony(ケーナインハーモニー)ドッグトレーナーの平田淳です。

この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意な私が、「犬目線」で犬との向き合い方を考えるポッドキャストです。


📖 テーマ紹介

愛犬との散歩中、大きな道路沿いで車やバイクの音に驚き、急に立ち止まって動かなくなってしまった経験はありませんか?ついついリードを引いて「大丈夫だから、おいで」と言ってしまいがちなこの瞬間。実は愛犬は、そこで大きな恐怖を感じ、どう対処すべきか必死に考えているかもしれません。

シーズン6は「安心」をテーマに、愛犬の「こわい」「いたい」「変化」にどう寄り添うかを探ります。今回は、愛犬が感じる「怖い」の入口に焦点を当て、見落とされがちな小さなシグナル、特に「鼻の動き」に隠されたサインを深掘り。動物行動科学に基づいた研究結果も交えながら、愛犬の恐怖を理解し、安心へと導くための具体的な方法をお伝えします。このエピソードを聴けば、愛犬のサインに気づき、より深い信頼関係を築くヒントが見つかるでしょう。


🏠 お家でできるチェックポイント

✅ 愛犬が恐怖を感じる場面をじっくりと観察する

✅ 手を出さずに、一呼吸分いっしょに待ってみる

✅ 愛犬が落ち着いたり、目があったらほめてあげる

✅ 後傾姿勢や離れたがったら、無理せず離れてあげる

✅ 耳の動き、そして特に鼻の動きにも注目する


🐶K9 Harmony -Paws & People Cultural Lab.-

東京都板橋区を中心の出張型ドッグトレーニング

動物行動学 × フランス式

アナタの愛犬の個性が輝く! ⁠

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#犬からの伝言

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サマリー

犬が散歩中にトラックなどの音で立ち止まる場面を例に、恐怖を感じた犬の内側で起きていることと、飼い主が待つことの大切さを説明する。フィンランドの調査や犬の表情認識に関する研究を紹介し、音、掃除機、初めての物や場所、触られることなど、犬が怖がりやすい場面を挙げる。特に、対象を見た後に鼻の動きが止まり、体勢や耳が変化する順序を、恐怖の初期サインとして観察するよう勧める。安全を確保したうえで無理にリードを引かず、一呼吸分待ち、落ち着いたり目が合ったら褒めること、強い恐怖が見えたら距離を取ることを提案している。

散歩中に犬が立ち止まる数秒間
トップキャスト番組犬からの伝言です。
最初に少し想像してみていただきたいのですが、
お散歩で大きな道路沿いの歩道を愛犬と歩いています。
車が結構ひっきりなしに通るような道で、横をトラックが通り過ぎました。
その瞬間、あなたの愛犬は止まって動かなくなります。
声をかけても前に進もうとしません。
後ろからは自転車も来ています。
ここで立ち止まっているのは危ないですよね。
なので、あなたはリードを引いて
大丈夫だからおいでって言いながら、そのまま先に進みました。
これってごく自然な日常の風景じゃないですか。
お散歩をしている人を観察してても、本当によく見る場面なんですけれども、
今日はこの瞬間を当たり前、しょうがないで通り過ぎないで深掘りしてみたいなと思います。
トラックが通り過ぎてからリードを引くまでの数秒間で、
愛犬の中では何が起きていたんでしょうか。
そしてリードを引っ張って先に進んだことで、
あなたは愛犬に何を伝えたのでしょうか。
今日はこの数秒間のお話をしていきたいと思います。
けいないハーモニードックトレーナーのひらたじゅんです。
今回からシーズン6が始まります。
シーズン6は安心をテーマにお届けしたいと思います。
愛犬を思う怖い、痛い、もしくは人間の環境の変化などにどう寄り添ってあげるのか。
鯉抜きから死に飽きまで愛犬の一生のいろんな時期のお話をしていこうと思っています。
全部で12回、そのうちの3回は皆さんからのお便りにお答えできればと思っております。
今回は愛犬が感じる怖いの入り口です。
犬の恐怖に関する研究
聞き終わった後には愛犬が怖がっている時の小さなシグナルと、
その時に飼い主ができることというのが一つ見つかっていると嬉しいなと思います。
最初に何かを怖がる犬っていうのは全体の中でどれぐらいいるんでしょうか。
2020年にフィンランドのサロネンさんという研究者たちが飼い主さんへのアンケートで犬の怖がりや不安というものを調べています。
対象はおよそ14000頭、犬種でいうと260種類以上です。
さあ一番多かった恐怖の対象物というのは一体何だったでしょうか。
正解は音です。
3割ちょっとの犬が何かしらの音を強く怖がっていたそうです。
研究では音の中でも一番恐怖を感じたのは花火だったそうです。
そして2番目が音以外の怖がりで3割近く、こちらでは他の犬を怖がるというのが一番多かったというふうに書かれています。
つまり音だけでも3頭に1頭くらいは強く怖がっているということですよね。
もちろんこれは犬自身に聞いたわけではなくて飼い主さんへの聞き取りアンケートですしフィンランドでの結果です。
獣環境とか文化交通事情の違う日本の犬にそのまま当てはまるとは限りません。
ただ怖がりは決して珍しいことではないというのは言えると思います。
この研究では年齢による違いというのも見ています。
音以外の怖がりは4歳から8歳の犬で一番多かったそうです。
音への怖がりは年を重ねた犬の方が多かったそうです。
年齢によって怖がるものや怖がり方が変わるということもあるということです。
シーズン6で一生のいろんな時期のお話をしたいと思ったのはここにも理由があります。
もう一つ別の研究を紹介したいと思うんですけれども
2012年にワンサンという研究者たちが犬を飼っている人飼ってない人合わせて2000人余りの人に犬の動画を見てもらっています。
事前に犬の専門家たちが嬉しそうな犬と怖がっている犬に分けておいた動画です。
それを見てこの犬はどんな気持ちだと思うかというのを答えてもらいました。
結果ですが嬉しそうな犬は9割以上の割合で嬉しそうだと見分けられていました。
犬と暮らした経験があってもなくてもほぼ同じです。
ところが怖がっている犬になると話が変わります。
犬と暮らしたことがない人だと怖がっていると答えられたのは3割程度だったそうです。
ちなみに犬の専門家では7割以上が答えられました。
経験が増えれば増えるほど見分けられるようになっていったという結果がここから見て取れます。
ただこれは動画を見ての結果なので実際の場面とは少し違うかもしれないというふうに研究者自身も書いています。
もう一つ面白いのは経験のある人ほど犬の耳をよく見ていたということです。
顔のどこを見るかで見分けやすさが変わるのかもしれません。
それでも嬉しい気持ちは伝わりやすくて怖い気持ちというのは見落とされやすい。
犬が怖がる場面と慣らし方
これは私もトレーニングの現場でずっと感じてきたことです。
では私がよく出会う犬が怖いと思う瞬間というのをいくつかご紹介したいと思います。
一つ目は最初にお話しした散歩中に急に止まる場面です。
大きな道路沿いでトラックとかバイクの音に驚いて止まるというのは本当に多いです。
二つ目は家の中の掃除機です。
掃除機に向かって吠えて飛びついて飼い主さんの中にはじゃれて遊んでいると思っていることが多いです。
実は怖がっていることも多々あります。
ここで見ていただきたいのは愛犬が音に反応しているのか動きに反応しているのかです。
電源を入れずにノズルの先だけをゆっくり動かしてみてそれで反応するようなら動きに注目しています。
電源を入れて掃除機は動かさずモーター音に反応するようであれば音に反応しています。
動きがあった場合は掃除機の電源を入れずにゆっくりノズルを動かしながら優しく撫でてあげて徐々に鳴らしていってあげましょう。
音に反応している場合であれば掃除機の音を録音して小さい音から流して鳴らしていきます。
インターホンも録音して小さい音から鳴らせます。
ただ鳴った後に玄関の扉をじっと見続けてしまう場合、これは見ている間は触らずに待ってあげてください。
目線が扉から外れた瞬間、要は録音が外れた瞬間に褒めてあげます。
3つ目は初めてのものや場所です。
例えば傘とかも犬にとっては見慣れないものだと思うんですけれども、
部屋の中の愛犬が自由に近づけて自由に離れられるところにあなたの傘を置いておきます。
その傘に対しての警戒心がなくなってきて落ち着いてきたら、
傘の近くにおやつを置いて少しずつ傘に近づいても大丈夫だよという風に教えていってあげてください。
今度は徐々に徐々に傘を開いてゆっくりと音を立てる、静かに音を立てるという感じで徐々に徐々に強度を上げていきます。
これは床の素材が苦手という子もそうです。
床の素材が苦手な場合は一歩踏み出せば食べられる場所におやつを置いて、愛犬が自分から乗るのを待ちます。
乗れたら2歩3歩とおやつの場所を伸ばしていきます。
全身で乗れたらその上でしか食べられないボーンなどを上げて、ここにいると良いことが起こり続けるという風に覚えてもらいます。
もし苦手そうだったら無理せずにその日は終わりにしてあげてください。
そして4つ目です。
実は現場で一番多いなと感じるのは手を怖がる、いわゆるハンドシャイというものです。
抱っこしようとするとスーって抜けていったりとか後ろに下がってしまったりとか、ハーネスを付けようとすると逃げちゃったりとか。
研究の世界でも触られることへの怖がりは図られていて、シャンプー、ブラッシング、爪切り、病院での診察などが例に挙がっています。
2013年の研究では体の小さい犬種ほどこの触られることへの怖がりというのが高い傾向が出ています。
ただこれは犬種ごとの平均を比べた結果ですので、小さい犬だから必ず触られるのが苦手ということではありません。
なのでそこは安心してください。
抱っこが苦手な子これも多いですね。
まずは愛犬が隣に来ておやつの匂いを嗅がせている間に抱っこのポーズだけ取ります。
お腹の下に手を入れてちょっとだけ持ち上げようとする圧をかけるような感じですね。
この時実際には持ち上げないでください。
で、この手を外したらおやつを食べてもらいましょう。
これを繰り返していって隣に来て抱き上げられる体勢を取られるのは怖くないんだよというのを教えてあげるというのがこのトレーニングの目標になります。
鼻の動きに表れる恐怖の初期サイン
ちょっと今回は例とトレーニングを合わせて4つの場面というのをお話ししましたが、
どの場面にも共通する見落とされやすい目印というのがあります。
それが鼻です。
新しいものが目の前に現れてどうしていいかわからないとき、
愛犬はまず前のめりで対象物を見ます。
その後に鼻のひくひくが止まります。
ここで自分はどういう行動をするかというのを考えているんですね。
その後体を元の位置に戻すか少し後ろに重心を移します。
恐怖を感じていれば横目で見て白目が見えている状態、いわゆるホエールアイという状態になります。
整理すると新しい対象物に対して注目をする、鼻が止まる、体勢が変わる、恐怖が表面化するといった順番になります。
この鼻が止まった瞬間というのは本当に見落とされがちです。
横目で見る犬の仕草の研究をまとめた論文にも出てくるんですけれども、緊張しているときに白目が見えるホエールアイという呼ばれるものですね。
ただこのホエールアイの状態までいくともう怖さがだいぶ進んでます。
ホエールアイの二つ手前の鼻が止まった瞬間に犬はどういう選択をとるべきなのかというのを考えています。
鼻が止まる一瞬に気づけるとアイ犬にさらに寄り添えるようになるんじゃないかなと思います。
安全な距離で対処を学ぶ練習
では改めて最初の場面に戻ります。
大きな道路沿いでトラックの音に止まったアイ犬。
あの数秒間アイ犬の中では何が起きていたんでしょうか。
答えはどう対処すればいいのかというのを探していたんです。
これはアイ犬科であればあるほど見落としがちなんですけれども
あなたのアイ犬には自分で対処する力というのがしっかりあります。
あなたが世の中のすべてからアイ犬を守ってあげなくても
自分自身で乗り越えて切り抜ける力というのを犬は持っています。
ただ今回の場面ではその対処の仕方がまだわからなかっただけということです。
そこで例のようにリードを引いて先に進むといった飼い主が行動してしまうと
アイ犬は対処の仕方を見つける前に怖いまま動くことになります。
そうするとその対象物に対して恐怖を抱いたまま
飼い主の指示に従って対処方法がわからないままになって
そのトラックに対して怖さを持ち続けてしまいます。
もちろん命に関わる場面というのは別です。
今回の例のように後ろから自転車が来ていて立ち止まれないときは
まず安全なところまで移動してください。それは間違いじゃありません。
以前にも怖いものに一気に向き合わせると
慣れるどころかもっと怖くなってしまうというお話をしたと思います。
今日のお話も根っこは同じです。
その上で慣れる練習は十分に安全な距離で
怖さを感じない場所でしてあげてください。
そこで音や振動に慣れて正しい対処の仕方を学べるようにしてあげた方が
長い目で見たときに愛犬のストレスは減っていくと思います。
じゃあどうやって練習するかなんですけれども
トラックの往来のある道路から距離を空けた安全な場所で
愛犬の隣に座ってみてください。
トラックが通るときに愛犬が音のする方に注目をします。
そのときに愛犬の名前を呼んであげてください。
目を合わせてくれたら褒めてあげましょう。
目が合わせられないほどトラックに集中していたら
刺激が強すぎる可能性があるのでさらに距離を空けます。
ポイントは無理やり見させないことです。
リードを引いて無理やりこっちを見させたりとか
顔をつかんでグイッて引っ張ってみるように
仕向けても何の意味もありません。
これを1回のお散歩で3回から5回程度を試してみてください。
そしてもう一つ。
もし今愛犬が怖がりなのは自分の育て方のせいかも
とか過保護にしすぎてしまったかもしれない
と感じている方がいたらそれは全く違います。
愛犬への愛があるからこそ何かをしてあげたい
と思って動いた結果です。
怖がりは育て方の失敗ではありません。
愛犬は対処の仕方がたまたままだわからなかっただけですし
これから学んでいけることです。
今日からできることの前に一つだけ思い出してみてください。
一呼吸分待って犬を観察する
最近あなたの愛犬が何かを怖がった場面です。
その時愛犬はどんな順序で動いてたでしょうか。
どのタイミングで耳とか鼻とかが止まったでしょうか。
今日からできることは一つです。
愛犬が恐怖を感じるような場面があったら
じっくりと観察してみてください。
そしてリードを引っ張ったりとか手を出さないで
一呼吸分一緒に待ってみてください。
抱き上げたりリードを引いたり声をかけ続けたりする前に
一呼吸分だけでいいです。
愛犬が自分で対処の仕方を探して
何を選択するのかこれを考える時間をあげるということです。
その間あなたは愛犬の隣にいて
声をかけずにリードも張らずに何もしないで
ただ愛犬のことを見ていてください。
そして愛犬が落ち着いたり目が合ったりしたら
ほめてあげてください。
もし後継姿勢になったりとか
その場から離れたがったりしたら離れてあげてください。
それからさっきお話しした横目、吠える愛というのが見えたら
それはかなりの怖さを感じている証拠ですので
その時は瞬時にその場から離れてあげてください。
これは失敗じゃなくて
その日はその距離では対処できないというコンディションだっただけです。
改めてさらに距離を空けてもう一度挑戦すれば大丈夫です。
この観察している時、余裕があれば耳の動きも観察してみてください。
垂れ耳の子は少し難しいかもしれないんですけれども
想像以上にせわしなく動いているのが確認できると思います。
そしてそれがどこでピタッと止まるのか
止まった瞬間に何が起きていたのか
もしかしたらトラックがブレーキを踏んで大きい音がしたかもしれない
ウィンカーの音がしたかもしれない
人が近くを通ったのかもしれない
何が起きたから耳が止まったんでしょうか
これが愛犬の恐怖の指揮位置を見極める大事なヒントになるかもしれません。
さらに余裕がある人は鼻の動きにもぜひ注目してみてください。
当たり前ですが、もし耳や鼻が止まったのに気づけなかった日があっても
飼い主失格でも愛が足りないわけでもありません。
愛犬が恐怖を感じる場面で一緒に一呼吸分待てたら
それだけで十分だと思います。
最後に犬の目線で一つだけお伝えしたいと思います。
鼻が止まってじっと見ているあの瞬間というのは
愛犬が目の前のものにどう対処するかを探っている時間です。
その一呼吸分を隣で一緒に待ってくれる
それが愛犬にとっての安心と信頼の始まりだと私は思っています。
次回予告とお便り案内
番組へのご感想やご質問は
messagefromdoggmail.comまでお待ちしております。
msg.from.doggmail.comです。
お名前は出しませんのでどうぞお気軽に送ってください。
そして次回なんですけれども
触られること、病院、爪切りこの辺がテーマになってきます。
今日少しお話ししたハンドシャイの続きとして
愛犬に協力してもらいながらケアをする方法というのをお話します。
結構病院の体重計に乗るだけでも緊張する子というのは少なくありません。
その緊張を少しでも減らすために飼い主ができることを一緒に考えていきます。
それからシーズン6ではお便りにお答えする回を3回予定しています。
今日のお話を試してみて
うちでうまくいったこと、うまくいかなかったことなんかもぜひシェアしていただけるとありがたいです。
それでは本日もお散歩お疲れ様でした。
気をつけてお帰りください。
K9ハーモニードッグトレーナーのひらたじゅんでした。
21:16

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