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調律師はなぜ鍵盤を強く叩くのか
2026-08-24 09:24

調律師はなぜ鍵盤を強く叩くのか

「MORNING NOTE」は、
音楽・教室・イベント・発信の“現場”から見えたことを、毎朝10分でお届けする音声番組です。
ピアノの話だけじゃなく、
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・なぜズレるのか
・現場では何が起きているのか
そんな「理由」を、音楽の視点からひも解いています。
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◆こんな方におすすめ
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◆配信
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サマリー

ピアノの調律師が鍵盤を強く叩くのは、イライラしているからではなく、音を安定させるために必要な作業です。弦にかかる大きな張力により、一度合わせた音程も演奏によって狂いやすいため、強く打鍵して弦を意図的に振動させ、音程の安定性を確認します。この工程を経て、調律は初めて完了すると言えます。

はじめに:調律師が鍵盤を強く叩く理由
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬トモキです。
今日は、調律師はなぜ鍵盤を強く叩くのか、というタイトルでお話をさせていただきます。
ピアノの調律をしているときですね、突然バンバーンって鍵盤を強く叩く調律師、いませんでしょうか。
お客さんにとっては、大事な大事なピアノに、そんな叩いて大丈夫みたいな、そんな風に思われたことないでしょうか。
実はあれですね、調律師がイライラしてやってるわけじゃないんですよね。ちゃんと理由があったりするんです。今日はそんなお話をしてみたいなと思います。
はい、この番組は兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎回10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、音楽教室のこと、イベント作りや動画、ライブ配信の裏話まで、街と音楽と仕事に関する日々のあれこれをゆるっとお届けしております。
そして、ただいま中古ピアノや電子ピアノ、ライブ配信なんかをテーマにしました、知っておきたい中のことという pdf を無料でプレゼントしております。
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はい、というわけで改めましておはようございます。8月24日月曜日の朝でございます。
もう8月24日ですからね。夏休みはもうちょっとで終わりかな。へさふと思ったところなんですけども、皆様いかがお過ごしでしょうか。
また月曜日なんでね、頑張っていきたいと思うんですけれども、今日はピアノの調律の話をしてみたいなというふうに思います。
調律をしている様子をご覧になられたことがあるという方はいらっしゃると思うんですけれども、
そういう時にですね、今日来た調律師の人、めちゃめちゃ強い鍵盤叩くやんって思われたことないでしょうか。
バンバンって結構定期的に叩いたりすると思うんですよ。 もちろんこれはピアノに腹を立てているわけではないです。調律合わへんなーとかそんなのじゃないんですよ。
あれはちゃんと理由がありまして、今日はそんな調律師は何で鍵盤を強く叩くかというお話をしたいと思うんですけれども、
調律の目的:音を合わせるだけではない
そもそも調律っていうのは何をしているかという話なんですけど、音が狂うんですよね。狂った音を正しい高さに合わせてはい終わりという仕事ではないんですよ。
実はですね、音を合わせるだけではダメで、その合わせた音がそのところにある程度ちゃんと留まってくれることっていうのが絶対大事なんですよ。
綺麗に合わせて普通にパラパラって何回か弾いただけでクルッとクルっちゃったら調律している意味ないじゃないですか。
だから次の日に狂うとか絶対ダメなんですよ。ある程度やっぱり次来させていただくのが1年後なんでね。
1年間バッチリは無理にしてもある程度の時間ちゃんと保っているっていうのが絶対大事なことなんです。
ピアノの弦の張力と調律の仕組み
でね、ピアノの弦ってものすごい力でグーッと引っ張られてるんです。
1本1本にだいたい80キロから90キロぐらいの力がかかっていて、ピアノ全体だと約20トンぐらいのすごい大きな力になっています。
このピアノの弦っていうのはね、ピン、僕らがチューニングをする時に触っているピンっていうのがあるんですが、そこからグーッと引っ張られてるんですけれども、
そのピンをね、僕らそのチューニングのハンマーと呼ばれているものでちょっとずつ動かしてね、弦の張力、引っ張っている力を変えて音程を合わせています。
ギターの糸巻きと同じですね。あれをクルクルッと回して合わせています。
でも先ほど言った通りですね、クッと動かしただけでは、例えばクッと動かして合うじゃないですか。
あったとしても、そこでずっと完全に安定したとは限らない。これが面白いところなんですよ。
強く叩く理由:音の安定性を確認する
なのでね、鍵盤を強く叩くんです。調律しながらたまにバーンバーンって。
で、これなんで強く叩くかというと、強く打鍵することでですね、弦がしっかり震えるようにするんです。
震えるとどうなるかというと、ちゃんと止まっていなかったら動くんですよ。
調律した不安定な状態というのを動かして、わざと動かしてあげるんです。
それでも音程が動かなかったら、ある程度普通に演奏したぐらいではちゃんと簡単に動かない。
逆にですね、バーンって強く叩いたら音が変わったということは、全然張力が安定してないなということになるんです。
そういうときは、モッペン音の合わせるところから調整して、また強く叩く。
そういうふうなことを繰り返して繰り返してやります。
調律にかかる時間と作業の裏側
なのでね、ピアノって弦がだいたい230本ぐらいあるんですけども、
その230本の弦の音合わせ、ピッと合わせるぐらいでしたら、慣れたら10秒、15秒ぐらいでできると思うので、
時間としては多分すごい短くなるんですよ。
でも、その安定をさせるためにバンバンって叩いたり、
あかんかったらまた戻ってやったりするから、だいたい1時間40分とか2時間弱ぐらいかかっちゃうんですよね。
実はそういうことをしています。
お客様への配慮と調律師の責任
でもね、お客さんからしたらちょっと怖いと思うんですよね。
バーバーンって大切にしてるピアノをね、しらもっちゃんが来てね、バンバン叩いてるって、
そんな強く弾かなくていいんじゃないみたいな、そんな叩いて大丈夫なんて、
っていうふうに思われても不思議じゃないなと思うんですけども、
あの、壊そうとしてるわけじゃないんですよね。
むしろ逆で、調律を長く持たせるためにやっている作業なんです。
逆に言うとですね、僕はこれをしないといけないというふうに教わったので、
これをせずに調律する人ってたまにいるんですけども、
その人の調律ってね、ちゃんと持つんかな心配なんです。
本当にサラサラサラーってやっちゃう人がいてて、
そういう人ってすごい時間短いんですよね。
当然なんですけど、弾く回数が少ないんでね。
だからそういう人ってね、時間が短くていいなと思うんですけども、
ほんまにそれで1年持つんかなって思ったりします。
特にピアニストとかね、すごく強く弾くピアニストの人いるじゃないですか。
ああいう人のやつなんか絶対持たないと思って、大丈夫かなと思うんですけども、
調律師の仕事の本質
上手な人はピッピッピッと合わせれるんかもしれないんです。
僕ら普通の調律師っていうのは結構バンバンと叩いて合わせるようにしています。
わざと弦を震わせて狂う状況を作ってやってるってわけなんですよね。
なので、調律師の仕事ってね、
ただその弦をいじって音程をピタッと合わせたらいいっていうもんではないんです。
綺麗に合わせた上で、その状態をできるだけ1年とかそれに近いぐらい安定させてあげる。
そこまでやって初めて調律っていう仕事なんですよね。
調律師への質問と今後の聴き方
これなかなか口で言ってもわからないと思うんで、
実際に作業しているところを見ていただかないとわかんないかなと思うんですけれども、
僕らにとって当たり前の動作なんですよね。
お客様からすると、何してるんやろってなるかもしれないんですけども、
もし気になられている方があれば、それ何してあるんですかって一度調律師さんに聞いてみてください。
たぶんこんな説明をされると思います。
というわけで今日のお話は、調律師がなんで鍵盤を強く叩くのかという話なんですが、
まとめると、調律師が鍵盤を強く叩いたとしても、それは怒っているわけではないということなんです。
ちゃんと理由がありまして、音を合わせるためだけじゃなくて、その音を安定させるためにやります。
調律の仕事って、完成した音、約2時間くらいの作業をしてできた音だけ聞くとわかんないことがあります。
例えば、今日言った調律を安定させるために強く打鍵することでももちろんそうですし、
他にも調律以外にいろんな鍵盤の高さ揃えたり、深さを揃えたり、そういうこともいろいろやってるんですよね。
そういう作業というか、出来上がったピアノの裏側で、いろんなことを考えながら、一本一本の弦の音を作っているというわけなんです。
なので、今度は調律しているところを見る機会があれば、「ああ、今の中強く叩いたな。」と思ってみてくださいね。
なんでなんでなんでやってるの?みたいに聞いていただいたら、一部ちょっと気難しい方もいらっしゃいますけれども、
普通の人はね、「これはね。」って教えてくれるかもしれないです。
ぜひ聞いてみてください。
まとめと番組からのお知らせ
そんなわけで、今日は調律師はなんで鍵盤を強く叩くのかというお話をさせていただきました。
今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
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それではまた明日の朝もモーニングノートでお待ちしております。
音楽でこの街の笑顔を増やします。平瀬楽器の平瀬智樹でした。
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