1. MORNING NOTE by 平瀬楽器
  2. 忘れられないピアノがあります
忘れられないピアノがあります
2026-08-17 10:32

忘れられないピアノがあります

「MORNING NOTE」は、
音楽・教室・イベント・発信の“現場”から見えたことを、毎朝10分でお届けする音声番組です。
ピアノの話だけじゃなく、
・なぜうまくいくのか
・なぜズレるのか
・現場では何が起きているのか
そんな「理由」を、音楽の視点からひも解いています。
👉 朝の支度や通勤のおともに、耳だけでどうぞ。
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◆こんな方におすすめ
・音楽が好き/やっている
・教室や指導に関わっている
・イベントや発信に興味がある
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◆配信
月〜木(+不定期)/1回 約10分
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◆関連コンテンツ
・YouTube「平瀬楽器」
 動画・ライブ配信・現場の記録を公開中
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◆お店
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音楽で、この街の笑顔を増やします。
#平瀬楽器 #MORNINGNOTE


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サマリー

調律師歴30年の平瀬氏が、自身の記憶に残る2台のピアノについて語る。1台目は、メーカーも不明で状態も悪かったが、持ち主が大切にしていたため、時間をかけて丁寧に調律と調整を行ったことで、ピアノが応えてくれた経験から調律師としての原点を見出した。2台目は、近所にある特別なエピソードはないものの、訪れるたびに「良い音」がすると感じるピアノで、その理由は言語化できないが、ピアノが持つ本来のポテンシャルや歴史、環境などが音色を形成していることを示唆している。これらの経験を通して、何が良いピアノなのかは、メーカーや価格、新旧ではなく、様々な要素が複合的に関わっていることを語っている。

はじめに:忘れられないピアノ
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬トモキです。
今日は、「忘れられないピアノがあります。」というタイトルでお話をさせていただきます。
僕も調律師になって、もうすぐ30年ですよ。長いことやってるんですけれども。
これまで何台のピアノを調律してきたのか、数えたこともないのでわからないんですけど。
その中には、今でも妙に覚えているピアノがあるんですよね。
今日は、そんな僕にとって忘れられないピアノ、2台のピアノなんですけどね。お話ししたいなと思います。
別にめっちゃいい話とかではないです。
この番組は、兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎回10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、音楽教室のこと、イベント作りや動画、ライブ配信の裏話まで、
街と音楽と仕事に関する日々のあれこれをゆるっとお話ししております。
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はい、というわけで改めましておはようございます。
8月17日お盆が明けましたね。月曜日のモーニングノートでございます。
今日からお仕事という方も多いんじゃないでしょうか。
うちも平瀬楽器も今日からお仕事でございます。
今日は僕は朝一から調律に行くんでね。
今日はちょっと調律のお話をしてみようかなというふうに思うんですけれども
1台目のピアノ:ガタガタでも大切にされていたピアノ
本当に今年ね、数えてみたら僕23で調律師というところを歩み始めて
今年53なんですね。だから30年やってるんですよ。びっくりするんですけども。
その期間の中でですね、結構思い出に残ってるピアノ、忘れられないピアノっていうのがあります。
忘れられない1台って言いたいとこなんですけども、1台じゃなくて2台なんですけども
この2台のお話をしたいんですが、この2台がですね、全然違う理由で僕の記憶に残ってるんですよね。
1台はですね、正直言うとですね、もうめちゃくちゃガタガタのピアノでした。
メーカーも聞いたことない。ヤマハとかカワイイとかそういうんじゃないような、全然知らんようなメーカーのピアノ。
状態も全然良くないんですね。本当に悪いピアノでした。
でもね、そのピアノを持ってられる方がすごい大切にされてるんですよね。
どなたかから譲っていただいたピアノだったと思うんですけども、
その方にとってはね、もう古いから買い替えた方がいいけども、そういうのはちょっと言えないような、本当に大切な1台だったんです。
本当に弾きにくい状態を頑張って弾かれてて、これはちゃんと音出えへんなみたいな感じのピアノでした。
調律だけやっても落ち着かないような感じの、本当にもう鍵盤の高さもガタガタですし、
弾いた弾き心地も気持ち悪いしみたいな感じのピアノをやったんですね。
そこでですね、お話をさせていただいて、結局時間かけて調律をしたんですけれども、
次、成長という作業もさせていただきました。
成長というのはですね、鍵盤を押した時に中の部品がどうやって動くかっていうのを、その動きを整えていく作業なんですけども、
これがね、言うたら結構面倒くさい仕事なんですよ。
細かい作業があって、今回みたいにガタガタであればすると結構良くなるんですけども、
なかなか普通では良くならないというか、あんまり良さを感じないというか、時間の割にやった感がないんで、
言うたらお金もなかなかいただきにくい作業なので、調律師はあんまりやりたくないんですよね。
でもね、これぐらいガタガタだとですね、ちゃんとやっていくと少しずつ良くなっていくんですよ。
それがですね、僕自身やっぱり正直面倒くさくって、成長っていうのをやろうっていう提案もなかなかできなかったんですけども、
今回に関してやっぱりやらなあかんということで、しっかりやらせていただきました。
そうするとですね、ここまでいけるんやみたいな、そういうのが本当に反応できたんですね、反応してくれたんですよね。
最終的にはですね、ピアノ自体もちろんガタガタが来ているところはあるんですけども、ある程度ちゃんと弾ける状態になって、
持ち主さんにすごい喜んでいただけたんです。なのでね、そういう意味ではすごい印象に残ってるんですよ。
今になって考えてみると、僕の調律師としての原点っていうのは、あのピアノにあるのかなというふうに思います。
その高級なピアノを触ったとかね、すごい有名なピアニストの方のピアノの調律をしたとかね、そういうことじゃないんですよね。
そのガタガタだったピアノにちゃんと手を入れてあると、ちゃんとピアノが応えてくれる。
なんかその経験が当たり前なんですけども、僕の中ではすごい大きかったように覚えています。
だから今でもですね、この今この目の前にあるこのピアノをできるだけいい状態にするというのはどうしたらいいかなっていうのをやっぱり常に考えるように接するようにしてるんですね。
やっぱりそこの経験があったからこそ、他でもね結構ガタガタのピアノを直して喜んでいただいたとか、今でも本当に何回もそれを言っていただいているとかね、そういう方もやっぱりいらっしゃるんですよ。
そこに関しては本当に記憶に残っている1台ですね。
2台目のピアノ:言語化できない良い音のピアノ
もう1台そういう意味ではあるんですけども、ちょっと今日はアップライトピアノの話をしようかなと。
今日はアップライトピアノの話なんですけどね。
もう1台これも全然違う、これもアップライトピアノなんですけども。
こちらはですね、まあまあ近所なんですけども、なんかこう特別なエピソードがあるわけでもないですし、
ここのお家に関して言うと、毎年必ず調律に行ってるわけでもないんです。
何年かおきに行くみたいな感じの、ちょっと調律主的に言うと不良なピアノなんですけれども、なんかね、行くたびに、
あ、ここのピアノやっぱりいい音するなって思うピアノがあるんですよ。
これがですね、何がいいのかって言うとですね、もちろん鍵盤を押した時にちゃんと音が鳴るってのは当たり前なんですけれども、
それ以外のところはうまく言語化できないんですね。なんかこうダメなんですよ。
調律師のくせに言語化できないんですよね。
もちろん僕ら調律師はですね、できるだけ良い音になるように調律はします。
でもね、その調律師が音を作ってるわけではないんですよね。
やっぱそのピアノがもともと持っているもの、ポテンシャルっていうかね、そういうものがあります。
そのピアノが持っている設計であったり、材料であったり、あと歴史がありますよね。
これまでどうやって使われてきたかとか、どういうところで年数を過ごしてきたか。
例えば湿気の多いところで育ったピアノであれば、言ったらちょっとベチャっとした音が鳴ってるとか、
あと乾燥がすごいところのピアノであれば、乾燥、カラッとした音はするんですけれども、ちょっと行き過ぎた音がカンカンカーンって音がしたりとか、
そういうものがいろいろ重なってピアノの音ができているわけなんです。
だからもちろんそのヤマハの音がとかね、カワイイの音がとか、ヨーロッパのメーカーの音がみたいな話はもちろんありますよ。
ヤマハの音とかね、スターウェイの音みたいな、よく言うんですけれども、
例えばヤマハのU3Hっていう有名なピアノがありますけれども、UX3とかね、ありますけれども、
UXだからこんな音っていうのはベースにあるけれども、やっぱり言ってもね、一台一台違うんですよ。
で、そのご近所のピアノっていうのは、なぜかっていうのは言語ができないんですけれども、
僕はなんか調律何年かに一遍行くんですけれども、このピアノやっぱりええなって思うんですよね。
なんかあのピアノ好きなんですよね。毎年やっていただいたらもったいないですけどね。
良いピアノとは何か
で、今日お話しした2台ってね、全然違うんですよ。
1台は決して良い状態じゃなかった。地当たりの良いピアノではなかった。
でも手を入れればちゃんと応えてくれた。
で、持ち主さんがちゃんと大切にしてたピアノ。
で、もう1台は理由はちゃんと説明できないんですけれども、いつ触ってもああええ音やなーって思う。
なんかそんなピアノ。
だからね、そう考えるとですね、良いピアノって何なのかなっていうふうに思うわけなんですよ。
メーカーでも品番でも、値段とかでもないですし、新しいか古いかでもないわけなんです。
置かれている環境とか、弾く人との関係性っていうのもありますし、
これまでどうやって手を入れられてきたかっていうのもあります。
そういう歴史もありますよね。
そしてその楽器自身が持っているもの、ポテンシャルってものもあります。
僕も30年小出師やってるんですけれども、これに関しては僕自身ちゃんと答えれないんですよね。
完全には答えれないんですよ。
でもやっぱりそんな1台1台の違いに出会えるっていうのが面白い。
この小出師の仕事の面白いところなんかなというふうに思うわけなんですよね。
なかなか伝わらない話なのかもしれないんですけれども、
今日はそんな僕にとってちょっと忘れられないピアノのお話をさせていただきました。
エンディング
今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
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それではまた明日の朝もモーニングノートでお待ちしております。
音楽でこの街の笑顔を増やします。
平瀬楽器の平瀬智樹でした。
10:32

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