はじめに:熊本へのメッセージと語り手の経験
はい、えー、みなさん、こんにちは。 もこです。
今日はね、本当は、楽しいことやっちゃおうかなって、考えていたんですが、えー、伝えたいことが、ちょっと差し替えます。
これが本命ね。今日は、熊本県で、地震による被害を受けられた皆様へ、
心よりお見舞い申し上げます。 被害に遭われた皆様、関係者様、そして、それらを支える全ての人へのメッセージです。
北海道胆振東部地震の経験:停電と父の入院
地震を含めた災害というものは、いつ、どこで起こるか、私には、今でも忘れられない災害の記憶がある。
マグニチュード6.7、最大震度7、北海道で初めて震度7を観測した、北海道胆振東部地震。
あの日、北海道は、大規模停電、ブラックアウトに見舞われた。電気がない、水が出ない、食料もなくなる。
生まれだと思っていた日常が、突然、亡くなった。
その時、私の父は、病院に入院していた。酸素投与を受けていた父。
地震直後、私はまず、父の病室へ向かった。
確認したかったのは、ただ一つ。父の酸素は、ちゃんと届いているのか。
医療現場での葛藤と決意
父の無事を確認した後、私は、自分の勤務する病院へ向かった。朝5時。
もちろん、自宅も断水と停電、実家で一人でいる母のことも心配だった。
本当は、行かなければならない。
父はよく言っていた。自分がどうなったとしても、自分の仕事をちゃんと果たしなさいと、医療者として、自分を必要としている場所がある。
その思いだけで、私は職場へ向かった。
災害下における医療の課題
現場では、断水と停電によって、大きな問題が起こっていた。
純水という非常にきれいな水が必要な治療がある。
その水がなければ、治療を行うことができない。
当時、約100名の患者さんの治療ができない状況になった。
命をつなぐ治療が、電気や水という、普段は意識することのないものに支えられている。
その現実を、私は身をもって感じた。
医療者の人間性と災害への向き合い方
病院には、停電時に対応するための非常用電源などのシステムがある。
しかし、すべての医療機関が、同じ設備を持っているわけではない。
災害が起きた時、医療者もまた、一人の人間である。
医療者にも、大切な人がいる。
心配して待っている人がいる。
そして、被災された方々にも、帰りを待っている人や、守りたい大切な人がいる。
災害の前では、誰もが誰かにとって大切な存在なのだと思う。
それでも、時には覚悟を決めて、現場へ向かわなければならないことがある。
それは、怖くないからではない。
不安もある。
心配もある。
もちろん、怖さだってある。
それでも、自分の役割を果たすために動く。
あの日の私は、ただ必死だった。
考える余裕なんて、やらなければならない。
その思いだけ。
過去のトラウマと熊本への共感
でも、あの日の緊張や恐怖が、突然、蘇ることがある。
今回もそう。
同じことが起きたらどうしよう。
そう思った時、私は、フラッシュバックするように怖くなった。
熊本県の大きな地震ニュースを聞いて、私の心も揺れた。
震度7だ。
その時は、乗り越えたと思っていたけれど、心はちゃんと、その出来事を覚えていたのだと思う。
災害は、建物や生活だけではなく、人の心にも深い影響を残します。
災害と向き合う人々への敬意と感謝
今回、熊本県で被害に遭われた皆様が、一日でも早く、安心できる日常を取り戻せることを願っています。
そして、今この瞬間も、自分の家族や大切な人を心配しながら、
それでも、誰かの命を守るために覚悟を決めて、災害と向き合っている人たちがいます。
医療者だけではありません。
救助にあたる人、生活を支える人、復旧のために動いている人、その一人一人にも大切な人がいる。
今話しているこの話は、私自身の経験を伝えたいからではありません。
あの日の私と同じように、不安や心配を抱えながらも、今、自分がやるべきことを果たそうとしている人たちがいる。
そういう人たちがいるってことを知って欲しいなと思ったからです。
災害の中で、誰かを支えている全ての方々へ、心から敬意と感謝を送ります。
結び
MOCOでした。