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🌋【耳毒GNB】幸福の科学
2026-10-05 30:33

🌋【耳毒GNB】幸福の科学

ソース⬇️⬇️
https://youtu.be/CY9c8yBcCbo?si=4EKOuPcApd6Ffynt
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サマリー

幸福は、劇的な出来事の後に元へ戻るという従来の説明だけでは捉えきれない。1978年の宝くじ当選者と事故被害者の研究は当選者22人という小規模調査だったが、2020年のスウェーデンの大規模追跡では、高額当選者の人生満足度が10年以上高く保たれた一方、日々の感情的幸福感は大きく変わらなかった。これは幸福に、人生全体を評価する満足度と、その日の気分という異なる層があるためだと説明される。サルの実験では、ドーパミンは報酬そのものより、予測と現実のずれに反応し、慣れれば喜びが弱まる仕組みが示される。 ネズミの実験からは、快楽の「求める」回路と「味わう」回路が分かれており、ドーパミンは主に求める行動を駆動すると紹介される。この落ち着かなさは、生存と繁殖を優先してきた進化の結果であり、SNSで他人の成功場面を見続ける現代では比較のメーターが過負荷になる。幸福を強く意識することや、幸福の40%は努力で変えられるという図、年収7万5千ドルで幸福が頭打ちになるという説にも批判が加えられ、後者は多くの人で年収10万ドル超でも幸福度が上がり続ける再解析が示される。 一方、幸福のベースラインは固定ではなく、長期失業や重度障害の後には完全に戻らない場合もある。エピクテトスの予期的な訓練を、期待と現実のずれを小さくする方法として捉え直し、「今幸せか」ではなく、原稿を書けたか、約束を守れたかのような行動の事実を測ることが提案される。満たされなさを欠陥ではなく、次の坂道を示す進化的なシグナルとして受け止める、という結論で締めくくられる。

幸福研究の定説と大規模追跡調査
はい 薩摩訛りのみやけんです
本日の ジェミニノートブック
は 幸福の科学です
あれっ あれ大丈夫かこれなんかちょっと聞いたことある
名前になってしまいましたが 人間は幸せになるために
生まれてきたんだよとかね 誰しもが幸せになる権利がありますみたいなね
言説を聞きますが さあ人間にとっての幸福とは一体何なんでしょうかっていうところ
まあまあ 人それぞれそれは人それぞれだよねみたいなね
ふうに思うところもあるんですが 8
何やっぱりこう いくら8
例えばはいくらお金持ちになっても満たされないとかね
そういう パラドクス的なものもよく聞くわけじゃないですか
で日々の小さな幸せを探すのが大事だよとかね さてそこらへんの話がですね結構今回の youtube
をもとにした内容からまあ科学的にもちょっと説明できるよみたいな ことになっておりましたのでそれを
ちょっと注目して みました
まあ 例のごとくですねまあ科学は正解を求めている正解を出すものではないので一つの
説ということになりますがまあ今回は特に農家学 のね今まあいろいろこうわかっていることとか言われていることをもとにしていくと
こういうことになるよねっていう話だと思うので a
良ければねそういうところにちょっと耳を傾けてみてください 私の中で最近8ドーパミンというね
言葉が 結構トレンドになっておりますがこのドーパミンに関しての実験とかあの
ちょっとどうかドーパミンってややこしいというか効果の範囲が やたら広い気がしていたんですが
まあそこをねちょっと整理つくのかなっていう話もあったりしましたのでまあ という感じで聞いてみてください
では本編参ります音声解説の方を聞きくださいではどうぞ あの宝くじで何億円という大金を当てた人と不良の事故で半身不遂になってしまった人
この2人の幸福度を数年後に測ってみたら実はほとんど差がなかったっていう これをお聞きのあなたもこの有名なエピソード
どこかで聞いたことないですかね テレビの特集とか自己啓発本なんかでも本当によく取り上げられる
1978年のすごく有名な研究ですよねそうそうそれです 結局のところ人間ってどんな劇的な変化が起きても時間が経てば元の状態に
なれちゃうんだよっていう これを聞くと多くの人がここでなんか妙に納得しちゃうんですよね
分かります 宝くじが当たってもどうせ幸せになれないならまあ今のままでいいかみたいな
でも実はこの話には続きがあるんですよ そしてその続きっていうのが私たちが当たり前のように信じてきた幸せのルールを根本から
ひっくり返すような内容でして まさにその通りですこれまでの常識を大きく揺るがす新しい事実がですね
最近次々と明らかになっているんですよ というわけで今回のテーマの深掘りでは最新の心理学とか農科学
あとは進化論の膨大な研究データをソースとして使いながら この直感に反する幸福のパラドックスの正体をあなたと一緒に読み解いていきたいな
と思っています はいよろしくお願いします 誰でも日常で経験するあのなんか満たされない感覚ってあるじゃないですか
ありますねあれが一体どこから来るのか 専門用語はできるだけ抜きにしてシンプルにかつロジカルに解体していきますので
よしじゃあこのあたり少し紐解いていきましょうか わかりましたではさっそくなんですが先ほどの1978年の宝くじと事故の有名な研究から
始めましょうか お願いします実はこの研究少し乱暴な言い方をするとですね
科学的なデータとして非常に大きな弱点があったんですよ 弱点ですか
誰もが知ってるあんなに有名な話なのにはい一番の問題はサンプル数 つまり調査した人数の少なさですね
この研究で追跡した宝くじの高額当選者ってなんとたったの22人だったんです えええええたったの22人そうなんですよ
それって学校の一クラス分にも満たない人数じゃないですか それで人類は宝くじに当たっても幸せになれないって結論付けてたんですか
そういうことなんですあまりに壮大なテーマを語るにはちょっとデータが少なすぎましたね なるほどそこでこの長年の謎に決着をつけるべく
2020年にスウェーデンで桁違いに大規模な追跡調査が行われたんです へえ最近ですね
数千人規模の当選者を対象に当たった直後だけじゃなくて5年後10年後 なんと22年後まで幸福度を調べ続けたんですよ
それはすごい徹底的ですね で結果はどうだったんですかやっぱり数年で元の幸福度に戻っちゃったんでしょうか
それがですね私たちの常識を裏切るものだったんです 高額当選者の幸福度ははっきりと上がっていたんですよ
上がっていた はいしかも10年以上経ってもその幸福度が下がる気配はありませんでした
あれちょっと待ってくださいじゃあ身も蓋もない言い方になりますけど 結局お金で幸せは買えるってことですか
まあそう聞こえますよね でも今日お持ちいただいたソースをいろいろ読んでるとなんかただ単にお金イコール絶対的な
幸せ という単純な話ではないような違和感があるんですけど
ドーパミンは報酬より予測のずれに反応する
さすが鋭いですねここで非常に軽味深いのはですね 研究チームがただ漠然と今幸せですかって聞いたわけじゃないってことなんです
と言いますと 彼らは幸福を2つの異なる種類に分けて測定していました
2種類の幸福 どう違うんですか
一つ目は人生満足度です これは自分の人生全体を振り返ってみて
どれくらい満足していますかという一歩引いて人生を評価するような いわば頭で考える幸福ですね
なるほど頭で考える評価 そして2つ目は感情的な幸福感です
これは昨日どれくらいよく笑ったかとか今気分は晴れやかかという 今日この瞬間の日々の気分の良さのことです
なるほど人生の成績表みたいな評価と日々の気分ですね その通りです
先ほどの調査では大金を手にした10年後も当選者の人生満足度は高いままでした 経済的な不安がなくなって自分の人生は良いものだって高く評価してたわけですね
ところが驚くべきことに2つ目の日々の感情的な幸福感 つまり今日という1日の気分は当たる前とほとんど変わらなかったんです
人生には大満足しているのに日々の気分は普通のままなんですか そうなんですよ
それすごく奇妙ですよね 大金持ちになって毎日美味しいものを食べて好きなことしているはずなのに
なんで日々の気分は上がったままキープされないんですか その答えはですね私たちの脳の設計図に隠されています
脳の設計図 なぜ感情が長続きしないのか
1990年代に行われたサルのある実験がそのメカニズムを見事に証明してるんですよ どんな実験なんですか
脳の神経科学者がですねサルに甘いジュースを与えて脳内でドーパミンというご褒美の信号が どう反応するかを観察しました
ドーパミン 嬉しいことがあると出るやつですよね
最初はやっぱりジュースを飲んだ瞬間にたくさん出たんですか 最初は予想通りジュースが口に入って甘いと感じた瞬間にドーパミンが激しく反応しました
ところが実験を続けるうちに奇妙なことが起きるんです ピカッと光の合図がついたら数秒後にジュースが出るというルールをサルが学習するとですね
学習すると
なんとドーパミンの反応するタイミングが前倒しになったんです 前倒しってジュースを飲んだ瞬間じゃなくなったってことですか
はいジュースが口に入った瞬間ではなくて光がついた瞬間に激しく反応するようになったんです
そして肝心の実際にジュースが口に入った時には脳はほとんど無反応になってしまったんですよ
ちょっと待ってください脳はご褒美をもらったこと自体には喜ばなくなったってことですか なんでそんな意地悪な仕組みになってるんですか
なぜならですね脳はご褒美そのものを喜ぶための機関ではなくて未来を予測するための 機関だからです
未来を予測する
ええ脳にとって重要なのは予想外の出来事から世界を学習することなんですよ 光がついた瞬間にジュースが来るという未来はすでに確定しましたよね
確かに
だから脳ははい予想通り新しい情報はないねと判断して実際にジュースが来ても無反応になるんです
なるほど
つまり脳は期待と現実のズレ専門用語で予測誤差と言いますがそれにしか反応しないようにできているんです
ここからが本当に面白いところなんですけどこれなんだか坂道を登っている時の感覚に似てますよね
ほうと言いますと
つまり今自分が標高何メートルにいるかっていう量は脳には計算できなくて今登っているか下っているかという変化とか傾きしか測れないってことですよね
まさにその通りです素晴らしい例えですね
だから年収が上がったり憧れのタワーマンションに引っ越したりして最初はおー登ってるってドーパミンが出るけど
その状態が数ヶ月続いて当たり前になっちゃうと道が平らになるするとどんなに高い山の上にいても脳のメーターは変化ゼロつまりズレがないって判断しちゃうんだ
そういうことです
脳が鈍感になったわけじゃなくてそういうふうにしか動かない設計なんですね
え蒸気機関のようなエンジンを想像してみてくださいあれってただ暑いだけでは動かないんですよ
あー温度差が必要なんですよね
はい暑い場所と冷たい場所の温度差があって初めて動力を生み出します
私たちの心も全く同じで期待と現実のズレつまり差がないと喜びという感情のエンジンが回らないようにできてるんです
うーんすごく腑に落ちますでもここで新しい疑問が湧いてくるんですけど
はい何でしょう
もし差がゼロになって平らな道を歩くような状態になったなら私たちはそこで
あー満たされているなーって穏やかに満足するはずですよね
論理的にはそうですね
でも実際は何かを手に入れてもすぐにもっと欲しいまだ足りないって焦っちゃうじゃないですか
これってどうしてなんでしょうか
求める快楽と味わう快楽の分離
それにお答えするにはもう一つの残酷な脳の設計を知る必要があります
残酷な設計
今度はネズミを使った非常に興味深い実験を紹介しましょう
研究者たちがですね遺伝子操作でネズミの脳からドーパミンの働きを完全になくしてしまったんです
えっするとネズミはどうなったんですか
ドーパミンがないなら喜びを感じられないつまり何も楽しめなくなってしまうと考えるのが自然ですよね
えー思います
ところが結果は違ったんです
研究者がネズミの口の中に直接甘い砂糖水を入れてやると
ネズミはちゃんと美味しいという表情をして満足気に味わうことができたんですよ
ドーパミンがないのに美味しいとは感じるんですか
はいそれにも関わらずですね
そのネズミはケージの反対側に食べ物があっても自分から歩いて取りに行こうとは一切しなくなりました
えー
放っておけばそのままガシしてしまうほどに意欲だけが消え去ったんです
味わうことができるのに求めようとしないってことですか
そうなんです
この実験から私たちが一つのものだと思い込んでいた快楽が
実は全く別の2つの回路に分かれていることが判明しました
2つの回路
一つはウォンティング欲しい求めるという回路
もう一つはライキング実際に味わう好きという回路です
ドーパミンは味わうためではなくて求めるための物質だったんです
欲しいと好きは別の部品でできてるんだ
はいそして最も重要なのはその作りの違いなんです
求める回路ウォンティングは脳の深部を走る太くて頑丈な高速道路のようなものです
非常に強力に私たちを突き動かします
なるほど
一方で味わう回路ライキングは脳のあちこちに点在する
小さくて壊れやすい繊細な部品のようなものなんですよ
だからか
これをお聞きのあなたも夜寝る前にスマホのSNSを延々とスクロールしちゃって
よくありますね
気づいたら30分経ってて
私別にこれが見たいわけじゃないのに
なんで指が止まらないんだろうって思うことありませんか
ありますよね
他にもネットショッピングでポチる瞬間が一番ワクワクして
数日後に箱が届いた瞬間にはもう興味がなくなって
箱すら開けないまま部屋の隅に置いてるとか
日常で誰もが経験する光景ですね
まさにそれが求める回路と味わう回路の分離なんです
これって私たちの心が冷めやすいわけでも意志が弱いわけでもなくて
ただ単に脳内の求める装置の出力が強すぎて
味わう装置が全く追いついていないだけなんですね
そういうことです
そう考えるとなんだか自分を責めなくていい気がして少し安心しました
個人的な性格のせいではありませんからね
満たされなさを生む進化とSNS比較
あのつまりこれって結局どういうことなんでしょうか
そもそもなぜ脳はそんな意地悪な設計になってるんですか
と言いますと
だって求める力ばかりが強くて
ちっとも満足させてくれないなんて欠陥品じゃないかって思っちゃうんですけど
ずっと欲しい欲しいって言わされて手に入れてもすぐ飽きるなんて疲れちゃうじゃないですか
おっしゃる通りです
でもその理由を知るには脳という枠を飛び出して進化論の視点を持つ必要があるんですよ
進化論ですか
はい
大昔私たちがまだ狩猟採集をしていた頃の厳しい自然環境を想像してみてください
はい
もし一度の食事で心の底から永遠に満たされてしまう生き物がいたらどうなると思いますか
えっとお腹がいっぱいになって大満足しちゃってるから次の食料を探しに行かなくなりますよね
その通りです冬に備えて食料を蓄えることもしないしより安全な寝床を探そうともしない
はい
結果として飢えたり捕食者に食べられたりして次世代に命をつなぐことはできませんよね
確かに
過酷な自然界で生き残ったのは目的を達成した直後に幸福の基準をぐっと引き上げて
手に入れた瞬間にはもう次を探しているという常に満たされず落ち着きのない個体だけだったんです
つまり私たちはその絶対に満足しない落ち着きのない個体の子孫だから同じように満足できないってことですか
ええ40億年の生存競争を勝ち抜いてきた設計図が今私たちの頭蓋骨の中でそのまま動いています
なるほど
私たちが感じる慢性的な満たされない感覚は人生の失敗を意味するのではなくて勝ち残った優秀な設計の証なんですよ
進化の目的はあくまで生存と繁殖であって私たちが心地よく幸せに生きることではないんです
生き残るためには幸せなんて感じちゃダメだったんだ
そういうことになります
でもそれ大昔のサバンナならそれで良かったんでしょうけど現代社会では明らかにミスマッチですよね
そうなんですこれをさらに大きな視点と結びつけてみるとですね
私たちの感情の仕組みは遥か昔の環境で作られたということが重要になってきます
ええ
大昔は一生のうちに出会う人なんて村の数十人から数百人程度でしたよね
まあそうですよね
その小さな集団の中で自分はあの人より狩りが上手いかとか
どんぐりを多く持っているかという順位を測ることは
集団の中で生き残るために必須の機能だったんです
でも今は違いますよね
スマホを開けばSNSを通じて一瞬で世界中の数十億人の中に放り込まれちゃいます
ええ
しかもみんなの一番成功した最高にキラキラした瞬間の切り抜きばかりを見せられるわけじゃないですか
論理的に考えてみてください
もともと数百人の中で自分の順位を測るために作られたメーターに
数十億人分のしかも選び抜かれた成功データが
毎日濁流のように流れ込んできているわけです
うわそれはきつい
メーターがパンクして常にまだ足りない
お前は負けているとエラーを出し続けるのは当然の結果ですよね
私たちの頭がおかしいんじゃなくて
正常なメーターに異常なデータが入力され続けているだけなんですね
まさにその通りです
幸福を追い求めることの逆効果
だとしたらどうすればいいんでしょう
世の中には自己啓発本が溢れていて
毎日小さな幸せを見つけようとか
もっと幸せになろうと意識して生きようって言いますけど
それが正解なんですか
実はですねそれが一番危険な罠なんですよ
危険?幸せになろうとすることがですか
はいある心理学の実験で参加者を2つのグループに分けました
1つのグループには幸福の価値を高く見積もるように誘導する文章を読ませてから
楽しい映像を見せたんです
はい
するとどうなったか
なんと幸せを意識したグループの方が
普通のグループよりも映像を見た後の幸福感が低くなってしまったんですよ
幸せになろうと意識したせいで逆に下がっちゃったんですかどうしてですか
彼らは自分が今感じている感情と
もっと幸せになれるはずだという理想とを比較してしまって
なんだ思っていたほど楽しくないなぁと失望してしまったんです
えー
有名な白クマの実験ってご存知ですか
今から5分間白クマのことだけは絶対に考えないでくださいって言われると
逆に頭の中が白クマだらけになっちゃうっていう実験ですよね
それです
人間の心というのは何かを見張ろう
監視しようとすればするほど
その対象を強く呼び出してしまう構造になっています
なるほど
自分は今幸せだろうか監視することは不幸を呼び寄せる行為なんですよ
あーこれなんだかエアコンの設定温度に似てますね
絶対に幸せになろうって目標を設定するのは
心のエアコンを常に快適な25度に設定するのと同じなんだ
設定した瞬間から機械は今の実際の温度と理想の25度のズレを監視し始める
だから少しでも嫌なことがあると
まだ理想に届いていないって永遠にアラートを鳴らされ続けるんですね
完璧な理解です
設定温度を決めるから差分が生まれて苦しむんです
ここで世間に広まっている幸福に関する2つの神話も
論理的に解体しておきましょうか
お願いします
1つ目は幸福の40%は自分の行動や努力で変えられるという有名なエングラフです
あーよく見ます
幸福の50%は遺伝で環境は10%だけ
残りの40%は自分の努力や考え方で変えられるっていう
すごく前向きなメッセージのやつですよね
あれも嘘なんですか?
嘘というより統計の完全な読み違いですね
読み違い
あの数字はあくまで集団の中のばらつき
個人差が何によって説明できるかという話なんですよ
例えばある学校の生徒たちの身長のばらつきの80%は
遺伝で説明できると言われたとします
はい誰が高いか低いかはだいたい遺伝で決まるってことですよね
えーでもそれを聞いて
じゃああなた個人の身長のうち80%は骨の長さで
残りの20%は牛乳を飲む努力で伸ばせるんだね
とはなりませんよね
あーなるほど
集団全体の違いの原因と
一人の人間の構成要素をごっちゃにしちゃってるんだ
その通りです
じゃあ私の幸せの40%は努力主体っていうのは
数学的に間違った解釈だったんですね
そうなんですよ
そして2つ目の神話は
年収7万5千ドル
日本円で約1千万円くらいで
幸福度は頭打ちになるという説です
あーこれもよく聞きます
お金で買える幸せには限界があるってやつ
だからお金を追い求めるなってよく言われますよね
しかし最近ですね
かつて頭打ちになると主張していた研究者と
上がり続けると主張していた研究者が
共同でデータを再解析するという
非常に誠実な検証が行われたんです
えーどうなったんですか
その結果新しい事実が分かりました
実は大多数の人にとって
年収が10万ドルを超えても
幸福度は下がるどころか
しっかり上がり続けるんですよ
えー
ある程度の年収で
お金による幸せはストップするというのは
大多数の人には当てはまらない
不正確な情報だったんです
そうだったんですね
うーんでも
ここまでの話を総合するとですよ
脳は常に変化しか図らないし
幸せを目標にすると逃げていくし
お金の力はやっぱり強いし
なんか絶望的になってきちゃいました
まあそう感じられるのも無理はありませんね
私たちって一生景色が変わらないランニングマシン
いわゆる快楽のトレッドミルの上を
はは息を切らしながら走り続けるしかないんでしょうか
幸福のベースラインは変えられる
これはですねある重要な疑問を投げかけていますね
疑問ですか
最近の研究は私たちに
一つの重要な希望を提示してくれています
本当に私たちは
どんな出来事にも完全に慣れてしまって
元の場所に戻ってしまうのか
戻るんですよね
答えはNOです
戻らないんですか
ええ例えば長期の失業や
重度のアクシデントによる障害など
いくつかの出来事の後では
幸福度が元の水準まで
完全には戻りきらないことが分かっているんです
それって辛い話に聞こえますけど
なぜそれが希望なんですか
なぜなら元の場所に戻らないということは
つまり人間の幸福度のベースラインは
固定されていないという証明だからです
意図的に動かす余地
条件を変えられる余地があるということです
思い出してみてください
幸福にはすぐ変わる感情と
ゆっくり変わる人生の評価の2層がありましたよね
最初の宝くじの話ですね
日々の気分と人生の満足度
私たちはすぐに慣れてしまう日々の気分の方ばかりを追いかけて
コントロールしようとするから失敗するんです
なるほど
でもゆっくり変わる人生の評価という軸は
自分の行動で設計していく余地があります
ここでヒントになるのが
2000年前の奴隷出身の哲学者エピクテトスの知恵です
2000年前の哲学者が脳科学と同じことを言ってたんですか
ええ
彼は起こりうる悪い出来事を
あらかじめ思い描いておくという訓練を推奨しました
最悪の事態を想定しておくんです
へえ
一見するとただの悲観主義ですが
脳の仕組みを知った今なら
これが極めて合理的な方法論だと分かるはずです
さっきの脳は期待と現実のズレを計算してるって話ですね
その通りです
感情ではなく行動を評価する
あらかじめ悪い事が起きるかもって予測モデルを現実に近づけておけば
実際に嫌な事が起きても予測の範囲内だからエラーが出ない
逆に良い事が起きたら大きなプラスのズレが生まれて喜べるんだ
完璧な応用です
気分を良くしようとするのではなく
予測の精度をコントロールするんですよ
なるほど
つまり今自分は幸せかっていう気分の採点をするのをやめる
その代わりに今日は自分で決めた原稿を1枚書けたかとか
友達との約束を守れたかみたいに
自分の外側にある行動の事実を測るようにする
はい
そうすれば幸せは追いかけるものじゃなくて
行動を続けた後から自然とついてくる副産物になるんですね
まさにその通りです
感情を目的地にするのではなく
自分の歩いた軌跡を評価の基準にする
それがランニングマシンから降りる唯一の方法なんです
いやー点と点が繋がってすっごく腹落ちしました
良かったです
満たされなさを次の坂道へのシグナルにする
これまでなんで自分はこんなに満たされないんだろうって悩む事があったんですが
私たちの脳が永遠に満たされないようにできているのは
決してバグや欠陥じゃなかったんですね
ええそれは人類をここまで連れてきた方向を示すコンパスなんですよ
コンパス
人類が危険を犯して海を渡り新大陸を見つけたのも
宇宙の果てを知ろうと巨大な望遠鏡で
130億年前の星の光を捉えようとしているのも
全ては私たちの祖先から受け継いだ何かが足りないという渇き
その強力な推進剤があったからこそです
渇きがあったからこそ人類は進化してこられたんですね
そうなんです
これをお聞きのあなたも今日の話を聞いて気づいたかもしれません
私たちの脳が状態ではなく変化や傾きにしか反応しないようにできているなら
究極的にはどうすればずっと安心できる平らな場所で立ち止まれるかを探す事自体が
脳の設計図に逆らっている行為なのかもしれませんね
立ち止まればエンジンは止まってしまいますからね
だとしたらあなたが自分自身に問うべき本当の質問は
どうすれば幸せになれるかではなくて
私は残りの人生どの坂道だったら息を切らしてでも汗をかいてでも
登り続けていいと思えるだろうかなのかもしれません
素晴らしい問いですね
今夜もし心の中に満たされない感覚を見つけたら
それはあなたを焦らせるエラーメッセージではなく
次に向かうべき坂道を教えてくれるシグナルだと思って
少しだけ観察してみてください
そのシグナルこそが私たちが生きている証ですから
あなたが心から登りたいと思える坂道が見つかることを願っています
それでは今回の深掘りはこの辺りで
また次回お会いしましょう
幸福論を聞いた感想とまとめ
はいということでございました
私自身が常々思っているのは幸せは感情であると
湧いて消えるものなので
幸せな状態からずっと続かないのは
そういうことなんだろうなと思っておりましたが
今回の話では脳科学的な関連から
そこら辺のやはりそうなるよねっていう理屈が
解かれていて非常に興味深く聞かせていただきました
特に幸せっていうのは状態ではなく
期待値と実際との落差というところで
これはドーバミンが発生する
発火が強く起こるメカニズムっていうところだったかな
という気もしますが
いずれにせよこの落差っていうところがポイントで
落差が上がった時に喜びを感じる幸せを感じるが
上がったところはずっとそのまま続かないというところが
なかなか実際の受ける感覚と
一般的に言われている感じとも
合致しているのかなと思いました
またある種目的を達成しても
それに満足できずにすぐに次々と
次の快楽あるいは幸せっていうのを
探し求めてしまうっていうのが
生存本能に基づいた進化の過程で
そういう答えだけが生き延びたっていう話も
なかなか説得力があって
それで言うとこれってどうしようもないんだなっていう風に
諦めがつくというか
一般的には
幸せな状態で安定したいっていうのが
一番皆さんも求めるものかなと思うんですが
それは本能的に人間というのは
それは叶わないものなんだっていうのが
諦めることもできて
だとすれば常に人生を走り続けるのが
デフォルトなんだという風に改めて
思えるなと思いました
これは人生経験を通じて
そういうものなのかなって思っていたところが
なるほどって思ったところですね
私自身はそういう風な感覚を得ました
ということでしたが
皆さんはどのように受け取り
またどのようにお考えでしょうか
というところで本日のジェミノートブックの
音声解説終わりたいと思います
最後までお付き合いいただきありがとうございました
ミヤゲンでした失礼します
30:33

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