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#48 清流マラソン
2026-04-27 10:41

#48 清流マラソン

清流マラソンを走る中で考えた応援される人について話したいと思います。

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サマリー

岐阜清流ハーフマラソンを走った経験から、応援される人間とはどのような存在なのか、そしてなぜ人は他人を応援するのかについて考察する。沿道からの声援や振る舞いに励まされる一方で、同じランナーへの嫉妬心も抱く。心理学の理論を交えながら、自己評価維持モデルや、懸命に努力する姿そのものが人を感動させ応援したくなる原動力となることを解説。最終的には、ベストを尽くす姿勢で生きること、そして仲間の成功を共に喜べる人間になることの重要性を説く。

岐阜清流ハーフマラソンへの挑戦
こんにちは。岐阜県の工業高校で教員をしているすみです。この番組、未来をつなぐものづくりでは、日本の製造業を支える企業の技術や、そこで働く人たちの思い、そして工業高校の教育の魅力をお届けしていきます。
本日私は、岐阜清流ハーフマラソンを走ってきたんですよね。皆さん知ってますか? 岐阜県で行われるハーフマラソンの大会ですけれども、
この岐阜県といえば金メダリストの高橋尚子さんの出身地です。 その高橋尚子さんを冠にしたハーフマラソンの大会がこの時期に行われるんですよね。
私は昨年初めて参加させてもらいました。 2時間を切るようなタイムで走れてとても気持ちよかったので、ぜひ今年もということで調子に乗ってエントリーして走ってきました。
昨年私は前半の10キロぐらいまで本当に遅いペースで走っていって、どんどん抜かされるんですけども、途中からギアをチェンジして、もうどんどんどんどん抜いていって気持ちよく抜いて、そして2時間を切るという最高の走りができましたので、今年もそうしたいなと思ってましたけども、
今年はちょっとずっと腰や膝が痛くてなかなか走り込めないという時期が続いてましたので、とりあえず完走だなということで、当初去年と同じですけども、遅いペースで走り始めました。
そんな中、沿道には多くの方が応援してくださるんですよね。去年もすごい応援してもらえるなということで私感動したんですけども、今年も去年に劣らず多くの応援をいただきました。
この年になって面と向かって頑張れ頑張れなんてなかなか言われないですからね。ちょっと特別な感じがありますよね。頑張れ頑張れっていう声援だけじゃなくて、沿道であゆ菓子を出してもらったりとか、ひだ牛コロッケを出してもらったりとか、水やアクエリアス以外にもそんなおもてなしもある大会なんですよね。
私は遅いペースで走っていることをいいことに、ほとんどの食べ物を食べながら走っていました。そして、ありがとうということも欠かさず、なかなか一生懸命走っているランナーは言えないので、その人の分までもいいよと思って、お礼を言って、食べなり飲んだりしながら走っていました。
応援される人間とは
私は去年からちょっと思ってたことがあるんですよね。人はなぜ他人を応援するのか、そして応援される人間って一体どんな人なんだろうなっていうことをちょっと考えてたんです。今日は走りながら、そんなことも何か答え見つけれたらいいなぁなんてことを思いながら走ってました。
走っている最中、やっぱりですね、そんなことを考えていながらでも、頑張れという声に何度も救われるんですよね。もう腰も痛くて膝も痛くて、もう歩こうかなと思っても、頑張れ頑張れなんて言われると、じゃあ頑張ろうかなというふうに思っちゃうんですよね。
応援してくれる人の顔を見ると不思議とやっぱり力が湧いてくるというのは間違いないですよね。
じゃあ応援する人の心ってどうなっているのかなっていうことなんですけども、人は懸命に努力する誰かの姿になりたかった自分とか、かつての自分を重ね合わせることをするらしいんですよね。
脳のミラーニューロンっていうものの働きらしいんですけども、相手の成功を自分のことのように喜ぶ、これが応援の正体らしいです。
ですから人類の限界だと思われていたところを突破するようなことだったり、もしくは具体的に言うと日本人として大活躍している大谷選手であったり、そういった人を応援するときっていうのは、あたかも同じ人間としてもしくは日本人として自分自身が限界を超えられる可能性を見せてくれるというところで、やっぱり応援したくなるんでしょうね。
そういうところを実感することで、後世にも自分自身の遺伝子を残していけるという人間の本能っていうのがあるんじゃないかなっていうふうに思っています。
応援できない心理と自己評価
その応援の中、私は走り続けたんですけども、10キロぐらいのところで、去年だったらギアチェンジをするところなんですけども、もう膝も腰も足首も限界に来てまして、
これはもうギアチェンジどころか、歩かないように走り続けるのが精一杯だなぁなんて思いながら走り続けてました。
まあそんな苦しい時こそやっぱり声援というのは大きな力になりますよね。
でも同じように走っているランナーには私、くそーって思ってたんです。頑張れなんて思えないですよ。
本当は俺ももっと速く走れるのになぁとか、もっと頑張れるのになぁなんて思いながら走ってたんですよね。
これってよくあるじゃないですか。気持ちよく応援できる時と、何かどこかで嫉妬というか、そういったものが邪魔して素直に応援できない時と、
振り返ってみれば色々あったなというふうには思うところもありますけども、それって何が違うのかなっていうところですよね。
心理学の部分では、これは自己評価維持モデルという理論がこの現象をうまく説明してくれているんですけども、
自分がその分野にとってそこまで重要ではない場合、あるいは相手が自分と住む世界が違うほど遠い存在である場合、
人はその成功を自分のことのように喜びます。これを反射と呼ぶらしいです。
それとは違い、自分にとって極めて重要であったり、かつ相手が手の届きそうな距離、同僚や友人などの場合ですよね。
この時、相手の成功は自分の無能さを突きつける脅威となり、自己評価を下げるようになります。
これが嫉妬や妬みの正体らしいですね。ですが、自分が一番なりたかった姿に自分と似た条件の誰かが近づいている時、
人は葛藤を覚えるということらしいんですよね。確かにそうですよね。例えば、応援してくれる人は走っていませんからね。
自分の状況とは全く違う人を見て、その人が頑張っていることに素直に応援できるという心理は働きそうです。
しかし、私が膝や腰が痛くて思い通りに走れないという状況は、同じステージにいる同じランナーに対しては葛藤を覚えてしまうんですよね。
素直に頑張れと思えないということなんですよね。でも、そのように感じるってことは、自分はまだ諦めてないからそのように感じるんですよ。
ですから、そんなことを思うと、私は足、膝、腰が痛くても走れない状況でもまだ走れるんだってやっぱり強く思ってたんだなぁというふうに振り返っています。
しかし、本当は同じランナーを応援できる人間になりたいんですよね。同じ方向性で頑張っている仲間と捉えて、お互いが切磋琢磨して頑張れる、そういう考えを持ちたいなというふうに走っていながら思っていました。
応援される姿勢とベストを尽くすこと
そこで走りながらちょっと考え方を変えたんですよね。他人にフォーカスするのではなく、意識を自分の中に戻していこうと思ったんです。
この状態でもどうやって一歩前に進めるのか、今の自分なりのベストを尽くすっていう姿勢を貫こうと思ったんですよね。
しかしよく考えてみると、応援したいと思うのは素晴らしい結果を残すからだけではないですよね。
一生懸命頑張っている姿、つまりは今のベストを尽くそうという姿勢そのものに人は感動を覚えたり応援したくなるっていうのがあると思うんです。
これは教育の現場とかでも一緒じゃないですかね。クラスでは自分よりも早く結果を出す誰かに嫉妬したりすることもあるんじゃないでしょうか。
でも自分の現在地を受け入れてその瞬間のベストを尽くし続けること、人はストーリーを感じてエールを送ってくれるんじゃないでしょうか。
素晴らしい結果を出すことも大事です。それを目指す、それはすごく大事なことです。
しかしそれだけに囚われずに応援されるにふさわしい姿勢で生きること、これも大事じゃないかなというふうに思います。
つまりはベストを尽くすということです。皆さんの今のベストはどこにありますか?
野球部時代の教訓と応援される人生
そんなことを考えながら走ってた時にふと思い出したんですよね。私が野球部の指導していた頃、最終回です。
僅差で負けている状態で一人台打を送りました。他にも台打で出せる選手がいましたけれども、彼は誰よりも誠実に練習を積み重ねていたことを私は知っていたんです。
私はそういった選手は最後に結果を出すという根拠のない自信をもとに指導していましたので、迷いなく彼を台打に送りました。
そして回を残したもののヒットにはなりませんでした。しかし私は高校野球というのはそれでいいんじゃないかなというふうにも思っています。
でも高校野球で勝つということはまたちょっと違うのかなというふうにも思った出来事なんですけれども、そして数年前、その彼が学校を訪れてくれたんですよね。
彼は今プロゴルファーのクラブを調整する職人として海外を飛び回る重要な仕事をしているんです。
彼は私にあの時の台打は本当に嬉しかったと、やってきてよかったと思えた瞬間ですというふうに話していました。
そして今の仕事を支えになっているということを私に教えてくれました。
やはり応援される人間っていうのは本当に目指すべき姿ですよね。この配信を聞いている皆さんにも周りから応援される人間になってほしいなというふうに思っています。
応援される人間になるということは自分の人生に味方を増やすということです。
それは技術を磨くことと同じくらい、それよりもっと大事にあるいはそれ以上に皆さんの未来を切り開く大きな武器になるんじゃないでしょうか。
振り返りと今後の決意
今日はハーフマラソンを走りながら思ったことをまとめてみました。明日足を引きずっていたら相当来てるなというふうに思ってください。
明日ぐらいにピークが来ればいいですけど、明後日ぐらいに来るんじゃないかなっていう、そんなふうにも思っています。
もう一度私も今日を振り返って自分の力を全部出し切っているか、そして近くにいる人応援できているか、この2つをもう一度確認していきたいなというふうに思っています。
未来をつなぐものづくりでは毎週月曜日朝7時に配信しております。コメントいただけると私の励みになります。
インスタグラムでも航空機械工学科と調べてもらえると学科の取り組みがご覧になれます。
ではまた来週お会いしましょう。さようなら。
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