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皆さんこんにちは。米国株投資の耳よりの話へようこそ。
はい、よろしくお願いいたします。
いやあ、今日は本当に大変な日になりましたね。
本当にそうですよ。
あの、リスナーのあなたもですね、今朝起きて株価アプリを開いた瞬間、画面が真っ赤で目を疑ったんじゃないでしょうか。
まさに血の海という表現がしっくりくるような、非常に激しい寝動きでしたからね。
私もですね、えっと、これアプリのバグかなって思わず二度目しちゃいましたよ。
ははは、多くの方が同じように画面をリロードしたんじゃないかなと。
あなたのポートフォリオにもかなりの衝撃が走ったはずです。
そうなんです。で、実はこれ、日本時間の今日6月18日早朝に起きた金融市場の高波ショックが原因なんですよね。
はい、おっしゃる通りです。
今回の深掘り分析のミッションはまさにそこなんです。
暴落の引き金となったのは、新たにFRB議長に就任したケビン・ウォーシュ氏の発人となるFOMC、連邦公開市場委員会でした。
市場の利下げ期待を見事にへし下る結果になりましたね。
そう、この歴史的デビュー戦で一体何が起きたのか、そして私たちの米国株投資のルールがこれからどう変わってしまうのか、これを徹底解剖していきたいと思います。
今回のFOMCはですね、単なる金利の発表に留まらず、これからの10年の金融市場を占う意味で本当に重要な転換点になりました。
重要な転換点ですか。
ええ、なので根本的なメカニズムからしっかり紐解いていきましょう。
わかりました。まず一番の注目だった政策金利なんですけど、今回は3.50%から3.75%で末置きでしたよね。
はい、末置きです。しかも12対0の全員1でした。
ですよね。ここまでは事前の市場の予想通りだったはずなのに、何で私のポート報料は一時5%も吹っ飛んだんですか。私たち何か重要なことを見落としていたんでしょうか。
多くの投資家が見落としていたというよりは控えすぎていたというのが正しいですね。その原因がドットチャートの激変なんです。
ドットチャート、つまりFRBのメンバーたちが今後の金利をどう予測しているかを示すあの分布図ですよね。
ええ。政策金利そのものは動かなくても、その未来の予測図が信じられないほどの急展開を見せたんですよ。
急展開って具体的にどれくらい変わったんですか。
3ヶ月前の前回会合では、年内あと1回は利下げするというのが主流だったんです。
はいはい、そうでした。
ところが今回ですね、18人のメンバーのうち、なんと半数の9人が年内の追加利上げを予測したんです。
えっと、利上げですか。
ええ、利上げです。で、末置きが8人。
ということは利下げは?
これまで市場が待望していた利下げを予測したのは、わずか1人に激減しました。
18人中たったの1人ですか。いやあんなに今年は利下げだ、パラダイスだってお祭り騒ぎだったじゃないですか。
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ええ、完全に真逆の方向へ走っていったわけですね。
でも、あの、ただの予測が変わっただけで、ここまで相場全体がパニックになるものなんですか。
そこにはですね、明確なメカリズムが働いているんですよ。
まず、FRBの政策をもっても敏感に反映する、いわゆる単行のカナリアと呼ばれる、米2年国債の利回りがですね。
はい、2年国債が。
4.05%近辺から一気に4.14%へ急凍しました。
カナリアが真っ先に危険を察知して鳴き声を上げたわけですね。
その通りです。そして、この利回りの急凍にアルゴリズム取引が機械的に反応したんです。
ああ、なるほど。人間じゃなくてシステムが動いたの?
ええ。これまで市場を起因してきたビッグテックやAI関連株というのはですね。
何年か先の遠い未来に出す巨大な利益を前提にして、現在の高い株価が正当化されているんです。
えーと、いわゆる期待値が高いってやつですよね。
はい。でも、金利が高い状態が長く続くと、その未来の利益の現在の価値が数学的に大きくめべりしてしまうんですよ。
あ、だからSpaceXみたいな成長への期待値が高い銘柄から真っ先に売り叩かれたわけですね。
まさにそういうことです。金利が高いなら、未来の100ドルより今の100ドルの方がずっと価値があると投資家が判断したわけですね。
なるほど。あの、為替とか暗号資産への影響はどうだったんですか?
それも大きかったですよ。為替市場では日米金利差の拡大観測から一気にドル買い円売りが加速しました。
はり、そうなりますよね。
はい。そして、ビットコインなどの暗号資産もですね、リスクオフの動きから一気に下落に転じました。
まさに利下げという前提で組まれていたシステム、全体が逆回転を始めたってことですね。
ええ、その通りです。
資金の逆回転のメカニズムはよくわかりました。でも、あの、ちょっと待ってください。今回市場がパニックに陥ったのは、本当にドットチャートの数字だけが原因なんですか?
もちろんそれだけではないんです。市場が真にパニックを起こした最大の理由はですね、FRBの声明文からフォワードガイダンスが完全に撤廃されたことにあります。
フォワードガイダンス?えっと、先行の指針ですよね。それがなくなるってどういうことですか?
これまで、パウェル前議長の時代はですね、数ヶ月先はこう動く予定ですよって声明文で細かく予告して、市場に心の準備をさせてきたんです。
あー、手厚いサポートがあったわけですね。
はい。しかし今回その文言が全て削除されまして、文章量もこれまでの3分の1、わずか135程度に激減したんです。
135ってめちゃくちゃ短いですね。
ええ。さらに異例なことに、ウォー州議長自身が自分のドット、つまり自身の金利予測の提出すら拒否したんですよ。
えっと、ちょっと待ってください。つまり、今までカーナビが次は右です、その次は左ですって優しく教えてくれていたのに、突然ナビの電源を引っこ抜かれて、あとは自分で道路標識を見て運転しろって放り出されたってことですか?
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まさにその状況です。しかも目の前の道路はインフレという濃い霧に包まれているわけですから。
いやーでも中央銀行の役割って市場に安定をもたらすことじゃないですか。ナビを突然切るなんて、自分からパニックを引き起こしに行っているようなものですよね。
ええ、普通はそう考えますよね。
それって本末転倒じゃないですか?
非常に重要な指摘です。しかしですね、ウォー州議長の哲学は根本から違うんです。
哲学が違うと?
はい。彼はFRBが手厚くナビゲートしすぎるからこそ、市場がFRBの顔色ばかりを伺うようになってしまい、自力で経済の実態を見る力を失っていると考えているんです。
ああ、なるほど。過保護が逆に市場を脆弱にしているってことですか?過剰な優しさが投資家を甘やかしていたと?
ええ、まさにそれです。さらにパウェル全体制は過去のCPIや雇用統計といった地方指標に強く依存していました。
地方指標、つまり過去のデータですね?
はい。ウォー州氏の言葉を借りれば、ずっとバックミラーを見て運転していたわけです。
いや、バックミラーを見て運転してたら目の前の障害物にぶつかっちゃいますよ。じゃあ、ウォー州議長自身はどうやってフロントガラスの先を見ているんですか?
そこがですね、気になるところですよね。
言うのは簡単ですけど、未来のデータなんて誰にもわからないじゃないですか?
実はそこが新体制の新骨頂なんです。彼は月に一度発表される過去の政府統計ではなく、リアルタイムの代替データ、つまりオルタナティブデータを重視しているんです。
オルタナティブデータですか?例えばどんなものですか?
例えばですね、クレジットカードの決済データによる毎日の消費動向であったり、物流ネットワークの混雑状況を示すサプライチェーンのリアルタイム解析であったり。
へー、かなり細かいところまで見ているんですね。
ええ、あるいはAIが企業の生産性に与える影響など、今まさに起きている構造変化をいち早くキャッチアップするアプローチなんです。
なるほど、過去のテストの点数を見るんじゃなくて、今まさに生徒がどういう勉強法をしているか、そのプロセスを直接モニタリングしているようなものですね。
ええ、とてもわかりやすい例えですね。それなら確かにより早く対応できるわけです。
だからこそ、欧州議長は強気に出られるわけですね。
はい。直近の5月の米CPIが中東情勢などの影響で4.2%に跳ね上がったという厳しい現実に対してもですね。
ええ。
記者会見で、我々は過去5年間インフレ目標を外し続けてきた。ここで修正する、と。
うわー、はっきり言いましたね。
ええ。インフレという野獣を飼いならすんだと、不退転の決意を強硬な態度で示すことができたんです。
トランプ政権からは、あの利下げして株価を上げてくれる都合のいい議長として期待されて指名されたはずですよね。
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ええ、そういう見方が強かったです。
なのに、政治のプレッシャーよりも中央銀行としてのプライドと現実の非決しを優先したんですね。他にFRBの内部で変わりつつあることはありますか?
会議のスタイルも変わりました。
事前の根回しによる全開一致を好んだパウェル体制から、台本なしの生々しい議論、ファミリーファイトを歓迎するスタイルになったんです。
ファミリーファイトですか。激しそうですね。
はい。そして彼は就任早々、FRBの根幹を見直す5つのタスクフォース、作業部会を立ち上げました。
5つもですか。展開が早いですね。どんな部会ですか?
金融政策、コミュニケーション、バランスシート、データ、そして生産性と雇用です。
なるほど。全部ですね。その中で私たちが特に気をつけるべきものはありますか?
最も警戒すべきはバランスシートに関するタスクフォースですね。
バランスシートの縮小、いわゆるQT、量的引き締めですよね。それが私たちの投資にどう直結するんですか?
ウォーシュ氏はですね、過去の量的緩和QEが市場の価格発見機能を歪め格差を拡大させていると通列に批判しているんです。
歪めているとは具体的に?
具体的に言うとFRBが大量の債権を抱え込んだことで市場にはジャブジャブにお金があふれ返っていました。
彼は今このお金を猛烈な勢いで吸い上げようとしているんです。
お金を吸い上げるんですか?
はい。FRBが市場からドルを物理的に回収すると当然株式市場に流れ込む資金の総量が減りますよね。
あーそうか。
つまり企業の業績が良くても株を買うための余剰資金が枯渇していくため株価全体が上がりにくくなるという物理的なメカニズムが働くんです。
うわーそれは厳しい。プールの水がどんどん抜かれている状態でどうやって優雅に泳ぐかを考えなきゃいけないわけですね。
ええ。まさにそういう状態です。
となるとリスナーであるあなたが一番恐れている質問をします。年内の利下げの可能性はもうゼロなんですか?
残念ながら利下げのシナリオはほぼ完全に消滅したと考えてください。
やっぱりそうなんですね。
ええ。市場の金利予測を反映するCMAのフェッドウォッチデータを見ても景色は一変しました。
どう変わったんですか?
昨日までは年末まで金利末起きというのがメインシナリオでしたが、今はなんと12月までに利上げされる確率が約7割にまで跳ね上がっているんです。
7割が利上げ予測ですか。完全に仕様目が変わりましたね。
はい。もはや利下げか末起きかではなく、いつ利上げするかという警戒フェーズに入りました。
いやーでもこれだけFRBが変わってしまうとなんだか足元がグラグラして不安になりますよ。
そうですよね。ただドラスティックな変革は起きていますが、一つだけ絶対に変わらないことがあります。
変わらないこと?何でしょう?
それはFRBの物価の安定と雇用の最大化という2大責務、デュアルマンデードです。
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あーなるほど。法律で定められた絶対的なルールですね。
トップが変わろうと運転スタイルが変わろうとインフレが収まらなければ引き締めますし、
逆に実体経済が急速に冷え込めば対応する。この実体経済への従属性は同じなんです。
実際今回の金利末起きも合議制に基づき12対0の全員一致でした。
ですから中央銀行としての決定プロセスはしっかり維持されています。
目標は同じだけど、そこへ向かうための運転スタイルが過保護な自動運転から厳しいマニュアル運転に切り替わったということですね。
ええ、まさにその通りです。
さて今回の深掘り分析をまとめるとですね、FRBという優しかった親が手を離し、
これからは手取り足取りヒントを教えてくれない真の自力主義のデータ重視相場に突入したということです。
そうですね。これからは市場参加者一人一人が自立して経済のリエールな動きを見極めなければなりません。
そこでリスナーのあなたに一つ最後に考えてみてほしいことがあります。
あのFRBが安い金利でお金をジャブジャブ貸してくれていた過保護な時代にですね、
そのおかげで生き延びていた業績の悪いゾンビ企業たくさんありましたよね。
ええ、ありましたね。
でもその命長がついに断ち切られました。
果たしてアメリカの企業はこの真の自由競争を生き残れるのでしょうか?
厳しい戦いになりますね。
それとも安い資金に依存していた企業が次々に倒れていく巨大な淘汰の波がやってくるのでしょうか?
FRBのヒントがなくなった今、皆さんのポートフォリオの中にある企業は本当に自力で稼ぐ力を持っているのか?
今夜じっくり見直してみる必要がありそうですね。
ええ、これからは中央銀行の言葉の裏を読むのではなく、
AIの進化やエネルギー価格といったリアルな経済の波をどう読み解くか、
投資家の真の腕の見せどころになりそうです。
さあ、米国株投資の耳寄りの話では、
これからも皆さんの投資のヒントになる情報を熱量高くお届けしていきます。
ぜひYouTubeチャンネルの登録をお願いします。
よろしくお願いします。
また、これからの実力主義相場で取り上げてほしい銘柄や、
今日の番組の感想があれば、どしどしコメント欄に書き込んでくださいね。
全部読ませていただきます。
さらに、バックグラウンド再生ができて便利なSpotifyでも配信中ですので、
そちらもぜひチェックしてください。
今後とも激動の市場を一緒に読み解いていきましょう。
はい、それでは次回もお耳を拝借。