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みなさん、こんにちは。米国株投資の耳よりな話へようこそ。
いやー、あのー、突然なんですけど、みなさんちょっと想像してみてください。
はい、なんでしょう?
えっと、駅のホームに立っていると、ものすごい時速300キロくらいの猛スピードで新幹線が通過しようとしているとしますよね?
ええ。
そのドアに、いまから飛び乗ろうとする人って、普通いないじゃないですか。大けがするのが目に見えてますから。
まあ、普通は絶対やめたほうがいいですよね。命がけというか。
ですよね。でも、もしその新幹線の行き先が、もう誰もが欲しがるような、ものすごい大群行だとわかっていたらどうですかね?
あー、それはですね、理性では危険だとわかっていても、目の前でとんでもない利益が生まれているのを見せつけられると、ちょっと話が変わってきますよね。
なるほど。
なんというか、人間の心理ってそういう時は非常に脆くてですね、乗り遅れることへの恐怖、いわゆるフォモがあらゆるリスク管理の原則を吹き飛ばしちゃうんですよ。
まさに、いま株式市場でその暴走特急とかしているのが、今回の主役であるSOXLなんです。
本当にすさまじい勢いですよね。
実はこの番組でも、ちょうど1ヶ月前の5月8日ですね、1年でスピード天馬が達成、SOXLはまだまだいけるのかっていうテーマで配信したのを皆さん覚えていますでしょうか?
はい、やりましたね。
あの時、SOXLの株価って160ドル前後だったんですよ。
そうでしたね、その時点でもかなり話題になってましたから。
ところが、1ヶ月経った今、なんと280ドルになっているんです。
いや、本当に信じられない数字ですよね。
たったの30日で、そこからさらに60%も冒頭しているっていう、これ異常じゃないですか?
異常ですね。1ヶ月で60%なんていう上昇幅は、個別の小型株とか、いわゆるミーム株でも稀なんですよ。
ですよね。
それが、特定セクター全体に連動するETFで起きているっていうのが、現在の相場がいかに異常値を示しているかという証拠ですよね。
だからこそ、今回はこの熱狂を徹底的に解剖していきたいなと。
冷静な分析が必要なタイミングですね。
なぜこれほどまでに蒸気を逸った爆発をしているのか、その裏にある数学的なメカニズムは何なのか。
そして、再来週や秋に控えている超大型IPOが、この相場構造をどう根本からひっくり返す可能性があるのか。
リスナーのあなたが、やけどせずにこの相場を乗りこなすための知恵を、がっつり深掘りしていきましょう。
お願いします。熱狂の宇宙にいるときこそ、市場の構造を冷静に紐解くのが大事ですからね。
はい。では早速なんですが、まずそもそもSOXLって何?というところから整理しましょうか。
そうですね。基本のおさらいからいきましょう。
正式名称は、ダイレクションデイリー半導体株ブル3倍ETFですよね。
はい。その通りです。
これって、ICE半導体インデックスという、NVIDIAとかAMD、あとはブロードコムとかクアルコムみたいな、
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世界の半導体のメガテック企業30社で構成される指数の日々の値動きの3倍になるよう設計されたETFということであってますか?
ええ、完璧です。
なるほど。つまり、個別のNVIDIA株を一つずつ買う資金がなくても、これ一本で半導体ドリームチーム全体に分散しつつ、レバレッジで宝くじみたいな夢を見られるってことですよね。
まあ、表向きの触れ込みとしてはそうですね。ただ、そこに大きな落とし穴がありまして。
落とし穴ですか?
はい。多くの投資家は、指数が1年で10%上がれば、SOXLは30%上がるだろうって単純計算しがちなんですよ。
ああ、3倍だから。10×3で30、みたいな。
でも、実際のリターンは全く異なる数字になります。
実は私もそのトラッキングエラーのデータを追ってみたんですけど、長期間持てば持つほど、指数の単純な3倍からは大きくずれていって、パフォーマンスが落ちていきますよね。
これって単に経費率が0.7%とかで高めだからっていう理由だけじゃないですよね。
そうなんです。手数料以上の構造的な摩擦が存在しているんですよ。
構造的な摩擦?
ええ。このETFの運用担当者が裏側で毎日何をしているかを想像してほしいんですが。
何をしているんですか?
彼らは日々の値動きの3倍という比率を維持するために、価格が上がった日の終わりにはポジションを増やして、下がった日の終わりにはポジションを減らさないといけないんです。
なるほど。つまり上がった日に買いまして、下がった日に売っているってことですか?
その通りです。
ファンド自身が毎日機械的に高値掴みと安値売りを繰り返すように設計されていると。
まさにそれなんですよ。この高値で買い、安値で売るっていう、毎日のリバランス作業こそが資産を削り取る正体なんです。
いや、恐ろしいですね。
ええ。だから、相場が上がったり下がったりを繰り返すボックス相場、つまり横ばいの状態に入ると、元の指数が元の価格に戻ったとしても、SOXLの価値は元の価格には戻らないんです。
ああ、なるほど。
これをボラテリティリケイ、いわゆる原価の罠と呼びます。
そのメカニズムすごくよくわかります。
例えるなら、あの、下りのエスカレーターを一生懸命歩いて登っているような状態ですよね。
ああ、素晴らしい比喩ですね。まさにそんな感じです。
相場が力強く右肩上がりを続けている間は、エスカレーターの逆行を上回るスピードで一気に上まで到達できるんですよ。
はいはい。
でも、相場が少しでも停滞して足を止めた瞬間、エスカレーターの仕組み自体によって自動的に下へと引きずり下ろされてしまうという。
本当にその通りです。だからこそ、SOXLを長期積み立てとか、ほったらかし同士の対象としてバイアンドホールドすることは、数学的に絶対お勧めできないんです。
ポートフォリオの数パーセントに留める、攻めのサテライト資産として使うべき武器なんですね。
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ええ、極めてエッジの効いた武器だと認識するべきですね。
でも、そこで最大の疑問にぶち当たります。
何でしょうか。
横ばい相場で資産が溶けるようなジャジャウマ商品が、なぜここ数ヶ月で20倍っていう歴史的な大冒頭を見せているのか。
ああ、そこですね。
単なるAIブームだからっていう言葉では片付けられないほどの異次元の爆発じゃないですか。
そうですね。そこには完璧に噛み合った3つの歯車があるんです。
3の歯車?
はい。まず1つ目は先ほどのエスカレーターの比重がそのまま当てはまるんですが。
つまり、下りのエスカレーターを引きずり下ろす隙を与えないほどの異常な速度の上昇トレンドが一切の途切れなく続いたからです。
なるほど。上がったり下がったりするから減価するのであって、毎日上がり続ければ逆に副理の力が強烈なブースターになるわけですね。
ええ。SOXLのグラフを見るとわかるんですが、直線じゃなくて二次関数的なカーブ、いわゆる指数関数的な上昇を描いて跳ね上がってるんですよ。
つまり、毎日勝ち続けるカジノのルーレットで、儲かった分も含めて全額ベットし続けているような状態ですね。
それは20倍にもなるわけだ。
そういうことです。そして2つ目の歯車がその異常な速度の上昇を下支えている実体経済における圧倒的な需要の第2波ですね。
ああ、生成AIとデータセンターの需要ですね。
はい。マイクロソフトやグーグルといったハイパースケーラーたちが最先端のAIチップを巡って奪い合いをしている状態です。
確かに。彼らの設備投資の動きを見ていると、もはや利益を出すための投資とより、AI派遣争いから脱落しないための生存戦略になってますよね。
従来のシリコンサイクルのような景気循環を完全に無視して、数兆円規模の資金がデータセンター構築になだれ込んでいますから、NVIDIAなどの業績が市場の予想を遥かに超えて拡大しているわけです。
いやーすごい世界線ですね。そして3つ目の歯車は何でしょう。
マクロ経済環境の追い風ですね。
マクロの追い風。
はい。インフレの沈静化とFRBの利下げ転換への期待が高まる中で、世界中の投機マネーが株式市場に入ってきやすくなっているんです。
なるほど。
でも、どの企業も等しく成長するわけじゃないですから、結果として今最も確実で成長率が高い半導体に一点集中しているというわけです。
業績というロケットエンジンとレバレッジの限界突破、そしてマクロの追い風、これらが完璧に重なったからこその数ヶ月で20倍という暴走特急なんですね。
はい。
ただ私は今が最もボロテリティが高い、金付きの極みだという警告もしておきたいです。
金付きの極みですか。
じゃあもし今現金を握りしめているリスナーのあなたが、それでもこの新幹線にとぎ乗りたいと考えた場合、ここからどうなるのか。
リスク管理の観点からちょっと天国と地獄をシミュレーションしてみたいんですが。
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わかりました。ベストケースとしてはAIバブルの最終凶乱フェーズの恩恵をフルに受けるシナリオですね。
最終凶乱。
はい。決算が過去最高を大幅に更新し続けて、理屈で考えて高すぎると躊躇する投資家を尻目に、まだ上がるのかという恐怖を無視して飛び乗ったものだけが、さらに1.5倍、2倍へと吹き上がる莫大な利益を得るシナリオです。
それが天国ですね。でも問題はその裏側にあるワーストケース、地獄の方です。
そうですね。もし決算にサプライズがなかったり、マクロ経済でちょっとしたショックがあったりした瞬間、数日でマイナス30%から50%なんていう暴落に見舞われます。
うわわ。
数ヶ月単位で見れば、マイナス80%から90%まで吹き飛ぶ可能性も十分にあります。
怖いですね。あ、でもインデックス投資に慣れてる人だと、下がったら難品、つまり買い増しして、いつか戻るのを気長に待てばいいんじゃないですか?オルカンやS&P500みたいに。
それはですね、この世界では1%も通用しない常識です。
え?1%も通用しない?
はい。3倍レバレッジETFにおける難品は、絶対にやってはいけない資金の自殺行為です。
自殺行為?そこまでですか?
ええ。下がった後に横ばいになれば、実質的な塩漬けになって資金が完全にロックされます。エスカレーターの減価メカニズムがある以上、時間をかけて戻るという保証はどこにもないんですよ。
なるほど。じゃあ、知っても人生に1ミリも影響がない資金だけで挑むべきだと?
そうです。そしてもし買うなら、買い値からマイナス10%になったら、理由を問わず機械的に売却するような逆差し値による損切りライン、ストップロスですね。これを絶対に入れるべきです。
環状を排除したシステムが必要なんですね。数日から数週間の短期決戦と割り切る、動いている新幹線への飛び乗りであることを、しっかり肝に銘じる必要がありますね。
ええ。その認識が非常に重要です。
そしてここからが今日一番のハイライトなんですけど。
はい。
ただでさえ新幹線に飛び乗るような危険な状況なのに、これからさらにその線路の上に巨大な障害物が現れるっていう話ですよね。
そうですね。今後のメガIPOの話です。
再来週に迫るスペースX、そして9月以降に予定されているアンソロピックやオープンAIといった歴史的な超大型IPOですね。これ、相場の構造をひっくり返すリスクがあるんですよね。
はい。これらのIPOは現在の株式市場に巨大なストレスをかけます。最大の脅威はカニバリズム、つまり資金の食い合いです。
カニバリズム。市場の投資資金の総量にはかびりがありますもんね。
ええ。世界中の投資家が誰もが欲しがるこの魅力的な新規IPO株を買うための資金を捻出しようとします。じゃあその現金をどこから持ってくるかといえば。
SOXLみたいな上昇しすぎた半導体銘柄を売るわけですね。
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その通りです。業績が良くても一斉に利益確定売りの標的になるリスクが極めて高いんですよ。
それだけでも恐ろしいですがもう一つのリスクもありますよね。バリュエーション。つまり評価額の収縮じゃないですか。
はい。期待の天井とマルチプルの収縮ですね。
今ってAIの本命となるべきソフトウェア企業が未上場だからこそ、投資家はAIというだけで買っている。つまり代替手段として半導体株を買っている面がありますよね。
ええ。半導体がAIのプロキシー代理として機能してきたわけです。
でも本物のAIの主役であるアプリやモデル層が市場に出てくれば市場はシビアに相対強化を始めますよね。
まさにそこが確信です。本命のソフトウェア企業が市場に出ることで、下請けであるハードウェア企業の株価は今のままでは割高すぎるんじゃないかと評価される。
これまでの爆発はこれからAIの大相場が来るっていう期待が燃料だったけど、大物が上場することで材料出尽くしになって、事実で売り、いわゆるセルザファクトのトリガーになる可能性があるってことですね。
そういうことです。相場の天井を打つ引き金になり得るんです。
なるほど。つまり今は単なる調整のリスクだけじゃなくて、資金の主役が半導体からソフトウェアや宇宙へと移り変わる歴史的なセクターローテーションの瞬間に立ち会ってるかもしれないんですね。
はい、その可能性は十分にあります。
じゃあこの転換期において投資家が取るべきスタンスってどうなりますか。
この局面での最大の防御であり攻撃は、ポートフォリオの現金比率、キャッシュポジションを高めつつ、新規IPOにいつでもエントリーできる柔軟な姿勢を持っておくことです。
キャッシュイズキングですね。現金をひっかり握りしめて、次に現れる本命の波に乗るための弾薬として仕加えておくと。
高値掴みしている既存命柄の急落リスクを軽減するとともに、新たな歴史的IPOにいつでも身軽に飛び込める。この選択肢を持っていることが何より重要なんです。
すでに走り出している新幹線に無理にしがみつくのではなくて、ホームに立って現金という切符をしっかり握りしめて、次にやってくるロケットに乗り込む準備をする。それが投資の醍醐味ですね。
本当にそうだと思います。
さて、今日の深掘りを踏まえて、リスナーのあなたに問いかけたいと思います。すでに高値掴みになっているかもしれない手元の命柄をどう扱うか。そしてこれからやってくる歴史的IPOに向けて、あなたのポートフォリオには十分な現金の準備ができているでしょうか。
重要なポイントですね。
はい。ぜひ今夜ご自身の投資戦略をじっくりと見直してみてくださいね。
ぜひ。
というわけで、今日もあっという間の時間でした。この番組を楽しんでいただけたら、ぜひ米国株投資の耳寄りの話のYouTubeチャンネルへの登録をお願いします。
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よろしくお願いします。
それから今後取り上げてほしい銘柄とか、今日の配信の率直な感想など、YouTubeのコメント欄にどんどん投稿してくださいね。全部しっかり読ませていただいてますので。
コメントお待ちしてます。
あ、それとですね、通勤中や家事をしながらでも聞きやすいバックグラウンド再生が可能なSpotifyでも配信していますので、そちらのチェックもぜひよろしくお願いします。
お願いします。
それでは次回もお耳を拝借。