富士山公園の思い出
夕焼けひとりきり始まりました。昭和2桁生まれのパーソナリティ。ミッキーロンリーがご案内します。昭和レトロ。今は懐かしい思い出。明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代。温かく優しい昭和の情景。心を思うままにお話しできればと思っています。
どうぞお付き合いください。今日は富士山公園。大きな滑り台がシンボルの公園。広場ではボール遊び。ゴム飛び、けんけんぱしている子供たち。
一段落して集まってきて体育座りをしている。誰かを待っている様子だ。私ミッキーがそばにいて様子を伺いたいと思います。どうぞお付き合いください。
ミッキーは昭和50年代、60年代。大きな富士山の滑り台がシンボルの公園。子供たちが遊びを終えて広場で体育座りをして誰かを待っている様子だ。その表情は今や今やと間違えている。
あ、あの大きな黒い自転車は2台には紙芝居。富士山がやってきた。子供たちが飛び上がって喜んでいる。やった。そんな子供もいる。ガッツポーズしている子供も。富士山もとても嬉しそうだ。
みんな待ってたかい。久しぶりだね。元気にしてたかい。
ジェウィさんが紙芝居の準備を終えて幕を開けます。優しい忘れ物の幕。パチパチパチ。
あるこの春の季節、ビジネスマン、新入社員の彼がいました。まだ入社して間もなく、その日々はとても忙しく、彼は頑張っていました。
日常のデスクワーク、その書類もたくさんあって、ついつい仕事でやり残して家に持って帰って通勤をしよう。そんなビジネスマンがいました。疲れてるよね。彼はみんなわかるかな。
ジェウィさん、紙芝居に巡ります。そして家に向かうため、彼はバス停からバスに乗って、思わず自分の家までまだ時間があると思って、ついつい日頃の頑張りのために眠くなってしまった。
そして、いつの間にか、うとうとう、こっぷりこっぷり。そして、自分が会社から持ち帰った大事な種類の入った封筒を横の席にちょっと斜めに立てかけたところで、浅い眠りに入ってしまったんだよ。
ジェウィさん、紙芝居に巡ります。そして、もうそろそろお家の近くのバス停だな。そんな時に彼は目が覚めたんだ。
そして、ビジネスバッグを持って、また家帰ったら仕事の続き頑張ろう。そして、バスから降りて、家に向かう岩崎。ふと大事なことに気がつきます。
ジェウィさん、紙芝居に巡ります。
びっくり。うわぁ、バスの中に、自分の大事な種類の封筒を忘れてきちゃった。どうしよう。その、彼は慌てふためて、本当に困ってしまいます。半泣き状態です。どこから連絡取ればいいのか。探したくてもバスは行ってしまった。
ジェウィさん、紙芝居に巡ります。困った。困った。そしたら、ふと、そのバスを降りた他の人。後ろから背中でトントン、一人のおばさんが立っています。
これ、君の封筒じゃない?彼はびっくりして、振り返っておばさんの手に持ったものを見ると、自分が置き忘れたバスの中で忘れてしまったと思った書類の入った封筒でした。
ジェウィさん、紙芝居に巡ります。そして、彼女は微笑んで。そうなのね。彼は本当に嬉しくて、うれしくて、ひたすら何度も何度も辞儀します。助かりました。ありがとうございます。
そして、彼女は、当たり前のことをしただけだよ。よかったね。見つかって。そして、彼女は、バス停のところで、次のバスがすぐ来ました。ジェウィさん、紙芝居に巡ります。
そして、バスに乗り込み、彼女は立ち去りました。まるで、ごく自然に普通のことをしたかのように。そして、彼はひたすらお辞儀すると同時に、もう一つ大事なことを気づきました。
あの人は、自分の忘れ物の書類のために、わざわざ降りてくれたんだ。そこに気がつき、彼はハッとします。そして、思わず天を見上げて、まるで神様に会ったような気がしました。
ジェウィさん、紙芝居に巡ります。おしまい。みんな、いいかい。日常に起こる様々なことがあるけど、忘れ物。誰もがしたくないことだけど、してしまうことがあるよね。だけど、こんなように見つけて、助けてくれる人もいる。
ただ、その気持ち。なかなか、しようと思ってもできることが少ない。それが、彼女がしてくれたこと。いつか、みんなも、忘れ物で困ったことがあったら、人を助けてあげることができるといいね。
パチパチパチパチパチパチパチ
子ども達はみんな、ジェウィさんの紙芝居に納得した様子。お互いにうなずいて、にっこり。
公園が夕焼けに染まってきました。みんなそれぞれの自転車に乗って広に着きます
みんな気をつけて
帰るんだよ 忘れ物ないようにね
夕焼けひとりきりこのあたりで本日終わりたいと思います お付き合いしていただき誠にありがとうございます
次回の番組お楽しみに
