この放送は、農業の常識を超越する、Metagriをキーワードに活動する、Metagri研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
Metagri研究所の活動を農家目線でお届けする配信、【Famars Voices】第158回目ということで、おはようございまーす。
木曜日担当の島根県出雲市で酪農をしております、川上牧場です。よろしくお願いしまーす。
はい、8月ももう終わりということなのに、暑いです。島根県出雲市は最高気温37℃ということで、
今日あたりから雨が降って、台風の影響で雨が降ったりとかして、若干涼しくなるということですけども、
それの前日ですか、これ水曜日に収録したので僕は、ちょっと前日収録にさせてもらってるんですけども、
日中の今11時半ということで、めちゃめちゃ暑いですね。
油汗が、玉のような汗が止まって、牛車の中で配信してるんですけど、
換気扇とかも回したり、細胞を回したりしてるんですけど、玉の汗がボタボタ出てきますね。
今日はモミガラを取りに行ったりとか、台風を運んだりとかね、バタバタさせていただいておりますよ。
忙しくさせてもらってます。
もう本当に涼しくなってほしいと心から願うばかりで、よろしくお願いします。
今日もね、やっていこうと思います。
ではでは、先週先々週とですね、エージェントAIですね。
ジェミニとか、あとJPTとかもですね、チャットGPTとかも、
勝手にね、AIにこれ作ってって言ったら作ってくれるみたいな。
あとはメールのところから探してきてとか、パソコンの中から探してきてとか言うと勝手にやってくれるみたいなね。
そんなのができてきてるんですけども、とうとう来ました。
今日はクロードのほうですね。
クロードコードというAIエージェントがありまして、これはもう言わずもがなでしょう。
皆さん聞いている方は、メタグリ研究所に参加している方も触っている方は多いんじゃないかなと思うんですけど、
フェーブル5、僕ね、ずっとジェミニとかチャットGPTでもできるようになってきてるから、そんなもんだろうって思ってたんですけど、
全然違うんです。
フェーブル5は。
本当にこれやっといてでできるということで。
今日はそういうことでトークテーマ入っていこうかなと思いますけど、
今日のトークテーマは、楽能科がクロードコードでやっていることということでね、お話しさせていただこうかなと思います。
先週、先々週と続けてですね、クロードコードの方にですね、僕があなたと一緒に作ってたりとかやるようなメモリやタスクを遡って、
全部検索して、いろんな方に紹介するためにですね、音声配信しようと思ってますので、それの台本作ってくださいって言ったやつを読み上げていこうと思います。
今日もよろしくお願いします。
はい、皆さんこんにちは。川上牧場の川上です。
このポッドキャストを聞いてくださっているのは、たぶん農業をやっている方かAIに興味がある方だと思うんですけど、
今日はその両方の話をします。
タイトルにもある通り、テーマは楽能科がAIでアプリを作った話です。
先に言っておくと、私はプログラマーではありません。
毎日牛の世話をしているただの楽能科です。
プログラミングの経験もほぼゼロです。
その私がAIと一緒に和牛の交配をチェックするウェブアプリをゼロから作って、今実際にインターネットで公開しています。
使ったのはアンソロピックという会社のAI、クロード。
その中でも今年出たばかりの最新モデルフェーブル5です。
今日はなんで楽能科がアプリなんか作ろうと思ったのか、実際どうやって作ったのか、
AIとのやりとりってどんな感じなのか、その辺を15分くらいでお話ししていこうと思います。
まずなんでアプリを作ろうと思ったのか、ここには和牛の繁殖ならではの事情があります。
うちは楽能がメインですけど、黒毛和牛の繁殖もやっています。
和牛の世界って実はすごく血が濃くなりやすいという問題があります。
というのも優秀な主誘牛、お父さんですね。
つまり成績のいいお父さん牛の生育が全国で使われているので、気づかないうちにみんな親戚みたいな状態になっている。
で、近い血液同士を交配すると何が起きるかというと、
均衡対価といって生まれてくる孔子が弱くなったり、発育が悪くなったり、受体率が下がったりします。
これを数字で表したのは均衡係数です。
例えば、いとこ同士の交配で6.25、おじとめいなら12.5パーセント。
この数字が高ければ高いほど危険というわけです。
問題はこの計算がめちゃめちゃ大変だということです。
牛の血統書を見ながら、お父さんとお母さんの先祖を何台も遡って、
共通のご先祖様を探して、そこから計算式に当てはめてというのを手作業でやると、
一組の交配を確かめるだけでもかなりの手間です。
うちみたいに繁殖命数士が複数いて、主流牛の候補も何頭もあると、
組み合わせは何十通りにもなります。
正直、現場では多分大丈夫だろう、で交配して、後から、
あれこれ血が近かったんじゃないか、となることもある、そんな世界です。
これコンピュータにやらせたら一瞬だよなとはずっと思ってたんですが、
でもそんなアプリを買い注したら何百万円かかるかもわからない。
既存のサービスでちょうどいいものも見つからない。
そこで出てきたのがAIだったんです。
これで作ったのが和牛交配チェックというウェブアプリを作りました。
何ができるかというと、まず自分の繁殖命数士を登録しておきます。
それで交配したい周期を選ぶと、その組み合わせの均衡係数をその場で計算してくれる。
結果は3段階で表示されます。
6.25未満なら安全、6.25から12.5%は注意、12.5%を超えたら危険、
均衡対価のリスクがありますよという警告が出ます。
血統のつながりも掛け図みたいなツリーで表示されるので、
この牛が共通のご先祖様なのかというのが一目でわかります。
あと個人的に気に入っている機能が血統登録書のスキャンです。
メス牛を登録するとき登録書をスマホで写真に撮ってアップすると、
AIが画像を読み取って名前や父母の情報を自動で入力してくれる。
手入力の手間がほとんどないんです。
収牛のデータも平重勝とか安福久とか全国の機関収牛100頭以上の血統を
パンフレットや公的な資料と付き合わせながら整備しました。
スマホで使うことを全体で作ってあるので、牛舎で片手で操作できます。
ここが大事なんですよね。
農家がパソコンの前に座る時間なんてほとんどないですから。
これ全部繰り返しますけど、プログラミング経験ほぼゼロの楽農家が作りました。
もちろん一人で作ったわけじゃなく相棒が言ったわけです。
それがクロードです。
じゃあ実際AIとアプリを作るってどういう感じなのか
ここが一番聞きたいところだと思います。
私が使っているのはクロードコードというツールで
パソコンに入れて日本語でおしゃべりするみたいに指示を出すと
AIが実際にプログラムのファイルを作って動かして直してくれる。
例えば私が交配シミュレーションの画面で金鉱係数が6.25を超えたら
赤い警告を出してって日本語で頼むと
数分後には実際にそう動くものができている。
もうちょっとボタンを大きくしたりとか
牛車で手袋したままでも乗せるようにといえばそれも直してくれます。
感覚としてはめちゃめちゃ優秀なプログラマーさんが隣に住んでいて
24時間いつでもちょっとこれお願いって頼める感じです。
ただ誤解してほしくないのは
AIに丸投げすれば完成するわけじゃないということです。
私の役割は現場を知っていることでした。
金鉱係数の基準がなぜ6.25%なのか
決闘書のどこに何が書いてあるのか
和牛の名前はオスが漢字メスがひらがなという漢集があること
こういう現場の知識は私が教えないとAIは分かりません。
逆に計算のアルゴリズムとかサーバーの設定とか
セキュリティ対策とかそういう専門的なところは
AIが全部やってくれます。
つまり現場の知識を持っている人間と
技術を持っているAIの分業ということですね。
これが今のAI、特にフェーブル5クラスになると
本当に成立するようになりました。
印象的だったエピソードを一つお話しすると
アプリを公開する前にセキュリティに問題がないか
徹底的にチェックしてと頼んだんです。
そうしたらクロードが複数のAIエージェントを同時に走らせて
いろんな角度からアプリを検査して
パスワードの扱いとか不正ログイン対策とか
10個以上の弱点を見つけてその場で全部直してくれました。
私はセキュリティのことなんて全然分からないですけど
分からないなりに専門家に頼むのと同じように
AIに頼める、これはすごいことだと思いました。
もちろんうまくいかないこともあります。
AIが自信満々に間違った血統情報を出してくることもあった。
だから周遊のデータを必ず複数の資料と付き合わせて
確認できないものは空欄にするというルールで作りました。
AIを信じすぎないというのも一緒に働いてわかったコツですねということですね。
アプリは作って終わりではなく
インターネットで公開するところまでやりました。