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2021-12-11 24:23

#13-3 「The Patient」「Schism」~『LATERALUS』の世界観を形成してるもの

今回は『LATERALUS』TOOL(2001年)の2~5曲目について、「The Patient」と「Schism」を中心に話をしています。

(※1.5倍速再生推奨)


『LATERALUS』TOOL(2001年)

1. The Grudge

2. Eon Blue Apocalypse

3. The Patient

4. Mantra

5. Schism

6. Parabol

7. Parabola

8. Ticks & Leeches

9. Lateralus

10. Disposition

11. Reflection

12. Triad

13. Faaip De Oiad


《CD&配信情報》

●Amazon

https://www.amazon.co.jp/dp/B00005B36H/


●Spotify

https://open.spotify.com/album/5l5m1hnH4punS1GQXgEi3T


●Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/lateralus/1474185412


■『名盤ラジオ』とは?


3人の音楽好きが古今東西あらゆる名盤から1枚をピックアップし、お酒を飲みながらダラダラと語っていく番組です。

※自由気ままなトークです。内容に一部誤りがある可能性がございますので予めご了承ください。

00:02
名盤ラジオ、前回からの続き。
名盤ラジオ、TOOLのLATERALUSを取り上げて話をしております。
前回は、LATERALUS1曲目「The Grudge」について、めちゃくちゃいっぱい話をしましたので、
次が2曲目ですね。
いや、でも、「グラッジ」がね。
まだまだ語り足りないところ。
だいぶ抑えたね。
相当長く話しましたけど。
油断するとまたグラッジの話に戻りますね。
戻ろう戻ろう。
危険危険。まあまあまあ。
2曲目がインストですね。
ヨンブル・アポカリプス。
これもね。
1分ちょいぐらいですけど。
これもやっぱり、このアルバムの世界観を、という上では非常に重要な曲というか。
グラッジの終わった余韻から、
ちょっとクールダウンする時間がやっぱり必要なのかなっていう。
ほんとそうだと思う。
あんな怒涛のエンディングで、すぐ次の曲行けないよねっていうことなんじゃないかと。
やっぱりちょっと1分ぐらい方針状態とかクールダウンして、
から次の曲行かないとやっぱりいけないですね。
立て続ける次の曲やっぱりおかしいですよね。
聴いてる方もね。
ある意味これはグラッジの一部なのかもしれないですね、この曲も。
クールダウンも含めて。
すごい良い構成のアルバムですけどね。
普通アルバムの2曲目に位置するのってね。
だいたいね、こう、勢いを増す。
勢いを増す。
1曲目のオープニング曲から2曲目でさらに勢いを加速させるところをクールダウンさせていく。
なかなかないよね。
2曲目にインストってないですもんね。
1分ぐらいのね。
これを必要とするぐらいの衝撃の1曲目だったというところ。
あーまあそれぐらいの消費カロリーのある1曲目ですよね、あれは。
ちゃんとリスナーのことも考えてくれてるってところですね。
確かに。
で、そのまま3曲目に行くわけですけど。
The Patient。
この曲も、このアルバムの雰囲気を形作る上でも、この曲すごいラタララスっぽいなっていう感じもするんですよね。
ラタララスっぽいね。
ラタララスっぽいですよね。
なんかラタララスの空気感、アルバムの空気感をすごいちゃんと出してるなっていう感じあるんですよね。
もうまさにその通りですね。
03:01
色で言うとちょっと紫がかってる。
そうだね。やっぱ勢いで行くわけではなく、もっと深いところに行くよみたいな。
そうですね。
グラッチでバーンとぶん殴っといて、じゃあそのままの勢いで行くかと言うと、そうではないよと。
深いところにちゃんと沈み込んで行く。
沈み込んで行くというか。
やっぱあのテンテンテンテンテンテンみたいな、淡々としたギターとかのフレーズ。
そうだね、そうだね。
始まりの淡々とした感じ。
そんなままゾクゾクしちゃう感じなんですよね。
なんかこの、ザーーーザーーーザーーーザーーー!
つってだんだん盛り上がっていく感じも、ラタララスっぽい感じというか。
なんかアニマまでとはまたちょっとやっぱ違いますよね、この曲は。
深い感じありますよね。
深い感じはしますね。
淡々と、淡々と始まりながら、ちゃんと盛り上がっていくというか。
そうなんですよね。じわじわ盛り上がっていくんですよね。
最後の方とかすごい盛り上がっていくもんな。
この曲何拍子なんだろうな。
結構ツールって変拍子に変拍子を重ねるっていうか。
そうですね、変拍子ずっと一定じゃないし。
そうそうそう、一定じゃないんだよね。
何拍子とかありきっていうより理不ありきみたいな感じのところですよね、割と。
そうですね。
曲の中でも所々結構変わるしみたいな。
やってみたら結果的に9拍子、8拍子、7拍子が交互に出てくるみたいなっていうのは結構あるよね。
ありますね。
すごいですよね、なかなかそんな音楽。
このラタララスっていうアルバムに関しては後々でちょっと話そうと思ったんだけど、
ヒボナチ数列っていう。
ラタララスの。
そうそうそう。
ヒボナチ数列っていう数学の数列があるんですけど、
それが自然界でよく見られるっていう数列で。
そうですね、黄金比みたいな、螺旋とか黄金比とか。
植物の根っこの生え方とか、いろんなそういう自然界とか、黄金比とかで見られる数列。
06:03
前の数字とその数字の和が次の数字になるっていう数列なんですけど、
それをなんか意識的に取り入れてるらしくて。
リフの変拍子にしても、あと歌詞の音説の数とかも結構ヒボナチ数列になってるっていう。
いやーそこすごい。
意識的にやってるらしいんだけど。
じゃあそりゃって感じだよね。
なかなか間に合ってますよね、ほんと。
すごい世界ですね。
この3曲目のPATIENT、これも割と他の曲に埋もれがちだけど、
やっぱこれもないと物足りない。
ラタララスの世界観を表す上ではすごい重要な曲なんじゃないかっていう。
この曲なくて、グラッジとスキズムとパラボラとラタララスこれだけだと、
なんかまたちょっと全体的な印象が違うんじゃないかなっていう気がするんですけどね。
確かに。これはわかるな。
アルバムに必要な曲ってやつだよね。
これはね、やっぱ地味に、野球で言ったらほんとにバンダ車って感じ。
送り番と必要。
そうね、なんとなくそういう感じがする。
わかるわかる。
グラッジで戦闘馬車出て、このPATIENTで送って、スキズムとパラボラが。
クリーンナップに。
そう、クリーンナップに繋げていくっていう。
必要な存在ですよね。
これなんか野球の打線みたいな感じの作り方。
アルバムの中での存在的にはそういう感じだよね。
そうなんですよね。
これ単体で聴いてみて、すごい地味かっていうとそうでもない。
ちゃんとこれ単体で聴くと、めっちゃこの曲も見せる部分いっぱいあるし、盛り上がりもかなりある。
キャッチーな部分もあるし。
ありますね、キャッチーなところもあるし。
ロック的な気持ち良さもあるしね。
割ときっちり盛り上がっていくし。
下面張ってくるだけのことありますね。
7分ある曲ですからね。
なかなかの大作だよね、これ。
普通に言ったらもう。
3曲目、The Patientがあって、4曲目がまたインスト的なやつですけど、マントラ。
この曲もね、完全に次の曲への。
スキズムのちょっとイントロっぽい感じっていう曲は。
そうですね。本当は1個の曲にしたかったけど、一応分けたみたいな。そんな感じのところはあるかもしれない。
09:06
スキズムみたいな曲はやっぱりスキズムの前に空気をスキズムように一回整えてから曲始めないとみたいな感じですよね。
で、5曲目がスキズムですけど。
またこの曲もね。
これもまたグラッジとかサードアイとは別の方向でのThis is Toolというか。
This is Toolですね。
そうですね、まさに。
この曲も本当に、この曲も私すごい衝撃的でしたね。やっぱり聴いたとき。
あのなんかリフ、こんなの聴いたことないっていうのが最初の印象で。
まずあの最初のね。
ベースであれって。
その前、その前。ベースがコード弾きするっていう。
ベースでコード弾き。
そこそうですね。
それであの世界をもう形作っちゃうっていう。
その辺までの一連のベースすごいですよね。
すごいね。
ベースの存在感というかもう。
いやジャスティン本当すごいね。
ジャスティン本当すごい。
常識を覆したことは間違いないなっていう感じですね。
本当ジャスティンももっとベース界で評価されるべきっていうか、そのベースの概念をだいぶ変えてると思うんですけどね。
だいぶ変えてる。
それこそレッツリーのフリーと並んで働かれていいと。
本当そうですね。
ベースのできる可能性を広げてるというか。
本当そうですね。
いわゆるベースっていうものの概念はもう変えてる人だよね。
そうですね。
ベース版トム・モレロみたいな感じ。
フリーはもっとなんかこうベースっぽいというか。
そうですね。
フリーはなんかやっぱりベース、本来のというかもう。
スラップベースの魅力っていうのがあって。
そういう方法、いわゆるベースならではというか。
ベースならではの可能性を広げてる人だと思うんだけど。
ジャスティンはちょっとベースの概念を壊してるっていうか。
そうですね。
そこにとどまってないっていうか。
もっと拡張してますよね。
音作りとかも含めてなんかもう本当に。
ベースっていうよりはもっとギターとかシンセとか。
12:05
そうですね。
本当アダムと相性いいですよね。
間違いなくいいね。
そのキャラ的な、演奏のキャラ的なところで。
そこのコンビネーションすごいですよね。
出たり引っ込んだりの相性が良いから成り立つというか。
音的にもそうだし見た目的にもそうだよね。
ジャスティンの方がロックっぽく乗ってて。
そうですね。
アダムの方は微動だにしないみたいな。
その辺も一般的なギターとベースのイメージは全然。
逆みたいな。
逆ですもんね。
ジャスティンかっこいいんだよな見た目。
かっこいいですね。
3連を絡めたリフっていうか。
それすごいな。
ダニエンのドラムもそれにぴったり合わせて。
そのフレーズというかリフがどんどんまた混ざっていくというか。
そのフレーズというかリフがどんどんまたこの曲についても拡張が広がっていって、それがやっぱ良いですよね。
なんかすっごいいっぱいいいポイントがありすぎて、
すっごいどう言葉で表現していいかわからないところがいっぱいあるんですよね。
本当に説明が難しいというところ。
メインリフはこう、
すごいウネウネと蠢いてるような感じで、
でも所々でこう、
つくぜつくぜで、でででで、たーみたいな。
たーのときに、たーってこう、
そこの説明すっごい難しいんですけど、
たーのときに。 あーあるよね。
あるよね。
スパーンってなるところ。
スパーンってなる、そこすごい気持ちいい。
うごうごと蠢いていながらも、
要所ではこのユニゾンの力強さというか、
たーつくぜー、ででででで、
ステステスターン、
スターンって言うね、ターンのところが。
わかるわかる。
ライブではあの音ないんだよな。
あー、その辺が結構、
この曲の最後の方に行くにつれて、やっぱもう、ぐるぐる目が回る感じになってきますからね。
15:10
この曲の、ちょっとメロになるとこあるじゃないですか。
あー。
この曲のメロになるとこあるじゃないですか。
この曲のメロになるとこあるじゃないですか。
あー。
すっごいバラードっぽくなるとこ。
そこめちゃめちゃ好きなんですよね。
ででっでーででっでーでー
あれの、楽譜で。
Big wings pose to lovers
I know the PC speed
いやーその辺の盛り上がり方はほんとすごいですねこの曲も
そこまでの流れ含めて
あとこの曲、PVがまたいいんですよね。
気持ち悪い、謎の宇宙人っぽいやつが首をカクカクしながら歩き回るPVっていう。
だいたい気持ち悪い謎のものが出てくるよね。
そうですね。宇宙人みたいな謎の。
ストーリー性、全く意味がよくわからない。
わかんない。全く意味がわかんない。
この曲も久しぶりにPVを見てたら、やっぱりグロいんですけど、なんかちょっと可愛げがあるっていうか面白いですよね。
そうだね。
グロさはあるんだけど、最後の方、後半の方とかで変な小人みたいなのが出てきて、顔に噛みついていっぱいそれがぶら下がってるみたいな。
なんかこれ、なんなんだろう、可愛いなっていう感じの。
ちょっと怒ってるっぽい感じの。
そうそうそう。
18:00
グロ可愛い。
グロ可愛いんですよね。
首カクカクさせながら四つん這いで歩くみたいなシーンとかも。
これなんなんだろうこれって。
絶対子供とか見ちゃいけないんだろうなっていう。
トラウマになりそうな気持ち悪さというか。
そうだね。
なんていうか、得体の知れない不気味さみたいな。
これ不気味ですよね。不気味可愛いみたいな。
初めて見たときは結構怖かったですけど、もう何回も見るともうなんか可愛く見える。
なんか癖になるよね。
癖になりますね。
気持ち悪さがちょっと見たくなっちゃうというか、怖いもの見たさみたいな。
最後にこう、
リフレインするじゃないですか。
で、最後の最後に、
あれがたまらんっすよ。
たまらないっすよね。
いいですね。
スキズンはいいな。
このアルバム、ちゃんと終わり方すごいかっこいいんですよね。
終わり方を含めて文句ないんですよね。
スキズンの終わり方スパッと綺麗に終わる。
スパッと終わるよね、あれは。
スパッと終わる。
その辺の完成度もすごい高いなと思うんですよね。
スキズンは割と1曲で聴きやすい感じはありますね。
そうですね。
グラニッシュを録ったっていうのもその辺、そういうのもあるんですよね。
確かに確かに。
これだけ聴いても聴きやすいっていう。
そうですね。
確かにそうですね。
だしすごい特徴的でも独特でもあるっていう感じですよね。
これと似てる曲ってあるかっていうとないなって感じします。
デュエルだと?
フィアイノキュラムとかのニューマとかちょっと似てるかなって感じはありますけどね。
ベースのコードビートで始まるっていう。
フィアイノキュラムとラタララスは割と共通点を置いてて似てる感じはありますよね。
空気感近いよね。
近いですよね。
なんかちょっとこう、アンサーソング的な感じなのか。
ちょっと歌詞の内容とかも見てないですけど。
なんか繋がりがあるのか。
なんか意識してるのか意識せずそうなってるのかちょっとわかんないですけど。
フィアイノキュラムのディセンディングとかはなんかちょっとグラッジっぽい要素あるなぁと思う。
あるあるある。
ありますよね。
というかあれリフそのまま使ってるでしょ。
なんかすごい似てますよね。
あるある。
デルデデン、デルデデン、デルデデン。
21:02
なんかその辺のこの盛り上がり方とか。
そのデルデデデン。
なんかすごいそういう共通点が2つあるなって感じ。
このアルバムで1曲こう聴きやすいのを聴きたいと言ったらスキズになるんでしょうかね。
まあそうですね。
トゥールっぽくもありっていうところでいくとこれかなっていう感じはありますね。
これも7分あるんだ。長いな。
5分くらいだと思ってた。
まあでも本当にさっきもありましたけどこの曲は結構やっぱ独立した感じをやっぱり感じますよね。
ちょっとどの辺がそれをもたらしているのかがあんまりあれですけど。
確かになんか割とシングル的な立ち位置になってて自然な。
スキズムっていうのはどういう意味なのか、単語の意味がよくわかってない。
宗教的な分裂とか離脱とか。
分裂みたいな感じなんですね。
宗教的な意味でのそういう離脱とか。
PVの最後で2人の宇宙人みたいなやつが合体して1個にくっついてるけど、
それも分離したのがくっついてみたいな。
これもいろいろ全体的によくわかんないけど深いなっていう感じ。
そうですね。
PVはちょっとよくわかんなすぎるな。
深い意味があるのか、ほんとなんか単純な。
これスキズムって、スキズムの意味は分裂とかなんだけど、
歌詞の意味的には、I know that peace is fitっていう逆の意味。
その分離を経て融合に至るじゃないですか、統一に至るみたいな。
割とそっちの意味なんだよね。
そうするとPVで最後合体してるのはその辺が…。
そっちの方が強いのかなっていう感じがします。
ちゃんとそのあたりは一応全くの無意味なものを作ってるわけではなくて。
ある程度そういうメタファーみたいな感じにしつつ。
そんな感じがしますね。
なるほど。
まあこの曲も代表曲ですよね。
そうですね。
グラミー賞、最優秀メタルパフォーマンス賞。
まあ納得のクオリティじゃないでしょうか。
これが5曲目にあるというところなので、
24:03
ここで一回区切ろうと思いますけど、
5曲目スキズムまで話をしてきましたというところで、
また次回に続きます。
次回へ続きます。
24:23

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