#004|テート美術館ターナー展|10月24日開幕|国立西洋美術館|崇高の絵画|見えない世界を描いた9人の女性|ヒルマ・アフ・クリント|文化の日|観覧無料|美術館|11月3日|ART TAIPEI|127ギャラリー
2026-10-25 20:13

#004|テート美術館ターナー展|10月24日開幕|国立西洋美術館|崇高の絵画|見えない世界を描いた9人の女性|ヒルマ・アフ・クリント|文化の日|観覧無料|美術館|11月3日|ART TAIPEI|127ギャラリー

今日のアートニュースを1つのテーマで読み解きます。10月24日に上野で開幕する「ターナー展」(10月24日〜2027年2月21日、80点超と現代美術との対話)、霊的世界との交信から生まれた9人の女性作家のもう一つの美術史、そして11月3日の文化の日に無料で開かれる全国の美術館・博物館。見えないものを描くアートと、誰にでも開かれる美術館について考えます。この番組を作っているチームのアプリ「Moshilin」では、世界中のアート好きと音声ルームで直接話せます。展覧会の感想も、現地の声で聞いてみてください。💌 番組へのメッセージ募集中:感想や取り上げてほしい展覧会を、Spotifyのコメント欄から送ってください■参照サイト美術展ナビ/テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話 - https://artexhibition.jp/exhibitions/20261017-AEJ3021139/朝日新聞/「テート美術館 ターナー展」24日から東京で - https://www.asahi.com/articles/DA3S16570282.htmlTokyo Cheapo/Turner Exhibition at the National Museum of Western Art - https://tokyocheapo.com/events/turner-exhibition-at-the-national-museum-of-western-art/Artful Japan/Tate Museum Turner Exhibition: The Sublime in Painting and Dialogue with Contemporary Art - https://artfuljapan.com/news/article/01M5E24DQ87257DFETSBQJ4Q1F/ARTnews JAPAN/「見えない世界」を描いた9人の女性たち - https://artnewsjapan.com/article/90165美術手帖/文化の日に観覧無料となる美術館・博物館(2026年版) - https://bijutsutecho.com/magazine/insight/33188美術展ナビ/10月21日~24日に始まる美術展・展覧会 - https://artexhibition.jp/topics/news/20261020-AEJ3023855/Tokyo Art Beat/「ART TAIPEI 2026」が10月30日開幕。127ギャラリーが集結 - https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/art-taipei-news-202610台湾ギャラリー協会系/ART TAIPEI 2026: Symbiosis - https://www.tfwsa.or.jp/post/art-taipei-2026-where-art-technology-and-the-city-enter-a-new-symbiosis美術手帖/「ビゲロー 幻のコレクションと近代日本画の夜明け」展が愛知県美術館で開催 - https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/33157/pictures/2朝日新聞/奈良美智の作品世界にひたれる、自然の中の美術館 N's YARD - https://www.asahi.com/and/travel/article/16938880art NIKKEI/アートで地域を動かす「群馬モデル」 山本一太知事に聞く - https://art.nikkei.com/magazine/7411/ELLE/隈研吾が手掛けた、美しいホテル・宿14 - https://www.elle.com/jp/decor/decor-architecture/g74060747/kengo-kuma-hotels-ryokan-2610/美術展ナビ/長谷川 繁 ペイン天狗 - https://artexhibition.jp/exhibitions/20261013-AEJ3018266/美術展ナビ/横山美術館所蔵品 優美なるオールドノリタケ×ノリタケ - https://artexhibition.jp/exhibitions/20261017-AEJ3021205/artscape/笠井誠一展 ―色彩と形態が織りなす造形の世界 - https://artscape.jp/exhibitions/81280/毎日新聞/宇治・うかい絵画コンクール 入賞作が決まる - https://mainichi.jp/articles/20261021/ddl/k26/200/230000c建設通信新聞/建築中長期ビジョン/検討会審議を終了 - https://www.kensetsunews.com/archives/1298774Tokyo Art Beat/武内雄大 「After the Constellations」 - https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Yudai-Takeuchi-After-The-Constellations/kyoto-tsutaya-books/2026-10-31

感想

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MeFM
あのー、秋になると、よくカレンダーとか手帳の空白に
えーと、何月何日、どこそこの美術館へ行く、みたいな予定を書き込むこと、結構ありますよね。
ええ、ありますね。この時期は特にイベントが多いですから。
でも、なんていうか、それって時々、見知らぬ巨大な都市の地下鉄の路線図を、ただボーッと眺めているような感覚になりませんか。
地下鉄の路線図ですか。
はい。あの、駅名とか乗り換えのルートは分かっても、それぞれの街にどんな歴史があって、そもそもなんでその路線がそこを走っているのかっていう、肝心の文脈までは全くわからないっていうか。
あー、なるほど。確かにそうですね。スケジュール帳を予定で埋めていくのは楽しい作業なんですけど、今って情報があまりにも多すぎて、
そうなんですよ。
単なるスタンプラリーみたいになってしまいがちですよね。
特に秋はアートイベントが集中するので、情報の波に飲まれてしまう人は多いんじゃないでしょうか。
だからこそ、この徹底解剖の出番なんです。
今日、リスナーのあなたにお届けするミッションはですね、膨大な展覧会のニュースとかプレスリリースを、ただ綺麗に整理することではありません。
例えば、13世紀の中国の水墨画から、19世紀イギリスの風景画、それから80年代のポラロイド写真、
さらには最新のAIが導入された国際アートフェアまで。
本当にバラバラなラインナップですよね。
本当にバラバラなラインナップですよね。
一見すると全く無関係に見えるこれらの星々をつなぎ合わせてですね、
なぜ今私たちはこれを体験できるのかという、目に見えない巨大な星座を浮かび上がらせることなんです。
点と点がつながることで、カレンダーに書かれた単なる予定が、
壮大な歴史とか現代のシステムが交差する一つの大きな事件に変わる。
そんな深掘りの旅になりそうですね。
よし、ちょっとここから整理していきましょうか。
芸術作品ってそもそもどうやって私たちの目の前にやってくるのかっていう、その物理的な大移動の話から始めたいんです。
面白い切り口ですね。
今、アメリカのシンシナティ美術館から、ゴッホのクサムラとか、モネのベル・イールの願賞、
それにピカソとかモディリアーニといった、もうヨーロッパ美術の超一級品が80点以上も日本にやってきているじゃないですか。
はい、上野の森美術館を皮切りに、富山、名古屋、大阪と巡回していく大規模な展覧会ですね。
これ、なんか不思議だと思いませんか?
なぜそんなスター戦士ばかりを美術館は手放して長期間貸し出しているんでしょう?
普通に考えれば、美術館の顔ともいえる目玉作品をまとめて外に出すなんて、ちょっとリスクが高すぎますからね。
ですよね。なんか裏があるんじゃないかって、かんぐっちゃいますよ。
いや、実はこれ、何か壮大なキュレーションの意図があるというよりも、極めて物理的で現実的な理由があるんです。
現実的な理由ですか?
シンシナティ美術館の、アルムスウィングという主要な改修工事を行っているんですよ。
03:03
工事中なんですね。
そうなんです。展示スペースを15%拡張するための本当に大きな工事でして、その間どうしても作品を移動させなければならない事情があったんです。
ちょっと待ってください。それってつまり、自宅を大規模リフォームするから、一番お気に入りの高級家具を埃まみれの倉庫に押し込んでおくのはもったいないと。
だったら、いっそ世界一周のビップツアーに送り出してしまおうっていう、そういうことですか?
まさにその感覚なんですよ。現代の美術館っていうのは、美術品をただ保存するだけじゃなくて、インフラ改修というピンチをチャンスに変えて、グローバルに動かすことで新たな価値とか資金を生み出すんです。
これは現代の美術館が持っている非常にダイナミックなエコシステムの一部なんですよね。
なるほどな。インフラ改修っていう、ある意味すごく現代的な理由で名画が海を渡っているわけだ。
そういうことです。
でも、その作品が生き延びて移動するっていう文脈で言うと、時を同じくして東京国立博物館で展示されているある国宝の話につながっていきませんか?
大特寺の特別展に出ている作品ですね。
大特寺本鳥無双の前縁という、海藻700年記念の特別展なんですけど、
13世紀、中国の南宗から現時代にかけて活躍した河宗博記による国宝、観音ザルツルのことですね。東洋美術の最高傑作とも称される水墨画です。
いや、13世紀の紙の作品画ですよ。今も日本でピカピカの国宝として残っているって、これ冷静に考えるとちょっと異常な生存率じゃないですか。
いや、本当に奇跡的ですよね。博記が生きた13世紀の中国っていうのは、南宗から元へと王朝が交代するすさまじい戦乱と動乱の時代だったんですよ。
じゃあ、普通に考えたら燃えちゃってますよね。
そうなんです。もしこの作品がそのまま中国大陸に留まっていたら、戦火や混乱の中で消失していた可能性が極めて高いんです。
じゃあ、どうやって生き延びたんですか。
当時、日中の全州寺院の間にはすごく活発なネットワークがありまして、僧侶たちの往来とともに海を渡って日本という新たな環境へ避難するような形になったんです。
なるほど、お坊さんたちと一緒に。
そして、日本にやってきたこの作品の価値をいち早く見出して、熱狂的に収集したのが足利義光をはじめとする時の権力者たちだったんですよ。
ということは、新品美術館のゴッホは空調設備とか現代の保険、グローバルな輸送網という現代のエコシステムによって海を渡った。
まさに。
一方で、墨紀の水墨画は13世紀の戦乱から逃れるための宗教的ネットワークと時の権力者の庇護という当時のエコシステムによって海を渡ったわけだ。
そういうことなんです。
芸術作品が数百年という軸を超えて生き延びるためには、ただ美しいだけでは不十分なんですよ。
06:02
それを安全に輸送して保管して、時代ごとの価値を認めて保護するという強固なシステムが絶対に不可欠なんです。
確かにそうですね。
私たちが今週末にフラット美術館に行って歴史的傑作を楽しめるのは、そのシステムが何百年も機能し続けているおかげなんですよね。
いやー面白い。
作品そのものの力だけじゃなくて、それを運ぶ箱とか船の歴史を見ているような気分になりますね。
本当にそうですね。背景にあるシステムを知ると見方が大きく変わるはずです。
さて作品がどうやって物理的に私たちの目の前にたどり着いたかがわかったところで、次はそれを私たちが今どう受け取るのかっていう話をしましょうか。
解釈や見方の部分ですね。
ここで私がどうしても触れたいのが、国立西洋美術館で開催されている邸都美術館ターナー展なんです。
JMWターナーですね。
2025年に生誕250年を迎えるイギリス美術史における最大の巨匠の一人です。
光とか大気、あと荒れ狂う海を劇的に描き出して、後の印象派にも多大な影響を与えたって言われてますよね。
今回もイギリスの邸都美術館から80点以上の作品が来ています。
ル・コルビュジエが設計した素晴らしい空間でターナーが見られるなんて最高だと思っていくじゃないですか。
普通はそう期待しますよね。
でもこの展覧会、ただターナーの絵を年代順に並べて、綺麗な風景がですね、で終わらせてくれないんですよ。
と言いますと?
19世紀の美しい夕日とか海の絵を見てうっとりしているすぐ横にですね、突然オラファー・エリアソンの気候変動をテーマにした現代アートとかが現れるんです。
しかもオトリスグループっていう21世紀の旧神的な映像作品集団が作った脱植民地化とか資本主義を通列に批判するような作品まで並んでるんですよ。
かなり意欲的な展示構成になっていますね。
これって結局どういうことなんですかね。
正直私はクラシックな風景画に癒されに来たのに、なんで急に現代のグローバル資本主義への警告を見せられているのってちょっと頭が混乱してしまって。
驚かれますよね。
なぜあえてこんな摩擦を起こすようなキュレーションにしているんでしょうか。
いや、その摩擦とか戸惑いこそがですね、まさにこの展覧会が狙っている革新部分なんですよ。
革新ですか?
この展示全体を貫く大きなテーマとして、崇高、英語で言うとザ・サブライムという概念があるんです。
それってただ美しいっていうのとは違うんですか?
はい。美学における崇高というのは単なる心地よい美しさではなくて、人間の理解を超えた巨大なものとか圧倒的なものに対する恐れや驚きのことなんです。
恐れ、なんか怖い感覚ですか?
そうですね。例えば、嵐の海とかそびえ立つアルプスの絶壁なんかを前にして、人間なんてちっぽけで無力だなぁとゾクッとする感覚、あれです。
ターナーはまさにその大自然の崇高を描いた画家として知られています。
09:03
確かに彼の描く海は飲み込まれそうでちょっと怖いです。
でもそれがなんで現代アートの資本主義批判とか気候変動と結びつくんですか?
ここで非常に興味深いのはですね、ターナーが生きた時代背景なんですよ。
彼は18世紀末から19世紀、まさにイギリスの産業革命の真っ只中を生きたんです。
産業革命、工場とか蒸気機関の時代ですね?
その通りです。
彼の風景画をよく見てみると、ただの自然ではなくて、蒸気船とか列車の煙、あるいは工場群など、人間が自然に手を加え始めた初期の環境変化が国名に記録されているんです。
気づきました。
つまり、あの絵に描かれている煙はただのノスタルジックな風景じゃなくて、現代まで続く気候変動の始まりの煙だったってことですか?
まさにそういうことです。
かつての数光は、アルプスの山々のような人間の手に負えない大自然を指していました。
しかし、現代の私たちが直面している数光、つまり人間の手に負えないほど巨大化してしまったシステムとは何か。
それは気候変動であり、グローバル資本主義ですよね。
ちょっと鳥肌が立ちました。
ターナーの絵は一切変わっていないのに、気候変動をテーマにした現代アートと並べられることで風景画の意味が180度ひっくり返ってしまうんですね。
はい。過去の遺物だと思っていた風景画が、現代の私たちへの強烈な警告として生々しく蘇ってくるんです。
これが現代のキュレーションの凄みか。
作品をどの文脈に置いて隣に何を配置するかで引き出されるメッセージが完全に変わっちゃう。
そうなんです。美術展というのは単なる作品の陳列ではなくて、現代社会に対するメッセージの提示でもあるんですよね。
やられたな。
ちなみに、このターナー展に行くリスナーのあなたに、すごく実用的で現代のシステムを賢く使うアドバイスをしておきますね。
何でしょうか。
前売り券を買っておくと、当日券より200円安くなる上に入場の行列をスマートに回避できます。
この時間を買うシステムは絶対に使った方がいいですよ。
確かに、現代の巨大なシステムに飲み込まれないためのささやかですが有効な防衛策ですね。
さて、圧倒的な大自然とか気候変動といった巨大なスケールの話から一転して、今度は個人の極めて親密なスケールへと視点を移したいと思います。
はい、ガラッと変わりますね。
この秋、渋谷のギャラリー祭では音楽家の坂本隆一さんが1980年代に撮影した写真展、フォト隆一坂本が開催されています。
坂本さんが音楽活動の傍らで日常的に残していた写真作品ですね。
主にポラロイドカメラで撮影されているのが特徴です。
そうなんです。ポラロイドってアンディ・ウォーホルなんかも愛用していましたが、一枚一枚の色彩とか質感が違って偶然性がすごく強いメディアですよね。
12:02
はい、現像されるまでどうなるかわからない面白さがあります。
この展示に並んでいるのは坂本さんが日常の中でふと見つけた光の断片とか何気ない風景ばかりなんです。
ターナーが描いた巨大な嵐とは対極にあるような本当に静かで、素敵で、儚い個人の記憶の記録なんですよね。
巨大なシステムには回収しきれないような個人の内面とかささやかな息遣いを感じる作品ですね。
ここからが本当に面白いところなんですけど、こうした極めて個人的で儚いアートが存在する一方で、それを支えて世界中に流通させるためのシステムっていうのは今ものすごいスピードで巨大化してテクノロジー化して
いるじゃないですか。
アートを取り巻くインフラの進化ですね。
今回ソースにある2つの巨大なアートフェアの動きを見ると、それがすごくよくわかるんです。
アジア太平洋地域を代表するアートタイペイ2026と、京都で開催されるアートコラボレーション京都、通称ACKですね。
まずアートタイペイなんですが、127ものギャラリーが参加する巨大なフェアで、今年のテーマがシンビオーシス強制なんです。
強制ですか。
そして驚くことに、鑑賞者のモバイル端末からアクセスできるAIガイドを初めて大々的に導入しているんですよ。
AIガイド、つまり鑑賞者の言語に合わせて膨大な参加ギャラリーとか作品の情報を整理して、その人の興味に合わせたオススメのルートをAIがナビゲートしてくれるわけですね。
そうなんです。情報型の時代ならではのアプローチですよね。
まさに現代のシステムを活用した鑑賞体験ですね。
さらに日本国内に目を向けると、国立京都国際会館で開催されるACKが非常に興味深い動きをしていまして、
このフェア、今年で5年連続となる補税資格、ボンデッドステータスを取得しているんです。
補税資格、これはアートフェアにおいて非常に重要なポイントですね。
専門家として、この補税資格がアート界にどれだけインパクトがある仕組みなのか、ちょっと説明してもらえますか。
これをもう少し大きな視点に結びつけて考えてみるとですね、通常海外から高額なアート作品を日本に持ち込んで展示とか販売をしようとすると、
持ち込んだ時点で高額な関税や消費税、今の日本だと10%がかかってしまうんです。
ちょっと待ってください。売れた時じゃなくて持ち込んだ時点でですか?
そうなんです。まだ売れてもいないのに税金を払う必要がある。もし売れなかった場合、ギャラリーは大きな損害をこむるわけです。
つまり1億円の絵を持ってきたら、まだ買い手もついていないのに1千万円を税金として納めなきゃいけないってことですよね。
それが長年海外のギャラリーが日本市場に参入する大きな壁になっていたんですよ。
そりゃあリスクが高すぎて日本に持ってこなくなりますよね。
そうなんです。しかし関税法が改正されまして、このACKの会場のような指定された補税地域内であれば、税金を留保したまま海外作品を展示したり販売したりできるようになったんです。
15:05
行ってみれば会場全体がアートの自由貿易特区になるようなものです。
これによって海外のトップギャラリーがノーリスクで日本のフェアに参加できるようになって、アートのグローバルな流通が劇的に加速したんです。
なるほど。
坂本隆一さんがポラロイドで切り取ったような極めて個人的で繊細な光がアートの源泉だとしたら、
それを世界中の人に届けるための器がアートタイペイのAIテクノロジーであり、ACKの国の税制、つまり補税資格なんですね。
はい、まさにその通りです。
一見すると相反するアナログな魂と巨大なシステム、これらが共生しているからこそ現代のアートシーンは成り立っているんだなと。
AIとか経済のシステムっていうのはアートの純粋性を汚す敵ではないんです。
木器の水木画を戦乱から守った13世紀のネットワークと同じように、現代の繊細なアートを先の未来へ、
そしてより遠くの世界へと運ぶための、いわば現代版のインフラなんですよ。
すべてが繋がってきましたね。本当に面白い。
カレンダーの予定が少し違って見えてきたんじゃないですか。
はい。ただ最後にリスナーのあなたへどうしても伝えておかなければならない残酷な事実があるんです。
展覧会のタイムリミットですね。
はい。何百年も守られてきた国宝も、最新のAIを駆使したアートフェアも、
私たちが同じ空間で体験できる期間っていうのはごくわずか数週間しかありません。
本当に儚いですよね。
例えば、東京アサブダイヒルズの漫画日本昔話展、京都の宇野アキロ展、
そして富山の村形志工と奈良とも秋展などは、まさにこの週末10月25日に閉幕してしまうんです。
美術館とかフェアの会場というのは、世界中のあらゆる場所から特定の文脈を持った作品たちが一瞬だけ集まって、
そしてまた散っていく交差点のようなものですからね。
はい。
その瞬間を逃してしまえば、二度と同じ組み合わせで見ることはできません。
カレンダーの予定って、どうしてもいつか行こうと先延ばしにしがちじゃないですか。
でも、展覧会というタイムマシンの扉が開いている時間は本当に短いです。
だからこそ、今日この深掘りの旅を聞いているあなたには、ぜひ今週末、実際の空間に足を運んでほしいんです。
画面越しではない圧倒的なスケール感とか、ポラロイドの小さなかすれをご自身の目で体験してきてください。
物理的な空間で作品と対峙する体験というのは、どれだけテクノロジーが進化しても大体不可能な絶対的な価値を持ち続けていますからね。
さて、今回の徹底解剖もそろそろ終点です。振り返ってみるとすごかったですね。
18:01
本当にいろいろなところを巡りました。
13世紀の戦乱を生き延びた木系の水木画の奇跡から始まって、インフラ改修という現実的な理由で世界を巡るシンシナティ美術館の傑作たち。
そして産業革命の煙を現代の気候変動の警告として読み換えさせるターナーテンの恐るべきキュレーション。
あの転換はスリリングでしたね。
さらには坂本隆一さんの親密なポラロイド写真とAIや補正制度といった巨大システムが共存する現代のアートフェアの最前線まで一気に駆け抜けました。
最初はバラバラに見えた作品やイベントがアートがどう生き残りどう解釈され、どんなシステムに乗って私たちのもとへ届くのかという一つの壮大な物語として繋がりましたね。
そして最後にリスナーのあなたへ一つ考えてみてほしい問いがあるんです。
何でしょうか。
ターナーが19世紀に描いた煙が200年後の現代アーティストによって気候変動の警告として解釈されたり、末期の水墨画が足利義政の権威の象徴として愛されたりしたようにですよ。
今日お話しした坂本隆一さんの何気ない日常のポラロイド写真とか、AIガイドに導かれてみたアートタイペイの現代アート作品たちは、さらに200年後の未来の人々には一体どう解釈されるんでしょうか。
なるほど。物理的な作品そのものは変わらなくても、見る時代とか置かれる文脈、そして社会のシステムが変われば、そこから引き出される意味は全く違ったものになりますからね。
そうなんです。
アートは決して固定されたものではなく、常に変化し続ける生き物なんですよね。
だからこそ面白いんです。次にあなたが美術館の扉を開けるとき、ただ綺麗だなぁと通り過ぎるのではなくて、ぜひこう考えながら作品の前に立ってみてください。100年後、200年後の未来の人たちはこの作品をどう
見るだろうかって。
視点が変わりますね。
その問い一つで、あなたの週末の予定は最高にスリリングな時間旅行に変わるはずです。それではまた次回の深掘りの旅でお会いしましょう。
20:13

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