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【朗読】灰皿・最終話
2026-05-06 05:46

【朗読】灰皿・最終話

【GW特別企画🍀配信者自己満足的朗読配信8days】

🌷最終回🌷

『ちょっとくらい間違えても噛んでも詰まっても、私が楽しいからぶっちぎっちゃう的朗読』配信
*編集の関係でお聴き苦しい点あります、ごめんなさい💦

諸事情(著作権の関係)により、スタエフURL限定公開になります。
配信当日は全公開、翌日からURL限定になります。
聴き逃がしたらURLを問い合わせてね✨

4/29㈬〜5/6㈬の全8回
毎日朝〜配信。

ちょっと奇抜でちょっと笑えて。
でも最後にちょっとだけ
心がじ~んとあたたかくなってくれたらいいな。
そんなお話です。

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サマリー

語り手は、亡くなった夫への愛と、彼が遺した秘密の封筒について語ります。夫の灰皿を隠し、その秘密から目を背けていた臆病な自分を省みます。偶然出会った板崎さんと秘密を共有し、夫への愛を語り続ける中で、ついに封筒を開ける決意を固めます。

夫への愛と秘密
彼は、私に何を言いたかったのだろう。 ぼんやり見ると、机の上に、板崎さんの本が影を落としていました。
こんなにひどい題の本を、私は見たことがありません。 でもそれは、好きな人のためだけに書いたものでした。
決して声に出せないものだけれど、それはなんだか可愛らしいラブレターのようにも、切実な訴えのようにも見えてくるものだから、不思議でした。
秋文さんがそう言ったら、 彼女は確か、私にそう聞きました。
夫を、私たちの生活を怪我された気がして、私は大声を出しましたが、
私は、あの人を本当に愛していたのだと、深底思いました。
夫の見えないところから、秘密から、目をそらして、気づかないふりをしていた。
でも、愛していたんです。 心の底から、本当に愛していたのです。
好きな人のためなら、何だってしようという板崎さんの気持ちは、私だってよくわかっていたはずなのに、
ああ、ずいぶんと臆病だったわ、そう思いました。 その時、奥の部屋から、コツンと音がしたような気がしました。
ドキリとしました。 見ると、夫の家がこちらを向いて、笑いかけていました。
優しいシワを残して、右上がりの口で、私に笑いかけていました。
あなたは、どんな秘密を持っていたのですか? いいえ、私はわかっているのです。
あの紛らしの封筒の中に、それは入っている。
もし、板崎さんの言うように、小説が誰か一人のために書いたものだったのならば、
私のためだけに書いてくれたものが、一作でもあるだろうか。
彼の秘密を聞こうとしなかった私、
彼の灰皿を引き出しの奥深くにしまい込んでしまった、臆病な私のために。
そう思うと怖くて、 だから私はあの封筒を開けることができずにいたのです。
規則違反のような気がするから、なんて嘘でした。
私はただただ怖くて、それを読むことができなかった。
彼の秘密を知ることが、彼が私のことを本当はどう思っていたのかを知るのが、
私たち二人の暮らしを、美しい穏やかな思い出のままにとっておくことにしようと、
私はあの封筒を決して開けなかったのです。
そして、私たちの思い出に唯一暗い影を残したあの灰皿を、
引き出しの奥深くにしまい込んだのです。
板崎さんとの出会いと決意
「かまたさん?」
板崎さんが不思議そうに私を見ています。
彼女の手にはあの灰皿が握られていました。
私が封印しようとしていた、ちくりと胸の痛む過去が、その手にありました。
不思議でした。
彼女の手にあれば、何だって甘い洋館のように、
それを欲し、受け入れられるもののように見えるのです。
きっとそれは、恋人のそれを食べてしまったという彼女の、
ずいぶんと大それた愛情のせいかもしれません。
その灰皿はね。
私は話し始めました。
さっきまでは曖昧な気持ちだったことですが、
今では彼女がかけない話をしてくれたのは、
きっと私だけだと、なぜか確信していました。
私たちは奇妙な縁で出会い、自分たちの秘密を分かち合うまでになっている。
その人生の不思議に驚かずには折れませんでした。
私の話は長くなりそうです。
大きな目をくるくると見開いて、
板崎さんは私の話に聞き入っています。
もしかしたらこのこと、小説に書かれるかもしれないわ、
なんて思いながら。
それでも私は、私がどれだけあの人のことを、
秋文さんのことを愛していたかを話し続けました。
私はお話をしながら、
思いがけない友人ができたことを嬉しく思いながら、
そして今夜は、きっとあの封筒を開けようと、
そう誓っていました。
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