稽古会での再会と講義
みなさん、こんばんは。
本当にね、サボり気味というか、サボってる方の方が長いというか、もう恥ずかしい限りですけれどもね。
もう風の巻きね、風の巻き、風の巻きなんですけれどもね。
この本で言いましたら、162の途中から171で終わりなんですけれどもね。
さっさと読んで、ちょうだい!みたいに怒られそうですけれどもね。
あのね、実は先週末の土曜日にね、80歳の八段藩師が私どもの方に来られまして、御指導を下さったんですね。
なんとなんと、私が40年前に習ったことのある先生でして。
80歳におなりなんですよね。
その先生が短い講義をして下さって、その後我々が審査と同じようなね、模擬審査をしまして、
地元の八段の先生方に採点していただくというふうな、模擬審査講習会だったんですけれどもね。
すごかったのは、その講義の中ではね、その講義とか模擬審査の批評の中ではね、
当日どうしなければいけないというお話ばっかりだったんですよ。
私としては、それを実現するために日頃どういうふうな稽古をしたらいいのかというところを聞きたかったんですけれどもね。
それは一切なかったんです。
それで、やっぱりなんとかちょっと残念な気持ちで、最後の残り稽古というのに残ったんですね。
驚異的な素振りの目撃
もう帰ろうかな、どうしようかなとか思いながら。
そうしましたらね、八段の先生がずらっと入ってこられて、
中央にその大阪の八段橋の先生が入られましてね、防具をセッティングして、
竹刀も出されて、直後から素振りを始められたんですよ。
もうすっごい素振りだったんですよ。
もうすっごい素振り。
若い子の素振りでもあんな素振りを見たことないというふうな素振りで、
どう違うか説明してって言われても説明できないですね。
でも完璧に全く別物なんですよ。
ザーッと鳥肌が立っちゃいましてね。
私は最高尾の一番端っこで先生のその素振りを拝見してたのに、
そこの私の位置までヒュンヒュンヒュンという音が聞こえてくるんですよ。
80歳ですよ。
それでその後ね、皆さん成立して礼をして面をつけて並ぶんですけれども、
私は一番最高尾に並びまして、一番に面をつけて一番端っこの先生に書かれるように、
中央のその先生は八段審査受験の人たちが先にドッと行きますのでね、
一番端っこの批評をくださった先生のところに飛んでいったら二番の席につけたんですよ。
その先生の稽古が終わって、もういいかなと思って中央の八段の先生のところに立ってたんですね。
そうしましたらね、私のすぐ後方で防具をつけずに連盟の会長がご見学されてたんですね。
ご挨拶して、私はもうあとは見学でもいいかなと思って、
その先生のまた稽古もね、八段っておじいちゃんですよ、はっきり言いまして。
遠間からの面なんかね、バーンと両足ね、飛んでるんですよ。
で、近間の小手でもね、左足から飛び込んでるんですね。
大阪にいらした時はもちろん大阪府県のレギュラー選手でしたが、
そのナンバーワンじゃなかった、いつもなんかナンバー2、ナンバー3の位置だったので、
どちらかと言えばナンバーワン、ナンバー2の先生方に私たちは目がキラキラキラキラだったんですね。
その先生にはあまり注目をせずに育ったんですよね。
で、80歳になって今の稽古を拝見したら、全然他の先生と違うんです。
大阪の先生との比較はできなかったんですけど、我が県の先生方の素振りとは全く別物でしたね。
それで県の連盟の会長とね、もうね、連盟の会長が最後になったらね、笑いが止まらない。
もうね、目頭を押さえてね、笑ってらっしゃるんですよ。
もうね、誰がかかっていっても最後の一本勝負は全部一本勝利なんですよ。
師匠との対話と稽古の秘密
育ちで勝利みたいな、もうね。
で、先生に、先生、その先生の素振りをご覧になりましたかってお伺いしたんですね。
見た見たって言ってね、すごかったっておっしゃったんですよ。
ですよねーって申し上げて、私は皆さんが礼が終わった後でね、飛んでいったんですよね。
本当にもう40年ぶりぐらいに直接お会いするので、そこら辺諸々のご挨拶を差し上げて、それで先生、素晴らしい素振りでしたって申し上げたら、
いやいや、あれは本物の素振りではない。
本物の素振りっていうのはね、って言って、ほんと説明してあげたかったなぁ、時間がないよなぁ、とか言っておっしゃるんですね。
8段受験前から合格後までの10年間、毎日ね、ここだけのお話なんですけれどもね、1500本、毎日。
土曜も日曜も月曜も火曜も水曜も、毎日10年間なさったらしいんですよ。
1500本って聞いて私耳を塞いじゃったんですね。
先生、1500ですか、私あの隅から、隅に立ってたんですけど、ヒュンヒュン、ヒュンヒュンいう音がね、聞こえてきましたって申し上げたら、
今日はね、実はね、ほんとはね、立ち会いのね、話、批評なんかね、せずにね、素振りの話もしたかったんだよって。
でもね、7段等に合格して8段受けようという人たちはね、みんなプライドあるやろう、
そんな人にね、素振りはね、とか言って、聞いてくれへんやろうと思って、っておっしゃったんですけどね。
もうね、私そこでね、そのね、素振りを教えていただく約束を取り付けてこなかったんですよ。
もうね、時間も先生もね、もう帰らなければいけないし、あまり長く引き止めても、
ね、私ごときがですよ。
そう思って、先生、いつかそのお話をお伺いしたいですって言って、下がったんですけれども、
経験からの学びと今後の抱負
まあ帰ってきてね、2、3日ね、興奮さめやらぬまま、もう鳥肌、思い出しただけでも鳥肌プツプツみたいな、
そんな2、3日を過ごしまして、
で、私は剣道仲間の一人にね、その時やったことを伝えたんですよ。
連盟の会長と電話がつながっている友達にね、会長にこのことをお伝えしてほしいって。
そしたら、分かりましたって言ってね、取り付いてくれて。
もうその、言ったその友人もびっくりしてましたね。
その場にいなかったのでね。
その、公衆館にも来てなかったのでね、びっくりしてました。
で、まあそういうことがあって、
私の中でね、なんか基準っていうかね、ボーダーラインがね、一気にね、上がっちゃったんですよ。
ここまでしなければいけないんだわっていう。
もっともっと低くてもいいって思ってたんですけれどもね。
ちょっと甘いわって。
ある程度リミッター外さなあかんのにちゃうかしらって思いましたね。
なんかこんなお話ししてたらね、風の薪の原文ね、読まなければいけないんですけど、12分も切ってしまいましたので、
明日、風の薪第3章、他流短き太刀を持ち得ることから読みますので、ごめんなさい。
もうね、だから私ね、その先生にね、お伺いしたんですよ。
先生、素振りができてないのに、その上に何を積み上げても無駄っていうことですよねって申し上げたら、
その通りだっておっしゃって。
もうね、今日はその話をしたかったんだけどね、っていうので別れたんですが、
その会話を一部始終聞いていた、その先生の防具をしまう係の男の子がね、
その子もびっくりした顔で、その先生の一言一言を伺ってましたが、
その場にいられた私とその男の子は非常にラッキーだったと思いますね。
びっくりしたときは本当にね、本人に聞きに行くべきですね。
まあそういうことがございました。
あの、ゴリの書、明日読みます。
皆様、ではごきげんよう。