佐島さん、テニス詳しいですか?
あー、小中で5年ぐらいやってたけど、詳しいとは言えないですね。
あ、でも結構5年もやってたんですね。
うーん、でも知識はない。ほんまやることが楽しかったからやってただけ。
あ、そういうことね。
はい。
じゃあ今日は、本当のテニスというやつを教えてやります。
うわー。
佐島とにわのマンガ760
忙しい社会人2人が色んなマンガの魅力をワイワイ語るマンガ760をお送りするのは、佐島とにわです。
聞くと新しいマンガを読みたくなる。持っているマンガを読み返したくなる。そんなトークをお届けしたいと思います。
本日のコーナーは、今日の持ち込みです。
このコーナーでは、佐島とにわのどちらかが選んだマンガ1作品について語っていきます。
語りたいポイントのために軽くネタバレはしてしまいますので、ネタバレ一切困るって人は、マンガを読んでからお聞きください。
テニスマンガベイビーステップの話をするってことですね。
そりゃそうでしょ。
あー。いやなんかさ、醤油と一緒やで今の。
そんな感じ悪くなかったでしょ。
醤油と一緒。
って言ったら醤油の話するじゃないですか。
いや分かんない。取って?なんかも知らんし。今から醤油の話しますね?なのかもしらんし。
行くぞ。ここちょっとエコーかけてほしいんですけど。
テニス歴10年くらいのやつが本当のテニスを教えてやんよ。
10年ポッチで分かった気になってるってことですか?これは。
聞きなさい。順番に話していきますから。
このベイビーステップですね。作者の勝木光先生が元々テニス経験者でありまして。
で、その上すごい丁寧な取材に基づいて書かれてるんですよね。作品としては。
なんで、作中で結構いろんなトレーニング理論とか、あとはテニスの技術、あとはメンタルの話とかも結構出てくるんですよ。
はいはいはい。
で、まぁそんだけすごい丁寧に書かれてるんで、テニス関係者からの評判もすごい良かったってお聞きするんですよね。
で、なんかそれこの作品の話したいなと思ったんですけど。
ただなんか単純に技術の話とか、なんか理論の話してもちょっとやっぱり小難しい話になるし、面白くないかなと思ったんで。
はい。
まぁこのね、僕高校からテニスを始めまして、10年ぐらいテニスをやってるわけなんですが。
はいはいはい。僕小学生からね。
いや、小学生から5年間ぐらいでしょ。
5年間ぐらい。
僕高校からもう10年ぐらいやってるわけなんですよ。
まぁ長坂早坂っていうとこあるよね。
まぁその話もちょっと出てきますんで。
小学校からの5年ってめちゃくちゃすごい時間やからね。
まぁいい、分かった。それも出てくるからね。出てくるからね。
はいはいはい。
まぁそれぐらいテニスをやってるんですけれども。
なるほどなるほど。
まぁあの経験者の目線からですね、僕がここやなって思ったポイントを今日は。
おーいいっすね。
これすごい本当のテニスやなみたいな。
本当のテニス。え、それって何かの作品を揶揄して言ってます?
知ってません知ってません。
燃えるよ?
出た。普段僕が言うやつやテニスの。
知らないよ?
いやいや。もちろんね、言っときますけどテニプリも大好きですし。
まぁでもテニプリはやっぱファンタジーテニスなんで。
そうですね。僕ちなみにテニプリの影響でテニス始めた。
どんずばやからね。
なるほどね。
そう。
僕はね、テニス始めたきっかけは以前紹介したことあるんですけど見上げてごらんっていう漫画です。
ただ一番読んだって言える漫画ですね。テニスにおいてはこのベイビーステップが。
あーそうなんですね。
ていうか大学時代に読んだ漫画で一番読んでたと思います。
へーいいじゃない。
めちゃくちゃ読んでたんですよ。なんでちょっと読んでた僕がここだなっていうポイントを今日はお伝えしたいなと。
はいはいはい。
ただテニス詳しくなくても大丈夫です。
あー別にニアさんが知識マウントを取る回ではないということですね。
いやまぁ僕その経験者というかね知ってることがあるからそれをお伝えもするんですが。
さっき態度的に教えてやんよみたいな感じだったから。
なんかちょっと言ってみたくなっちゃったそれは。
勢いでね。
勢いでね。
今は反省している。勢いで言ったことを。
ちょっとしてます。
よかったです。
少し。
でここまで話してきましたけれどもこのベイビーステップの内容って
えーとね、小学校の時から成績ずっとオールA。
ほいで貴重面で真面目なAちゃんって子が主人公なんですよね。
そこってかかってるんですか?
どういうこと?
俺はAちゃんだから絶対Aを取らないといけないんだっていうこと?
いや逆で名前は本名というかフルネームは丸尾A一郎なんですよね。
もちろんそこからAちゃんも来てるんですけどやっぱりオールAをずっと取ってるから多分周りからそれもかけてAちゃんと呼ばれるようになったということですね。
あーなるほどね。でもいいっすね。0点やったら0点で丸ちゃんって呼ばれるってことですもんね。
あんまり0点の方いじったんなよ。
それはさ、別にそりゃあ100点のやついじられてんねんから0点のやついじられていいじゃん。
いい方は褒められてるやん。良くない方は褒められてないから。
周りの雰囲気によるね。
それはね。でまぁAちゃんが主人公なんですけど、高校進学を機にですね軽い気持ちで近所のテニススクールに通い始めるんですよ。
でまあ例えばサーブがめちゃくちゃ強いですみたいなキャラってサーブしかやることないって言ったら失礼なんですけど。
まあまあそこそこに全力をかける。
そうそうポイントを取るやったらサーブが一番多いみたいな。
でもそうじゃなくてAちゃんは変化を使いこなせるっていう主人公だからこその相手と試合しながらどうやったらポイントを取れるのかっていうのをめっちゃ模索するんですよね。
相手はこのパターンが得意だからここはこっちに避けてコントロールしてこうやって勝負するんだみたいなのをめっちゃ試行錯誤するんですよ。
なんかあれですねすごい簡単に言うとバックで打つのその利き手と反対側で打つのなんか苦手な人とかまぁ初心者やとおったりするかそっち側狙うみたいな。
すごくざっくり言うとね。
めっちゃ簡単なところで言うとそういう感じってことですね。
そうそうそうそうでその必殺パターンに到達するプロセスがすごいおもろいわけですね。
確かになんか相手のことよく見てないとそういうのってわかんないですもんね。
そうそうそうそうどっちかって言うと自分のやりたいことを押し付けるっていうよりも相手のやりたくないことをやらせるっていうのが。
あーいいっすねそういうやっぱなんかちょっとひねくれたやつの方が面白いんだよなスポーツ漫画って。
Aちゃんはひねくれてはないのよ。
あそやなんかレッドブルーみたいな感じではないんですね。
レッドブルーって言ったらパってわかるんかなあの総合格闘技の漫画ね。
MMA漫画みたいななんかこの人腰を痛めてるから腰痛むやつやろうみたいなっていう感じではないんですよ。
ひねくれたネガティブキャラではないんですよ。
なるほどなるほど性格の悪さがプレイに出てるわけではないんですよ。
ではなくて勝つために。
よかったっていうか別にどっちもいいんだけど。
それとは違います。
Aちゃんは違うんですねAちゃんは違うんですね。
で結構ねその必殺パターンっていう話って割と実際のテニスでも僕そうやなと思ってて。
テニスってねもちろん実際のプレイでは必殺技はないわけですよもちろんね。
ただなんかこの展開になるとこっちの選手がポイントほとんど取るなみたいなの実際やっぱあるわけですよ。
へーなるほど。
例えばあの僕左利きなんで右利きの人と対戦するとバックとフォアが反転するわけじゃないですか。
僕が左利きのフォアですごい右利きの人をバック側に外に追い出したりするとめっちゃ有利になるんですよね。
実際でもそうでプロの試合とか見ててもよく見てるとあこのパターンやみたいなのがね見えてきたりするんですよ。
なるほどね。
そこがすごい実際のに近いしあのこの漫画読んでからテニス見るだけでもめっちゃ楽しくなるんですよね。
はいはいはい。
またこのパターンやみたいな。
確かになんかそのボール打たれてから走りに行ける距離って限られてますもんね。
そうそうそうそう。
あのコート狭いといえど。
だからなんかここまで来たらもうこっち打たれたら終わりやんみたいな。
そうそうもちろんあります。
確かに試合とか見てるともう無理じゃんみたいな時あるもんね。
自分がねやっぱ実際試合してる感じでもなんかそういう必殺パターンを見つける作業感みたいなのもあるかなと思うんですよね。
こうしたらポイント取れやすいわみたいな。
何て言ったらいいやろうなゲームで例えると頑張ってハメ技見つけて見つけたら後はひたすらハメるだけみたいな。
はいはいはい。
みたいなところやっぱ必殺パターンとしてあるなと思ってて。
でそこに至るまでのプロセスがやっぱAちゃんのなんか葛藤がね描かれてるんで。
結構なんかその心理描写が多いみたいなイメージなんですかね。
うんうん心理描写そうねAちゃんの頭で考えてることとか。
あーそうそうなんか分析とか。
そうね。
こういったらいいんじゃないかみたいな仮説立てとかが結構中心っていう感じなのかな。
そうなんですよ。
でそれが割とリアルのテニスでにわさんがやってることに結構近いかも。
そうですねかなり近しいものがあると思うんですよね。
ちなみにAちゃんのノートをめっちゃ書きます。
データテニスってこと?
データテニスといえばデータテニスなんですけど。
ちょっとさじまさんが言ってるデータテニスとは若干違う気がするんですよ。
ちょっと違う?
特定の人が浮かんでるからね。
そうそうそれ言うたらそうやね。
でもAちゃんも確かに自分のラリーした軌跡とかを全部書いてるんですよ試合中。
試合中にね。
試合中にもやってるんですよ。練習中にももちろんノート書くんですけど。
実際ねそこまでは突き詰めないですけどプロセス的にはリアルのテニスにほとんど近しいんだろうなっていうのはやっぱ思いますね。
いやでも確かに何でもそうですけど積み重ねやもんね。
そうそう基本はね。
ただなんとなく積み重ねるより一個一個こうやったんやなって思いながら積み重ねる方が強いから貴重面なAちゃんいいっすね。
そう向いてるのかもしれないですね。
なんかいろいろ向いてる気がするな。
いろいろね。
スポーツってテニス以外にも。
それはねその真面目さっていうのはすごくいいとこですよね。
なるほど。
っていうのが最初のポイントでして、次のポイント行きましてここはねぜひ何というかお伝えしたいというか理解してもらいたいなと思って持ってきたんですけど
左利きプレイヤーとの対戦ですね。
作中であらやひろしっていうキャラクターが出てくるんですけどAちゃんと同い年かな。
へー。
他のトップ選手もね結構小さい頃はサッカーやってたり他のスポーツをすごいいっぱいやってたみたいなのがあるんですよね。
だからその経験がないっていうのはちょっとAちゃんに反映されてるんちゃうかなと一つ思うところあるんですよ。
あーAちゃんは別に他のスポーツをやってたわけではないんや。
なんかね球技大会とか体育とかはやってるけど、それ以外はなんか勉強メインなのかなっていう感じなんですよね。
なるほどね。
っていうことで他のスポーツのその経験が足りてないというのが一つ。
でもう一個はそう三島さんがさっき言ってたようにテニスのジュニアからの経験ってめっちゃでかいと思うんですよ。
これは練習時間じゃなくていわゆる運動学とかでよく言われるねその子供の発達タイミングみたいな。
で小さい頃にやってるとそういう神経とかの発達がすごい高くなってなんて言うんでしょうね僕の感覚で言うと僕高校からテニス始めたんで
ジュニアからやってるやつとこうやるとなんかねもう言ったら悪いけどセンスみたいなものの違いめっちゃ感じるんですよね。
あーなんか語学とかで言うと14歳ぐらいまでが言語習得のなんかそのLINEみたいな話聞きますけど
14歳ぐらいまでやったらネイティブとして言語を習得できるけどその後はもう第二言語としてしか習得できないみたいな感じやけど
でも確かになんかその感覚テニスでもわかるかもなんかそのジュニアからやってたやつなんかラケットの馴染み方が違うっていうか
なんかネイティブやなって感じがする ネイティブやなそれは今言えるやつでしょ
テニスネイティブやなって思う今思うと そうなのよ
うん確かに僕の時はねあの中学から始めた人たちとかもおるこの中学の部活に入ったりとかしてたけど
その時まだ14前後ぐらいやけどまだやっぱそのめちゃくちゃ綺麗にラケット扱えるのってやっぱそのジュニアからやってたやつやから
なんかその感覚はすごいいろんなところで言えるかもしれないですね
なんかねその例えば大学生の頃とか大人になってからもちろんめっちゃ練習はできるし上手くはなるんですけど
なんか彼らが持ってるセンスの領域に到達するのは正直かなり難しいなっていうのがやっぱ実感としてあって
なんかセンスっていうかほんまになんかその習得度合いみたいな感じなんでしょうね
それがAちゃんとしてはそういう経験がないのでやっぱ高校から始めてめっちゃ練習してるけれども
そういう部分はないからやっぱ苦戦するわけですね
なるほど、そうかテニスじゃなくても何かしらスポーツをやってたら