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こんばんは、9月の18日、金曜日です。 時刻は8時を大きく回りまして、21時25分に収録しております。
はい、ではですね、今回は第6回目ですね。 いつも聞いてくれてありがとうございます。
そして、コメントもとってもとっても嬉しいです。 さて、今回は、ガンダムのシリーズ時系列に沿って振り返る
第6回をやっていきたいとおもいます。 今回の作品は、機動戦士ガンダムThe Originの
⑦ですね。 誕生、赤い彗星
ついに、赤い彗星のシャアという異名がね、生まれる回になっております。
前回の激突ルーム回戦では、一年戦争が始まり ジオン軍によるコロニー落としが実行されました。
その命令を拒んだランバ・ラル、戦争を復讐の機会に変えていくシャア、 そして、何も望んでいないのに戦火に巻き込まれていくセーラー。
それぞれの立場から、命令の中で自分の良心を守れるか、ということを考えてきました。 今回はいよいよ
ルーム回戦の決着です。 圧倒的な戦力を持つ地球連邦軍を相手に、赤いザクで戦場を駆け抜ける
シャア。 この戦いによって、シャア・アズナムルは赤い彗星と呼ばれる
英雄になります。でも、英雄とは一体何なんでしょうか。 多くの人を救った人なのか、
大きな困難を乗り越えた人なのか、それとも戦場で多くの敵を倒した人なのか。 今回は、戦争が作る英雄について考えていきたいと思っています。
まずは、簡単なあらすじをお話しします。
時は、宇宙世紀0079
1月23日でございます。
サイドファイブ。 ルームの空域でジオン航空軍と地球連邦軍の大規模な戦いが始まります。
兵力では地球連邦軍が圧倒的に有利です。 戦艦の数で正面から戦えば、ジオン軍は
ジオン軍に勝ち目はありませんでした。 そこでジオン軍は新兵器であるモビルスーツを中心に編成した
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特別強襲代替を投入します。
その中に、赤いザク2に乗るシャア・アズナブーがいました。
シャアはモビルスーツの機動力を生かして、連邦軍艦隊へ接近。
次々と攻撃を仕掛け、わずか一度の戦いで 敵艦5隻を占めます。
それまでの宇宙戦争では、巨大な戦艦同士が遠距離から打ち合うことが常識でした。
しかし小さく素早いモビルスーツが 艦隊の懐へ飛び込み、戦艦を次々と沈めていく。
この戦いによって戦争の形そのものが変わります。 さらに
ガイア、オルティガ、マッシュの黒い三連星が 地球連邦宇宙軍の旗艦アナンキンを攻撃。
連邦軍を率いていたレビル将軍は脱出しますが、 ジオン軍の捕虜になってしまいます。
ルーム戦はジオン軍の大勝利に終わりました。 圧倒的に不利だと思われていたジオンが、モビルスーツという新しい力によって 巨大な地球連邦軍を破ったのです。
中でも大きな戦果をあげたシャアは、 中尉から少佐へ昇進します。
赤いモビルスーツで戦場を駆け抜ける姿から、 赤い彗星という異名で呼ばれるようになりました。
キャスバルレム・ダイ君という少年はエドワーマスになり、 他の人の名前を奪ってシャア・アズナブルとなりました。
そしてついにジオンの英雄、赤い彗星のシャアが誕生します。
一方ルーム回戦で勝利したからといって、 ジオンに長い戦争を続ける余裕があるわけではありません。
もともとの国力では地球連邦の方がはるかに上です。 短期決戦で勝負を決めなければ、時間が経つほどジオンが不利になっていきます。
戦争の継続を望まないデギン・コウオーは、 捕虜となってレビル将軍に和平の可能性を持ちかけます。
しかしその裏では、戦争を続けたい人たちの思惑が動いていました。 レビル将軍はジオンから脱出し、地球連邦軍の拠点ルナツーへ帰還します。
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そしてジオンには長期戦を続けるだけの 余力がないと訴え、
徹底抗戦を呼びかけます。 これとなった連邦軍の将軍が帰還した。
しかも圧倒的に強く見えたジオンの内情は決して 常識ではない。
バーン! 決して
一枚岩というか、
強いものではないと。 その印によって敗北に傾いていた地球連邦軍側の空気が変わっていきます。
地球の南極で進められていた交渉は、和平を結ぶ場ではなく、 戦争のルールを決める場合と変わっていきます。
こうして一年戦争を煽ることなく続いていきます。
地球連邦軍はジオンのモビルスーツに対抗するV作戦を進めます。 その計画の中で開発されたのが、後にアムロ・レイが乗ることになるガンダムです。
サイド7で暮らすアムロは、 父のティム・レイとティム・レイが関わっている新兵器の秘密を探ろうとします。
そしてシャアには地球連邦軍のV作戦を探り、 破壊する任務が与えられます。
完成したガンダムを受け取るため、ホワイトベースはサイド7へ。 その後を追うようにシャアも動き始めます。
こうして物語は初代機動戦士ガンダムへの始まりへと繋がっていきます。
ここまでが誕生、赤い彗星の大まかな物語です。 今回まず考えたいのは、シャアが赤い彗星と呼ばれるようになったことです。
シャアがルーム回線で見せた能力は本物です。 モビルスーツという、まだ実戦での使い方が確立されていない新しい兵器に乗り込み、
新しい兵器を乗りこなし、圧倒的な数の敵艦隊に向かっていく。
恐怖を感じていなかったとは思えません。 一つの判断を間違えれば自分が撃墜される状況です。
その中で冷静に敵の動きを読み、機体の能力を最大限に引き出す。 シャアが優れたパイロットであることは間違いありません。
勇気もあるし、判断力もある。 行動力も抜群です。人を引きつける力もあります。
だからこそ、英雄として語られるだけのものをシャアは確かに持っています。
ただ、ここで立ち止まって考えたいんです。 シャアが挙げた戦果は、
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敵艦5艦を沈めたことです。 ジオン側から見ればこれは大きな功績です。
圧倒的に振り立った戦況を変え、自分たちを勝利へ導いた英雄。 でも、その沈められた艦に乗っていた地球連邦軍の兵士から見れば、
シャアは仲間の命を奪った恐ろしい敵です。 同じ人間が見る側によって英雄にもない脅威にもなる。
戦争が作る英雄には、いつもこの2つの顔があります。 スポーツであれば敵と戦っても、試合が終わればお互いに剣刀を称えられるかもしれません。
でも、戦争における戦果は、相手の命や生活を奪うことによって生まれます。 何隻沈めた?
何機撃墜した? 何人倒した?
数字が増えるほど味方からは称賛されるし、 称賛されますが、敵からは
本当に偉大な凄い恐怖を与えられてしまいますね。 しかし、この数字の向こうには一人一人の人生があります。
帰りを待っていた家族がいるかもしれません。 本当は戦いたくなかった人もいたかもしれません。
命令に従いそこに居ただけの人もいたでしょう。 けれど、英雄を語る物語の中では倒された側の皮は見えなくなります。
赤いザクが戦場を駆け抜ける姿は確かにかっこいい。 でも、やっぱりかっこいい。
もうめちゃくちゃかっこいいですね。 本当に赤い彗星も本当に魅力的ですね。
僕もやっぱりかっこいいと思います。 本当にファーストガンダムを見た時は、
やっぱりシャアってかっけえなぁと思ってました。 でもその格好良さだけを見ていると、戦争の痛みが隠れてしまうんじゃないでしょうか。
ここがガンダムという作品の面白さであり、怖さでもあるんだと僕は思います。 シャアの活躍に心が躍る。
でも同時にその活躍に乗って命を失った人がいることにも気づかされる。 かっこいいと感じる気持ちを無理に否定する必要はないと思うんです。
ただ、そのかっこよさが何の上に成り立っているのかは忘れてはいけないと思います。 そしてシャア自身によって赤い彗星というのは復讐へ近づくための力になります。
シャアの本当の目的はジオンのために英雄になることではありません。 父ジオン・ズムダイ君を死に追いやり、
自分と妹の人生を壊したザブ家への復讐であることです。
そのためジオン軍へ入り、ザブ家の人間へ近づく。 戦場で活躍すれば階級が上がる。
階級が上がればより大きな権限を持ちザブ家へ近づくことができる。 つまりシャアにとって英雄になることは目的ではなく復讐のための手段であります。
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けれど、周りの人たちはそんなシャアの本心は知りません。 ジオンの兵士たちは彼を希望として見ているでしょう。
自分たちよりはるかに大きな 地球連邦軍を打ち破った若き英雄。
赤いモビルスーツに乗り、誰よりも早く戦場を駆ける存在。 人々はそこに自分たちが信じたい物語を重ねます。
赤い彗星がいれば勝てる。あの人についていけば大丈夫だ。 ジオンは正しいから英雄が現れたのだ。
英雄はその人の実像だけで生まれるものではありません。 その人を必要とする時代や希望を求める人々によって作られていきます。
そして、国や軍にとって英雄はとても都合の良い存在です。 戦争によって多くの犠牲が出る。
暮らしは苦しくなり家族を失った人もいる。 そんな中で悲惨な現実だけを見せ続ければ
人々は戦争に疑問を持ち始めます。 だからこそ英雄の物語が必要になります。
圧倒的な敵を倒した祖国王のために勇敢に戦った この人がいる限り自分たちは負けない。
一人の英雄へ注目を集めることで、 その後ろにある無数の犠牲が見えにくくなることも事実です。
戦争そのものが正しいのかではなく、次は英雄がどんな活躍をするのかという話へ変わっていくんですね。
もちろんこの作品の中でシャアがどのように宣伝されたのか、 その全てが細かく描かれているわけではありません。
ただ赤い彗星という強い呼び名がシャア本人を超えて一つの象徴になっていくことは確かです。
シャア・アズナブルという一人の人間よりも赤い彗星という英雄の方が大きくなっていく。
そこには少し怖いものを感じています。 人は一度英雄という役割を与えられると弱さを見せにくくなります。
怖いと言えないし、迷っているとは言えない。 もう戦いたくないとも言えません。
周りが期待する英雄を延期しなければならなくなる。 シャアの場合はその役割を自分の目的のために利用しています。
けれど同時に赤い彗星という仮面からますます下りなくなっていったようにも見えるんですね。
もともとシャアという名前さえ自分の本当の名前ではありません。 キャスバルという自分を隠しエドバウとなり、さらにシャアとなる。
そして今度は赤い彗星という新しい名前を与えられる。 名前を変えるたびに力を手に入れていくけど、本当の自分からはどんどん遠ざかっていきます。
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キャスバルは一体どこに行ってしまったんでしょうか。 妹のアルテーシアを大切に思っていた少年。
母に会いたいと願っていた少年。 父を失い故郷を追われた少年。
その心は消えていないはずです。 でも赤い彗星という強い光の中ではその少年の姿は見えなくなっていっています。
英雄になることはその人が強くなることだけではありません。 周りから求められる姿に自分自身が飲み込まれていくことでもあるかもしれません。
そして、今回シャアとは別の形で大きな影響力を持つのがレビル将軍です。
ルーム海戦で滅ぼされたレビルはジオンから脱出し、戦争の継続を訴えます。 このその言葉によって敗北しかけていた地球連邦軍は再び立ち上がり、ジオンから見ればレビルは和平の可能性を壊した人物です。
地球連邦から見れば絶望の中から帰還し、人々へ戦う意志を取り戻させた人物です。 ここにも立場によって評価が変わります。
もしこのまま和平が成立していたら、戦争は早く終わっていたかもしれません。 その一方でジオンに有利な条件を受け入れることになった可能性もあります。
戦い続ければさらに多くの人が亡くなります。 しかし戦わずに受け入れれば力による支配を認めることになるかもしれません。
どちらが正しかったのか簡単には答えは出ません。 ただ一つ言えるのは、
指導者の言葉一つで数えきれない人の運命が変わるということです。 レビルの演説によって地球連邦は希望を取り戻しました。
同時に終わるかもしれなかったような戦争が続いていきます。 希望を与える言葉が人を再び戦場へ向かわせることもある。
言葉の力にはいつも責任が伴います。 勇気を与えたのだから正しい、戦争を続けたのだから間違っている。
そのどちらかだけで片付けることはできません。 戦争の中では正しさが一つではなくなります。
それぞれが自分たちの正義を語り、その正義を証明するために戦う。 そして多くの敵を倒した人が英雄になる。
だからこそ戦争が作る英雄をそのまま信じてしまうのは危険なんだと思います。
何をした人なのか、誰が英雄と呼んでいるのか、 その活躍によって誰が救われ誰が傷ついたのか、
華やかな物語の外側まで見なければその人の本当の姿はわかりません。 これは戦争だけの話ではないと思います。自分たちの身近な場所でも目立つ成果を出した人が評価されます。
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数字を伸ばした人、大きな企画を成功させた人、 たくさんの人を集めた人、もちろんその成果は素晴らしいものです。
でもその人一人だけで成し遂げられたとは限りません。 見えないところで準備した人、失敗を支えた人、場所を整えた人、
表に出なくても黙々と役割を果たした人、 英雄だけを見ているとその周りの人たちの力は見えなくなります。
反対に失敗した時は一人の人への責任を背負わせてしまうこともあります。 誰か一人を英雄にしたり悪者にしたりすると物語はわかりやすくなります。
でも現実はそんなに単純ではありません。 ルーム回戦でジオンが勝利したのもシャア一人の力ではありません。
ボビルスーツを開発した人がいたり、整備をした人もいる。 作戦を考えた人、共に出撃した兵士、そしてその将来のために命を失った人もいる。
赤い彗星という眩しい存在の後ろに名前を残さなかった大勢の人がいます。
本当に大切なものは英雄を作らないことではなく、 英雄だけで物語を終わらせないことだと思います。
その人の素晴らしさを認めながら、周りにいた人たちも見る。 華やかな成果を称えながら、その裏側にいる犠牲にも目を向ける。
かっこいいものをかっこいいと思い感じながら、それによって見えなくなるものを忘れない。 その両方を持つことが大切なんではないでしょうか。
戦争はね、
本当に
いろんな人の思いが 交差して
起こってしまうものです。 このガンダムオリジン、一年戦争が始まる物語を
ずっと僕はアニメでしか見てませんけども、見ていると 続けたい人、辞めたい人
いろんな 人間関係があり
裏切り、いろんな
思い、この中ではやっぱりシャアですね。 キャスバルの思い、少年時代
いろんなものを失って、大人が
どんどんね、大人に小さい子供がね、命を奪われるような、命を狙われるっていうね。
逃げて逃げて、 それでも追ってくる。
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そうなった時にやっぱり復讐、 その自分に能力があると
気づいたキャスバルはね、 やっぱり復讐というものに取り憑かれてね。
そういう復讐の道に 進んでいってしまいます。
オリジンを見る前の普通のガンダムを見ているとね、
シャア・アズナブルというガンというか、 最初は少佐で出てきたかな。
赤い彗星のシャアはかっこよくてね、と思ったんですけども、 このオリジンを見るとね、やっぱり悲しいなっていう。
この戦争の中でザ・ヴィケへの 復讐を果たしに行くっていうね。
その中で、ララとかアムロとか、 セイラさんもね、アルテッシャンも、
地球連邦軍の運命なのか何なのかに乗り、 その時代の中でいろいろ
錯誤していくっていう物語ですけども。
そんな話もね、また続きもしていきたいと思います。 今回はですね、
機動戦士ガンダムオリジンの6、赤い彗星ですね。
誕生、赤い彗星から戦争がつくる英雄という テーマでお話ししました。
シャアはね、ルーム回戦で大きな成果をあげ、 赤い彗星と呼ばれる英雄になったと。
その努力も勇気も本物だと思います。 でもその英雄は戦争の中で生まれました。
彼の成果は誰かの死によって数えられたものです。
そして英雄という名前はシャアを復讐へ近づけると同時に、 本当の自分からさらに遠ざかっています。
英雄は光です。 暗い時代の中で人々の希望を与えることがあります。
でも力が強すぎるほどその後ろには濃い影ができます。
だから英雄を見上げる時はその足元にある影も 一緒に見なければならないと思います。
誕生赤い彗星者、赤い彗星というタイトルは 華やかな英雄の誕生を描いた言葉です。
でも同時にキャスバルという一人の少年が さらに遠くへ行ってしまった瞬間を表す言葉でもあるように感じます。
これで機動戦士ガンダムThe Originの全6作を振り返ってきました。
まだ物語はここで終わっていません。
ホワイトベースはガンダムを受け取るためにサイド7へ向かいます。
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シャアもまた地球連邦軍の部位作戦を探るための動きを始めます。
そしてサイド7にはまだ戦争を知らない少年、アムロレイがいます。
次回からは劇場版、機動戦士ガンダム3部作へ入っていきます。
偶然ガンダムに乗り込んだ少年がなぜ戦争を続けなければならなかったのか。
守るための戦い、戦うことと戦うことを強いられていくこと。
その間で揺れるアムロの姿から逃げることは本当に悪いことなのかということを考えていきたいと思います。
今日も最後まで聞いてくれてありがとうございました。
それではまたね、次回のガンダムのシリーズでお会いしましょう。
それでは今日のお相手もまこにぃでした。
それでは皆さんお幸せに。またね。
今日もありがとう。