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第28回 お父さんがいないぼくの作文を読んで
2026-08-03 09:20

第28回 お父さんがいないぼくの作文を読んで

第28回 2022年10月8日放送

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00:09
皆さま、こんにちは。少し前になります。 こんなお話を伺いました。
ご紹介をさせていただきます。 小学校の時、ぼくはいじめられていた。
無視されたり、たたかれたり。 死にたいとは思わなかったけれど、
学校に行くのはとてもつらかった。 いじめをするのは一部のクラスメイトだったけれど、
ほかの子は自分もいじめられるので、 怖くて誰も助けてくれなかった。
ある日、授業で、 自分のお父さんのことについて作文を書く授業があった。
先生は、何でもいいんだよ。遊びに行ったこととか、 お父さんの仕事のこととかでいいと言った。
ぼくは、なかなか書くことができなかった。 クラスの子らは、みんな楽しそうに書いている中、
ぼく一人、教室の中で一人ぼっちだった。 結果から言うと、作文は書いた。
書いたが、自分のお父さんというテーマとは違うことを書いた。 あとで先生に怒られるかも。
またこれがきっかけで、いじめられるのかなと、 子供心にも不安だった。
でもそれしか書けなかった。 作文は授業の終わりと同時に集められ、
先生は、じゃあ来週発表会をしますと言った。 先生はそのまま教室を後にした。
その後は、頭を叩かれていじめられている普段のぼくがいた。
じゃあ今日は発表会をしてもらいます。 先生が選んだ中から、順に書いた本人に読んでもらいます。
と先生は言った。
ぼくのお父さんは、ぼくのパパはよくおならをします。
クラスの子たちの面白い文章にみんな笑ったり、 お父さんの仕事に驚いていました。
でもぼくは全然聞いていなかった。
ただひたすら、ぼくの作文は選ばれませんように。
ただただ祈って下を向いているだけだった。
03:02
発表会は順調に進み、あと10分で授業が終わるところまで来ていた。
ぼくは少し安心していたのだが、その期待は無駄だった。
じゃあ最後に〇〇くんに読んでもらいます。
頭の中は真っ白だった。
あの先生、ぼくはお父さんのことを書いていないです。
クラスの中から非難の声があがった。
もうどこにも逃げられなかった。
静かにしなさい。
突然の大声に教室は静まり返った。
先生はどうしても読んでもらいたいの。
だからみんなも聞いてください。
さ、読んでください。
ぼくのお父さんはいません。
幼稚園の時に車に跳ねられて死んだからです。
だからお父さんのこともあまり覚えていないです。
写真があるので見ましたが覚えていないです。
だからお母さんとおばあちゃんのことを書きます。
お母さんは昼間仕事に行って
お父さんの代わりに働いています。
朝は早くから夜遅くまでいつも働いています。
いつも疲れたと言っていますが
甘えお菓子やたい焼きを買ってくれるので
とても大好きです。
おばあちゃんは元気で通学路の途中まで
いつも一緒に歩いて来てくれます。
ご飯はみんなおばあちゃんが作ってくれて
とても美味しいです。
お母さんは働いているので
父兄参加の時はおばあちゃんが来てくれます。
みんなおめえのお母ちゃんババだと
言ってくるので恥ずかしかったけれど
でもとても優しいおばあちゃんです。
だからお父さんがいなくても
僕はあまり寂しくありません。
お母さんおばあちゃんがいてくれるからです。
お母さんはお父さんがいなくてごめんねと
言ったりするので
早く僕が大人になって仕事をして
うちの家族のお父さん代わりになって
お母さんおばあちゃんの生活を
楽にしてあげたいと思います。
06:00
だからおばあちゃんには
長生きしてねといつも言って
お母さんにはいつも肩を揉んであげています。
二人とも泣いたりするので少し困るけれど
そんなお母さんとおばあちゃんが
僕は大好きです。
一気に僕はしゃべった。
先生には死んだお父さんのことを書けばいいのにと
言われると思っていたし
クラスの子たちからは
お前お父さんがいないのか
もしかして捨て子だったんじゃねえか
とまたいじめられるのかなと思ったりしていた。
顔をあげることもできなかった僕は
救いを求めるように先生の顔を見た。
先生は立ったまま泣いていた。
僕が初めて好きになった初恋の子は
机にうずくまって泣いていた。
でも僕にはなぜ
みんなが泣いているのかわからずにいた。
お父さんがいないから仕方なく書いたのに
〇〇くん
はい
先生は〇〇くんの心が
わからないダメな先生でした。
ごめんなさい
世の中には親御さんのいない子もいるのにね
そういう子たちのことも頭になくて
お父さんのことを書いてたなんて
あなたのことも知らなかったとはいえ
本当にごめんなさい
先生は顔を覆ったまま泣き崩れていた。
この日からなぜかいじめられなくなった。
以上ありがとうございます。
認識の違いからいじめは起こります。
いじめている側が
それはいじめであると認識していないからです。
そのいじめは犯罪であると認識する必要性を
強く感じていただきたいです。
言葉の大切さという
いい言葉は人生を変えるという詩がありました。
ご紹介します。
一つの言葉で喧嘩をして
一つの言葉で仲直り
一つの言葉で傷ついて
一つの言葉で幸せに
言う人は鈍感で聞く人は敏感なもの
言葉は傷つける武器にもなります。
言葉は心の鏡です。
一つ一つの言葉を大切に
09:04
ありがとうございます。
そうですね、どうせかけるなら
相手が元気になれる言葉をかけたいですね。
ありがとうございます。
09:20

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