1. 地名が出てくる歌について
  2. 配信142@青山:イメージだけ..
2024-10-18 05:04

配信142@青山:イメージだけで語られる地名の妙

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憧れの女性と東京を描く【君は東京/ゆす】から、地名が持つイメージについて話。

【番組紹介】
・日本のどこかの都市を描いた歌とともに、都市や地域について語らう配信。
・国内で唯一無二のご当地ソング専門メディア。
・府中コミュニティFM(ラジオフチューズ)で放映中のラジオ番組「ご当地ソング捜索隊」のバックナンバーも、時々お届けします。
・ラジオ放送は、毎月第4土曜日 ~絶賛放送中。

【パーソナリティ】
◆ワタンド
本配信のメインパーソナリティ、都市と音楽を愛するご当地ソングコレクター。多摩地域で暮らす都市系コンサルタント。
◆しゃり
ラジオ放送のパーソナリティ。ご当地ソングは素人。オーストラリア在住のエンジニアで主にリモート参加。

【Twitter】
https://twitter.com/RRwatandia
【BLOG】
https://sublife.hatenablog.com/
【note】
https://note.com/localsong

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お盤です。この配信は、日本のどこかの都市を描いた歌と、その歌が描く地域についての話をしていきます。
お相手はMCは担当です。よろしくお願いします。
今回紹介する曲は、ゆずの君は東京という曲です。
この歌はタイトルにも東京が入ってますね。
タイトルの通り、東京暮らしの女性を描いた曲です。
と言っても、女性視点というよりは、女性に憧れる男の人の視点で描かれます。
高校出てからは最初に吉祥寺でワンルーム暮らしを始める。
その後、その女性は青山でバイトしたりして、彼氏なんかもできたりして、
すごい華やかだなぁと憧れがもっと遠くに行っちゃったなぁみたいな感じで見てて、
ところから一点、なんかちょっと良からぬ奴らとつるんでしまったのか、
薬に手を出しちゃったのかなぁみたいなところも描かれる歌になってます。
古き良きゆずのフォークサウンドみたいなのもあって、僕すごい好きな曲です。
この歌ではそんな感じで、いくつか地名が出てくる歌なんですけども、
描かれ方が面白いんですよね。
憧れの女性を追いながら地名が出てくるので、憧れを強化する意味で地名が使われてるなって思うんだよね。
一人暮らしすごいねーっていうだけじゃなくて、
え、吉祥寺で一人暮らしなの?あの住みたい町ランキング1位の?
という感じで吉祥寺が出てくるんだよね。
カフェバイトもすごいねーっていうところだけじゃなくて、
え、あの青山のオーシャンティの町代表青山で働いてるの?
という感じで青山が使われるんですよ。
ちょっとこの使われ方がうまく表現できるかわかんないんだけど、
ブランド的に使われてるんだよね。
実体がないとは言わないけれども、
このイメージがいい、そのイメージが素晴らしいという風な感じで地名が使われてるんだよね。
吉祥寺も便利な場所ですよ。商業施設もいっぱいあるしね。
いくつか路線も乗り入れてるし、使いやすい町だと思うけれども、
吉祥寺って良さそうだよねっていう風なぐらいの感じで歌では出てくるんだよね。
青山なんかもそうだよね。便利な場所だし、緑も都会性もあるしいいとこなんだけども、
違うと言うと、すごそうな青山で?みたいな感じで描かれるんだよね。
この巨像とは言わないけれども、
実体のないもの、なんとなく良さそうだよねっていう風なイメージを
ブランドと呼ぶこともあるかなと思うんだけども、
地名は同じように、なんとなく良さそうなものとして
バフを持つことができるんだなという風に歌を聴いてては思いますね。
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それに価値を感じる人たちもたくさんいるわけだよね。
吉祥寺って良さそうだよね。僕も住んでみたかったんだよね、なんとなく。
歌ったりね。青山で働いてみて!みたいなことを思う人は多いから、
やっぱりそれが武器になることもあると思うんだよ。
元は青山もなんでそうなったかというと、
やっぱり大学があってとか、それゆえおしゃれな街ができてとか、
緑豊かだから過ごしやすいよねとか、
いろいろ実際に便利なものが重なった結果、地価が上がって、
そこに出られるお店は最新鋭のお店ばかりになって、
結果としておしゃれというイメージがいろんなものの積み重ねでできあがっているんだけど、
今となっては過程は知らなくて、青山ってなんとなく良さそうで、
おしゃれな場所じゃーん!みたいなところの上積みだけで語られちゃうことがある。
そしてこういう歌の中でもそういったエッセンスとして使われるというのは、
地名の妙だなというふうに思いますね。
青山という形で出てくる歌もたくさんあるんだけども、
青山じゃなければいけない、青山だからこそのストーリーというものがある一方で、
なんとなくの青山というふうなところだけで描かれる使い方もあるっていうので、
地名はちょっとイメージの世界もありつつ、
めちゃめちゃ土着的で実技的なところもありつつ、奥が深いなというところが感じられます。
そんなわけで、この歌ではあまり場所の良さ、青山のあの場所かなとかいうよりは、
なんとなく青山という響きから出てくる青山のカフェ感、
なんとなく吉祥寺暮らしってことから描かれる吉祥寺暮らし感、
そんなところも含めて楽しんでもらえればと思います。
ゆずは…ん?ゆず…間違えちゃった。
ゆずで、君は東京。
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