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089.【自然発生説】”白鳥の首フラスコ”が証明した「生命は生命からしか生まれない」『ルイ・パスツール05』
2026-08-24 38:15

089.【自然発生説】”白鳥の首フラスコ”が証明した「生命は生命からしか生まれない」『ルイ・パスツール05』

ラセミ酸の合成成功で有頂天になったパスツール。妻マリーが父親宛に「ルイはニュートンやガリレオ並みの実験をしている」と誇らしげに書き送るほどでしたが、次に彼が没頭したのは、なんとも奇妙な実験でした。「宇宙の力を人工的にひっくり返せば、植物は左利きの分子を作るはずだ」と信じ、逆回りの太陽光を模した鏡装置や巨大電磁石、回転装置まで動員する”オカルトすれすれ”の挑戦。結果はまさかの全滅でした。

しかし迷走の後、31歳という異例の若さでリール理学部の初代学部長に大抜擢されたパスツールは、地元の酒造業者から届いたSOSをきっかけに人生を変える転機を迎えます。「お酒が酸っぱくなる」という謎の異常を顕微鏡で調べたところ、正常なタンクと腐ったタンクとで”住人”がまったく違うことを発見。この発見が「発酵は生き物の仕業だ」という科学史に残る大発見へとつながり、化学者だったパスツールは”微生物学の父”へと進化します。

パリへの栄転後も苦難は続き、劣悪な屋根裏部屋を自腹で改装しての研究、有機化学の大御所リービッヒとの激しい論争。そして1859年、研究の渦中で最愛の長女ジャンヌを感染症で亡くすという最大の悲劇に見舞われます。この深い悲しみが、パスツールをより一層”見えない敵”への執念へと駆り立てていきました。

そんな中、パスツールが挑んだのが2000年以上信じられてきた大迷信「生命は無生物から勝手に生まれる(自然発生説)」との対決でした。彼が作り出した天才的な実験装置が、白鳥の首のようにS字に曲がった”白鳥の首フラスコ”。空気は通すのに菌だけは入れないというこの発明が下した判定は?そして決着したはずの論争が、その後15年にもわたって蒸し返されることになった意外な顛末にも迫ります。

【今回のハイライト】
・鏡仕掛けで太陽の動きを逆転させ、磁石や回転装置で分子の”利き手”を変えようとした大迷走
・31歳、異例の若さで大学の初代学部長に大抜擢
・顕微鏡が暴いた「お酒が酸っぱくなる」謎の正体
・化学者から”微生物学の父”へ――発酵論文で科学界に宣戦布告
・研究の渦中で襲った最愛の娘を失う悲劇
・”白鳥の首フラスコ”が証明した衝撃の結末
・決着したはずの論争が15年蒸し返された意外な顛末

 

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サマリー

ルイ・パスツールは、ラセミ酸の合成に成功し、妻マリーが「ニュートンやガリレオ並み」と誇るほどの偉業を達成しました。しかし、次に彼は「宇宙の力」が生命の分子の片側性に関係しているのではないかと考え、鏡や電磁石、回転装置を用いた奇妙な実験に没頭しますが、失敗に終わります。その後、31歳でリール理学部の初代学部長に抜擢されたパスツールは、地元の醸造業者の依頼を受け、顕微鏡で発酵タンクを調査。正常なタンクには酵母が、異常なタンクには乳酸菌が繁殖していることを発見し、「発酵は生き物の仕業」という大発見へとつながり、「微生物学の父」と呼ばれるようになります。 パリへの栄転後、劣悪な環境での研究や大御所リービッヒとの論争、そして最愛の長女ジャンヌを感染症で亡くす悲劇に見舞われながらも、パスツールは2000年以上信じられてきた「自然発生説」に挑みます。天才的な実験装置「白鳥の首フラスコ」を用いて、空気は通すが菌は通さないという画期的な実験を行い、「生命は生命からしか生まれない」ことを証明しました。しかし、この論争はその後15年以上にわたり、熱に強い細菌(芽胞菌)の存在や、間欠殺菌法の発見などにより、度々蒸し返されることになります。

パスツールの奇妙な実験と新たな発見
生命科学の冒険者
ようこそ、生命科学の冒険者へ。
プレゼンターのあきです。
アシスタントのとみーです。
この番組では、生命科学における画期的なブレイクスルーを成し遂げた偉大な研究者たちの人生と、その背後にあるドラマをお届けします。
はい、前回はですね、激動のフランス史ですね、あとルイの2個目のですね、科学的な大発見ですね、
朱関さんのD体をL体へですね、光学衣製体の左手側を右手側、あ、右手側を左手側なのかな?
ちょっとどっちがどっちかわかんないですけども、絵と構図を変えることに人工的に成功したということをご紹介させていただきました。
この大発見をですね、若くして成し遂げたルイはですね、勲章をもらってですね、あの、右丁手になります。
で、えーと、またですね、妻のですね、マリーもですね、大喜びでして、ルイのですね、お父さんにあてて、
ルイはニュートンやガリレオ並みの実験をしているところですよ、というふうに誇らしげに語っています。
まあ、夫婦して結構右丁手になったということですね。
まあ、当然かなとも思いますね。
うん、世紀の大発見みたいな。
二つ立て続けにやってますからね。
勲章ももらってね。
はい、というところで、次ですね、彼が取り組むテーマっていうのがですね、ちょっとオカルトチックなものになります。
っていうのがですね、彼の疑問としてはですね、そもそもなぜ自然界には、自然界の生き物はですね、
左手側もしくは右手側みたいなですね、片側だけの分子しか作らないんだろうということに疑問を持ちます。
でですね、パスツールは仮説を立てるんですね。
地球の時期とか太陽が東から西へ動くこと、地球の時点といった宇宙全体の偏った力ですね。
このせいで生き物は片側の分子しか作らないんじゃないだろうかというふうに考えます。
そしてその宇宙の力をですね、人工的に左右ひっくり返してやれば植物は逆側の有機物を作るんじゃないかなというふうに考えたわけですね。
そこでパスツールはですね、どういったことをするかというと、まずですね、部屋の中に太陽を追跡するような鏡を作りまして、
それでですね、部屋の中では太陽が西から東へ動いているように光が変わっていくというですね、鏡像の部屋を作るんですね。
この逆回りの太陽の光を当てながら植物を育てたら、その植物の中で通常だったら右手のものしか作らない植物が左手の有機物を作るんじゃないかなというふうに期待してですね、
こんなことを始めます。
あとですね、当時最先端だった電磁石を買い込みまして、強力な磁場の中で薬品を結晶化させるとかですね、
あとですね、植物自体を連続でぐるぐる回転させて、それで育てる装置を作ってみたりというような形でですね、
この自然界の太陽が東から西へ行くっていうのを逆向きにしてみようとか、
磁場を南北から北南にするっていうんですかね、そういうのに変えるとかですね、
そんなことをいろいろやってみたりとかして、自然界と逆向きの環境を作り出すと、それによって何とかしようというふうなことをやり始めます。
これを見た恩師のビオは非常に困惑いたします。
パッスール君と、君が植物にそんな実験をしようとしているのを何とかして引き止めたいのだかというような形で、
ちょっとそんなオカルトみたいなことをやってるんじゃなくて、科学の世界に戻ってきてよというふうな形で語りかけてたそうです。
ルイは実験を進めるんですが、全然成果は当然ながら出なかったということで、
ビエのビオの助言を聞き入れることになります。
でも当時やっぱり根強く生き物だけが何かを作り出せるっていうのはちょっと神秘だったので、
その神秘を解明してやろうとやっきになってたというのは何となくわかるかなと思います。
彼も科学者の最先端を走っている人ですけれども、明神的なところを解明してやろうとしたのかなというところですね。
結局、今までの常識通りのことをやってても、新しい発見は生まれないみたいな感覚がありそうな気がしますね。
なので常識破りな実験をして、D体をL体に変えるとかっていうのもやったわけなので、その中の一環だったのかなというところですね。
今の時代から見ると滑稽ですけれども、パスツールは本当に真剣にやってたんだろうなという感じですね。
リール理学部長就任と発酵の謎解明
ということで、31歳となり、ラセミさんの研究で一躍ヨーロッパ中にその名を滞るわけですけれども、
その実績が変わりまして、1854年、フランス北部の工業都市のリールというところに新設されたリール理学部というところの教授ですね。
それから初代の学部長に彼は抜擢されるということになります。
31歳で学部長ってなかなかすごいなというところですね。
ちょいこの間までは派遣社員みたいな感じだったんですね。
大理教授という非常に不安定な立場だったのに、一気にここまで行くということですね。
当時のフランスのリールという都市なんですけれども、石炭とか鉄鋼とか、それからビリト、砂糖大根を使ったお酒の醸造などで栄える工業都市だったそうです。
新設の大学のトップとして赴任したパスツールは、ここでちょっと面白い試みを始めます。
科学というのは造芸の等に引きこもっていてはいけない、地元の産業を助ける実学でないといけないということを宣言いたしまして、
学生たちを引き連れて地元の工場見学とか実地研修というのを行うという活動を始めるという形ですね。
プライベートの方では、赴任直後に第四子となる次女のマリー・ルイーズも生まれまして、こうしてともに潤風満帆なリールの生活がスタートするということになります。
そんな潤風満帆な彼の下に、1856年の夏なんですけれども、地元の実業家が相談に来るということになります。
その方はBと砂糖大根からアルコールを作っている醸造業者のビゴさんという方なんですけれども、
ちなみにこのビゴさんの息子さんはパスツールの教え子だったということで、先生を頼ってきたということになります。
先生助けてくださいと、うちの工場の発酵タンクの調子がおかしくて、アルコールができずに酸っぱくて嫌な匂いのする液体になってしまうと、
これじゃ工場が潰れてしまうということで、これを解決してほしいというふうにパスツールに頼んでくるということでした。
当時アルコール醸造の職人の世界というのは勘と経験が頼りということで、
お酒が腐ってしまってもこのタブは調子が悪いというような形でその程度の認識だったということですね。
原因とかは当然わからないということになります。
地域の産業を助けるというふうに宣言していたパスツールは、
私が乗り出して原因を追求してみましょうということでビゴさんの工場へ行きます。
パスツールらしく工場へ顕微鏡を持ち込むということをいたします。
パスツールは工場にある正常にアルコールができているタンクと、
酸っぱく腐ってしまうタンクからそれぞれ発酵液を取り出して、
顕微鏡でじっくり見比べるということをしてみました。
そうしてある発見をいたします。
正常なタンクでは液体の中に丸くてぷっくりとした酵母の粒がたくさんあって、
それが丸い形のところからもう一つ小さな丸が出てくるんですが、
これで分裂して酵母は増えていくんですけれども、
湿画もして増えているということを観察いたします。
対して異常な腐ってしまうタンクは、丸い酵母は見当たらなくて、
代わりに細長い棒のような小さな粒がいるということが分かりました。
この細長い棒状のものが我々が現在よく知る乳酸菌なんですけれども、
正常なタンクでは酵母が元気に糖分を消化してアルコールを作っていたのですが、
腐ったタンクではどこかから入り込んだ乳酸菌が繁殖して、
乳酸菌をどんどん出すという形で酵母が生きれなくなるんですね。
それで酵母を殺してしまって、さらに乳酸菌がどんどん繁殖して糖分を食べて、
酸っぱい成分を出し続けているということが分かりました。
こういうふうに原因を突き止めたパスツールは、
美子さんへ具体的な解決策を提案するということになります。
毎日発酵タンクの液体を少し取って顕微鏡で覗いてください。
もし丸い酵母の中に細長い棒状のものが見えたら、
すぐにそのタンクの温度を管理して、
場合によってはその液を捨てて、その樽を消毒してくださいとします。
これまでの醸造家たちは、お酒が酸っぱく腐りきって全滅してしまったら、
もうその樽はダメだったんだなということで、
損するしかなかったという形だったんですけれども、
このパスツールは、伝授した顕微鏡によって観察して早期発見と早期対策をする
ということで、美後山の工場から乳酸菌の大量発生を事前に防げるようになりました。
ということで、見事にこの工場を破産寸前まで行っていたみたいなんですけれども、
損害を回避することができるようになったということですね。
このおかげで、他の工場でもこの手法は広まりまして、
地域の人々から非常に感謝されたということになります。
これは非常に大発見だったんですね。
というのが、当時の科学界では発酵とか腐敗というのは、
ただの物質的な変化、科学的もしくは機械的な分解現象だというふうに
堅く信じられていたわけです。
葡萄糖とか糖の化学構造式というのは当時わかっていました。
それからアルコールの構造式というのもわかっていました。
分子が小さくなっているのは勝手に分解していってしまうものだというふうに思っていたわけですね。
ところが、パスツールは美後山の工場から観察した様子から確信します。
発酵というのは科学反応ではない、ただの科学反応ではないということですね。
目に見えない小さな微生物、生き物たちが栄養を食べて、それから排泄するという形の
生きるための仕組み、呼吸のプロセスなんだということを感覚的に確信するということになります。
そして1857年、この発見を乳酸発酵に関する論文というふうな形で発表いたします。
この分子の立体構造とかを追っかけていた化学者であるパスツールが
人類で初めて微生物が私たちの生活や産業に直接影響を与えているということを解き明かしまして
彼は微生物学の父へと進化するということになります。
ここからようやく我々が知っているパスツールに変わったのかなというところですね。
パリでの苦難と自然発生説への挑戦
今までは化学屋さんだったんですけれども、いよいよ生物の世界に進出してきたというところになります。
このリールでの大成功を引き下げて1857年、34歳になったパスツールは母校であるパリの最高峰
エコールノルマル高等師範学校の化学研究管理職という要職に指名されます。
ついにパリの中央で本格的な研究ができるというふうに大喜びしたわけなんですけれども
なんと学校側は彼に研究用の実験室を一つも用意していないというような事態でした。
また実験ができなくなってしまったということでパスツールは落ち込んだわけではなくて
ここで諦めずに学校の建物の片隅にあった夏は猛暑で冬は極寒という屋根裏部屋のスペースを見つけまして
そこを自分のポケットマネーで改装して器具を運び込んで実験室を作り上げます。
この年私生活の方ではさらに女の子カミールが誕生しまして
さらに稼がないといけないというような状態になってまして
もう昼夜を問わず研究に没頭していくということになります。
英天と思ったら実験室もないというような非常にひどい状態だったけれども諦めなかったということですね。
1858年パスツールは歴史的な名著となるアルコール発酵に関する論文を発表いたします。
これはリール時代に発見した発酵は微生物の生きる営みだという説をさらに推し進めて
当時の科学界に宣戦布告したというような論文になっております。
当時の科学界では有機化学の父と呼ばれるドイツの大物科学者
ユストンス・フォン・ディービッヒという方が唱えておりました
化学反応説というのが一般的なものでした。
それは発酵なんて生き物の仕業であるわけではないと
死んだタンパク質が分解するときに生じる科学的な振動が頭部に伝わって
頭の分子が物理的にこのがうなに壊れていっているだけだと
顕微鏡で見える酵母とかはあんなのはただ死んだ物質のカスタというふうに切り捨てていたわけですね。
発酵というのは腐りかけた物質の分解エネルギーに巻き込まれて
ただの物理的科学的なドミノ倒しの現象だと言い張っていたということになります。
そこに対してファスツールは目に見えない小さな生き物が発酵を主導しているんだと主張したということになりました。
大御社たちから今さら生き物の神秘に頼るなんて時代遅れのオカルトに逆戻りしているというふうに鼻で笑われたそうです。
ところがファスツールは確信がありますのでひるみません。
精密な実験データを積み上げていくということをしていきます。
その当時、ルーアン博物館の館長のプーシェという方が
煮沸して菌を殺したスープからも微生物が勝手に沸き上がると
生命は無生物から勝手に発生するという自然発生説の本を発表いたします。
空気中にある目に見えない放射とか菌が入り込むからものは腐ったりするんだと一生するファスツールは
この生命の自然発生説を叩き潰そうと
ここに対して挑戦状を投げつけるということを開始いたします。
という形でファスツールはどんどん進んでいこうとするのですが、
長女の死と検気性細菌の発見
こんな戦闘モードにバリバリになっているときに
ファスツールの人生を非常に悲しい事件が襲うということで
9歳になる長女のジャンヌちゃんが
窒素にかかってしまって亡くなってしまうということになります。
仕事中毒と言われるぐらい実験室に入り込んで
実験にいりびたっていた彼なんですけれども
本当に可愛がっていた娘が亡くなって非常に落ち込むということです。
これが彼のその後の原動力になっていきます。
自分の研究でいつか人類を病気から救ってみせるという
修念がここで生まれるということになります。
そうは言っても娘が亡くなってしまったと言っても
この発酵が生物を起こしているとか
勝手に生き物は生まれないとか
こういったところにファスツールは挑戦状をたたきつけましたので
いろいろと実験でデータを積み上げようとしていきます。
そんな中で1861年また別の発酵を調べていました。
落山発酵というんですけれども
バターが腐ったような嫌な臭いがする発酵がありまして
この落山発酵を調べているときに
ちょっとおかしな現象を目にします。
それは顕微強化でこの落山発酵を起こす落山菌を観察していたときに
空気の触れている液体の端っこと空気に触れていない部分とで
菌の動きが違うということを感づきます。
何か違うなということで液体の端から空気を送り込んでみたんですね。
空気に触れた瞬間に菌たちが一斉に動きを止めてしまうということが起こりました。
当時地球上のすべての生き物は酸素がなければ生きていけないと思われていたんですけれども
ファスツールが発見したのは酸素があると活動を止めてしまって
空気のない場所でしか生きられない検気性細菌というものが
世の中に存在するんだということがこの時に発見したんですね。
ファスツールはこれをアナエロビオシス無酸素生活というふうに名付けて
生物の中にはそのようなものもいるということを発表いたします。
これですね、この空気に触れると死んでしまうというか活動を止めてしまうというのが
後にですね、僕が以前やった北里柴砂風呂会で紹介した
ハショウ風菌という北里を世界的に有名にした菌があるんですけれども
ハショウ風菌というのは土の中にいる菌です。
それが例えば怪我した脚とかから感染してしまって
最終的に死に至るような非常に怖い病気になりますけれども
今はワクチンがあってですね、子供の時にハショウ風菌の予防接種するので
今は大丈夫になったんですけれども、当時は全く謎だったんですね。
ハショウ風菌という菌自体はどうしても培養できなかったんですけれども
北里はですね、この発見に触れて、それでハショウ風菌ってもしかしたら
検気成菌なのかもということで空気を追い出したシャーレっていうのを作って
ハショウ菌を培養してですね、ハショウ風菌の純粋培養に成功して
それによって世界的な名声を得るわけですけれども
それの元々の発見というのはパッスールがしてたんですね
なので研究というのは繋がっていくわけですけれども
この時にパッスールがこれを見つけてくれてなかったらですね
北里はその事実になかなかたどり着かなかったと思いますので
ここに元があったんだなということで
ちょっと僕は胸アツになったんですけれども
ということでですね、また大発見をしたということで
白鳥の首フラスコによる自然発生説の否定
検気成菌の発見をしましたよということになります
ただですね、まだ相変わらずですね
ルーアン博物館のプーシェが提唱したですね
生命の自然発生説との論争っていうのは続いておりました
パッスールはこれを打ち破るためにですね
いろいろと実験をしようとするわけですけれども
まずですね、パッスールは肉汁を煮沸しまして
それを密閉した容器に入れて
いつまで経っても腐らないよということを証明してました
それに対してプーシェは反論してきます
煮沸したスープを密閉して腐らなかったのは
瓶を塞いでしまって生命を誕生させる新鮮な空気の力を
遮断したからだと
空気をたっぷり与えれば生命はまた勝手に
沸いてくるはずだというふうに主張したんですね
瓶を密閉したら空気がないからだというふうに
言い訳をされたわけですけれども
瓶の蓋を開けっぱなしにしたらですね
空気中の菌が入ってきてしまって
スープが腐ってしまいます
そうするとですね、相手はですね
ほら命が沸いてきただろうというふうに
反論されるということで
空気は自由に通すけれども
空気中の培菌は通せないというですね
いう条件を作り出さないといけないというふうに
追い込まれます
今聞いてるだけの私が言うのあれなんですけど
すごいなんか相手偉そうですね
ほら見ろとか言ってるけど
命は勝手に沸いてくるじゃないかとか言ってるけど
聞く耳を持たないというか
無理気突きつけてるよなっていう
同じ土俵に立ってない感じというか
パスツールが言ってることは嘘っぱちだって
言いたくて仕方がないみたいな感じに思うんだけど
これは原稿の作りっていうか
世間がそういう感じだったのかな
世間は自然に発生するっていう方が
正しいというふうに信じてますんで
常識がそう
常識がそうだから
反発してくるパスツールに対して
そんなわけじゃないじゃないかということで
世間の方が偉いよね当たり前だけど
オカルト言ってるみたいな感じ
パスツールはどっちかっていうと
逆にオカルトを言ってるっていう
今が逆の考え方なんで
なので次から次へと反論が湧いてくるわけですね
新鮮な空気をたっぷり与えれば
命が湧いてくる
空気の中にいっぱいいろんな菌が入ってるからね
菌なしの空気を使って当てるしかないんだけど
作れなかったもんねきっと当時はね
当時はそんなことできないので
なのでそれで空気通してやると
それは菌生えてきて
ほら菌ないところから生まれたじゃないか
っていうことになる
で空気の中に菌がいたかいなかったなんて
証明できないんで
パスツールは負けると
自ずと負けると
そうだね無菌の空気ってなんやねんって感じだもんね
っていうことになります
すいませんちょっと
あまりになんていうか
えーって思っちゃって
思わず話の途中で口挟んじゃいました
ということでですね
当時の常識に対して
常識的な学説をひっくり返そうとすると
やっぱりそれなりに大変だっていうことだよね
パスツールは空気が行ったり来たりはするけれども
菌が入ってこないっていう風なものを
考えつきます
よく理科の教科書とかでも出てきたんじゃないかな
と思うんだけども
白鳥の首フラスコっていうやつですね
これはフラスコの中にまず肉汁を入れて
それからですね
その首の部分をバーナーで熱してですね
ぎゅーっと伸ばしてやります
それをですね
横向きに曲げてS字に曲げると
本当に白鳥の首みたいに曲がった
口をしたフラスコっていうようなものを作ります
中に入っている肉汁ですね
これを煮沸してですね
中の菌を殺してやると
ただですね
S字になっている口は
開けっぱなしの状態で放置されているという形ですね
ただ上からは
菌っていうのは上から下に落ちてくるので
まっすぐじゃなくて横向きに口が伸びてて
かつS字に曲がっているんですね
なので上から下に落ちてきた菌っていうのは
首のところで止まります
1個目の
曲がっているところで止まるっていう形ですね
なので空気は通通で入るんだけれども
菌は肉汁までは届かないっていうような
そういう構造になっています
というところで
それでこの状態で放置をするということをいたしました
そうしたところですね
肉汁はですね
いつまで経っても
1日経っても1ヶ月経っても
全く腐らずに透明なままでいたということですね
ただこのフラスコを傾けて
スープの首の入り口の下部のところまで
溜まった埃に触れさせてから元に戻すと
一瞬で腐るということで
生物は無生物から勝手に湧き出したりはしないと
生命は生命からしか生まれないということを
証明いたします
ということでですね
論争の長期化と芽胞菌の発見
あの
一旦
この論争には終止符が打たれたかと思うんですけれども
理科の教科書とかではですね
こういった形で終止符が打たれましたっていうふうに
紹介されてますけれども
実はですね
この後ですね
15年以上もですね
何度も何度もいろんな反論が起こって
PAS2はそれに対してまた反論するということを
繰り返すという形になります
ちなみにですね
どんな反論があったのかというとですね
プーシェはですね
今度はですね
ピレネー山脈の標高2000mを超える高地に登って
綺麗な空気
ここだったら綺麗な空気だろうというふうな形で
フラスコをですね
煮沸して
このS字フラスコをですね
プーシェも使うわけですね
中に
栄養たっぷりの液体を入れて
密閉します
で S字フラスコを状態にします
なんですけれども
そこからバクテリアがうよよ発生したということを
主張いたします
ほら空気綺麗にしても
沸騰させても生命は湧き出るぞと
PAS2が間違ってるだろうというふうな形で
反論します
ただですね
この時ですね
プーシェはですね
PAS2が使った
肉体の煮汁とかではなくてですね
プーシェはですね
干草から抽出した煮汁を使ったんですね
納豆なんかをわらから作ったことある方って
知ってると思うんですけれども
たぶんそんな人そんなにいないと思う
そんなにいないかな
わらをですね
最初熱湯で消毒するんですよね
そうするとですね
わらについている菌っていうのは死にます
ただ納豆菌なんかはですね
非常に熱に強くて
お湯に漬けたぐらいでは死にません
なので純粋に納豆菌だけが残って
わらから納豆が作れるわけなんですけれども
これと同じような形で
干草の中にはですね
いろいろな菌がいるわけですけれども
当然熱に強い菌もいます
あとカビの放射とかもですね
非常に強かったりとかするんですよね
いっぱい煮沸したぐらいでもですね
死なないものがいます
なのでパッスルは肉汁とかですね
コウボのエキスとか
あとお砂糖とか
ブドウの汁とか使ってたんですけれども
こういったものには
画法を作るようなですね
そういう菌はついてなかったわけですけれども
干草にはそういった菌
熱に強い菌がたくさんついてたので
死ななかったということでですね
このプーシェの実験に対しては
生き残った菌が結局のところ
中のものを腐らせるということが起こってました
というところでですね
これに対してですね
パッスルはなかなかこの状態を打ち破れなかったことになります
なので自然発生説っていうのはですね
相変わらずこの時にはですね
続いてたということですね
1870年代に入るとですね
パッスルのですね
後ろ盾が現れるっていう形で
イギリスのですね
著名な病理学者の
ヘンリー・チャールストン・バスティアンという方がですね
出てまいりまして
逆ですね
パッスルの敵として
また新たな方が現れたって形ですね
バスティアンもですね
射出したですね
おしっこですね
尿とか化学溶液からですね
微生物が次々発生するっていうようなですね
実験をしてですね
それでパッスルに対して
徹底的に攻撃をしてくるということが起こります
そんな形でですね
間欠殺菌法による決着と現代への応用
やっぱり自然発生説は正しいのでは
というような形で
どんどんパッスルは
窮地に追い込まれるということになりますが
ここでですね
植物学者の方ですね
フェルディナント・コーンという方とですね
パッスルのライバルになる方ですけれども
ロベルト・コッホっていうですね
ドイツの学者がですね
干し草などに潜む細菌が
熱に強烈に強いですね
画法という状態になるっていうことを解明します
なのでプーシェとかバスティアンの実験で
なぜ菌が湧いてしまったのかっていうのは
そういった熱に強い菌っていうのが
いたからだろうっていうことが証明されます
またですね
物理学者のですね
ジョン・ティンダンっていう方なんですけれども
これはですね
100度で煮沸した後に
1回冷ましてですね
画法を発芽させて
もう1回煮沸するという作業を
何回か繰り返すと
画法も含めて完全に殺菌できるというですね
完結殺菌法っていうのをですね
発明するんですね
そのおかげでですね
完全に殺菌したスープからはですね
二度と生命が湧き出ないっていうことを
1877年に証明しまして
これでですね
ついに自然発生説っていうのは
壊れると
打ち消されるということになりました
ということでですね
実際この自然発生説が打ち消されるまでには
まずこの白鳥の首フラスコを
パフスツールがまず作って証明したけれども
今度それでも出てくるよっていうことで
1回打ち消されたわけですが
それは画法を形成する菌っていうのが
いるっていうことが発見されて
そいつを殺すためには何回か
簡潔的にですね
火を明けて熱をかけ続けると
完全に菌を殺すことができるっていうのが
わかりまして
最終的に完全にその画法を含めて
殺してやるとですね
発生しないっていうことが証明されてですね
それで15年かかったこの論争っていうのは
ついにですね
パフスツール側に正解
常識が覆ったということになりました
長い道のりですね
結局のところね
ここから15年ぐらいかかったっていう話なんで
これがですね
結果的には
現代の医療現場で使われてるですね
圧力釜を使った殺菌方法ですね
高温高圧殺菌
オートクレーブなどに応用されていく
というような形で
現代にしっかり受け継がれてますよ
ということになります
というところで今回はですね
殺菌とかですね
自然発生説は否定されたよ
っていうところ
パフスツールが発見したよと
言い始めたよっていう感じですかね
あれだね
常識を疑うというか
先入観を持たないみたいなことと
ライバルって大事なんだね
そうですね
だいぶ仲悪そうだけど
お互いのことを認め合ってる感じではない気がするけど
そうだね
少年漫画みたいな
良きライバルって感じではないけど
結構罵り合ってるのかなみたいな
本気で喧嘩してるとやる気出るんだろうね
そのおかげででも
科学が発展したっていう形で
いろんな論があって
それを潰すためにはどうすればいいんだって
実験を組み立てるっていうところから
人類っていうのはどんどん発展してきてるんだな
っていうのが面白いなと思うし
常識は疑えってよく言うけど
本当そうだなと
よくわかりますね
というところで今回は以上にしたいと思います
ありがとうございました
38:15

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