#002 「ちゃんと」しようとするのはなんでだろう?
2026-10-04 17:48

#002 「ちゃんと」しようとするのはなんでだろう?

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子どもに対して完璧であろうとする「ちゃんと」思考はなんなのだろう?

親といえども不完全なひとりの人間。

それなのに、子どもに対して完璧であろう、「ちゃんとせねば」と思ってしまう。

自分の間違いや失敗を子どもに見せられない。

 

どうしてそんなふうになってしまうのかを、ユング心理学の「ペルソナ」と「シャドウ」をヒントに考えてみました。

不完全なままでも愛し愛される自分になるためのきっかけになれば幸いです。

 

# 番組概要

この世界はどういうところで、自分はどんな人間であるかを生み出す仕組み = 「メンタルモデル」

わたしたち人間は、「メンタルモデル」によって世界と自分自身を捉え、解釈し、意味を与え、感情や思考、行動を起こしています。これらはすべて意識を介さずに自動的に脳内で処理をされ、意識には処理の結果だけが映し出されていることが、最新の脳科学や認知科学で明らかになりつつあります。

 

生きづらさや悩み、人生の課題は、固くなったメンタルモデルを解くことで解消できる

生まれた世界に適応するために、知らず知らずのうちに形成された思い込み (マインドセット)。生きづらさや悩み、課題を生み出しているのは、思い込みが絡み合った自分自身のメンタルモデルにあります。だからわたしたちは克服できる。

 

自分の生きづらさ、悩み、課題を生み出している無意識の思い込みに光を当て、自分らしく生きるための気づきのきっかけを提供します。

 

# MC

加藤 亮介 / Life Transition Company LITRA LLC. 代表 / Chief Philosophy Officer

【Life Transition Partner】

東北大学大学院卒業後、エンジニアリング会社に就職し海外のエネルギープラント建設プロジェクトに従事。こどもの誕生をきっかけに価値観の変化が起こり、コンサルティング会社に転職するもわずか半年でメンタルを壊し、挫折を経験。1年間の療養期間を経て、地域おこし協力隊として新規就農に挑戦するなかで、Web関連事業に出会い起業するも、3年間で資金が底を尽き撤退。

それまで積み上げてきたものが無残に剥がれ落ちていくほどに、明らかになる自分。

人生の危機は、まだ知らない自分を明らめる転機になりました。

「自分を拠り所として生きる」をミッションに、自分の在り方に根差した人生を願う人たちの自己変容と自己実現を支援しています。



# リンク
◎ お話の内容をゆっくり読みたい、もっと深掘りした話を知りたい → note 「Life Transition Magazine」  

音声配信の書き起こしを随時noteでも発信しています。さらに深堀りした考察も追加しているので、新たな気づきに繋がるかもしれません。

▼ note 「Life Transition Magazine」リンク

https://note.com/litra

 

◎ 音声配信のタネになる日々の気づき → Threads 「亮介 | 対話家 | Life Transition Partner」  

音声配信へのコメントやDMも大歓迎です。

▼ Threadsリンク

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◎ 配信者の亮介と話してみたい! → Googleフォーム  

住んでいる場所によらずにいつでもだれとでも繋がって話せるのって、本当に素敵な時代になりましたよね!ぼくもインターネットからの出会いが、いまの自分を生きられるようになるきっかけになりました。あなたとお話しできるのを楽しみにしています。

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https://forms.gle/XaHciuWypfL4pnMR6

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サマリー

親として「ちゃんとしなきゃ」と思い、完璧に振る舞おうとする心理を、ユング心理学の「ペルソナ」と「シャドウ」から考察する。幼少期に「ちゃんとしていれば愛される」という信念を身につけると、だらしなさや失敗を抑圧し、子どもの姿に自分のシャドウを投影してしまうという。結果として、子どもを過度に叱ったり、自分の非を認められなくなったりする。世代間で受け継がれる「ちゃんと」思考を乗り越えるには、それが自分を守ってきたものだと認め、無意識の思考を観察できる環境と他者の助けを得ることが必要だと語る。

親として「ちゃんとしなきゃ」と思うイメージ
Life Transition Radioをお聴きの皆さん、ご機嫌よう。 Life Transition Partnerの亮介です。
自分のやりたいことがわからない。 自分を変えたいけど、変えられない。 転職や起業したけど、壁にぶつかっている。 社会的な成功はしたけど、満たされていない。
今、あなたが感じている見えない壁や停滞感は、決してあなたの能力が足りないからでも、ましてあなたの性格や人格がおかしいからでもありません。
生きづらさや悩み、課題を生み出しているのは、生まれた世界に適応するために知らず知らずのうちに形成された自分自身の思い込みです。
私たちが物事を捉え、解釈し、意味を与えることのベースになっている思い込み。
この普段意識することのない思い込みにアプローチすることで、私たちはより良い人生を歩むことができる。
この番組では、自分の生きづらさ、悩み、課題を生み出している無意識の思い込みに光を当て、自分らしく生きるための気づきのきっかけを提供します。
先日、Threadsであるお母さんのこんな投稿を見つけました。
昔の自分に言いたい。完璧じゃなくていいって。むしろダメなところが子供には届くんだよ。今、実感している。
僕はこの投稿がとてもいいなと思ったので、教官のコメントを送ったらこんなリプライをいただきました。
最初、親だからちゃんとしなきゃって思ってしまうのは何なんでしょうね。
きっとこのお母さんのように、ちゃんとしなきゃに息苦しさを抱えていたり、自分の子供に対する態度に心を痛めたり悩んだりしている方がいらっしゃると思ったので、考察をまとめて音声としてお届けしています。
テーマは、親としてちゃんとしなきゃと思ってしまうのはなぜなのか。その心理的な仕組みに迫ってみたいと思います。
まず、親としてちゃんとしなきゃいけないとはどういうことなのか。
皆さんは、子供に対してちゃんとしている自分とはどんなイメージを持っていますか。
例えば、子供より早く起きて、ちゃんとした朝ごはんを支度して、自分も身支度を整えて子供を送り出すこと。
自分が感情で乱れるような姿は子供には見せずに、いつも落ち着いた母親でいようとすること。
保育園や幼稚園、学校から家庭への依頼に対して間違わずに対応できること。
この、ちゃんとしなければならないという考えを持っている人は、子供に対してだけでなく、どんな人に対しても、どんな時にも、ちゃんとしようと心がけている人なんじゃないかなと思います。
ですが、子供に対しては、ちゃんとしていようが特に強く出るんじゃないでしょうか。
なぜなら、子供はちゃんとしていないものだからです。
これはどういうことかということを、ユング心理学のペルソナとシャドウという考え方を用いて、紐解いていきたいと思います。
ペルソナとしての「ちゃんとせねば」
ちゃんとしなければならないという、自分自身に対する考え方のことをペルソナ仮面と言います。
僕はペルソナのことをネバネバ思考と呼んでいます。
私はちゃんとせネバならない。
私はがんばらネバならない。
私は人に迷惑をかけないようにせネバならない。
人はたくさんのペルソナを持っていて、自分自身に対するネバネバとした、とらわれた考え方を持っています。
このペルソナは自分の人生に対してプラスとマイナスの両面を持っています。
例えば、ちゃんとせネバのプラスの面。
与えられた物事に真面目に取り組む人です。
見なりや立ち振る舞いに気をつけるので、他人から好印象で見られます。
一方でマイナスの面。
ちゃんとできないとへこみます。
自己否定や、自己嫌悪に走ることもあります。
それから、ちゃんとしていない他人に厳しくなったりします。
時間や約束を守らない人。
だらしがない人のことが好きではありません。
では、このちゃんとせネバのペルソナはどのようにして出来上がるのか。
私はちゃんとしなきゃいけないって生まれてくる人は一人もいないわけですよね。
ということは、発達の過程で、いつかのタイミングで、ちゃんとせネバが定着したということです。
多くの場合、ちゃんとせネバのペルソナを持っている人は、子供時代に親や教師といった周りの大人から、ちゃんとしなさいと言われて育てられています。
ちゃんとしなさいとは、下手なことはしてはいけない。
間違えてはいけないという、いわば擦り込みです。
ちょっと過激な言葉を使えば洗脳であり呪いです。
ちゃんとしなさいで子育てをする親や教師は、ちゃんとしている時にだけ愛情を与えます。
ちゃんとしていない時は子供を罰します。
そうして育てられた子供は、いい子でいる時にだけ愛情を与えられるという条件付きの愛であることを理解します。
生きるためには大人の世話が必要な子供にとっては、ありのままの不完全な自分では愛されない、見捨てられるという、とても大きな恐怖を抱えているんですね。
それゆえに、ちゃんとしている自分というペルソナを身につけるのです。
これはとても合理的な判断です。
ちゃんとしてさえいれば、大人たちは自分のことを大切にしてくれるからです。
このように子供たちは、自分が生まれ落ちた環境に適応するように、物事の捉え方を調整することができます。
その適応の結果が、ちゃんとせねばという今の自分となっているんです。
だから、ちゃんとせねばは、あなたがこれまで生きてくるのに必要なことだったんです。
与えられた世界を生き抜いてくるために、あなたを守ってきたものなのです。
ちゃんとせねばを愛してあげてください。
自分を守ってきてくれてありがとうって伝えてください。
では、なぜちゃんとせねばが、自分の子供に対すると強く出るのか。
なぜ、親として完璧に振る舞おうとするのか。
シャドウの投影と子どもへの強制
その答えが、ペルソナと対をなすシャドウの存在によるものです。
シャドウとは、ペルソナが反転したもの。
与えられた世界で生きていくために、ちゃんとせねばならないというペルソナを持つと、
ちゃんとしていない自分が抑圧されます。
この抑圧されたちゃんとしていない自分がシャドウ、影です。
ちゃんとしていない、つまりだらしない自分、間違える自分、片付けない自分、やりっぱなしの自分。
そういう、自分の親や教師から否定されるダメで不完全な自分を、心の奥の深いところに閉じ込めます。
このシャドウには、投影、プロジェクションという動きがあります。
自分とは違う他の人が、自分のシャドウを体現していると、
そのことやその人に対して、光や不安、嫌悪感を持つのがシャドウの投影です。
子供がだらだら過ごしている。片付けずにやりっぱなしで散らかしっぱなしにしている。
それに対して腹を立て、嫌な思いが生じるのは、自分の中のシャドウによる投影なんです。
自分のシャドウを体現する子供の様子を見ると、2つの行動が起こります。
1つ目は、自分の抑圧しているシャドウを見るのは耐えがたいことなので、子供に対してちゃんとしなさいと強いる行動に出ます。
単なるしつけを超えて、自分の内面にある許せないシャドウを目の前の子供に投影し、外部の敵として叩きのめしている状態。
子供をちゃんとさせることで、ちゃんとせねばという自分のペルソナと、ちゃんとしていないシャドウを切り捨てた自分を守ろうとします。
そしてもう一つ、自分のシャドウを体現する子供の様子を見ることで起こるもう一つの行動、それは自分のペルソナの強化です。
子供に自分のシャドウを見る不快見を打ち消すために、自分はちゃんとしているというペルソナをより強くします。
つまり、よりちゃんとしよう完璧であろうとするのです。
子供に対して何か間違ったことをしても、完璧な自分が間違えるはずがないとして、子供に素直に謝ることができなくなります。
自分の非を認められない、反抗してくる子供に対してうるさいとか、いいから言うことを聞きなさいとか、親の力で強制的に黙らせようとします。
「ちゃんと」思考が親子関係に及ぼす影響
以上が親としてちゃんとしなきゃいけないと思ってしまう心理的なメカニズムです。
まとめると、自分が子供の時に親や先生からちゃんとすることが求められて育ってきた。
ちゃんとしていれば大切にされる、愛されるという信念が形成され、ちゃんとしている自分というペルソナが形成されます。
ちゃんとしている自分というペルソナは、ちゃんとしていない自分というシャドウを生み出します。
だらしない自分、約束を守らない自分は受け入れがたいものとして、シャドウとして心の奥底に抑圧される。
子供が生まれ、親となった時、ちゃんとしていない子供の立ち振る舞いを見てシャドウの投影が起こる。
自分の抑圧しているシャドウを子供が体感することに不快感を覚える。
子供に対してちゃんとさせようとすると同時に、シャドウからちゃんとしている自分を守るために、より強くちゃんとしなきゃが生まれ完璧であろうとする。
最後に、このちゃんとあらねばのねば思考の問題点と、これを乗り越える方法をお伝えして、この配信を締めくくりたいと思います。
あなたがちゃんとあらねばという息苦しさから解放され、ちょっとだらしないところも、ちょっといい加減な自分も、ありのままの自分を愛せている時、あなたはどんな毎日を過ごしていますか?
子供の失敗に対してちゃんとしなさいと叱るのではなく、大丈夫だよ、ママもうまくいかないことがあるんだ。どうしたらうまくできるか一緒にやってみようかと言えたら、お子さんはどんな表情をしていますか?
ちゃんとあらねばというペルソナの持つ問題点。
一つ目が、世代を通してちゃんとあらねばが継承されることです。
あなたが親や先生などの周りの大人からちゃんとを引き継いだように、あなたのちゃんとは自分の子供にも引き継がれます。
子供はいい子でいる時にだけ愛情が与えられる。ありのままの不完全な自分では愛されないのだということをこの世界のルールとして思い込みます。
そして、ちゃんとしている自分であろうとペルソナを形成し、ちゃんとしていない自分というシャドウを生み出し、将来の自分の子供に受け渡していくのです。
ちゃんとあらねばのペルソナのもう一つの問題点が、親子の関係が役割としての関係性に終始してしまうことです。
親としてちゃんとしようという信念は、子供を正しく指導すべき対象という役割による縦の人間関係を形成します。
心と心が通じ合う親密な関係を築けなくなります。
親と子というのは独立した人間同士の関係性のきっかけにすぎません。
同じ一人の不完全な人間として対等な関係性、横の関係性がありとあらゆる人間同士の関係性の基本として尊重することが平等・対等の原則だと僕は考えます。
子供が成人として独立するまでのたった十何年間の養い・養われるという関係性を親子の一生の関係性にする必然性は一切ありません。
「ちゃんとあらねば」を乗り越える方法
では、どうすればちゃんとアラネバを乗り越えることができるのでしょうか。
まず第一に理解していただきたいのが、ちゃんとアラネバはあなたにとって決して悪いものではなく、あなたが今までの人生を生きてくるのに欠かせないものであったということです。
あなたがこの社会の中で自分の居場所を作り役割を果たすために必要なものだったのです。
自分の中のちゃんとちゃん、ちゃんとくんに今まで守ってくれてありがとうと感謝を伝えてください。
まずはそこから始まります。
その上で、ちゃんとアラネバ思考に支配されずに、子供に対してもありのままのあなたでいても、あなたは愛される存在であると心の底から伝えられるようになるにはどうしたらいいのか。
そのためには二つのことが必要になります。
一つ目は、ペルソナとシャドウという自動的かつ無意識に起こる自分の思考の癖と向き合うための環境を手に入れること。
もう一つは、こうした無意識で潜在的な思考の働きを観察し、気づきのきっかけを作る他者の存在です。
自分自身の潜在的な思考や心の奥底に抑圧しているシャドウとの向き合いにおいて、他者の存在は不可欠です。
なぜなら、自分一人ではわからないからです。
どんな人にも自分が望む在り方を実現できる力を持っています。
必要なのは環境と気づきのきっかけを作ることだけ。
あなたとお話しできるのを楽しみにしています。
今日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
この音声配信は随時書き起こしをnoteのライフトランジションマガジンで深掘り考察を加えて発信しています。
音声ではなく文字でじっくり読みたいという方におすすめです。
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また、個別でのご相談や人生を自己表現としていきたいと願う方向けの対話型セッション、
ライフトランジションプログラムの問い合わせやご希望も同じくGoogleホームにて受け付けております。
皆さんの人生を駆動する気づきがありますように。
Life Transition Partnerの亮介でした。
それではまた次回までバイバイ。
17:48

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