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2006-01-30 24:45

S1E107 ポッドキャストと音楽(KPM#3にて)

Podiumが主催するポッドキャスティングイベント「Kansai Podcaster Meetup #3」で行いました講演の様子を編集したものです。


Music:

  • Rainbows / Monday Michiru
  • オレンジ / Burnt Sienna Trance
00:08
こんにちは、ポトフと言います。
普段はですね、My cup of teaというポッドキャストを個人で配信していますが、
今日はPodMusicStreetというサイトのご紹介をさせて頂きたいと思います。
ちょっと腹転さんと変わりましたが、公開録音という形を取らせて頂きまして、
個人で配信したいと思います。
それで、PodMusicStreetなんですけども、
こちら簡単に言いますとですね、
ポッドキャストで流せる楽曲を提供するサイトです。
こちらはですね、昨年の12月8日、ジョン・レノンの命日なんですけども、
この日にオープンしまして、正式に公開しております。
なぜこのようなサイトを作ったかというところをお話しさせて頂きたいと思うんですが、
その前にですね、曲を一曲流します。マンデイ・ミヒルちゃんのRainbow。
Rainbow
Rainbow
ということでマンデイ・ミヒルちゃんのRainbowという曲を流しましたが、
ではポッドキャストと音楽の関係というところでお話したいと思います。
まず、ポッドキャストラブミュージック。
言うまでもないですが、ポッドキャストにとって音楽というのは欠かせない存在ですね。
03:04
やはりポッドキャストというのは音声コンテンツですので、音声とトークが中心になりますけども、
これに音楽があるかないかでは表現の幅が全く違います。
また身近な音声コンテンツというとやはりラジオ番組だと思うんですけども、
ラジオの方で普通に曲の紹介がされているのを聞くと、自分の好きな曲を流したいと思うのが普通だと思います。
逆にミュージックラブミュージック。
音楽の方もですね、ポッドキャストで流してもらえるかどうかというのは特にこれから重要になってくると思います。
音楽というのはですね、やはりたくさんの人に聴いてもらって、たくさんの人に知ってもらうことで価値がどんどん上がるもの。
知ってもらえば知ってもらうほど価値が上がるものです。
ポッドキャストというツールで流してもらうということは非常にメリットかなと思います。
この辺を話すとちょっと長くなりますので省略はしますが、要するにポッドキャスト音楽と非常に相性がいい。
相思相愛と言っても構わないと思います。
ただ皆さんも普通に市販されているCDを流すとまずいだろうなということはご存知かと思いますが、
もちろんここには著作権法というのが絡んでいます。
もちろん著作権というのは元々はアーティストの権利を守るための行為ですが、
実際今ですとポッドキャストさんに流してもらおうとアーティストが思っても著作権法が邪魔になって流せないという場合があります。
実際著作権の中で不正権と公衆送信権というところにかかってくるんですけども、
この権利を持っているのがアーティストですね、著作権者、それと著作隣接権者。
CDの場合CDを作ったところ、それとCDに音を吹き込んだアーティスト、この辺が持っているところ、著作隣接権者。
ここに許可を取らなければいけない。
この不正権公衆送信権というのは使っていいですよと人に許可をすることができますので、
ポッドキャスターがもし市販のCDを流そうと思うと、
まず権利者を探します。
次に使わせてくださいと申請をして許可をもらう。
これ流すことは実はできるんです。市販のものでも。
ただここにはもしかしたら使用料というのがかかるかもしれない。
実はここで一番困るのが探すというところなんですね。
CDをお店で買ったとします。権利者の連絡先って書いてないんですよね。
書いてないんですけども、使う場合には絶対に連絡して許可をもらってくれというのが今の著作権法。
権利者の場所が分かりづらいというのが問題点の一つで、探すところが一番苦労するんですが、
日本には素晴らしい団体があります。
ジャチャック、日本音楽著作権利協会。
これは著作権者、アーティストの登録をしていますので、市販されているCDのアーティストは大抵登録されているんじゃないかなと思います。
ここに行けば見つかるという意味で非常にありがたい団体。
06:00
ただ、使用料がかかってきます。
実際、ポッドキャストの場合ですと、ちょっと問い合わせたところですね。
ダウンロード形式、報告機器、資料、学生役、報告収入のみであれば、非常用扱いでやってくれるというところで、
同時送信可能な楽曲数、要は一度にアップロードしてある楽曲数が10曲ごとに年で6万円。
月でちょっと割高になって6千円。
20曲だと倍で。
ただ、JASRACですね。
このような手続きを取って、利用料を払い、使い終わったらどういう曲を使いましたという利用報告をして、
多少時間がかかりますけども、これだけの手続きを取れば流すことができます。
が、JASRACからは著作権者に先に許可を取ってくれと言われます。
それから申請してくれと。
JASRACの管理しているのは著作権者だけなんですね。
著作隣接権者。
ここを先にクリアしてくれと言われます。
しかし、実は日本には著作隣接権者を一括管理する窓口がないんです。
アメリカにはあるんですが、日本にはありません。
ですので、探すというのはとても困難です。
一つ一つの楽曲について、レコード会社かプロダクションカーティングとかどこにあるのか探さなきゃいけない。
しかも三文化として全員が持っている可能性があります。
そうしたら全員に許可を取ってくれと。
もちろんここでまた使用…
はっきり言って個人のポッドキャスターとしてここまでやるのは不可能です。
企業であれば組織力を持って可能かもしれませんが、個人としては無駄ですね。
無理ですね。ここまでやるのは。
じゃあどうしたらいいのかというと、既存の音楽ビジネスの外側にあるアーティストの中で
所作権の管理作をしていなくて、自らが演奏して実製作でアルバムを作っている。
CDを作っていなくてもMP3とかでもいいんですけども、
自分たちで作っている。いわゆるインディーズと呼ばれるアーティスト。
こちらであればすべての権利がアーティストが持っています。
ということはすべての権利がアーティストにあることを探すのがとても楽になります。
そしてそのアーティストに申請許諾をして使えます。
もちろん使用料というのはかかるかもしれないんですが、
最初に言いましたように楽曲というのが聴いてもらう人が増えれば増えるほど価値が上がるものです。
逆にアーティストたちはどんどん流してくれという人が多いので、
大抵使用料はいらない。
もうどんどん流してくださいという場合が多いです。
こうした場合、どうせ使用料がかからないんだったら、
申請許諾という手続きを省略しようじゃないかという動きがポットセーフと呼ばれるものです。
ポットキャストで流してもいいよという楽曲ですね。
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海外ではポットセーフミュージックネットワークであったり、
ポットセーフオーディオといったポットセーフと呼ばれる楽曲を集めたサイトというのがあります。
その他にこの考え方ですね。
いわゆる著作権をガチガチに自分で持っていなくて、
一部を権利をみんなでシェアしようという動きが
ビジネスポケットのことでベイビーにしたいと思います。
クリエイティブコモという考え方があります。
これはライセンス形態なんですけど、
これは音楽だけじゃなく、写真やイラスト、映像、テキストといった
すべての著作物に対して、著作権の一部をある条件であれば使ってもいいですよと。
ということで、あらかじめサイトの方にバッジを貼ってわかりやすくして、
余分な手続き、そういうものも必要なく
皆さんどうぞ使ってくださいというシステムですね。
このライセンスでいけば、アーティストの著作権はもちろん持ったまま、
誰でも自由に使用条件を守りながら使うことができるというのがクリエイティブコモです。
これはPodcastとかPodcastも生まれる前から起こっている動きです。
日本で、今までちょっと海外でも日本のPodcast、
名古屋、私と同じ名古屋のほうのレコードレーベル、
ABCDEFGレコードのCoreRadioというところで、
週に1曲ですが、自分のレーベルの曲をポスト制作しています。
そして、あともう一つ、GarageBand Users Clubというサイトがあります。
これはAppleのGarageBandのコミュニティサイトなんですけども、
こちらはかなりの数の楽曲が登録されているんですけども、
すべてクリエイティブコモンでライセンス提供されていますので、
ポスト制作といって問題ないと思います。
ただ、ここで問題はですね、やっぱりCoreRadioさんというと曲数が少ない。
自社のレーベルだけですし、週に1曲。
GarageBand Users Clubは曲は多いんですが、
ここはあくまでもアーティストのコミュニティサイトという色合いがあって、
ポスト制作とPodcastで配信してもいいよという前提のものではないので、
ちょっといまいち探しづらい部分もありますし、
例えばですね、国内で知り合いのアーティストに
ぜひPod制作にしてくれと。
こういうサイトに登録してって言って紹介するところがないんですよね、日本では。
海外で行くとPod制作ミュージックネットワークなんかあるんですけども、
英語のサイトを見て、なかなか国内のアーティストに紹介しにくい。
ということで、仲間うちのPodcaster同士で
日本版のPod制作ミュージックネットワークですね。
日本版があるといいよねということで作り上げたのがPodMusicStoreです。
改めてこちらのサイトなんですけども、
Pod制作を提供することを前提にした国内のポータルサイトとしてやっております。
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Podcasterが中心に運営しておりまして、
ジャンルも洋楽・邦楽とは誰も登録可能とされています。
Podcasterが独自にアーティストに交渉をしまして、
洋楽は代理でPodcasterが登録するなどをしてまして、
洋楽・邦楽がいろいろ登録されています。
クリエイティブコモンズのライセンスを採用しまして、シェアミュージックとしてコンテンツを。
Podcastの中で流すことのみ許可するという感じなんですけども、
クリエイティブコモンズで言うとPodcast自体でも配布することができます。
ちょっと今日枚数が少ないんですけども、
PodMusicStoreに登録されているアーティストの曲を何曲かCDに入れてきました。
お気に参りの方は後で声をかけていただければこちらをお渡しします。
先ほどのマンデー・ミチウサの曲も入っております。
このような感じでPodcast以外の場でもシェアして広げるという動きが可能です。
ただここまでいくとアーティストの中にはちょっとまだ不安だという方もいますので、
一応PodSafeというもののリンク集というものも用意してフォローをさせてもらっております。
このサイトを運営するにあたって僕が一つこだわっているのはシェアという考え方ですね。
PodMusicStoreというのは無料の音源のダウンロードサイトではないです。
Podcastのためにフリー音源を配布するサイトでもないです。
あくまで楽曲はアーティストのもの。
アーティストの協力を得て著作権の一部をシェアしてもらうことで、
私たちが自由に聴くことも人に紹介することもみんなで歌うこともできると。
つまりアーティストを尊重した上でシェアするということで、
どんどん曲を広めていくと水面下で。
みんなで音楽を楽しむ。
それは本来の音楽のあり方だろうなというふうに考えてそのような形で撮っております。
それともう一つ、受動的音楽ファン。
私のサイトPodMusicStreetで楽曲は無料でダウンロードができるんですけども、
インディーズの音楽を紹介するサイトというのは別に珍しくありません。
インディーズの音楽を無料でダウンロードできるサイトというのはいくつかあります。
それに今まで言うとPodcast形式で配信しているものもあります。
ただ、結局的に新しい音楽を探す人であれば、
そのようなサイトでインディーズの新しい音楽を探そうという人はいるんですけども、
聞いて面倒くさいですよね。新しい音楽を探すというのは。
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大抵は音楽は好きなんだけども、わざわざ探し回ることはしない。
PodMusicStreetは再配布が可能です。Podcastの中で流すことで再配布が可能です。
これによって何が可能になるかというと、決定的に違うところは、
音楽をわざわざ探さない人にも音を届けることができる。
例えばPodcast、いろいろありますよね。日常のことをダラダラと喋ったり、
バラエティ、競馬の情報、金融の情報、スポーツの情報を海外から配信しているPodcast。
そういう個人の趣味に合わせていろんなPodcastを聞くと思うんですけども、
そうやって登録している中で、この曲、どっかのPodcastでも聞いたな、
この曲また聞いたなというところから楽曲に興味を持ち、アーティストに興味を持って
他にどんな曲があるんだろうかということでアーティストに興味を持ってアクセスしてもらうというところで、
かけて積極的に音楽を探す人の人数なんていらない。ほんとごく一部です。
ほとんどの人が音楽は好きだけどわざわざ探しはしない。
そういう人たちに音楽を届けることができるのがPodcast。
私のPodMusicストリートはダウンロードしてもらうのは別にどこでもいいんですよ。
そんなダウンロードするとか別にどこでもいいんです。
一番重要なのはPodcastで流してもらう楽曲が1曲でも増えることが目標です。
ですので私どもはできるだけPodcastで実際に使ってもらうための活動をいろいろしていきたいと考えています。
最初にビデオPodcastがテーマということだったので、その音楽について少しお話したいと思いますが、
実はPodcast、音声のみで言うと、
著作権というのは編集著作物、いろんな著作物を集めた、編集したものだよって扱いになるんですが、
これに映像が加わると、ひとつの作品として捉えられてしまう可能性があります。
すると二次的著作物というふうに著作権の扱いが変わってくる可能性があるんですね。
例えば音楽を流したときに、クリエイティブ・コモンズで改編という条件が最初に出てきたと思うんですけども、
二次的著作物になると改編という条件に抵触してしまう。
音声だけだと編集著作物だと抵触しなくても、映像をつけちゃうと抵触するという可能性が出てくる。
特にアメリカは厳しい。ハリウッドさんもいますので、その辺は今後は改善されているだろうなと思うんですが、
現状でいくと音楽は厳しい部分があります。
ただ、ポットミュージックストリートに登録してもらっている、特に国内アーティストの方には
映像のバックグラウンドミュージックで流させてもらうことは了解をいただく形でやっております。
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という形でですね、何か質問…
ありがとうございました。
一点お聞きしたいんですけども、ポットミュージックストリートはまだ拝見したことないんですが、
アーティストの方が自分で作詞作曲をして演奏をして、すべての権利を持っている曲をシェアするという形になっているのかなと推察しているんですけども、
例えば、譜面をシェアしたりとかというようなニーズってあまりないんでしょうか?
ごめんなさい、ちょっと外れてしまいました。
とりあえずユーザーからの提案としては現状はないですね。
ただ、譜面の公開というのは、曲を書いたアーティストがしたいということであれば、
それが例えば音楽プロダクションなんかに所属していると、そっちに取られてしまう可能性がありますが、
インディーズであればそういうことはないでしょうから、自分たちですべて権利を持っていると思いますので、公開することは可能かと思います。
今のところそのようなニーズは聞いていないので、やっていませんが、それも面白いかもしれないですね。
すみません、また外れてしまいました。
最初にコトキャストを配信するときにいろいろメールをいただきました。
それでコトキャストを配信することができます。今、ビデオも配信しております。
今のお話なんですけれども、
アレンジを加えちゃうと一つの作品になってしまいますので、
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それがアーティストに許可を得るか知ってからという形に。
あとクリエイティブコモンズのライセンスで緩いものでいくと、それもOKだと最初からしているものもあるんですけれども、
コトミジックストリートでは一応まだクリエイティブコモンズの理解が国内で広まっているとは思っていないのですから、
一番きつくしていますので、一応ご一方いただければ。
アーティストに直接取り付ければサイトのほうに私のほうにご連絡いただければという話は終わってしまいました。
ということで、関西コトキャスターミートアップ第3回公演をさせていただきまして、
今から新幹線に乗って名古屋へ帰るところです。
いかがでしたでしょうか。
ということで最後にポテキャスターのほうはバーンとセナトランスのオレンジという曲を流してお別れしたいと思います。
では、さよなら。
さよなら。
さよなら。
24:14
さよなら。
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