政府を信用しすぎないという建国時からの市民感覚は、今の「小さな政府」論につながります。それでも南北戦争、大恐慌、第2次世界大戦と、アメリカは危機に遭遇するたびに連邦政府は肥大化していきました。また、連邦政府における「司法」「立法」「行政」の三権分立の中でも特に日本と異なるのは「司法」です。特に、連邦最高裁の判事は終身制で、その任命プロセスは、政党間の対立を反映して大きく政治化しています。とはいえ、保守的な最高裁がトランプ大統領の意向に沿ってばかりいるわけではありません。「司法」「立法」「行政」が緊張関係を保つ非効率な統治システムは権力集中を防ぐため、まとまらないよう故意に設けられたといえます。
【出演】山岸敬和南山大学アメリカ研究センター長、岩田仲弘中日新聞社編集局国際部長
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