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2023-05-01 09:29

第51回「問診票の性別欄はいる?いらない?」

今回の内容

・道立病院では問診票の性別欄撤廃に!!

・なぜ性別欄の撤廃がひろまっていないのか?

・肉体的に男性か女性かで使える薬が違うことがある

・性別だけでない、年齢や体重、生活スタイルや国の違いなどで治療は変わる!?

・性別は個人個人をみるために必要な情報とする医療従事者は多い 


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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、
ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマですが、正直批判が来るだろうなぁとは思ってますが、
批判覚悟で配信してみようと思ってます。
なぜわざわざ批判覚悟の内容を配信しようとしているかと言いますと、
今回のテーマですが、医療業界で割と深刻に考えられている内容でして、
重要なことだなぁとも思っているためです。
本来、第51回で友人のゲスト会で話す予定だったんですけども、
その時に話した内容とかを改めて話すことで、
自分なりの考え方とか、そういうのを話していいかなぁと思いまして、
今回配信させていただきます。
それでは、今回のテーマはこちら。
問診票の性別覧はいる?いらない?
少し前のニュースになるんですけども、
北海道で5カ所の同率病院、北海道が運営している病院ですね。
問診票から性別覧を撤廃しようということになりました。
男性か女性かの2択を取るということは、
性的マイノリティーのある方に対して、
配慮が欠けているという判断をされたとのことでした。
このニュースが流れたことで、
今後は多くの病院においてこういった配慮を行うべきだ、
この同率病院の取り組みはとても素晴らしいと言われるようになりまして、
全ての医療機関でこういった配慮が必要かもしれませんね、
といった報道をされている、そういったケースもありました。
また、この取り組みの一環にもなるんですけども、
北海道であるカップル、1人は心が男性である、
肉体的には女性の方と男性の方というカップル、
このカップルが妊娠をされたと。
そして、いざ出産をするための準備などをする際に、
受診をしていた病院側では性別覧を工夫するなどしておりまして、
性的マイノリティへの配慮がとてもされていたと。
それにより、肉体的には女性であっても心が男性だという場合において、
性別覧がないということや、そういった配慮、
これは受診する側からして病院に対して質問しやすいということで、
とても良かったという報道がされました。
こういった取り組みに関して、やはり様々な意見が出されております。
こういった性的マイノリティへの配慮、例えば性別覧を撤廃するなど、
こういった取り組みはもっと広まるべきだ。
問診票には性別いらないんだといったことがよく言われますし、
また、なんでそもそもこの取り組みが広まってないんだ?
広まってない方がおかしい。
それの中には、性別覧があるという、
性別覧で男性女性を選ぶうちでは見本は遅れているんだ。
性別覧のある問診票は拒否をするといった考えをされている方もたまに見かけます。
性別覧いらないんじゃないかという考えは確かによくわかります。
答えたくない、答えにくい、そういう方がいらっしゃるのは当然だと思います。
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では、なぜ未だに性別覧が問診票にあるのか?
もちろん撤廃をしている病院もあるんですけども、
未だ多くの病院や薬局では性別覧があります。
では、なぜ未だに性別覧が問診票に記載があるのか?
そもそも性別覧は必要なのか?という話をしていこうと思っております。
正直なところを言いますと、性別覧は必要だと考えております。
理由としてはいくつかありますが、まず大きな理由としては、
肉体的に女性ではダメな薬、肉体的には男性ではダメな薬、こういったものがあるということです。
例として、ある前立腺肥大のためのお薬、これは女性の服用はダメとされているという薬があります。
この薬を飲むと、ジヒドロテストステロンというホルモンを低下させる効果がありまして、
AGAとかでも使われたりするんですけども、この薬、ラットとかの動物実験で胎児とかお腹の中にいる赤ちゃんに影響を与えることが分かっておりまして、
妊娠中の女性はもちろん、女性全体に使用しない方がいいよと言われております。
また、この薬なんですけども、長く手で触る、特に濡れた手で触ると薬が皮膚から吸収されてしまいまして、
女性では触ることすら良くないと言われたりする薬だったりします。
また、こういったお薬で副作用とかのことを置いておいても、
肉体的に女性の方では、そもそも効果が認められないという薬だったりしまして、治療としては無意味だったりします。
そういった治療としての無意味とか副作用対策を避けるために、性別乱はいるよという考えが必要だったりします。
こういったことを、例えば、そもそも悶心評でいるの?という話をされたときに、
よく薬剤師とか医師では性別乱はいるんですよという説明をしたりします。
ただ、そもそもの話になるんですけども、
医療従事者の中では、性別というのは患者様それぞれの治療において、
必要な多くの情報の一つという認識をされている方が大変多いです。
患者様の治療には様々な情報が必要だったりします。
例えば、分かりやすいところでは子供の場合、体重や年齢などによって薬の量を調節したりします。
例えば、15キロのお子様と8キロのお子様では薬の量を変えたりもしますよね。
子供じゃなくても大人の場合でも、一種の薬は副作用が出やすいので、
体重とか身長のバランスなどによって量を調節する必要があったりします。
他にも、高齢者の場合では薬が腎臓とかへの負担があるよということで、
量を普通の若い人に比べては量を減らさなければいけない、こういったことがあったりします。
また、高齢者ではなくても、ある薬は男性が飲むと精子を救いにくくするということもありまして、
男性でも妊活中に飲むのは良くないよ、妊活してるかどうかチェックしなきゃいけないよという薬もありますし、
薬によっては障害のある子供が生まれやすくなってしまう。
そういった薬もありまして、注意が必要だというものもあったりします。
このように、例えばその人の生活のことや体重や年齢、こういったのは治療には必要な情報です。
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また、日本だけでなく海外との話にもなるんですけども、
ある認知症の薬は、日本では薬の量が10mgまで認められている。
だが、アメリカでは同じ薬なのに23mgまで認められているということで、
国の違いで同じ薬が使い方が変わるということもあります。
治療というのは性別や体型、年齢、国なのでそれぞれ変わってきます。
また、これだけではないですよね。患者様それぞれの情報というものもあります。
例えば、過去に副作用歴のある薬を持っている方とか、
ある患者様では併用薬でAという薬を飲んでいる、別の方ではBという薬を飲んでいるといったこと。
こういった具合に、患者様それぞれの状況を見て治療とかは変える必要がありますし、
例えば検察によっても薬の量、ある人では3mg飲む薬を、
この人では1mgでいいよねといったふうに変える必要があります。
もともとで、治療というものは個人個人を見て行う必要なものであります。
そのため、個人個人を見るためだからこそ、
必要な情報の一つとして性別があるよというふうに考えている医療従事者が多いです。
確かに性的マイノリティの方で、答えにくい、答えられないという方がいらっしゃると思います。
ただ、医療従事者としては正直なところ、
治療をするため、個人個人を見るためだからこそ、
その肉体的な性別はどういうものかというのが必要だったりすると考えています。
そもそもの話になりますけども、正直、問診票には性別の問題だけではなくて、
住所や電話番号など個人情報の流出の件を嫌がる方もおりまして、
そういったことで問診拒否をされるという方も多いです。
特に薬局の場合では、病院でも問診票を記入したんだから薬局だといらないだろう、
という方も大変多いです。
そういった場合は、口頭で必要な情報を得たりはしております。
ただ、こういった個人情報を知られたくないという方は、
住所や電話番号は書かないようで、他の部分は書いてくださっているという配慮をしてくださったりもしています。
個人情報の件と同じように、今現在では性別に関しても、
書きたくない情報を書かないということでしか対応できないようということが多いというのは現状だったりします。
さらに、今後は問診票を記入しなくても、マイナンバーカードの普及、
そしてマイナンバーカードが保険証として利用できるようになった昨今、
マイナンバーカードを提示することで、肉体的な性別が分かったりもします。
隠したいという意見もよくありますし、知られたくないというのも大変よく分かります。
が、治療において個人個人を見るため、だからこそ性別欄が必要と考えている医療従事者も多く、
この性的マイノリティへの配慮という件に関しては、まだまだ課題が多い分野だと思っております。
今回はこんな感じです。
今回は問診票ということで話をさせていただきました。
が、治療においては性的マイノリティへの配慮というのは、まだまだ重要であり必要である、
そして進んでない課題だと言われております。
こういった点に関しても、何かいい気になることなど、こういった考え方があるよとか、
そういったご意見なども大変参考になさせていただきますので、いつでもお待ちしております。
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今回も最後にお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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