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  2. 【おはなし回】『スイミー』
2021-03-13 04:38

【おはなし回】『スイミー』

Kon
Kon
Host
『スイミー』
出版:好学社
作:レオ=レオニ
訳:谷川俊太郎

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仲間はみんな赤い色なのに
一匹だけ真っ黒な魚、スイミー
ある日、スイミーと仲間たちは
大きなまぐろに襲われて…

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00:05
みなさん、おはようございます。
こんのゆるラジチアプップへようこそ。
この放送は、子どもも大人もゆったり過ごせるよう、
絵本とともに、朝のほんのひとときをお届けします。
はい、今日のお話は、
出版工学者、作レオ・レオに、
役、谷川俊太郎の【スイミー】をお届けします。
それでは、さっそく読んでいきますね。
【スイミー】小さな賢い魚の話
レオ・レオに、作、役、谷川俊太郎
広い海のどこかに、小さな魚の兄弟たちが楽しく暮らしていた。
みんな赤いのに、一匹だけはカラス貝よりも真っ黒。
でも、泳ぐのは誰よりも早かった。
名前は【スイミー】。
ところがある日、恐ろしいマグロがお腹をすかせて、
すごい速さでミサイルみたいに突っ込んできた。
一口でマグロは小さな赤い魚たちを、一匹残らず飲み込んだ。
逃げたのは【スイミー】だけ。
【スイミー】は泳いだ。
暗い海の底を、怖かった、寂しかった、とても悲しかった。
けれど、海には素晴らしいものがいっぱいあった。
面白いものを見るたびに、【スイミー】はだんだん元気を取り戻した。
虹色のゼリーのようなクラゲ、水中ブルドーザーみたいなイセエビ、
見たこともない魚たち、見えない糸で引っ張られてる、
ドロップみたいな岩から生えてる昆布やワカメの林、
ウナギ、顔を見る頃には尻尾を忘れてるほど長い、
そして風に揺れる桃色のヤシの木みたいなイソギンチャク。
その時、岩陰に【スイミー】は見つけた。
【スイミー】のとそっくりの小さな魚の兄弟たち。
【スイミー】出てこいよ、みんなで遊ぼう。面白いものがいっぱいだよ。
【スイミー】だめだよ、小さな赤い魚たちは答えた。
【スイミー】大きな魚に食べられてしまうよ。
03:01
だけど、いつまでもそこにじっとしているわけにはいかないよ。
なんとか考えなくちゃ。【スイミー】は考えた。
いろいろ考えた。うんと考えた。
それから、突然【スイミー】は叫んだ。
そうだ、みんな一緒に泳ぐんだ。
海で一番大きな魚のふりをして。
【スイミー】は教えた。決して離れ離れにならないこと。
みんな持ち場を守ること。
みんなが一匹の大きな魚みたいに泳げるようになったとき、
【スイミー】は言った。僕が目になろう。
朝の冷たい水の中を、昼の輝く光の中を。
みんなは泳ぎ、大きな魚を追い出した。
おしまい。はい、いかがでしたでしょうか。
レオレオニーさんも有名ですけども、【スイミー】も有名だと思いますが、
私がですね、小学校の頃はよくこの【スイミー】が学芸会で使われてましたね。
なかなかね、思わせるところがある一作だと思います。
それでは、きょうもお聞きくださりありがとうございました。
コンでした。ではまた。
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