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2024-05-13 02:33

『さみしいときは青青青青青青青』ちくま文庫

おとなは取り扱い要注意!

少年少女のための作品集。

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こんにちは、マルジナリア書店の小林えみです。
今日は、舞梅瓦は飴模様。
少し憂鬱な月曜日の始まりになりました。
そんなときに、ちょっとオススメしたい本をご紹介いたします。
寺山秀次、さみしいときは青青青青青青青、ちくま文庫、です。
青が7つ重なっています。独特の書名です。
これはサブタイトルに、少年少女のための作品集というふうにありまして、
寺山秀次が主に若い読者に向けて書かれたものを余れた本になっています。
すごく、やっぱり寺山秀次も年を重ねられてはいたんですけれども、
最後まで、そういう少年の心を忘れなかった詩人だったと思っています。
なかなか大人が少女の心を忘れないということについては、
嘘くささみたいなものを感じてしまうんですけれども、
この詩人に関しては、本当に生涯そういう人であったのではないかと思っています。
私ももうすでに少年少女という対象ではないんですけれども、
そんな時にこんな本があったらとても良かった、
こんな本を読んでいたらとても良かったなというふうに思えるような本です。
ですので、もしこれから本をちょっと読んでみたいという若い人とかいたときには、
ぜひこの本をお勧めしてほしいですし、
大人もこの本を読んで、なかなかそれで少年少女の心に立ち戻るというのは、
すごく難しいことでもありますし、
かえって今現在そういうふうにある人たちの当事者性を踏みにじる可能性もあるので、
ちょっと取り扱いは大人は気をつけていただきつつ、
ただ、誰しもが通った道ではあるわけです。
そういったことを思い出しながらちょっと読んでもらいたい心に刺さる一冊です。
寺山修司 寂しい時は青 青 青 青 青 青 青
ちくま文庫です。
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