1. 神田大介の経験
  2. ポッドキャストと広告③
2024-05-17 10:09

ポッドキャストと広告③

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で、その広告の話からね、再び新聞に戻そうかなと思うんですけれども、新聞も、PV、ページビュー、記事の閲覧回数に対して、少ないとはいえですね、金銭が発生するのは、広告が入っているからですね。
記事の横にですね、バナー広告が入っていたりとか、テキストの広告が入っていたりとか、するわけです。
本当ね、新聞社のサイトも、記事って広告が多くて、記事を開く前に広告が開ききらないと、記事が読めなかったりしますし、これも新聞社によってだいぶ違うんですけれども、
おや、こんな広告が入っても大丈夫なの?みたいな、ドキッとするような、言ってみるとドキツイ漫画であったりとかですね、それこそコンプレックスを刺激するような、肌の角栓みたいなものとかが表示される場合もありますよね。
私の勤務先の場合だと、アプリで見ると広告が全然表示されないので大変快適ですが、やっぱりそうじゃなくて、アプリを使っている方って基本的にはサブスク、有料簡易登録とかしている人がほとんどなので、そうじゃない人に見てもらおうということになると、商売ですからね。
ただで見せるわけにもいかないので広告は当然入ってきますよね。
でもね、さっきまでの話、前回までの話っていうのは、基本的には影格好付き素人のクリエイターさんが作ったものっていうのについてくる広告っていうのが、やっぱり相対的に質の低いものになってこざるを得ないって話だったと思いますけれども、
新聞記事もそれにかなり近づいているということは言えるでしょう。これはプロのコンテンツではありますが、何で近づいちゃうかというと、新聞を提供する情報がもうすでに、いわゆる影格好付きの素人、資生の人たちの提供する情報と差がないからですよ。
新聞社で働いている人、私も記者ですからね、はそんなこと思いもしてこなかったと思いますが、ただよく考えてほしいんだけど、そんなに差はあるかなっていうね、例えばどこそこで事件がありました事故が起きましたっていうのは、そういう情報をいち早く得られる立場ではあるかもしれないけれども、一番早いのはその場にいた人のツイートだったりしますよね。
あるいは動画だったり、そういうのはYouTubeに上げられるとバズるわけですよね。事故の瞬間とかっていうのはね、逆ですよね。
新聞社とかテレビ局がそういうのを上げた人から、その動画をちょっとね、うちにも譲ってもらえませんかっていうふうにお願いをする。現場にいる人が一番早いんですよね。
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例えば、何々省、何々庁、省庁がこういう新しい政策を発表しました、大臣が会見しましたとかっていうのも、省庁のホームページに行けばちょっと時間差はありますけど載ってるわけです。
それ読めばいいじゃんっていうね。いやいや、もちろん新聞に書くときにはもっと要点を分かりやすく書いたり、要約したり、何が大事なのかの抽出、ニュースバリューを判断するっていうことが新聞にとっては一番の値も大事なところなので、たくさんあるニュースの中から今日はこれが大事なんですよっていうのを示すっていうこと自体がですね、これが編集という作業であるし、大変重要なわけなんですけれども。
ここがね、今の時代は人によって自分が重要なニュースっていうのは違うっていうふうに信じられている時代じゃないですか。
信じられているという言い方をしましたけれども、世間社会っていうもので見たときに重要なニュースっていうものは明確にあると思うんですよ。
新型コロナウイルスがまん延を始めましたとかっていうのはやっぱりどの人にも重要じゃないですか。
そういうのの価値判断というのはなされるべきだと思いますが、他方ですね。
いやいや別にと、私個人に関係のあることだけ知っていればいいよっていうのも、それはその人の勝手ですしね。
社会性がそれでないっていう時代ではなくなっているので、好きなニュースを選びたいと。
むしろ、事件だの事故だのウイルスだのっていうニュースは自分の心を暗くするし、政治のニュースとかも。
いやそれは私に至ってね、いろいろな価値判断はありますけれども、そんなこと言ったら周りの人と気まずくなるじゃないと。
いらぬ喧嘩の火種を持ち込んでくれるなよっていう人がもう増えてるんですよね。
それはもうロイター・オックスフォードのジャーナリズム研究所の調査とかでも、世界的な傾向として出てるわけですよ。
そうなってくるとですね、いやいやいいですというのに合わせて、プラスいよいよツイッターの方が早くねみたいな、YouTubeの方が映像あるよねっていうような流れになってくるとですね。
もはや新聞の記事って、しかもたくさん会社あるでしょ。
全国誌、地方誌、通信社ってほとんどただみたいなものになっちゃってるんですよね。
そうするとそこに良い効果はそれはつきませんよね。
だって情報としての価値が低いんだもん。
低くなっちゃってるからそれ自体は別に否定しようのない現実ですよね。
そうなるとですね、新聞を広告業として成り立たせていくのは相当厳しいですね。
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文学と違って新聞って文章自体には価値ないので、それはないですよ。
そうじゃなくて情報としての価値をこれまで打ってきたわけですよ。
ところがその情報がどこでも手に入るめちゃくちゃ安価なものになってしまったとなれば、
そりゃあ広告はつかないですよね。プレミアムがないですもんね。
なので、今新聞社の中ではそういうような媒体としてどのように変化していくのかっていう議論が日夜なされてるわけなんですけれども、
それとして今の現状を考えるとですね、
このまま質の低い広告をつけ続けるっていうことは、
全体の新聞の価値を既存しないか、ダメージをつけないかっていうことは、
やっぱり真剣に考えた方がいいんだろうなと思いますね。
新聞って媒体の特性としていわゆるホストリードみたいな記者が何かの商品をお勧めするみたいなことはできないんですよ。
できないんだけど、これまでもすでに広告局と言いますかね、新聞広告を作る取ってくる部署の人たちは、
そういうのとはまた違う形の媒体を作ったりして、
広告なんだけれども読み物としても読みごたえあるよねみたいなものも作ってきたわけです。
これはタイアップ記事って言われるようなこともあって、
タイアップ記事って言い方はあんまりいい言葉じゃないんだよな。
特にその編集局、新聞記者から見ると割と別称みたいなところもあるんですけど、
だけどまさにそういう広告、メッセージ性を強めて、
その広告を出している企業なり商品サービスの価値全体を高めていくみたいなやり方、
イメージアップみたいなことですね。
そもそも新聞広告って、これが89,800円って解読みたいな広告って、
折込みチラシ以外はないんですよ、ほぼね。
今も新聞開いたら何も載ってないと思いますけど、
それではなく企業の価値、パーパスみたいなものをより知らしめていくであるとか、
表現していくっていうものを、つまり高い広告に振っていくしかないんだろうと思うんですよね。
そうするともうGoogleみたいな、メタみたいなプラットフォーマに付き合う必要ってどこまであるのかなっていうことになると思うんですよ。
これはさっき前回話したポッドキャストと同じで、
ポッドキャスト自体の価値を下げるような広告だったら入ってないほうがむしろ良くないっていうことなんですね。
それは今支配的な立場にいるGAFAに対しても一つ問題提起ですよね。
あなたたちのやっていることで一体全体誰が幸せになっているのかっていうのは、もっとよく考えた方が良くないですかと。
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目先のお金でクリエイターは実際それでお金の支配があるといって、
みんな幸せになってるんですかっていうところも考えた方が良いと思うんですよ。
それによって迷惑系YouTuberみたいな人も出ているわけで。
アテンションエコノミーですよね。
みんなの名匹や悪名は無名に勝るんだみたいな人がゾロゾロ出ているっていうのは間違いないでしょう。
そこから生まれたのは例えばガーシーさんとかですよね。
残銀議員にまで登り詰めましたよ。
けど逮捕された。
こういうようなことを生んでいる土壌にプラットフォームがあるっていうことをちゃんと直視した方がいいですよね。
これはやっぱり質の低下に他ならないでしょう。
政治家の質まで低下させちゃってるんですよ。
いやマジで。
もっと真剣に考えた方がいいでしょうね。
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