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日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
火曜日は、RKB神戸金史解説委員長・神戸金史のBrush Upです。
引き続き兵庫県の話をしたいと思っています。
県知事選挙では、先ほど申し上げましたように、SNS上で審議不明の投稿も多く拡散される中、
投票率自体は前回は大きく上回っていく。
その中で、新聞やテレビはオールドメディアだと呼ばれて、非難する声もあったわけです。
日曜日に、地元の神戸新聞の行政担当デスクの永田健介さんのお話を聞く機会があったんですね。
体験したことのない選挙だったとおっしゃっていました。
これは、福岡市の西南学院大学で報道実務科フォーラムイン九州2025というのが開かれまして、
この土日の2日間、6個の今のホットな話題や注目のスクープの裏側など、
記者やデスクを招いて、今だから話せる話を聞いていく。
また、ITや情報公開に詳しいジャーナリズム関係者から学んだり、
そういった取材スキルを学ぶイベントなんですが、実務科として。
報道やニュース、それから社会の事象に関心のある大学の先生や学生さんたちも参加していました。
東京でずっと開かれてきたんですけども、2017年から九州で開かれたのは初めてということです。
先日、ドキュメンタリーの勉強会で、福岡メディア広報ラムを私たちが2006年からやっていると言いましたけど、
考え方は全く同じで、会社は競争相手ではあっても、大事なところは共有しあってレベルを上げていこうと。
私たちはドキュメンタリーのスキルアップをしていこうだったんですけど、
今回は報道実務者が悩みを共有したりですね、ノウハウを学んだりとか、そういう中で。
その神戸新聞の永田健介デスクなんですけども、一定の条件が揃ったときに
SNSがものすごく選挙結果に影響するということを初めて体験した。
SNSのプラスの面も強く感じたともおっしゃっていました。
一方で虚偽の情報がどんどん流れていったことを踏まえてですね、自分たちはどうだったのかと。
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永田さんの反省の言葉として上がったのは、選挙報道のマインドが過去と変わっていなかった。
選挙期間になると、どちらかの候補に有利になるように報道してはならないという僕らの中の基本的な考え方があるので、
抑制的になってしまっているという批判は近年ずっとありましたし、私たちも実感しているところですが、
つまり永田さんのお話によると、過去の例を参考にした紙面計画をあらかじめ作っていたと。
そうでしょうね、選挙期間中に。
例えば、候補者の横顔、どんな経歴でどうしてこういうふうに考えるに至ったかというのを、
各社一人同じ行数ずつ並べていくと。
それから、例えばテーマ別教育だとか、県政改革だとか、いろんなテーマ別の候補者の意見をまた並べていくと。
このときに、どの候補だけを大きくするということは避けてきたわけです。
これは公職選挙法の148条で定められているんですけれども、
それを意識しすぎてきたのではないかと永田さんは反省の目を述べていました。
公職選挙法はこのように書いています。
第148条、選挙運動の制限に関する規定は、新聞紙または雑誌が選挙に関し、報道及び評論を掲載するの自由を妨げるものではない。
ただし、虚偽の事項を記載し、または事実を歪曲して記載すると、表現の自由を乱用して選挙の公正を害してはならない。
この後半の選挙の公正を害してはならないというところを意識しすぎたと永田さんはおっしゃっているわけです。
神戸新聞がというよりも、私たちメディア全体で意識しすぎているのは確かだと思います。
ただしこの法律は前段では、選挙に関し報道及び評論を掲載するの自由を妨げるものではないと言っているんですね。
そういう意味で言えば、私たちがいつもいつも量を揃えてしまう、定量的な公平を目指してしまっているんですけど、
量的な公平ではなくて質的な公平を目指すべきだというのは近年出ていた議論です。
しかしここが選挙報道のマインドが過去と変わっていなかったという長さのお話がありました。
それからですね、ネット上で急激に橘隆さんのSNS発信が拡散していく。
ものすごい回数になっていくわけですが、そういう中で報じていないではないかと言われる、
先ほど申し上げたように虚偽の情報、または裏通りが取れていない情報をそのまま流してしまうのは報道機関としては、
むしろ逆にこの公選法の後半の虚偽の事項を掲載、または事実を歪曲して記載するなどの表現の自由を乱用して選挙の構成を害してはならないに該当してしまいますので、
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これはもちろん避けるべきだと。
というか、こんな噂がありますよというので報道していたら、紙面もテレビの枠もいくらあっても足らないですよね。
それを見た人、聞いた人も混乱しちゃいますからね。
報道されてたじゃないかみたいな話になることを恐れるわけです。
先ほど言ったように根幹とずれてしまうからですね。
根幹は知事の政治的な行動がふさわしかったかどうかということがあったわけです。
権力者は知事である。百条委員会ではない。
権力者が不正義な行動をとっていたのかどうか、不適当だったのかどうかを私たち市民の代表者である議員が検証するという場になったので、そこは全く僕は違うと思います。
ところがガッと盛り上がった中で、神戸新聞は11月15日ですから東海表記の2日前ですかね。
Q&A方式で判明済みの事実とか調査中の疑惑を整理して記事化しています。
しかし、夜刑死に満ちたと中田さんはおっしゃっていました。
どうすればよかったか。
僕はいろんな話が出たんですけど、中田さんのこの言葉は非常に印象に残りました。
僕らが書いていてつまらないと思う記事はやめるべきだ。
なるほどと。
確かにみんなをきちんと並べていくだけではあまり面白くはないですよね。
そして中田さんが最後に提言としてあげたものをご紹介したいと思います。
これは神戸新聞から各メディアに対する提言ですね。
インフルエンサーが参加する選挙では、ソーシャルメディアの言説に機動的に即応できる取材チームを手に負えなくなってしまった。
これは虚偽であるとか、これは裏取りができていないものであるとか、
そういうものを機動的に出すことをした方がよかった。
それは二つ目ですけど、紙面や自社サイトにとどまらず、SNSにも取材をした事実を出していく。
議論の土台となるファクトを提示するということです。
そして発信は切れ目なく、必要なコンテンツは期間中何度でも出す。
一回出せばいいではない。
そして過度に公平性にとらわれない。
有権者の知りたいに連続して答える。
ここが大事だというふうに長田さんがおっしゃっていて、書かない理由を含めメディア側の責任を果たすべきだと。
理由も含めて、なぜ書かないかということも含めてメディア側の責任を果たすべきだというふうにおっしゃっていた。
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そして次に同じ後手を踏むことはしないと強くおっしゃっていましたね。
この辺りもまたすごいなと思いました。
この実務課フォーラムは6つのコマがあったんですけども、
その中でネット上で攻撃された時にどう対応するかというコマもあったんですね。
そこは琉球新報の記者の南明さんと沖縄タイムズの編集員の安倍敬さんが対談したんです。
その中で紹介されたのが、ジャーナリスト筑史哲也さんが、筑史哲也のニュースツースリーの最後の出演で喋った言葉でした。
これはニュースツースリーのDNAという形で知られていますが、
一つ目が、力の強い者、大きな権力に対する監視の役を果たそうとすること。
都各一つの方向に流れやすいこの国で、少数派であることを恐れないこと。
多様な意見や立場を登場させることで、この社会に自由の気風を保つこと。
この3つを筑史さん最後にお話になったんですね。
これを南明さんが取り上げました。
私たちはこの言葉は筑史さんとかTBSとかニュースツースリーだけでなくて、
メディアにいる人間全員が共有すべきものだろうと私は思っていますし、私も前からそう思っていた言葉です。
これが最後に挙がったのは、僕は本当に若い記者たちもいっぱいいたので、よかったなと思っていますね。
この勉強会は結構真面目にやっているんですよ。
どう炎上したらどうするのかとかね、いろんなことも踏まえて、
攻撃されやすくなっている記者たちがどう前向きに頑張っていこうかということを考えています。
そして役割をしっかり果たそうと、少数派であることを恐れずに、
ということも僕らの心を励ますようなことだったと思います。
今日はこの対談に登場した安倍昌志さんの本をプレゼントしたいと思っているんですが、
朝日新聞の三浦英行さんとの協調、フェンスとバリケード、福島と沖縄、
抵抗するジャーナリズムの現場からを一冊プレゼントしたいと思っています。
ご希望の方はこの番組宛にメールで送ってください。
gu.rkbr.jp、お名前、住所、連絡先、そして番組の感想なども添えてぜひ送ってください。
感想もお願いします。
この時間、キャッチアップをお送りしました。
バッテン少女隊の春野紀伊菜と、青井梨奈です。
RKBラジオでお送りしている、ガールズパンチ!
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