神戸金史のCatchUp
2023-06-06 11:52

神戸金史のCatchUp

RKB解説委員 神戸金史

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00:07
イリカミネ イリカミネ 抱きしめて 毎日だって 切られて 切られて イリカミネ
三菱電機
この時間は、神戸金史のCatch Upです。
はい、こちらも映画の話なんですが、 まずはこの音をお聞きください。
この太鼓、ある映画のBGMなんですね。
1987年公開。
ゆきゆきて神軍、神様の軍隊と書きますが、
ゆきゆきて神軍というドキュメンタリー映画のテーマ曲です。
神軍太鼓と呼ばれていますが、この年の大ヒット映画なんですね。
毎日映画コンクール優秀賞、監督賞、録音賞、 法治映画賞最優秀監督賞などなどですね、
ドキュメンタリー映画なのに国内外の賞をそうなめにしていくという映画で、
監督は日本のドキュメンタリー映画の巨匠の原和夫さんです。
公開は1987年ですから、もう36年も前の映画になるんですが、
ドキュメンタリーなので今回は、これはですね、 実在の人が主人公なんですね。
元陸軍常套兵の奥崎健三というんですが、1920年兵庫県生まれで当時60代ですかね。
妻と2人で神戸で中古の軽乗車やバッテリーなどを売っているという仕事をしているんですが、
お店のシャッターにはですね、車の上の看板には、 田中閣営を殺すために印とかですね。
音量とかですね、神の軍隊、新軍など驚々しい文字が並んでいるんですよ。
映画のホームページにはこう紹介されています。
1987年の映画界を震撼させた驚愕の作品。
天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト 奥崎健三を追った衝撃のドキュメンタリー。
こんな奥崎に原さん監督が密着していくんですけど、
映画を観た時は私まだ大学生でですね、大きなショックを受けたんですよね。
その時にこの映画を観たことによって、ちょっと人生が変わったかもしれないというふうにも思ったんです。
昨日ですね、原監督につないでお話を伺ってみました。
私も何度も観てますけども、
そうですね、もう何度も。
87年。
87年、もう30年以上ですもう。
その時、私大学生で渋谷の映画館で観に入って、出てきた後、全く消化できずにですね、
03:03
生まれて初めてもう一回チケット買って入りました。
そうですか。
長い階段があってね、階段までずっと行列ができてたんですよね、あの頃。
そのうちの一人が私ですよ。
ありがとうございます。
映画を観てですね、本当に衝撃を受けました。
この奥崎健三というのはどんな男なのか。
第二次大戦中に召集されて、激戦地のニューギニアに派遣されて、ジャングルの中で生き残ったのは本当に1300人のうちわざわざ100人ぐらいだったと。
彼は途中で捕虜になってしまうんですけども、連合国軍のですね。
その後日本に帰ってきた後、生涯致死で懲戒期10年の判決を受けて服役。
その後、天皇の一般参画で1969年、バルコニーに立っている天皇に向かって鉄製の軍パチンコでパチンコ弾を発射したと。
亡くなった戦友の名前を叫んで山崎天皇を撃てと叫びながらパチンコ弾を発射。
懲戒期1年6ヶ月。
このような事件を引き起こしている人なんです。アナキストですね。
彼はですね、若い兵隊が戦後23日経ってから処刑されたという事件をずっとこのドキュメンタリーの中で追いかけていくんですね。
なぜ死んだのか、誰が殺したのか。戦争終わってるんですよね。
そういった無念の兵隊を弔うために軍の仲間を訪ね続けていくと。
で、無礼だと思った時は容赦なく突然殴りかかったりとかですね。
自分で百刀板をして警察を呼んだりとかですね。
そこに何が起こるかわからないまま、若い原監督はですね、カメラを密着させていくという状態なんですね。
こういったアナキスト、奥崎健三がなぜこんな風に戦ったのかということを原さんが語ってくれました。
奥崎さんは天皇制相手に一人で喧嘩を売るって発想するんですよね。
組織を作らないっていう発想なんで、一人で広大な相手を敵にして戦うわけだから、
天皇制を上回る観念を自分の中に持たないと、戦う側が出てこないって言いますか。
戦国時代もそうですが、戦う側って大義名分を必要とするじゃないですかね。
その大義名分として奥崎さんは、新しい神様、新しい宗教、つまり新軍平等兵を名乗ることによって、
その観念というのは天皇制より上位に奥崎さんの中ではあったわけですよね。
神の軍隊平等兵、彼は陸軍の上等兵だったんですね。
今は自分は神の軍隊であると平等なんだと訴えていくわけです。
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御霊を弔うっていう風に車なんかにも書いてですね、異霊の旅を重ねていくと。
なぜそんな、戦争なんて遥か昔の話だった時代ですもん。
でもそれを彼は忘れずにやっていくんですね。
それはですね、やっぱり乳技の矢の悲惨な体験があったからだったんですね。
武器も持たず、食料もないという状態で送り込まれた奥崎さんの部隊は、
もう最初から逃げ惑うという運命づけられているというか。
それで1300名のうち、生きて帰った人は結果として100名ぐらいなんですって。
ちょうどその敗戦の1年前ぐらいから人肉を食べるという状況が始まったと。
そのタイミングで奥崎さんたちのグループは、食料を奪いに行くんですよ、村人たちの。
それで逆襲されたために、連合軍側に捕まる、捕虜になるというふうになっていくのかな。
オーストラリアに送られるわけですよね。
最悪の飢餓状況の中に陥る前に捕虜になったということですね。
捕虜になっているから人肉を食わずに済んだということですよね。
多くの戦争で亡くなった方々が、飢餓が理由、病気が理由、
撃たれて亡くなった方よりずっとそちらが多いんですよね。
そういう中で飢餓の中で、人の肉を食べないと生きていけないという状況にも追い込まれていた。
実はこの映画の中での一つのテーマは人肉食で、
食べたということを当時の仲間たち、上官たちに告白させたりですね。
奥崎自身は捕虜になっているので食べてないんですけど、
そういう残酷なことが起こった中で処刑も戦後になってから行われている。
それはなぜなんだ、誰が撃ったんだ、あなたが撃ったのかと。
いや、撃ってないと言ったら殴り倒して、その後に撃ったことを告白させたりですね。
こんなアナーキーなことをやっていいのかどうかという非常に大きな問題はあるなとは思っていますが、
時代もあったと思います。
こういったことが映画館で描けられるほどの自由度がまだあったかなと。
今だったらどうかなとは思いますし、個人情報の問題もあるからこんな風にできないかもしれませんけれども、
とにかく軽浮な作品なんですね。やっぱり時代が変わってきたなというふうには思います。
原さんはこんな風に語っていました。
若い観客が多かったんですよ、公開当時。
劇場の中で笑いがいっぱい起こるんですよ。
だけど今の若い子が見に来てて、笑いがまず起きないんですよね。
それだけ時代の差があるんでしょうと思うんですけど、
なんでこのおっちゃんが起こるのか知らないというようなリアルさが、
09:00
どんどん気迫になっていってるって言いますか。
だから笑い用もないっていうか。
そのことの意味をどうやって私たちは作り手としては今後どんな作品を作って、
時代が過ぎていくということの意味を、
やっぱり作品を作ることでしか私たちは考えていくことができませんので、
どういうふうにそのあたりの問題を考えて作品を作っていくのかなって、
いつもいつも思うのはそのことばかりですよね。
今日なんでこれを取り上げたかというと、
日曜日に福岡市総合図書館の映像ホールシナラで上映会があったんですね。
そこでフィルムで久しぶりに見まして、
昔にこれをちゃんと見たなと思って見てたわけです。
そして原さんはですね、6月8日が誕生日なんですよね。
終戦の年に生まれて、それなりのお年なんですけども、
本当に熱意を持って映画作りにまだ取り組んでらっしゃって、
ぜひこの『ゆきゆき手信軍』は今AmazonプライムとかUNEXなど、
サブスクでも見ることができるようになっているんですよね。
ですので皆さんに紹介してみたいというふうに思った次第です。
ドキュメント『ゆきゆき手信軍 情報版』という本も出たりするので、
合わせて見てもらえるとこの映画の凄まじさ、
奥崎健三の行動はほとんど許せないものなんですけど、
そもそもその時に滑稽さもあり、笑いも起きたりする。
そしてこの人がどうしてこんな人生を歩まなければいけなかったのか
ということを考えるのが、本当に映画としては胸打つものになっています。
ぜひ見ていただけたらなと思っています。
神戸金指のキャッチアップでした。
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