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ニュースや世間の気になる話題を、様々な角度から読み解いていきますが、毎週最終金曜日は、この歌詞が凄い、ということで、潟永さんに色々と歌詞を解説してもらうんですが、今日はですね、新型コロナウイルスの感染症が、5月8日から感染症法上の位置づけが、2類からインフルエンザと同じ5類に変更されるということで、先ほどご紹介もしましたが、
マスクについては、それぞれの任意というか、委ねられるということなんですよね。既に3月から自己判断には基本的になってたんですけども、マスクの着用について、それにまつわる歌というふうに、どういうことですか?
はい、おはようございます。私、花粉症なもんですからですね、マスク着用が自己判断になってから、外ではほとんどマスクしてたんですけど、それもほぼ収まってですね、ようやくマスクを外すようになったんです。するとですね、何が変わったといってですね、匂いがするようになったんですよ。
匂い?
はい。出勤で駅に向かう途中の公園で、あ、チンリョクの匂いだーとかですね、帰り道に、あ、こんちは、今夜カレーだなと。改めて言いましたね、ちょっと大げさですけど、私たちはこの3年間ですね、匂いのない世界にいたんだなと。
なるほどね。
ということで今日はですね、匂いにまつわる歌を取り上げました。
匂いにまつわる歌?
はい。最初はこの曲です。
どんな歌があったかな?
はい。あいこさんの名曲かぶとむし。1990年のリレースです。この歌一言で言うと、別れの予感の歌なんですね。冒頭、悩んでる体が熱くて指先は凍えるほど冷たい。どうして早く行ってしまえ、そう言われても私は弱い、という歌詞はですね、言わなきゃいけないとわかってるけど言えないよ、というもどかしい思い。
はい。じゃあ何を言えないのか、続く歌詞にヒントがあります。
はい。
あなたが死んでしまって、私もどんどん年老いて、想像つかないくらいよ、そう、今が何より大切で。これね、順番ひっくり返すとですね、今はこんなに大好きだけど、二人の未来は想像できないとも読めるんですね。
はい。
そして、さらに続く歌詞。スピード落としたメリーゴーランド、白馬のたてがみが揺れる、はですね、燃え上がった声が少し落ち着くと、白馬に乗っていた王子様はいない、とも読めてですね。ここまでそう解釈すると何度も繰り返される歌詞。生涯忘れることはないでしょう、は、多分私たちもう無理だと思うけどたくさんの思い出をありがとう、っていう風に聞こえるんですね。
今日のテーマ、匂いですが、この歌の不思議なタイトル、カブトムシはですね、サビの次の歌詞を聞いて、なるほど、となるんですね。
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背の高いあなたの耳に寄せたおでこ、甘い匂いに誘われたあたしはカブトムシです。
そっか、ここに匂いが。
耳におでこを寄せると彼女の鼻先は彼の首筋にくっつきますよね。コロンつけていたとしても、彼の匂いしか感じない。嫌な人だったらありえませんが、それを甘く感じて吸い寄せられるくらい大好きだったということですね。
それを受益に誘われるカブトムシに例えられるセンスがあいこさんの心骨頂というか、彼女の歌には男には決してわからない女性の感情が詰まっていてですね、若い男性はあいこさんの歌で女性心理を学ぶと思っているかもしれません。
なるほど。歓励でも大丈夫かな。
大丈夫。
大丈夫。恋愛いつからでもできますから。
ということで、次はですね、男性が歌った別れと匂いの歌、この歌です。
はい、中高年の方はもう皆さんご存知なんじゃないでしょうか。もう45年前、1978年リリースのオフコース、夏の終わり。作詞作曲家はオッドカズマサさんです。
こちらはすでに別れた2人で男性が過ぎ去った恋を懐かしむ歌です。
で、今流れていた冒頭はちょっと格言めいていて、きっと誰しもそうだよなと思うんじゃないでしょうか。この歌詞です。
夏は冬に憧れて、冬は夏に帰りたい。あの頃のこと今では素敵に見える。
人はないものをねだりしちゃうんですね。
付き合ってる頃はぶつかったり嫌に思えたことも、別れて時が経つとただ懐かしくなる。
それをあの時乗り越えられていればきっと2人は結ばれたのに。
これ水木さん刺さりませんか。
そうですね。でも乗り越えられないんですよ。だから今がある。
でもじゃあもう一度やり直そうと思っても多分これうまくいかない。
時が経ったから美しく思えるだけで。
小田さんはこう歌います。そっとそこにそのままでかすかに輝くべきもの。決してもう一度この手で触れてはいけないものなんだと。
そして切ないのは次の歌詞で、でもあなたが私を愛したように誰かをあなたが愛しているとしたら、ああ時はさらさら流れているようです。
もう元には戻れないことはわかっていても、あなたが今あんな風に自分を愛してくれたように誰かを愛していると思うという。
男ってわがままですよね。
いやいやいや。僕に聞かないでそれ。
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この歌もタイトルがそのままにおいに結びつきます。
2番の冒頭この歌詞です。
駆け抜けてゆく夏の終わりは薄れてゆくあなたの匂い。
誰しもちょっとセンチメンタルな気持ちになる夏の終わり。
かつて二人で歩いた同じ丘に立ってあの頃を思い出すけど、もうあなたの匂いも遠くなってしまったと。
好きだった人を匂いで記憶するのは男性も女性も一緒なんですね。
それは科学的にも実は立証されていて、
人の五感のうち、視覚、聴覚、触覚、味覚、この4つはですね、
一旦思考を司る大脳を経由して記憶を司る会話というところに送られるんですが、
匂い、嗅覚だけはですね、大脳を経由せずに直接会話に届くんで、記憶に残りやすいとされてるんですね。
また、まだ目の見えない赤ちゃんが匂いでお母さんのおっぱいを探すように、本能に最も近い感覚とも言われます。
だからですね、匂いで記憶が蘇るのは必然的な心理現象で、
フランスの文豪のマルセル・プルーストの小説、失われた時を求めての一番面にちなんでですね、
匂いで記憶が蘇るのをプルースト効果と呼ばれているんですね。
以上、余談でしたけどね。
プルースト効果、覚えておこう。
では最後に今日は、いつも2曲ですけど、今日は3曲目。
今日はもう1曲、これです。
これも皆さんご存知ですよね、宇多田ヒカルさんのファーストラブ。
1999年リリースのファーストアルバム収録曲です。
これね、何がびっくりと言ってですね、この歌作った時、彼女まだ15歳です。
そうですよね。
天才というしかなくて、アルバムセールスは全世界でおよそ1000万枚。
もちろん日本では歴代一、日本の音楽シーンを変えたアルバムと言っていいですよね。
その代表曲の1つがこのファーストラブで、歌い出しの最後のキスはタバコのフレーバーがした苦くて切ない香り。
もういきなり香りなんですね。
しかもフレーバー、英語で匂いは一般的に進めるんですけれども、
じゃあフレーバーはって言うと、これ味の要素が加わって、日本語で言うと風味なんです。
つまりここには舌の記憶も残っていて、だから苦くて切ないなんですね。
大人ですよね。
15歳とは思えない。
しかもタバコの匂いなんて一般に嫌われる匂いのひと角。
そうですよね。
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すいません、私も愛演歌でごめんなさい。
でもそれすらフレーバーと言えるところに愛の深さを感じますし、
それから年上であろう彼の年齢とか、ちょっぴり不良性も感じて、
一瞬でこの最初のワンフレーズで歌の世界作ってる。
衆逸な歌いだしです。
そして続く歌詞は、
明日の今頃にはあなたはどこにいるんだろう、誰を思っているんだろう。
これ小田さんが夏の終わりで歌ったように、愛する人が他の誰かを愛することを思う切なさですね。
彼女の歌詞って英語の方がストレートで続く。
あなたは私の永遠の愛。
いつか誰かとまた恋に落ちても。
あなたが教えてくれた愛を忘れない。
あなたはいつまでも私のただ一人の人と歌って、
けれども彼が帰ってこないことは分かってます。
10代の少女の少し背伸びした初恋の終わりを歌った、
まさにこの歌がそのもの永遠の名曲になったんですけども。
今日は駆け足で以上3曲ご紹介しましたけれども、
いい季節です。
マスクを外してですね。
人混みは避けてですね。
マスクを外して春の匂いを感じながらですね、
改めてこのヘッドホンとかで歌を聴かれてはどうかなと思って、
今日はご紹介させていただきました。
ありがとうございました。いい曲ばかりを。
ありがとうございました。
においで歌詞を解説していただきました。
元サンデーマイチ編集長、ガタナガシュイチロウさんでした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ガールズパンチ×少女隊の×ラジオ隊。
×少女隊の春のキーナと、
アオイリルマです。
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