なので、本人の事後決定を尊重します。
これはすっごく大切なことです。権利擁護の視点から。
でもね、必要な情報を渡さなかったりとか、あとは、こういうこともできるよ、こういう道もあるよ、
そういった選択肢を示さなかったりとか、そして最低限の関わり、必要な関わりをしない。
最終的には、本人がそう言っているので、みたいな感じで終わる?
それって、本当に事後決定を支えているのか?っていう問いが僕には残るんですけども、悲しいかな?
現実にこういった支援者います。
しかも、別に専門職だからとか、専門職じゃないからとかじゃないんですよ。
専門的な力や資格を持っていたとしても、この逆方向的な権利擁護ができていない支援者もいますし、
そんな資格なんか何もなくて、いろんな分野、分脈からやってきた方でも、
丁寧にね、その人の事後決定を尊重した支援をしているっていう人もいます。
なんかね、事後決定を支えるっていうのは、シンプルだけどとても難しい。
特に、慣れてきちゃった人たち、よく注意が必要だなというふうに思いますね。
事後決定というのは一体何なのかとか、支援というのは一体何なのか、そういったことを考える必要が、
これは支援者向けの話ですけども、必要だなというふうに僕は思っています。
やっぱりね、支援慣れしてくると支援者は、自分たちのコントロール下に置こうとする方っていうのも一定数います。
なので、それは本人の事後決定とか権利擁護からは全く逆のムーブなんで、やっぱり大事なのは、
やっぱりとかね、ちょっと外人風になりましたけど、やっぱり大事なのはね、
本人がどうしたいのかっていうところをまず一番に考えて差し上げるっていうことなのかなというふうに思います。
事後決定だからっていう言葉をね、支援者が関わらないための免罪譜にしてはいけないんですよ。
本当にね、そこに関してはそう思います。
事後決定ってね、何回も言ってますけども、事後決定の尊重っていうのは、
不介入ってね、介入しないことではないですからね。
やっぱりしっかりと本人任せにするのではなく、本人の決定をちゃんと聞く、そして委ねるというところです。
それまでに大切なことは情報を渡す、選択肢を示す、一緒に考える、
あと必要なら何度でも関わる、その上で本人が決める。
これが事後決定のための支援なんじゃないかなというふうに僕は思っています。
そんなことをしたとて、ここの一番初めに戻るんですけども、
支援者にとってはね、やったこともやらなかったことも単純に評価できないんですよね。
難しいところなんですよ。
だから、やったからといって評価される、支援したからといって評価されるわけではないという話をしましたけども、逆方向もそうなんです。
やらなかったからといってマイナス評価になりにくい、ならないこともあるっていうのがね、
この福祉の支援の問題点の一つかなというふうに思います。
これはね、支援者の問題というところですね。
そして二つ目、これはね、世間の問題です。
世間一般に住む、これが一番パイとしては大きいと思いますけども、
世間一般の問題として福祉に関してなんですけど、やっぱりね、僕が思うのは、
経験してないものはね、見えにくいのかなというふうに思います。
福祉の支援という文脈で言うとですね、どんな方々を支援しているかというと、
高齢者であったり、障害者であったり、子育て世代であったり、生活困窮者であったり、
DVとか、引きこもりとか、そういった文脈の方々を支えるような関わり、支援をしていたりしています。
で、初めに経験していないものは見えにくいって言いましたけども、
割とライフステージ上がっていくと、お世話になること多いなというふうに正直思うんです。
まずまず確実なのは高齢者ですね。高齢者の支援。
いずれ生きてさえいれば多くの人は当事者になってくるわけですから、
高齢者になってくるわけですからね。
で、次に子育てですね。
子育て世代に関してもやはり、今少子高齢化とは言われていますけども、
それでもね、やっぱり産み育てるっていうね、親っていうところで、
ある程度多くの人が経験されるんじゃないかなというふうに思います。
一方でね、障害とか生活困窮などとか、
ここら辺は割とニッチな当事者からしてみると、
僕は生活困窮の事業の担当もしてますし、
あとダウン症の子を持つ父でもありますので、
障害生活困窮とは深く関わりがあるんですけれども、
自分には関係ないっていうふうに感じる人もいるわけですよ。
まあそれはそうですよね。障害になったこともなければ、
生活に経済的に困ったこともない人たちからしたら、
関係ないって一瞬思っちゃうかもしれない。
でもね、すごくすごく本当にね、
誰しもが成り得ることにその対応するのは福祉っていうことなので、
関係ないっていうのは正直ないんじゃないかなっていうふうに思ってます。
自分には関係ないと社会に必要ないっていうのは、
ノットイコールですからね。
ここはね、ちょっと覚えておいてもらえたら嬉しいなというふうに思いますし、
それが当たり前の社会になっていけばいいなというふうに思います。
なぜ関心が世間の方々へ向きにくいか、
さっき話したようにそもそもニッチな世界でパイが少ないというところもあるかもしれませんけども、
やっぱりその他の人たちはどうするの?
当事者以外で知り得ないの?興味持たれないの?っていうことで考えると、
やっぱり初めの経験してないが大きいかなというふうに思います。
そして知らない、あと想像しづらいとか、
そもそも毎日の生活で精一杯だから、
自分と関係ないテリトリーのところを学ぼうしろという気持ちにならないよという人もいるかもしれない。
その気持ちもわからなくもないんですよ。
そんなことを考えていると、関係ないよって思う人、
関心のないよっていう人、
こういった人たちというのは冷たい人というわけではなくて、
経験してない人。
なんで冷たいというよりは見えないんじゃないかなというふうに思うことがあります。
そんなことを考えていたら、今放送されている夏ドラマの中で、
割と人気だと思いますけれども、
Tシャツが乾くまでっていうドラマがあります。
このドラマ見てる人、キャッシュ!
めちゃくちゃ面白いので、ぜひぜひよかったら見てほしいです。
ネタバレになりますので内容は特に言わないですけれども、
このTシャツが乾く前で、
とあるアンシーンが先週かありまして、
その中でかほちゃん演じるあずささんが言っていたセリフですね。
結局自分が体験したことしか理解できない。
人間の想像力なんてそんなもの。
っていう発言するシーンがありました。
これは何を思ってそういったやつを発言したのかわからない方は、
よかったら見逃し配信などで見てもらえればなというふうに思いますけれども、
結局自分が体験したことしか理解できない。
人間の想像力なんてそんなもの。
結構確信ついてるなというふうに思います。
なのでやっぱり経験してないものは見えにくいんだろうなというふうに思う。
これが世間の問題です。
そして最後に精度の問題ですね。
支援者と世間、ここがつながっていくことで精度が変わっていくわけなんですけれども、
見えないものには予算をつけにくい。
行政側としてのお話もわかりますから、僕も多少は。
行政としては何人支援したとか、何件解決したとか、何パーセント改善したとか、
いくら削減できたみたいな、そんな数字が欲しくなるわけですよ。
でも福祉って10年間何も起こらなかったってことが成果だったりするわけですよ。
例えば引きこもりの支援ですよね。
引きこもりの支援を長年やってらっしゃる方が定期的に月に1回、2回ご家庭に訪問すると。
これがなかったら、もしかしたらこの引きこもりの方、このようにいなかったかもしれないね。
何か起こったことに対して対処するっていうのはわかりやすいし見栄えもいいです。
ただ僕らやるような福祉の仕事っていうのは未然防止。
なるべくだけことが起こる前にっていうことが多いので見えづらい。
だから10年間何も起こらなかったっていうことが成果だったりすることもあるわけですよ。
あるいは本人が自分で選択できるようになった。
これ自己決定ですよね。
そんなものすごく大きな成果が正直数字では表現しづらかったりするんですよね。
本人が関わったおかげで自分で自分のことをできるように選べるようになりましたってね。
うおーんってなるじゃないですか。
なので明確に何かしら表現するためには数字とかが必要なんですけども、
こういう支援者の活動っていうのは数字化しにくいものですし、成果の評価も難しい。
何にしましたっていうのは当然数字を取っているところがほとんどでしょうから言えますよ。
でもその人の人生にどう影響していったのか、この出会いがっていうところは測りにくいわけです。
結果何か儲かるような仕事を始められました。
生活根拠者の分院目役で働いていた僕としては。
関わっていく中でそれなりの収入を得られるところで働くようになりました。
それはそれでいいじゃないですか。めちゃくちゃお金持ちの大企業に入りました。
それはそれでいいじゃないですか。
でもその影響した状況っていうのは僕らが関わったことで影響したのかどうなのかもわからないし、
仮に関わったことによって影響したとすればそれはそれでいいことなんですけども、
それを証明する手立てがなかなか難しいですよね。
はい、あなた、この大企業に就職できたのは、うちのこの生活根拠者自立支援のおかげですか?どうですか?って言われて、
おお、はいってね、明確に入っている人は少ないと思う。
もしかしたらね、一歩踏み出すきっかけにはなったかもしれないけども、
全てがね、一つの支援機関の支援で、一人の支援者の支援で、
全てが変わったっていうものでもないでしょうし、
それを評価するというのはなかなか難しいかなというふうに思います。
あとね、さらになんですけど、やっぱね、世間からはいろんな分野について要望が出ると思ってるんですよね。
実際出る、出ます。
高齢者、子育て、障害、生活根拠、医療、教育、それぞれにね、必要ですっていう声がやっぱりね、上がっていくわけですよ。
自治体であったりね、さらに国であったりっていうふうに上がっていくわけですけども、
多いじゃないですか。本当にいろんな分野多いんで、
その対象がニッチになればなるほど、
例えば100万人の街で50万人が対象である事業と、100万人の街で1000人が対象の事業である。
こんなふうにやっぱり必要な人が多いとか、そういったところがね、制度、政策としてのね、
判断基準、適用判断基準なのかなというふうに思うんです。
なのでニッチになればなるほど、その必要性とか優先性っていうのを説明するのはね、難しくなるんじゃないかなというふうに思います。
こんなふうにね、福祉の問題点に対して、特に評価の部分になるんですけども、
これをね、支援者、世間、そして制度、この3つに分けて整理したわけなんですけども、
やっぱりね、評価がね、かなり難しいっていうのは間違いないと思うんですが、
それとね、もう一つ、福祉にはね、時間が必要だと思うんですよね。
例を出しながら話していきましょうね。
福祉は短期間で結果が出るっていうふうには限らないことが多いんですよ。
例えば、子育て支援。
今日100万円投入したから、明日子供の貧困が10%減りました。
とはならないじゃないですか。
虐待の予防だってね。
今年は予防をしたおかげで、虐待がゼロになりました。
とはならないじゃないですか。
少しずつ、少しずつ進んでいく。
そしてね、これだけ福祉が進んできたっていうことは、
やっぱ短期だけじゃなくて中長期の視点で考えてきた人たちが
一定推移だっていうことが証明できるんじゃないかというふうに思います。
じゃあね、僕自身が何ができるのかっていう話をして終わりたいと思いますけども、
僕は支援者として、やはり支援しましたでは終わらせない。
何が変わったのか、何が防げたのか、何が維持できたのか、どういう意味があったのか、
そういったものをできるだけ見える形にする。
数字にできるものは数字にする。
そしてそれをね、国や行政に必要ですって言うだけじゃなくて、
これだけ必要で、これだけ意味がありましたっていうふうにね、
示せるようにしておきたいなというふうに思っております。
そしてもう一つですね、発信者としてです。
Instagram、スレッド、TikTok、いろんなところで発信しています。
もちろんこのSpotify、Apple Podcast、スタンドFM、音声配信コンテンツも
使わせていただいてこうやってお話しさせてもらっています。
発信者として、やっぱり福祉を知らない人にも届く言葉で
発信したいなというふうに思っています。
専門職とかね、
携わっている方々の集まりの中では別にいいと思うんですけども、
やはりいろんな人にリーチして届けていくっていうのがね、
僕の今のこの発信の軸にもなっていますので、
そういった場合は誰もが初めて聞いて見て分かるものということが
とても大事なのかなというふうに思っています。
そしてそうすることによって、いろんな人に、
当事者じゃない人にも想像してもらうということができるんじゃないかな
というふうに思っています。
自分には関係ないっていうその気持ちを少しだけ崩すことができたら
大きな成果なんじゃないかなというふうに思います。
福祉の世界の普通を外の世界に持っていくようなイメージをね、
持ってやっていけたらなというふうに思うんですよね。
まさに普通の幅を広げていく作業をね、
発信の中ではやっていかなくちゃいけないなというふうに思いました。
最後にですけども、
福祉の問題は必要なのに必要性が見えにくいことです。
支援者から見ると成果が見えにくい。
世間から見ると自分ごとになりにくい。
制度から見ると優先順位をつけにくい。
だから福祉ってやつはどうしてもね、
今すぐ成果出るものや多くの人が求めているものに比べて
後回しになりやすい。
でもね、それでも日本の福祉は少しずつ前に進んできた。
だから必要なのはね、悲観とか文句とかいうことではなくて、
見えにくいものを見えるようにすること。
それは支援者としては数値化であったり、可視化であったり、
発信者としては想像できる人をいろんなところにリーチして増やしていく。
そして社会全体として普通の幅を広げていく、みたいな。
そのためにね、僕はやっぱり支援と発信活動、
この両輪を続けていきたいなというふうに思っております。
それでは本日もエンディングのお時間です。
社会福祉士タダのお気楽ラジオでは、今お聞きのあなたからメッセージをお待ちしています。
私、社会福祉士のタダに聞きたいこと、質問、相談、何でもOKです。