歩き続けることの重要性
少し遠いけど、歩いて帰ろう。
タイル二つの、いつもの歩幅で。
こうして、歩いて行けば、いつかは、ちゃんと部屋に、たどり着いているんだろうな。
足踏みしてる、言い訳ばかりを、かき集め続けても、
どこへも進めはしないまま、バランスとって、足を踏ん張って、立ち尽くし続けても、
昨日を繰り返してるだけじゃ、きっと僕は、どこへもたどり着けはしないまま、
角を曲がると、三日月が見えた。
風が静かに、背中に回った。
こうして、歩いていれば、どんなにささやかでも、景色は変わっていくんだな。
その場しのぎの間違い探しを、繰り返し続けても、答えは見つけられないまま、
迷った時も、怯えてる時も、隠れていた明かりが、向こうで今輝いたよ。
僕が歩けば景色だって変わっていくと、見えないけれど、目指した場所が消えてしまったわけじゃないんだろう。
足踏みせずに、言い訳もせずに、胸に抱き続けてる。
遥かな光まで一歩ずつ、昨日の僕を繰り返すだけの明日にならぬように、
少しでも踏み出していくことを。
部屋まで歩きながら帰ろう。明日へ歩きながら帰ろう。